都内でカスタマーハラスメントが起きたときの対処方針を
東京都が選定するといいます。
私のところでは、いまはございませんが、
かつて惨事が起きたこと、経験してます。
同業者の友だちと話しても、
法的に問題発生する対応は一切していないが、
感情的なものの言われ方でクズ呼ばわりされたと、
ないこと、ないことまくしたてられたといいます。
そして日々、前向きに施術の勉強をして自己研鑽をする先生のなかには、
口で言えないほどのつらいカスタマーハラスメントを受けた方がいます。
そのときに体験したを思いをバネにして、
着々と実力を倍増する先生がおられます。
愛の力で勉強がはかどるケースではありませんが、
体験が鮮烈でつらい先生で、
日々、身を惜しみなく尽くして奉仕している人ほど、
さかまく感情のうねりに苦しみ悶えて
仕事自体へのモチベーションを失い、廃業か継続か。。。
24時間襲い来る苦悩の日々を過ごすこととなります。
『自らの身を割いてくるしみ多い仕事の連続なのに、
こんな思いをするなら店を畳んでしまいたい』
と真剣に考えて泣いている。
それでも他のお客様に迷惑をかけたくないと踏みとどまる者は、
追い詰められた精神状態を経てその後の行動を変えることもあります。
人間の行動の保守性は、
過去のプログラムの延長線上で生き続けるからといわれています。
生理的兆候として脳の95%はそうした影響により自動化されて動いており、
あとの5%が創造にかかわるものといわれています。
たった5%。
よっぽどじゃないと創造的な変革を求めてはいない。
変えないで生きるよう私どもの脳は作られているのです。
できたらいいけどできなくてもしかたない、というレベルの願望は、
いままで送ってきた自身の惰性的行動プログラムを刷新する力はないようです。
ただよっぽど困り果てたとき、
人は5%の創造エリアへ突入して、
過去に足を引っ張られない行動へと飛翔を図ります。
過去の延長線上に思い描いた自分の通る道を捨てて、
未知のリスクや恐怖を乗り越えた挑戦を始められる。
それがときとしてカスタマーハラスメントのさなか、
ギリギリのデッドラインまで追い詰められたときに、
『自分の手技で、そのときのお客様を唸らせるよう変わるべきだ』と過去の自分を超越するときがあります。
それは身体操作プログラムの変更についてもそう言えますし
コーチングセッションを通して人が変わるときを目の当たりにした経験からも
そういう事ができると思います。
何千回何万回と思い描き慣れ親しんだ思考プログラムや行動プログラムは、
感情と結び付いてさらに強力な手放しづらいプログラムができあがっていきます。
脳内の長期記憶の多くはそうした強力な感情に刻まれた記憶のみ残るようになり、
ときにはそれがトラウマと言われる形となることもあります。
それが無意識レベルで考え方や身体操作に影響を与え続けます。
そうやって自動思考で考えたり自動で身体を動かしたほうが、
脳が楽をできるんです。
だからそうした脳に楽をさせないよう仕向ければ、
人は誰もが創造的な変化と成長を遂げることができます。
その波に乗れるか、乗らずにいくか。
波に乗った当初は大変であっても、
後々に乗れたことを誇る時が来るようです。
想像を超える密度の濃い時間を過ごすことができたと。
そうしたカスハラで大変な経験を乗り越えた先生の一部の方々ですが、
次のようなことをおっしゃられた方がいます。
『いまもそのときのお客様に合えば心中は穏やかではないと思いますが、
でも、彼がいたから自分は強くなれたんだといいたい。
そう思って、いまは彼に感謝している。』