2023年05月08日

16年前より、私もだいぶ、施術の腕が上がったよ。。ありがとう

好転反応って?
それは施術をする先生ごとに定義付けが変わるでしょう。


それは自分の因果として蓄積した自分のものを自分で刈り取るものです。
因果とは自分がなんらかの原因で得た結果のことです。
それは他人が肩代わりすることはできないものです。
ただそうした因果を減らす積極的な手助けをする目的で、
施術でバックアップをさせていただくことはできるでしょう。
体内でたくさん溜め込んだ負の状態(筋膜の異常や脊椎の不整合からその他内臓負担など広義の意)を
ひとつずつ排除させるためのお手伝いする状態をおこすことなのです。


ただし蓄積した負の状態量は、それぞれです。
その状況に応じて好転反応は、あらわれます。

極端な硬さをもつ骨格筋や臓器や液のなかに体内の酸化した老廃物をためていればそれを排泄し、
古くなった細胞で構成された老化した組織を使い続けたものはそれを壊していきます。
耐用年数を越して使い続けざるをえなかったからそうした廃材に近い細胞組織を壊して新たな細胞に置き換えることができなかったの です。
それが施術等の手助けを得て血管を締め付けて血流を停滞させた状態からぬけだし、
十分な栄養が耐用年数を越した細胞にまで届くとき、
そこに古い細胞を本来の生理的機能に則って壊して新たな細胞を再生させ入れ替えをおこないます。

いまの体力で老廃物を除去して古くなって使い続けた組織を除去して、
それから新たな組織を生み出すことができる分量を選び、
そちらに向けて突貫工事をする時期のことですね。




好転反応を家の改築と新築で、そのイメージをたとえてみましょう。
建材が手に入らなければ改築という対処です。
古くなった家の老朽化部分を含めた耐用年数の足らなくなるのを承知で、
ツギハギを作業として行うことでのやりくりをして住み続けます。
内部的にはガタツキや雨漏り等の不具合が繰り返し現れて手直しをちょこまかちょこまかし続けて、
複雑化していくのがとりあえずやってみた改築による改悪の積み上げ状態です。

それを古い家を解体して新築にすればそうしたツギハギした壊れやすい家から、
快適性が向上する設計にもとづいて新しいいい建材を用いて家を建築になれば。
安定性や快適性、それにその家の耐用年数も延び美しさも盛っていきます。
これってオトクな画期的な話ですよね。


新築にするにも小さな一軒家と大団地一棟では、
労力や期間に差が出るのは当然のことでしょう。

具体的にそうした建築にかかる負担状況を見れば、
小さな古い一軒家を解体業者に依頼して解体作業をおこないます。
それから設計事務所に頼んであらたな家を設計して建材をそろえ、
それを大工や左官や他、様々な建築作業に関わる職人がはいって家を建てる。

大きな団地一棟を解体し再建築するには、
工期の複雑さや工程上のトラブル発生に対処の量は多く、
それからくる総計する日程を計算していけば長期間かつ多大な労がそこにかかるでしょう。

そうしたかかる労力や大変さの重みはぜんぜん違ってきますよね。



そこで話を戻して、
自分の身体のステージを現状把握してみましょう。
各人が自分の状況を分析して、
小さな一軒家の新築になるのか?
大きな団地一棟を新築になるのか?
それは現状の自分の肉体に含まれている負担規模で違いがでてくるわけです。


それを人体内部の情報に置き換えて考えていただければ、
対応して乗り越えなければならないのが好転反応の時期。
それはそれぞれが持つ因果といえる自前の蓄積した要因に関わります。
そこには自分のものに付き合っていくことが求められるものです。

楽に小さな一軒家の新築か大団地一棟の新築かで、
段違いの大変さとなりますから、
そうしたなかで後者の場合は特に自分で自分の機嫌を取り続けるのは大変なものでしょう。
大団地一棟の新築が必要な方は好転反応は、起こりづらいものでよく起きて改築レベル。
どちらかといえば改善する基調に乗るより、悪化へと足が引っ張られるよう傾いており、
そこを改善に押し上げるのは手のかけようが普通では難しいというのが施術上の常識です。


本日の施術で、
お客様から好転反応がつらいからそれをださないでほしいと切々といわれて、
これで私の役割はひとつ終えたのだろうと、
前向きに感じました。

上述した新築で好転反応を例えるなら、
大団地一棟の建て替えをする過程でのことです。
筋骨格系の硬度は、他の平均化したお客様よりも格段に状況が悪化しておられ、
遠方より私の施術を受けに電車で移動する際、文字通り足を引きずっておいでいただいておりました。

