2023年06月21日

日本ではあまり重要視されてないのか!?つぼくさ(=ゴツコラ)

つぼくさは、私の家でも幾鉢か育てておりますが、
脳の機能を高めるハーブとして知られております。

韓国では、つぼくさを特別に育てる大規模農園が韓国のテレビ番組にお目見えするほど。
大規模な幾棟ものビニールハウス、スプリンクラーで散水し、温度調整はスマホで。
韓国は皮膚の再生という美容面での利用が進み、
学歴で将来が決まるといわれるので記憶力促進のための食材としても多くが消費されているのです。
私は先日YouTubeでツボクサに関する情報を調べていてたまたま韓国のツボクサ事情を知りました。
そこでの取り組みのすごさに目を疑いました。



https://youtu.be/Agx9-qdx3vg

対して日本では。。。

先日、石神井にてみつけたつぼくさの群生地を3年ぶりに訪れました。
そちらは誰かが管理しているという場所でもないため、
採取も常識範囲内なら可能な地として貴重な場所でして。

それが、、、3年ぶりに訪れたら、
すべてのつぼくさは根絶やしです。

その地に立てられた看板は、
地域のゴミ収集の場所はここ!というもの。

我が眼を疑った感じでして。

ちゃっかり2株ほどの少量のみ、
こちらからつぼくさの苗をいただいて帰ろうとジップロックを持っていったのが、悲しい。


先日、とある薬草園に赴いたとき。
もしかしてツボクサはあるかなと期待していました。
以前、小平の東京都薬用植物園には温室にひと鉢ありまして、
ツボクサは薬効があると認められているんだとうれしくなった事がありまして。
先日訪れた薬草園にもつぼくさはありました。
が、ネームカードがない状態でまったくの野草のような自由な感じの陳列です。
つぼくさがあったことはうれしい、でも、まさか石神井についで、
こちらの薬草園さんもつぼくさをばっさり根こそぎ抜かれやしないか?
よほど石神井のことがショックだったようで、
立派な薬草園さんに向かって失礼すぎるとは思いつつも疑心暗鬼でした。



私がツボクサがおもしろいなと感じた理由は、
インドの伝統医学アーユルヴェーダでは軽度認知機能障害のときツボクサ(=ゴツコラ)をもちいる、
と記されております。
ハーブの有効成分を摂ることで、そういった対応ができるということなんだったら、
ぜひ、いざという時の前にそれを育てて摂るようにしたいなと思った動機があります。


それは20年ほど遡った以前、
私の母から聞いた、母の友達の話がありまして。

母と同世代でよくしていただいておりました方が晩年に認知症を患い、
その方のご子息も親戚も、どなたのことも思い出せないというとき。
母のことはなぜだか覚えているようでした。
それでお世話をする気持ちで母が、
その方の自宅に顔を見に行くことがあったのですが。
レビー小体型認知症の特徴の一つのあらわれなのか、
『思いもよらないひどいことを言われた』と悔しそうな顔で帰ってきました。

今思えば、友達の口から出た言葉は認知症の症状のひとつだと考えられます。
でもそれは認知症の知識が、当時と比べて多く知る事ができるようになったためです。
当時の母には認知症と言われても一種の記憶障害としか思えていなかったようです。

母は、やはりその友達のことが気になり続けていたのですが、
どうしてもひどいことを言われたときの怒りと、
また傷つけられるのではないかという怖さから、
足を運べないでいました。
それから半年後、その方はお亡くなりになられ葬儀に向かったときに、
『どうしていいかわからなくなって、、ほんとうにつらかった』と仏前で手を合わせたと言います。


それもあって母が5年前ほどに他界する3日前。
私が付き添って介護をしているとき、
『私はね、認知症にならず過ごせたよ。。。政春、よかったよね。』
という言葉を残しておりました。


いま、衆議院や参議院で認知症基本法案が検討され、認知症基本法が成立へ。  
2025年に約700万人 65歳以上の5人に1人が認知症”厚労省予測[2023/06/15 10:55]
そのような近い将来にそなえ法整備が進んでおります。

そういった人助けの仕方もあります。
大変に大切なことです。

ただもしもできることなら、
韓国のつぼくさ大規模農園のようなものが日本にも作れないだろうか?

個人的に5〜6年ほどツボクサを自宅で様々な条件下で栽培を実験してデータも取ってきました。
主にツボクサの自生地から特性を知るために、
東京や神奈川や千葉で、どのような環境下で群生しているかも調べてきました。
そんなわたしごとの素人がなす個人レベルをとっくに超している韓国のツボクサ事情。
韓国では一大産業として成立していたとは。。。
正直、上掲したYouTube映像をみたとき、絶句しました。



ツボクサには脳へ血流を適正に増やして状態を改善させる成分が含まれていることは、
科学的成分分析によりわかっておることです。
そのような英文で書かれた論文は多数、学識あるサイトに掲載されるもので研究も進んでおります。
もしも韓国のツボクサ農園を凌ぐような規模で栽培が進むことになり、
ちょっと最近物忘れがひどいなって思えば、お医者さんにいくこと。
次にスーパーマーケットで三つ葉の隣にツボクサが置いてあって食べられるように未来が変われば、
それによりツボクサを手に取ってレジに。
東南アジアではツボクサは三つ葉と同じ程の野菜として、茎で束ねられて売られているんです。
それと変わりないことですね。
そうして食卓に上ったツボクサを調理していただくと、
すると脳内への血流がよくなっていく期待が持てます。


これは私的な研究で公のことではないということを先に明言させていただきますが、
20名ほどの認知症になられた方々の頸動脈の脈状(脈管の太さ、位置、柔軟性、その他)を
脈診の手で診させていただいたことがあります。
それは、以前にお医者様が、私の母に『あなたの頸動脈は太くしっかりしてるから認知症にはならないよ』
と言われたことがあると聞き、その見立てはなにか真をつくことがあるのだろうか?と思って調べてのこと。

すると健常人と比べて認知症になられた方の場合、頸動脈の脈状がよろしくないことがうかがえました。

それがわかってから自分の頸動脈の脈状を観ると、、、。
実は私自身、頸部の頸動脈の太さがあまり太くはない体質で、
基本的にはPC仕事を増やしたり、前傾姿勢を続ける施術には向かないのですね。
そのようなことを長年に渡って強いれば確実に認知症になりやすいタイプだといってよい。。。。
ガーンっ、ショックです。。。

ただこれは私に限ったことでもないようで、
施術でお客様の頸動脈付近を緩めるときに、
頸動脈の脈状を診ていますが、
私に並ぶ方も少なからずおられました。
そういう方の場合、
医師ではない私の身分での見立てですから、
首の頸動脈の脈状が悪いとかはお客様に直接言うこともなく、
見つけたらその場でできる限りのリリースしていくので
頸動脈の脈状一点についての問題は回避できるわけです。

ですが世の中を見回すと、
少なからず首や肩に問題を抱えて頸動脈の脈状を悪くしている方が多くおられます。。。

そういった眼で、今後の近未来を想像すると、
なんらか個人の力でもできることがあるなら、
なにかひとが喜ぶようなことができないかな。
そんな思いがわいてきます。

スーパーマーケットで気軽にツボクサを野菜として買える日本がきてほしいと願いながら、
これからツボクサの株分けを取り掛かります。

posted by スズキ at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | アダプトゲン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ボウエンテクニックのムーブとは、ヒーリングリクエスト


昨日の施術にて。
お客様が、ひごろの自主トレの一環として、
『スワイショウ:立位で体軸を中心に腕をでんでん太鼓のように回転する』
を人里離れた地で、蚊に襲われながらという決死の勢いを持って、
なさっておられるとのこと。

そのシーン、なんとなくイメージできそう。

本人からスワイショウをがんばりすぎると、
多少不具合を体に感じることもあるとのことで、
施術前にスワイショウの実演をしていただきました。

私がスワイショウをなさっておられる状態を拝見させていただき、
数点、気づいたことがありました。
左右の腕の振り方に違いが生じています。
同時に前方に回す腕は前に遠方まで伸びるものの、
後ろに回り込んだ手が胴からあまり離れずに自身の背を強く打ち付けておられました。
左右の肩や腕のコリの差がスワイショウをなさる初期段階で大きく、
理想ではスワイショウを実践してそうした肩のコリなどが緩まればいいのですが、
その前に左右の手の振りの均等さに欠けた軸回転の軸となる頚椎や胸椎に負担が蓄積し、
それらへの不都合な具合を不快感として感じられるところで、なかなか先に進みづらい。

『背中、痛くなるんです』とおっしゃられており、
その点を改善させたいという気持ちがあるようでした。

お話を伺いさせていただき、
『腕の付け根の肩や首の緊張を緩めてからスワイショウ』が必須要項であるようです。



そのようなこともあって、
腕と胴の付け根に当たる
1、三角筋(前・中・後に分けて)
2,大胸筋・小胸筋
3,大円筋・小円筋
の左右を緩める方法をお伝えいたしました。

伝えた手技はボウエンテクニックの(ムーブ)という特別な経絡を利用した刺激です。
日頃、施術で私から何度かすでに受けておられるものですが、
いざ、自分でそれをやらなければならないとなるとあたふたしますが。
がんばって、やりかたを学び取っていただけました。


ボウエンテクニックのムーブは。
凝ったり緊張したり炎症を持つなどの組織がなければ、その刺激を受けてもなんともない。
ですが意識的にまたは無意識にコリを残したままで本人が気づけない状態に陥っているようなとき、
ヒーリングのリクエストを脳につたえるのに適した刺激方法を用いることで、
放置されたかまたはあまり熱心ではなかったコリを把持しつづける組織箇所に気や血が増していく。
するとシンプルに速攻を持ってコリが和らぎます。
その瞬間、筋緊張から関節が適切にハマることがなかった状態から抜け出していく。

そしてこのたび上述した部位のムーブをレクチャーし、
それからこちらがはじめは手を取り本人にも行ってもらうと、
適正にハマっていなかった状態の肩関節に良好な変化が起きていきました。
この状態でスワイショウをしていただくと、
先程より肩の前方への突き出しが軽減し不要な手の力みが抜けておられる。




このときにお伝えしたムーブは簡単なものです。
ですがテキストや映像からやり方を学ぶのは難しい。
個人的にはそれは無理じゃないかな、、と思います。
簡単そうに見えるものほど、やってみると奥深くて、
けっこうやってみても似て非なるものとなりやすい。
そのようなたぐいのもののような気がしております。

ムーブの使い手が極秘の要領を押さえて直伝で教えると、
経穴を刺激し経絡を通して患部の状態を脳へと伝えます。

特別に施されたムーブは、
脳に伝わりやすい外的刺激をヒーリングリクエストとして受け付け、
するとリクエストされる前は放置したか不十分な対応だったものに
気や血をその組織に増す等の操作や錐体外路系の癒やしの回路を作動させていきます。


オーストラリアで活躍したボウエンテクニック開発者のボウエン氏。
当時の他の生理的な知見に卓越した手技療法を行う先生方にはまだ浸透していなかった東洋医学への造詣が深く、
好んで鍼灸師などの東洋医学を実践する治療者と会話をし、経絡学説の本などを熟読なさられたといいます。


最近、私は筋膜リリースをするとき、
ずり圧からムーブへと全面移行しております。
昨今、東洋医学(主に中医学)の勉強を再度時間を大幅に割いて取り組みだしており、
それがムーブの精度と複雑な状況下での対応力増強につながるとの考えからです。

ムーブをおこなうときにボウエンテクニックのテキスト通りに手技をしていくことでも十分な成果は出るものの、
さらに突っ込んだ中医学の勉強を背景に理解し見通せるようになったほうがさらに充実した施術になるとわかりました。
ほんとうに東洋医学解説系のYouTubeチャンネルに助けられているこの頃です。 =−=;
posted by スズキ at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする