前後屈があるカラダを脱皮させることで、
見違えるような印象のいい体躯と変わるだろう。
そして健康面にとって甚だしいメリットがあります。
それだけでも自身の前後屈を改善させて理想状態を定着させたくなるモチベーションアップにつなげていただければと思い、
今回のブログ、書かせていただきます。
前後屈といわれても、イメージが付きづらいといわれたことがあります。
ざっくりしたPoserでつくった下図をごらんください。
どちらも同じモデルをつかっています。
でもだいぶ見た目が違って見えて別人ですよね。
違うのは骨格上の頭部(上丹田)、胸部(中丹田)、骨盤部(下丹田)の位置を変えたということ。
右はボール状の丹田の並びは垂直に重なり積み上げられていて、
骨格で体重を支え切れているものです。
左はボール状の丹田の並びが、頭部が前方へ変位、胸部が後方へ変位、骨盤はちょっと後方。
骨組みは狂い、体重が骨の支えにぶら下がってはいない。
これは骨がずれて支えの力が減退し、必要に応じて筋肉を凝りという骨の支えの代わりとして代用している。
右の理想姿勢よりも身長が短縮していることもわかるでしょう。
前後屈のデメリットを抜粋するが
肩こり(僧帽筋・肩甲挙筋・後部斜角筋の凝り)、首凝り(前部・中部斜角筋の凝り)、腰の張りや腰痛、胸の前方の詰まり(大胸筋が硬直しつつ委縮)、
肩甲骨が外側に移行して働けず肩関節がはまりが悪い、
腸骨が前傾して股関節のはまりが悪化している
呼吸が制限される、
内臓下垂等の腹部内部の臓器が正しい位置に収まらない
起立筋の硬化短縮が恒常的となり交感神経がつねに行き過ぎで疲労回復がしづらいし自律神経にも問題が出る
エトセトラ・・・。
これらはざっくり前後屈の問題を数点あげただけです。
さらに輪をかけてネックとなる事象はありますが、
これくらいにさせていただきます。
上図は極端に骨格の位置を変えたかのようにみえるでしょう。
でも耳の穴の位置と肩の肩峰の位置がどれくらい立位姿勢でずれているかをみれば、
それだけで私どもは前後屈の内在している加減を察することができてその日の施術の必要な解き方や解く場の選定をしています。
前後屈の改善は一朝一夕ではできません。
なぜかというと、長年かけてその状態に変化させていき、それに慣れ親しんでしまったからです。
ゆがんだ状態だといえども、それは自分がOKをだして、
そうする必要を実感しながら作り出したお得だと感じて創作しつづけた成果がゆがみです。
もしその方がゆがみを支える補助をする筋肉が一気に抜かれたとしたら、
そういった急激な変化は受け付けることができないため、
身体はプチパニックどころか大パニックに陥るのです。
理想状態になれるよう管理することが手放されてきた。
少しずつトライアンドエラーを繰り返しながら、
手放した管理法を学習していく必要があります。
ただしその前後屈の姿勢が3カ月を超え、それも10年以上にも、30年以上にもなったという、
大変な脳へのそうした姿勢をつかさどるパターンの延々と繰り返された神経は、
あらたな技術を受け入れることが苦手なのです。
唯一、本人が必要に迫られて本気で取り組んだ時だけ変わるといえるのだろう。