2024年09月01日

経絡線ごとに異なるこすって[気の補瀉]をするときの方向性について

突然ですが、ここでちょっとホースのなかを流れている黄色い点の流れを観察してみましょう。

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(図)
ホース内の黄色い点が左から右に移動しています。
左から右への移動を促進させるには、左から右へ順行させた方向にホースを擦るように圧するようにします。
左から右への移動を制限をかけたいなら、左から右を逆行する方向にホースを擦るように圧するようにします。




このようなことが体内にも起こっているようです。


それぞれの十二経脈には気の流れる方向があります。
たとえば、[五行思想]でいう木火土金水の(土)に属する〈足の太陰脾経〉と〈足の陽明胃経〉


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(図)

〈足の太陰脾経〉の太陰では、足先から胴体の方へ向かうルートで気が流れています。
足の親指に位置する経穴(陰白=いんぱく)からはじまり、
胴体側方の第6肋骨と第7肋骨に位置する経穴(大包=たいほう)へ。

〈足の陽明胃経〉の陽明では、頭部から足先へ向かうルートで気が流れています。
頭部瞳の直下に位置する経穴(承泣=しょうきゅう)からはじまり、
足の人差し指に位置する経穴(児[=れいだ)へ。




これの使い方の意味合いは、
足先から胴体の方へ向かうルートで気が流れている足の太陰脾経なら、
足らない気の流れを補おうと促進させたいときには脾経経絡線上を足先から胴体に向けて圧を送ります。
過剰な気の流れを制限をさせたいときは脾経経絡線上を、胴体から足先に向けて圧を送るようにします。

頭部から足先へ向かうルートで気が流れている足の陽明胃経なら、
足らない気の流れを補おうと促進させたいときには胃経経絡線上を頭部方面から足先に向けて圧を送ります。
過剰な気の流れを制限をさせたいときは胃経経絡線上を、足先から頭部方面に向けて圧を送るようにします。


すると足らない気を補えたり、余分な気を瀉したりすることがスムースにおこなうことが可能です。

通常はもうちょっとおおざっぱに胴体から足先のほうに圧を送れば補でその逆が瀉というようにし、
厳密に上述したようなそれぞれの経絡上の気の流れを考慮せずにかっさなどで擦るようにします。
ここまでの流れを考えればいい加減やなと感じられそうですが、
案外、これでも気の流れを促進させようとか制限させようとか、
術者が意識をいれながら施術を施療すると普通に効いてしまう。
それも幅があって面白いなと思うところです。

ですが体調が大きく損なわれているときの自身へのケアをなさるときなどでは、
正確に気の流れる通行方向を考慮し気の補瀉を実践しましょう。

そうなさったほうが調整のときの反動が抑えられて負担がかからずにスムース。
なので健康な人とちょっと体調を崩された方とは気遣いの仕方を変えることも、
考慮していくといいでしょう。



そんなことを考えながら経絡図をみても興味深いですね。




posted by スズキ at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ボウエンテクニックの施術者必携!?不思議な施術効果を解き明かすリソースになる洋書〈Using the Bowen Technique to Address Complex and Common Conditions〉

9月に参加するボウエンテクニック講習会に向けて、
42時間以上自宅にこもり、
ボウエンテクニックの洋書を10冊ほどGoogleレンズから翻訳にかけ和訳PDF作成
そちらをWindows「読み取り名人(OCRソフト)」にて透明文付きPDFに変換
検索や読み上げ機能対応可能にして仕上がり。

上述の作業を4年前もおこない透明文章付きPDFを制作して学習してましたが、
現在のGoogle翻訳の和訳精度が上がって読んで意味が通るようになりました。
透明文書がPDFについたファイルを
以下のAndroidアプリ読み上げ機能で睡眠学習をしています
EZPDFREADER マルチメディアPDF筆記・書式
https://play.google.com/store/apps/details?id=udk.android.reader
※ 私が使っているこちらのアプリはPro版で課金してますが、
  読み上げ機能をもつ無料アプリもあったと思いますので。
  ぜひ皆様も、耳で学習、お試しください!

「こんな事が書いてあったか!!」

そういうたのしい驚きが多々ございました。





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Using the Bowen Technique to Address Complex and Common Conditions


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発売日 ‏ : ‎ 2014/9/21
言語 ‏ : ‎ 英語
ペーパーバック ‏ : ‎ 384ページ


商品の説明

レビュー


『ボウエンテクニックを用いた複雑で一般的な症状への対処』は、私たちがなぜこのような治療を行っているのかを理解するために、本棚に常備しておいて読むべき本です。構造的および有機的な健康に関する、すべてボウエンの観点から見た最新の百科事典と考えてください。このような原則やつながりについて熟考することが、新しい、より効果的な治療法や手順の基盤となると私は信じています。--ジーン・ドブキン、usbowen.com ディレクター、『A Bowen Home Companion』第 1 巻および第 2 巻の著者

この本では、ジョン・ウィルクスとイザベル・ナイトが、バランスを回復し、痛みを和らげ、エネルギーを高めるためにボウエンテクニックを使用する方法を詳しく説明しています。緩和ケア、産前産後ケア、喘息、手根管症候群、花粉症、五十肩、腰痛、偏頭痛、ストレス、テニス肘の患者向けのプロトコルが含まれています。--マッサージ & ボディワーク マガジン

ジョン・ウィルクスは、医療専門家向けの信頼できる情報を提供する本を再び作成しました。この本は、伝統的な医学と成長を続ける補完医療の分野との間の溝を埋めるのに役立ちます。強くお勧めします。--オズワルド・レンチ、オーストラリア ボウエンセラピーアカデミー理事

この本は、ボウエンテクニックを使用するセラピストにとって重要な情報をまとめたものです。ボウエン施術者は、より複雑な健康問題を治療する方法についてのヒントとガイダンスを提供するため、この本を重宝するでしょう。ジョン・ウィルクスは、ボウエンテクニックをよりよく理解するのに役立つ新しい科学的発見を取り上げています。私はこの本をすべてのボウエン施術者にとって必携の本だと考えています。--マンフレッド・ザインツィンガー、オーストリア ボウエンアカデミーヨーロッパ

ボウエンインストラクター この本は、複雑な健康状態の患者に対するボウエン療法の価値を説明するために、幅広い施術者チームの経験を活用しています。これは、あらゆる信条のボウエンセラピストを鼓舞し、励まし、導く豊富なリソースです。--グラハム・ペニントン、「ボウエンテクニックの教科書」の著者

これは、熱心なボウエンインストラクターと施術者によって書かれた、ボウエン療法に関する包括的な本です。ボウエンセラピストだけでなく、ボウエンについてもっと知りたいすべての人にとって必読の書です。科学界、一般大衆、女性、アスリート、そして残念ながら苦しみながら解決策を探している人々。--ルイーズ・トランブレイ、iBowen および AIMTC 創設者兼ディレクター、ボウエンおよびニロマテ国際インストラクター

著者について

ジョン・ウィルクスは、ボーエンおよびクラニオセイクラルのインストラクターであり、著者でもあります。彼はイングランド西部で理学療法と統合ヘルスケアの診療に従事しています。彼は、英国ボーエン協会および英国クラニオセイクラルセラピー協会の元会長です。イソベル・ナイトは、エーラスダンロス(タイプ III)過剰可動性症候群に関する作家、研究者、および定期講師です。イソベルは、現役のボーエンセラピストでもあり、「A Guide to hypermobility Syndrome: Bending without Breaking」および「A Multidisciplinary Approach to Managing Ehlers-Danlos (Type III) – Hypermobility Syndrome」の著者で、南ロンドンに住んでいます。

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特に今回の驚きは、
なんといっても上掲させていただいたボウエンテクニック本。
情報量と質がてんこ盛りの348ページ。
ボウエンテクニック効果裏付けデータからは、
示唆に富んだ内容で、視野やアイデアに多大な広がりを約束する施術者必携の一冊。

なので、ボウエンのファシリテーターさん以外の方が買うには不向きな本ですので、
知り合いのボウエンファシリテーターさま宛に、
いい本あったよという紹介となります。

ボウエンテクニックの平易な本〈洋書〉は他にあります。
ボウエンテクニックに興味を持たれた方がおられれば、
そちらを手に入れられることをお勧めいたします。



ボウエンテクニックは、100名のファシリテーターがいれば100通りの解釈がある。

〈そんなささいやかなタッチで複雑な身体のダメージが抜けるはずない!!〉
初めて優れたファシリテーターから受けたものは、そう考えるでしょう。

自身の変化に気がつかない人が10人中9人かな?
感受性が高い人は、何かが身体のなかで起こっていることに気づくだろう。
なにが起きているかを言語化しようとすれば、謎感覚過ぎて苦しむことでしょう。
長期に継続セッションを受けたなら、主要な変化が自分が思っていなかったところまで届く。
施術を受けたものに必要なところを知るものは本人自身。
変化を自身で選ぶことがかなえられるように交感神経の壁を抜けて
副交感神経モードに持ち込み優位な自然治癒展開を創り出す2分間の間。。。
(ピアゾ効果)を皮下神経に感受させ経絡線を通して影響範囲を広げる工夫が凝らしてあるのです。
ミラクルな施術効果は、トム・ボウエン氏の東洋医学や指圧の研究やオステオパシーやマッサージ手技に加え、
鋭い人物観察から得た経験則が加えられて進化し続けてきた手技療法です。


私の現状の施術ではいくつかのボウエンテクニックの手が入っております。

ボウエンテクニックの手技だけでは、
現状の日本人の体質から考慮すれば壁が超えられないし、
現存する手技の手数からして細かいところまで手が届かない点もあります。
例外的な個人の意見かと思いますが、
以下のような私の施術中のボウエンテクニックを部分利用に留める理由があります。

慢性期の凝りとは、病が裏に入り気血そして水の滞りを生み出した虚証体質化したものです。
私がかつて日本人以外の方々の手技をさせていただいたとき、
26名中24名はリリースがあっけなかった。
体調不良を感じたから、人づてで私のところにきた韓国人、中国人、アメリカ人、イギリス人、イタリア人。。。
でしたが、私が施術をさせていただいたところでの実感は、
〈マジですか!!これで解けるわけって、日本人体質ってなに者!?性質が違いすぎてるよなぁ・・〉
すべての人を対象にはできませんが、
関わりを持つことがかなえられたお客さまが、
年々、日本人が押しつぶされてく感じが加速することを受けておりました。
そうした身体状況に陥っているのは?
理由は各人のもとですし、たまたまかもしれません。
そうなると私のようなあまり技術的に至っていないボウエンテクニックの使い手では、
ボウエンテクニックだけで勝負するわけにはいかないのです。
だから要所でボウエンテクニックもベースにつかいつつも、
私自身が試行錯誤した、
お客様の身体内の反応が交感神経優位で戦うか逃げるかが続いてしまう壁を取り除く手技を必要としています。

そうした私の試行錯誤した施術も進んできてうまくお客様の交感神経優位のブロックが外された方々は、
いつぞや私が施術をさせていただいた外国の方々のような体質に治まっているため、
ボウエンテクニックのみで対応できる人々になりだしているように見えてきました。


こうした方々にはセルフケアとして最高にイケてるボウエンテクニックを覚えて自身に施してみることを勧めたい。
そして自分をケアして改善の加速を実感した体験者なら、
ボウエンテクニックの創始したトム・ボウエン氏も中医学の四診に精通した使い手だったフシがあり、
そうした四診の基礎を勉強してから家族や友人のヘルスケアに利用してもらえればと願っています。
海外ではそうしたファミリー内のセッションができるような講習会パーティーが開催されるとうかがい知って、
日本でもそういった未病で体調を守る予防のノウハウを得た人々が増える展開になれば素晴らしい!
そんなイメージの夢をみています。
posted by スズキ at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする