2022年04月30日

筋は凝るばかりか? 凝りの裏には虚脱あり! じつはこの虚脱した筋が人々の体の状態改善をしづらくする鍵だった!?

筋肉とざっくりいうのはわかりやすさのため。

施術家の場合、さらに細分して筋を分類して、
それぞれの違った特徴を知り、
対処の研究をするのです。
そこでひとつ、非常な難題が持ち上がるわけで、
よかったらお話をおききください。 


筋肉の分類として
「姿勢筋」と「位相筋」の筋の分類があります。


姿勢筋は、重力に対して立つための筋肉です。

位相筋は、空間内で身体を動かすための筋肉です。


姿勢筋は、反収縮の状態で長期間機能する。
姿勢筋は可動性や重い負荷に耐える力に限度があります。
場合により姿勢筋がその作業に使われたとしても、本来はそうすることには向かない筋肉構造です。
長時間にわたっての運動的健康が保てないのです。

そうすると、一時的にかまたは慢性的にバランスの悪い姿勢筋がなすべきではない作業を強いるとどうなるのか。

そうなると通常あるべき関節の位置に置けていない状態でささえることとなってしまい、
姿勢筋には多大な負荷が強いられることとなる。

そんな状況でちゃんとしたそのような負荷がかかって緊張短縮した筋をストレッチやマッサージ等のケアをせず放置したならば、
姿勢筋が短縮した収縮状態のままとなる。

こうしたときに実は、筋膜組織がその内部や周囲に余分で不健康な結合組織と化してしまう。
そうした悪化してしまった筋膜組織だが、そのような強化しすぎた姿勢筋による支持能力をもった筋膜が、
筋肉の活動をどんどんと制限していくことになります。

それはどういったイメージだろうかといえば、
全身タイツを着てもらったときに、そのタイツの一部をつまんで窮屈で着心地が悪くなるほど引っ張りまして、
そうした引き連れたままの状態にタイツを固定しちゃいます。
するとカラダが動かしづらくなるんですよ。
引き連れが関節部分に関係すれば曲げ伸ばしができないようになる。
そういったことが、まさに体内の筋膜組織により発生しているのです。

実は・・・
正確に言えば、このような流れで姿勢筋の誤用が筋膜緊張を強いて筋肉の活動を制限するといった状態を「筋膜の癒着」といっております。


姿勢筋はこのように筋緊張が起きた際に短縮するという傾向がある。






それに対し位相筋は?

位相筋とはときには強く素早い動きを生み出します。
パワフルに十分な力を外へと発揮できる特徴があるのだが、
それが可能となる時間は短い。
はげしいバスケットボールのボールをドリブルしながらダッシュなどは位相筋が使われているのです。
ただ位相筋はバテてしまいやすいんです。
疲れたら、その回復には時間が長く必要とされます。

過度に姿勢筋が使われれば先ほど述べたように緊張し短縮するのに対し、
位相筋が使われたときは特別なトレーニングをしていない限り使い過ぎたり誤って使われてしまうと筋が長くなって弱化するのです。


・・・・・えっ?

位相筋が使い過ぎたり誤って使われると、筋肉が長くなっちゃうんだって?!



それってたとえば猫背になっている人を観察していただくとわかりやすいでしょう。

猫背になると胸の前にある大胸筋は姿勢筋で筋緊張して短縮するが、
背側の菱形筋や僧帽筋は位相筋で筋の長さが長くなると同時に力が入らなくなって弱化する。

姿勢筋と位相筋.png


つまり姿勢筋の分類となる大胸筋は筋緊張となれば筋膜組織が緊縮したままになってしまう。
この場合は、緊縮した状態の筋膜を解くことが必要だということはご理解いただけるでしょう。

対して背中側の位相筋の分類となる菱形筋等の筋肉は筋肉が引き延ばされたまんまで筋力が弱いものとなってしまった。
この場合は、筋膜組織がどうすればいいのでしょうか?

緊張を解くという姿勢筋のリリースのしかたでいいのでしょうか?

それとも、、、?

実は背中側の位相筋をマッサージしても筋肉の緊張が解かれることがないわけです。
つまり背中側の位相筋の筋の伸び切って力がなくなった状態を通常のマッサージをしてみても効果が持続しないんです。

一時はマッサージ等の刺激を外から与えれば血行が上がってすっきりしたり気持ちよかったと思えるかもしれませんが、
弱って伸びてしまった筋は虚脱した筋組織なので力を失って活性しないもの。
ちょっとやそっと、マッサージをしても、10分もすれば血行がまた悪化してしまうことが多く、
姿勢筋でリリースした大胸筋ほど快適状態がキープできないんです。

そうなるとどうなるか?

残念ながら、早々にそのものは猫背に逆戻りとなりやすいわけなのです。。。




それって、悲しい。




じゃ、位相筋の弱化した伸びた虚脱筋を改善させる手は???


という質問をしていただけそうですね。


私も、そこ、よく考えました。
ランブルローラーでコロコロするのも初期段階での位相筋の弱化ならまだしも慢性化がしみこんだものは成果が上がりません。
かえってストレッチポールを背中の背骨のラインに上下に沿わせていたほうがいいようだ。
これもいいのだけれども、やっぱり慢性化している方は、実はストレッチポールに仰向けで寝るのもしんどくてきついんです。

じゃ、マッサージでより強くもみ込めばいいのかといえば、、、
それをしてみても、位相筋の弱化は活性化してくれないのです。



他にも何十パターンも試行して、結果、最良の成果を位相筋の弱化にあたえたのはというと。
それが{ベン石温熱器}だったんです。

べん石温熱器の色分け.png

すこし特殊な用い方をしなければ、位相筋の弱化を蘇らせるのは難しいんですが、
ベン石温熱器をもちいて、すこし特殊な圧法を繰り返したとき、
長いことずっと苦労してきた位相筋に活性化をなすことができたのです。


これがじつはボディワイズでの施術成果が、ベン石温熱器を使う前と使った後で大きな改善がお客様に現れてきて、
毎回の積み重ねる施術の成果が飛躍してきたのが理由なんですね。

お客様には専門的な話になりすぎると混乱させるため、
いつもざっくりと筋膜リリースといった雑ないいかたをしていましたが、
専門的な対策の必要性を「位相筋の筋の虚脱(長くなり弱まった状態)」の対処において研究してきました。


お客様の体が毎回、以前ではなかったほどの変化を見出せるようになり、
お客様の中なる力が目覚めるお手伝いができるようになってきたのです。



丸腰での位相筋の対処がつらいところだなぁとなっていたところが、
ベン石の石の潜在する施術に最適な力と温熱による位相筋の活性化、
その下地をもちいたうえで、人体内部のテンセグリティ状態を理想状態に導く私の見立てをもった、
ミリ単位以下の上下左右前後の骨や筋やその他組織の主なパーツの置き換えや書き換えと整えの丁寧さ。

そこがうまくかみ合うようにと工夫して作っていったオリジナルな施術なのです。




できることなら位相筋の改善の道具として、多くの方々にベン石を利用してほしいと思えてなりません。
posted by スズキ at 15:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自宅で抗ストレス作用をもったハーブティをいただいてます {ホーリーバジル}を部屋で育ててこころのケア。

昨日、園芸店に足を運ぶと、
つぼみのシャクヤクが切り花として販売されていました。

私も栽培中で、徐々につぼみが開き始めたころで、
開花をたのしみにしております。


シャクヤクは、薬用にもちいられる品種もあります。

シャクヤク(生薬名:芍薬)
・ボタン科ボタン属の宿根草。
・生薬:肥大根を乾燥させたもの。
・効能:鎮痛作用、鎮痙作用があり、腹痛、腹
満、身体手足の疼痛、下痢、冷え症などに効果。
・主要産地:北海道、長野県、新潟県、富山県、奈良県など。

トウキという生薬と合わせて漢方の処方となし、
婦人科系の症状によく効くとされております。


すこし漢方の生薬の知識をもって園芸店を覗くと、
実物の生薬がそこにあって買えるので勉強になりますね。



ただ厚生労働省より医薬品として使用される成分が含まれているとして、
サプリや生薬としての流通が禁じられた植物もあります。

※ 以下PDFファイルは、厚生労働省の公開している、そのような植物のリストです。
(別添2)
○専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000086062_1.pdf



こちらのなかにある植物の中にある、有用性が高く知られるものであるが、
その植物が持つ特徴的な成分が医薬品と同じとみなされてしまうものたち。
医薬品にもちいられる成分と同じ成分が含まれているのは確かです。
日本ではサプリや生薬、または野菜として流通できないものですが、
他国のその研究論文の圧倒的な数を出しているアメリカ等では普通にサプリになって売られています。
なので国内の栽培農家がそちらを栽培して販売したり、ハーブティ等にして流通させるのもいけない。
ただアイハーブのようなメジャーな海外でサプリを販売するショップから個人的に輸入して手に入れるのは規制している形跡はみられません。

なんだか国外の業者を助け、国内の業者の商機を削ぐというのも、、、なんだかなぁと思ってしまう。



そういったハーブの中のひとつに、
学名:ウィザニア(アーユルヴェーダでは: アシュワガンダ 全草取引禁止】があります。
アーユルヴェーダを学ぶもので知らぬものはない数千年前から用い続けられてきたハーブです。

アシュワガンダが日本で規制される前のこと、
ある日本人の女性が書かれたブログを読みました。
その方の病状が進まれた母にアシュワガンダのハーブティを飲むようにしてもらったとき、
その方の母が感じた感想を言葉にした内容がわすれられません。

あまり詳しくお伝えするのは差し控えさせていただきますが、
高い精神的および肉体的なストレスを感じた状態に置かれたとき。
アシュワガンダの成分のひとつに抗ストレス性とよばれるストレスに敏感になりすぎてつらくなる感じ方を抑制する作用があり、
その抗ストレス作用の働きにより感情面の過剰といえる部分を引き下げれくれたこともあったかのようなお話にも私には見えました。

それはアシュワガンダについて医学的な研究は進んでおり論文数も多数、
同時に英独仏等の言語での洋書やアーユルヴェーダの本場のインドでは、アシュワガンダを単独にタイトルとした書籍が多数あります。
いまはいい時代で、そのような医学的な研究の論文はネット上でデータとして公開されておりますし、
洋書はkindleにもなっているので(ashwagandha 学名Withania somnifera) でAmazonで調べていただければ即、ダウンロードできます。


厚生労働省のほうではよくよく研究し検討した結果、日本独自のルールとしてアシュワガンダの全草を一般での取引の禁止としたのでしょう。
そのようになさった際の質疑応答もPDFでダウンロードできるようになっております。

ただ、正直に個人的な意見として、アシュワガンダの抗ストレス作用の優れた点が利用機会が失われているということに対し、
つらいな〜と感じざるを得ません。

いまの時代背景から高い精神的なストレスを感じざるを得なくて苦しんでいる。
それは個々の置かれた環境も違い、
個人差も多々あるので十把ひとからげに適当なことをいうようで申し訳なく感じるのですが。。。
アシュワガンダの洋書内のそのような要所からの裏付けや、
それ以上に上述したお母さまの言葉がでたときの様子が目に浮かぶようで。


いま、高ぶりすぎた感情に押しつぶされる感じがあるとき、
抗ストレス作用のあるハーブの善用はうれしいところかと思えてなりません。





上述したように、抗ストレス作用として目覚ましい記録があるのが確かなアシュワガンダ。
ものすごく気になりますよ〜。
アシュワガンダというすぐれた選択肢が消されてしまったうやむやさが切ない。。。



ただ抗ストレス作用をもつハーブはアシュワガンダのみにあらず。
たとえば
ホーリーバジル(トゥルシー)というハーブも。

インドで行われた研究によると、ホーリーバジルはシベリア人参や朝鮮人参よりも抗ストレスのレベルと安全性が一番高かった事が示されました。またホーリーバジルの抗うつ、抗不安効果は、ジアゼパムという抗不安の薬品と同等とも報告されています。
ということで、厚生労働省が規制していないハーブのいくつかに、
同様に高い抗ストレス作用をもつものもあります。


オーヤトゥルシーというホーリーバジルや、
ほかの種のホーリーバジルもあってバラエティ豊かな聖なる植物といわれるもので。

個人的にはホーリーバジルも好きで、
部屋の中でキャン★ドゥで買ってきたコミックをまとめていれるプラスチックボックスにて栽培しています。
驚くほど手軽に栽培できたのですごい生命力に驚きです。

朝起きたとき、ホーリーバジルの葉を2〜3枚摘んで、
ミントの葉と合わせたりしながら自家製ハーブティをいただいています。

さっぱりとした清涼感に似た口当たりをたのしんでいます。

そうしたおかげでココロとカラダのストレスが軽減できているような気がしております。


シャクヤク ホーリーバジル.png
2階の窓辺で
posted by スズキ at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アダプトゲン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする