2024年09月13日
自然治癒力発揮のための鍵となる、仙骨尾骨の自然で自由な動きを取り戻そう
以前、ブログでボウエンテクニックの創始者トム・ボウエン氏は、
すべての患者に対し尾骨、仙骨、上部頚椎、蝶形骨あたりといった硬膜が脊椎骨に接する脊椎ラインが正しい状態になっているか検査し、
問題があれば調整をしたと書かせていただきました。
そのようにした理由はボウエン氏の口から直接語られていません。
ですがそのようにしていた事実から考察すれば、
彼の施術の根幹となっていたことは容易に想像つきます。
仙骨上部が前方に入り込みすぎて仙腸関節の動きが悪くなって前後に稼働できていない方は少なくないようです。
特に何らかの慢性的不調を持っている方では、その多くが仙骨部分の動きがあまりみられません。
どういう場合があるかというと、上部仙骨部分が腹側の前方へと送り出されて埋もれてしまい、
埋もれさせているコリ部分の筋肉が、骨ほど硬さをもっている方がみられます。
昨今、ボウエンテクニックの講座でならった仙腸関節のリリース法をベースに独自にアレンジした仙腸関節リリース法をもとに、
最近利用しているワンドを駆使していくことで、そうした動き出せない仙骨の可動が蘇るようなケースが多く見られるようになってまいりました。
一回だけのリリースでは戻りが早いものの、現状、4〜5度のリリースをした時点で、
そうした仙腸関節の柔らかさを後々まで保持しやすい状態に定着しているお客様が多いようにみうけられます。
余談ですが、上述のような繰り返しで柔らかさが保持できるよう仙腸関節の動きが正常化した方の場合、
同時期に胸郭がかなり強力な固定化が進んでおられたようでも柔軟性を取り戻しやすくなるようです。
そういった大きな変化が観られたことが、4〜5例あったように記憶しております。
ロベットブラザーズでいうところの仙骨尾骨と上部頸椎と頭部の後頭骨の対称の中央に、
胸椎が位置しているわけで、変化は中央の硬化から起こすよりも末端からのほうがいい。
そのような場所なのだろうかとかんじています。
特に胸椎は肋骨や胸骨など骨の分節が多くあるが、いったんそれら分節が癒合したら、
それぞれ骨折しやすさが飛び抜けている部位ですから大きな力で加圧はできません。
それに驚異的に胸郭の前面と側面は痛みがでるため、無理なリリースを強いることもできません。
それゆえに、仙骨尾骨が稼働できる状態にまで安定させることで、自動的に胸骨が手押しポンプの動きが起こりますから、
仙骨尾骨がリリースされて定着してから胸郭部分のリリースをしていくことが、
お客様にとって無理のない過程を通るように感じております。
私が特別な持ち方でワンドでリリースをはかるとき、
腰仙関節周辺のけっこう奥まった部分に入り込んでできた筋肉の炎症が強さがひどい。
そのことについて私も、そのリリースを受けるお客様も知ることとなります。
ワンドを患部の経穴に強く突き刺すほどの圧をかけていないのです。
軽い押さえ方で乗せるだけでも、主要な箇所にできた炎症部位にマイナスイオンが通ると、
刺さるような感覚で入り込み、酸化が進んだ炎症箇所の修復をはかりだします。
〈※ 不思議と普通のペンをもつ持ち方でワンドを掴んで患部に当てても、
そこまでの変化はございません。逆に患部からの返りをとらえられず、
当て方の角度がアバウトすぎて〈気を止めているこんがらがった部位〉を見つけられないようです〉
ここはしっかり深部までユルユルにしていかなければ、仙骨尾骨の動きが正常化することはない。
たとえ施術中は強めの加圧で動き出させることができても、
この腰仙関節の両隣にある骨ほどの硬さのコリがあれば、
何度でもいつもの歪み癖が起きてしまい、脊椎を歪ませてしまう。。。
だから徹底してこの部分を緩められるワンドは非常に都合がいいものですが、
患部に当てるまえに必ず私が
〈痛くてごめんなさいね、でも、強く当ててないからね、許してね〉というのが口癖になってきました。
一部のお客様は、そうしたコリは自分が知らないうち出会ったにせよ、自己責任下で付けたものだとおっしゃってくれます。
私自身、自分が自分で同様なところを痛い思いをしてリリースしていますから、それは最もなことだと思います。
ですが他のお客様には被害者的な思いがわいてくるようです。
実際、私がその炎症を見つけて取り去ろうとはしていますが、
私がその炎症を付けたわけではないものの、
自身で患部の悪化を招いた気持がさらさらなければ。。。
一部の深い理解を示してくれる方は、たいていにして一度や二度のリリースできれいに消えるコリですが、
こうした自分で付けたわけじゃないといった混乱をきたした考えをした方の場合、
コリを手放そうとしない傾向があります。
厄介なことですが、そこには潜在意識下での操作や作用が働いているのだろうとかんじます。
しっかり仙骨尾骨のリリースが進むようになると、
体質的に思わしくなかった方も、体調的に安定感が増した状態が保持できるように変わってまいりました。
実はボウエンテクニック講習会の受講最終回あたりで、
ようやっと最も重要だといえる仙腸関節のリリース手技をおしえていただきました。
ただそのとき正直言ってごちゃごちゃっとした複雑な工程があって分かりづらくて、
あとになってそれを再現しようとしても[?]という感じ。
だから私がかつてまなんだリリースのやり方や自作したやり方を総合して、
ボウエンの講習会でならったときっぽい手技の仕方を仕立てていきました。
だからボウエンの仙腸関節リリース等のやり方と現在私がしている方法は、
まったくの別物です。
ただ結果を出して、修正をつねにしていき磨いていくことができているぶん、
私にとって使い勝手のいい手技の手順の一つとなって手に馴染んできていますが。
ボウエンの講座最終回辺りに脚長差と、首の向きと、仙骨や殿筋の高さと、、、
様々なチェックポイント目白押しのやり方をどっと教えていただいて、
ビデオ撮影等はNGでメモ力がない私には、、、あとあと思い出せないところばかりできつかったです。
こんど、9月中のボウエンの講習会で、ボウエンでの仙骨尾骨の調整を、
しっかり学んでこようと思います。
ほんとうに仙骨尾骨の動きが正されるかどうかが、
その人の大事な自然治癒力の強さや的確さを決めている。
この部位のリリースができてくると、
そのことを痛感いたします。