好転反応が進み改善へと移行した上で現れる反応がみられます。
筋の状態を観れば明らかな状態まで押し上げることができました。
大腿部などの膝にダメージを与える主要な筋肉は
誰よりもやわらかい感触をえられるまで変わりました。
それゆえの好転反応がでて新築の突貫工事を体内でごっそりしているつらさがでているわけでの
好転反応を出さないでくださいという希望でした。
そのときに現れた反応が苦しくて不安になったのだと察します。

お客様の身体状況から障害している組織の深刻さからの難しさと
変化させるには甚大な労を費やさなければ対処できない大変さもあり、
施術上の工夫を一生懸命に一生懸命に毎回の施術で考え抜いてシミュレーションしてやってきまして。

そのうえでの好転反応が起こるほどの大々的な内部状態の変革がおきるまで至ったので、
お客様の身を案じた視点で感じ取って観れば『ホッ』とし、
お客様の好転反応の不安を横に、よろこばしい思いがありました。


そのようにしみじみと感じたのには、理由があります。
というのも、16年前ほど私の現時点の施術技術より見劣りするときに、
こちらのお客様よりはまだ症状は少なかったものの同種の障害を持つお客様がおられ、
その方は好転反応が起きるまでの施術をさせていただくことはできませんでした。
多くの施術員を渡り歩いてこちらにおいでいただいたものの、
そのお客様はすでに内臓状態先行して疾患を発症しておられ、
好転反応云々という前に他界なさられました。
そのお客様のご家族も施術を受けに来ておられ、
親しくさせていただいており、
お骨になったお客様に会いに出向いたときには。
さまざまな思いが巡って、その方のお宅の前を、
何十回と前を通っては通り過ぎてを繰り返し。

当時の私では内科系の意識は乏しく対処できた範囲は少なく、
ですがそのときの私がもつベストの施術を正直に提供させていただきました。
その方の闘病のときは、精力の多くをそのお客様の援助に割いたものでした。

いまは私の施術も中医学の勉強が進み見立てから施術のアプローチまで刷新されて、
そのときのお客様に対してこのようなアプローチをさせていただくことができたはずと、
様々な思いを巡らすことがあります。。。

そうしたときは、内心、こころ穏やかな状態ではなく苦しいのです。
衝動的に机をバンバンたたきたくなります。
そういった経験は施術家の誰しもが持つものでしょう。。。

そうした経験があるから、
ほんとうに今日のお客様を好転反応のベルトコンベアの上に乗る手助けができてうれしいと素直に感じるのです。
正直に言えば、完全なスッキリする落とし所にまではなってはおりませんが、
骨格筋上の筋の組織が末期の脆さを持つ状態になっておられましたため慎重さから息を止めて、
さりとて大団地一棟という表現をするべき量的に状態が変質が進みすぎた筋肥大のうえ冷えが強く代謝が悪化し骨化状態化したた組織の量がきびしい多量さ。
だからやさしく解いてたら延々と終わらないため作業としては労力を多くつぎ込む必要があったのです。
そうしたところを、私一人ではなくお客様自身も、施術を通してどうした状態に自分の身体が置かれていたのかを感じたことでしょう。

現状まで好転反応の車輪が回っていれば、
今後の身体の好転は期待できるところまでお連れできました。
中途半端なところで投げ出すという感じではなく、
きっちり好転反応が現れた出方を観ることができました。
あとはお客様の考えで好転反応の出方をコントロールしていただければと思います。
外的な施術等の変化を促す刺激が減少すれば好転反応の進みはペースダウンします。
すると身体の改善がいたるまでの期間が先に延びるわけですが、
それをどのようなペースで乗り越えキープして自走するかは、
その人の選択が優先されるべきだと考えております。


お客様の詳細はお伝えすることは差し控えさせていただきますが、
電車を使って一時間以上の移動が、察するにこちらのお客様ほど厳しさつらさがくる方はおられません。
そこを察すれば、お客様がご自宅の近所で質の良い施術をしていただける施術を受ける場を変えて通われることで
移動の負担を軽くしていただくことも提案の一つとしてお伝えいたしました。
文字通り、かつてのお体が大変なとき西小山駅から私の自宅まで痛みに顔を歪ませながらお通いいただいてましたから。
対してこちらのお客様が初回にお見えになられたときのカルテを観て、
当時の状態を思い起こして現状の様子を見れば。
初回の施術のときといまの状態の差から、
安定した状態と今後のステップの明るさの見違える様子を感じます。


そう感じているときに脳裏によぎることは、
前述させていただいた16年前のいろんな話を語り思いを通じたお客様に対し、
当時の自分のちからのなさを詫びる言葉を送ると同時に、
16年前より施術がうまくなったおかげは、
あなたの存在が大きかったと感謝の言葉を伝えたいと思います。

posted by スズキ at 04:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする