ついぞ最近、東京でスコールのような雷雨。
そのときに片頭痛がだいぶ収まっていた方々が、
一斉にといえるほどの割合で、
再度、片頭痛を患ったという報告を受けています。
スコールのような雷雨がきているときは、
湿度が高まった〈強い低気圧〉となります。
低気圧では、人体内部の血液の粘度が高まり、
粘り気が強まるに従い、血流の停滞が起こります。
(1)平素から血流が必要とされる場所
(2)すでに血流量が大幅に減じられている場所
などに血液が行き渡らなくなります。
後者の(2)すでに血流量が減じられているところとは、
たとえば古傷です。
完全には治癒がなされない血流量が低下した組織が古傷の奥にあれば、
低気圧で血流が減りだすと、よく聞く、
「こういう日は、古傷が痛みだすものさ・・・」
と、いうことに。
実際は、体内の組織にトラブルがあり続けてるだけなので、
そのままが続いてほしくなければ対処すればいいものです。
ただ古傷が痛むのが仕方がないことだと諦めるのではなく、
組織に治癒を起こせるような手技なり対処をすればよいでしょう。
ただこういう内部に取り残された患部は皮膚の下にあるもので、可視化がしづらい。
たとえレントゲンやCT、MRIをしてみても映ることがない世界です。
私ども筋膜リリース等に卓越したものであれば、
正常な組織と異常な組織、またはグレーな組織と触って、温度、湿り気、脈、色、凝りの識別など、
体表に現れた情報から体内の状態を察知するための様々な情報を収集して分析することができます。
それにより適切な対処が可能となります。
あと、(1)の大量な新鮮な血液を必要とする神経の集まりである脳。
脳への血液の通り道である頸動脈の圧迫があれば、
脳に必要な血液が減少して提供されていることとなります。
その場合も、日頃から脳の虚血性トラブルが起こりますが、
そうした症状が軽微ならば慣れっこになっております。
血液が足りてないことはなんらかのアラートがでていますが、
特に重篤な問題だとは思っておられないことも多々あります。
そこから抜け出して、余裕を持って血流を維持できるよう、
すでにできた頸動脈等の脳へ血液を運ぶ血管のトラブルを収めることと、
そうした凝りを作る人は自身がそうした凝りを作りだしておりますから、
あらたな凝りを再度作って堂々巡りに陥らないよう対策する必要があります。
基本、自身で凝りを作っている自覚がなければ、
どのような先生が凝りを作らないようにエクササイズや助言をしても、
糠に釘で刺さらないようなので、何度か同じような片頭痛を患うことがあります。
対してフェルデンクライス・メソッドの先生であれば
身体を動かすことで身体の気づきを増していくセンスがよく、
こちらが何を言うでもなく、無自覚でつくる凝りが自分で作ったものと知っていて、
頸動脈等の凝りをつくる無自覚状態から観察の目を通して問題を見つけ出されると。
すると大化けするんですよね。
いくら低気圧がきても片頭痛が起きなくなった。
脳へ運ばれる血液量が余裕が出せるようになる。
それだけじゃなく、頭のサイズが適正に変わったり、
頭部の絶壁やいびつさが消えて美しいシンメトリに。
外見的な健やかさが磨かれてまいります。
ちなみに、昨日のお客様では天候不順な低気圧のおり、
左頭部への片頭痛があったとのこと。
そして左側の中斜角筋と頚椎の横突起様の延長線上に凝りを作られた部位の交点が
強烈なトリガーポイントとなっておられました。
経穴で言えば三焦経 天牖(てんゆう)です。
その部位を木製の患部に当たる先端が丸みを帯びたツールでリリースをしました。
凝りの炎症状態が高くて、他の石やスチール製のツールは受け付けられないためです。
そして木製ツールで中斜角筋のトリガーポイントを刺激したとき、
片頭痛を起こしたときの痛みとまったく同様な痛みが感じられたといいます。
つまりこうしたトリガーポイントが片頭痛の引き金になっていたんですね。
しっかりこの部位をリリースしましたのでこの状態なら血流が戻ったことを首診の脈で確認。
ただし肩がしっかり水平を保てるようにしなければ再発は起こり得る状況です。
それでDAISOの水平器を両手で持ってアンナバーの姿勢で気泡を真ん中にというやり方を伝え、
ぜひ、やってくださいね!!とお願いさせていただきました。
以降、きっちりとつらい片頭痛や耳鳴りが起こらなければと祈っております。