おもしろいな〜と感じた本。
“ちょっとした事”で誰でもできる合気のコツ
合気のコツを教えてくれる本なんですが
一般の人でも本を読んでちょっと練習をしたらできそうな期待が感じられる動き方のコツを教えてくれてます。
施術をしている人にも、ちょっと目を通していただければいいのかなと感じて紹介させていただきました。
たとえば、
2人で50cmほど離れて向き合い、相手をポーンと押そうとするとき。
押す側の手は、相手の身体に接触するちょっと手前で力が失速します。
力を抜こうと意識しているわけではないのですが、
押す側の手にはそれ以上の力が出せないようなリミッターがかけられてしまう。
それがいともたやすく、
向き合う人を押してぐらつかせつ程度しかできなかった人も、
イメージをうまく使いこなして圧を相手にかけたなら。。。
簡単に吹き飛ばすことができるように変わります。
そのイメージとは。。?
これ、マッサージをすることに慣れていない方が、相手に圧をかけるときにもよく起こることで、
それにより圧が死んで施術効果が半減やそれ以下に減るのです。
この無意識に相手を傷つけないようにする反射的な作用があるから素人の方同士が互いにマッサージをしあっても、
それほど甚大な骨折等のトラブルが起きづらくしてくれているのですが、
それがプロの施術家がこのような作用で手が止まってしまってはよくありません。
ではどうすればこうした押す圧を意図しないで削られるという反応を弱めることができるのか。
それは本書にも書かれていますが、
相手の身体に触れた部分を相手の身体がある場所とは考えず、
相手の身体はあと5メートル先にあるとイメージしてその5メートル先の相手を押すようにする。
すると先程までかかっていた圧のリミッターは容易にはずすことができます。
できるようになったら力を相手にかけすぎるリスクがでてしまうため、
そこからが適切で適量の圧を創造して、良い施術をするよう研究するわけですね。
本書には他にも私が読んでみて簡単に取り入れられるような参考になる内容も紹介されており、
それらも施術で応用して使えるようになれば、
施術力がアップする感じのことも多々紹介されてます。
まぁ、すでにだいぶん合気道や合気柔術等を実践なさられている方々には、
『私、それ、存じ上げてます』ということもあると思うんですが、
そんなときには客観的に書面で書かれているものを目を通すことで技術のブラッシュアップを図る機会をお持ちいただければ幸いです。
動き方のトレーニングをしている方、
体に負担のかからない操作法を模索している方、
施術で押圧等をつかう方、
など目を通していただくと目からウロコが落ちることもあると思います。
機会があれば是非目を通してみてくださいね!