寒暖差アレルギーの季節です。
肺機能には呼吸で酸素・二酸化炭素の出し入れをする作用の他に、
体内温度をサーモスタットする作用もございまして。
肺が作用するときに余裕があるときは、
【寒暖差】があっても肺がおどろいたりしません。
ですが外気の乱高下が起きてサーモスタットがしづらくなるほど
肺に対し負荷がかかるようならば、肺がびっくり。
そうしたびっくりしたときにだす反応は
肺経の気の流れが停滞することとなり、
アレルギー反応としてでるときもあります。
外気の寒暖差で肺という免疫の第一関門の砦が危うくなったときと同様の対処をする場合は、
鼻水・咳などの風邪を引いたときに体内に侵入したものを外に追い出す反応で対抗しようとしだすときがあります。
そのような昨今ですが、
お客様にお身体について気づかれたことはありませんか、と質問させていただいたとき。
腕に(ちいさなブツブツしたかゆみを伴う湿疹)
ができたと言われました。
湿疹が出ていたときはかゆくってつらかったそうです。
かゆみってちょっとかいて治まればいいけど、
痛み以上に気がそちらへともっていかれほんとに耐え難いものです。
幸い、すでにそちらの湿疹は消失したそうで、
それをお伺いして私もほっといたしました。
ただお客様の腕の部位に発症した湿疹の場所が、
肺経経筋の位置におどろくほどどんぴしゃでした。
肺経の経絡の流れ
肺経に関する経筋の流れ
まさにこの肺経経筋と同一位置に湿疹発症なさったとのこと。
ですからお客様から症状と発症場所をお伺いすれば、
経筋の知識を持っている先生方なら
寒さで血液の粘度が高まり毛細血管に届く血流量が低下し、
同時に肺経のなかを流れる(気)が正常に流れる量を下回り、
抵抗力を失した状態を得たときの症状のようだ、
と想像できるような肺経の通る場所に丸かぶりしておられました。
経絡体質と言われるような方が世の中にはおられまして、
経絡の走る筋肉伝いに痛み、かゆみ、湿疹等の症状が現れる方です。
まさにお客様は腕の湿疹発症箇所が肺経経絡が走行する筋肉伝いの表皮位置でした。
私自身、ここまであからさまな経絡伝いの発症をなされた方をお目にかかったことが少なくて、
大変に勉強させていただきました。
お客様には(肺の余裕を増やすよう、努めていきましょう)とお話させていただきました。
胸郭の動きに制限がある場合、このようなことが起こりやすいのですが、
特に左胸郭にしなやかな動きが低下しておられ左脇下のこりなどに顕著な硬さがあると、
なかなかこうした寒暖差アレルギーから抜け出しづらいおのです。
改善していきたいですよね。