2023年04月15日

感覚と状態のギャップがどのていどあるかで、症の軽重の差が見えてきます!

施術をするとき私からお客様が感じられている主観的感覚が正しいかどうか、
チェックさせていただくことがあります。

たとえば、
お客様が右腰をちょっと不調感があるとおっしゃられたとき。

私「腰部の左右、こちら同じ高さで同程度の圧をかけています。左右どちらが気になりますか?」

お客様「右腰ですが・・・」

私「そうですね。右腰が気になりますね!」

このときお客様の右腰の状態を私がモニターしていて、
ほんとうに右腰の部位に炎症があることは手をかざしてみれば感知できますし、わかったとします。
ですが左腰からは筋緊張の末に血行悪化があらわれたためおきた冷えという冷たさが私の手に感じられたとします。

するとこの場合、右腰よりも症が重いのは病が奥に潜り込まれている左腰。
右腰はまだ皮膚上層か中層筋の中ほどに満たない表層位置にいるため、その炎症は拭いやすいのですが、
左腰の状態はすでに炎症期を通り越して痛覚麻痺の状態にまで進んでいます。
この場合には、そうなった日数が長かったりその部位に対しての負担加速が加われば、
そうした冷えた箇所のエリアは組織的に栄誉不足だったり老廃物蓄積量が想像以上に加算されています。
そちらをクリーニングされるには即時復旧は難しいと判断されます。
ちなみにそういった冷えた箇所も、徐々に血流を取り戻すことになれば、
再度、炎症痛や張りなどの不快感を感じだしていきます。
そうした痛みや不快感が出たときに、その箇所に対して以前と同じような姿勢で同様な負荷をかければ
また痛みが薄らぐ深部に癒着が潜るのは繰り返されることです。

だから
・どうした状況でこれが起きたの?
・だったら、それを同様な状況にならないようにするにはどうすればいいの?
・もしアイデアが浮かびづらければ、いっしょにとりあえずアイデアを出してみて、そのなかから選ぶのはどうですか?

のようなステップを踏んで、同様の部位に無意識に負荷をかける癖がすでについていると仮定して、
それを避けるためのプログラムを組んで実践してもらえればと。
(炎症痛が消えるほど、そこをその人は酷使してまで使い続けることに利便性や必要性を感じてそうした深層筋にまでコリを沈めて病を重くしたわけです。そういった場合、多くが無意識にその箇所を酷使することに対して肯定的な判断を無意識が決定しております。それが【同様の部位に無意識に負荷をかける癖】となります。そこから抜けるか、またそこに落ち着こうとするのかが勝敗の分かれ目だとわたしは考えています)


なので、「もしや?ここ奥に潜り込んでいる凝りがありそうだな」
そのようなことを2〜3箇所のインジケーターで調べていけば、
お客様の身体内部の状態が徐々に理解できてくるのです。


すると8〜9割のお客様からは
「えっ!?なんで、なんで、なんで?そんなところが痛かったなんて、気づかなかったよ〜!!」
とおっしゃられることが多くて。
実際、プロのアスリートからも、そういう叫びを耳にするのです!
そういった知らぬ間に入り込んだ炎症痛が続々と見つかりだすことは
大いなる不安に陥る懸念もあってセーブしながらお知らせするのが常です。
ですがそれでも現状の自身の感覚と実態とのギャップに驚きを隠し得ません。

まぁ、かくいう私も、そのような現状と実態とのギャップは多々あります。
それもあり8〜9割のお客様のほうの驚く側のほうに対し近しい感覚があります。
何年も姿勢悪く施術師をしていると、くたびれるカラダの箇所ができないほうが変!?とか、
自分で自分に甘い配点をしそうですが、時折、いきなり潜在した炎症痛の表情が表に出てきたとき、
もっとしっかり自身の体をいたわるなり鍛えるなり磨くなりしなければと反省することとなります。


対して。
もしもコリがあると私が感じたところに、まさしくお客様自身がそこに気になるところがあるとズバズバ当てるとき。
比較的に軽症のケースが多く見受けられます。
感覚器官が眠ってない方ですから、他動的に圧をかけてリリースを図る私どもの筋膜リリースのようなところではなく、
具体的に合理的な身体の操作法を習うことができるスタジオに通うなどでカラダを磨くようにする選択肢もあります。
優秀な先生を見つけ出せれば、長い目で見ればきっとそうなさったほうが良い成果がでます。
私のところではそういった方は圧倒的な少数派なのです。
そういった方がお見えになられて「おぅ!実にいい!」と笑みがこぼれるのです。

posted by スズキ at 16:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする