2022年04月30日

筋は凝るばかりか? 凝りの裏には虚脱あり! じつはこの虚脱した筋が人々の体の状態改善をしづらくする鍵だった!?

筋肉とざっくりいうのはわかりやすさのため。

施術家の場合、さらに細分して筋を分類して、
それぞれの違った特徴を知り、
対処の研究をするのです。
そこでひとつ、非常な難題が持ち上がるわけで、
よかったらお話をおききください。 


筋肉の分類として
「姿勢筋」と「位相筋」の筋の分類があります。


姿勢筋は、重力に対して立つための筋肉です。

位相筋は、空間内で身体を動かすための筋肉です。


姿勢筋は、反収縮の状態で長期間機能する。
姿勢筋は可動性や重い負荷に耐える力に限度があります。
場合により姿勢筋がその作業に使われたとしても、本来はそうすることには向かない筋肉構造です。
長時間にわたっての運動的健康が保てないのです。

そうすると、一時的にかまたは慢性的にバランスの悪い姿勢筋がなすべきではない作業を強いるとどうなるのか。

そうなると通常あるべき関節の位置に置けていない状態でささえることとなってしまい、
姿勢筋には多大な負荷が強いられることとなる。

そんな状況でちゃんとしたそのような負荷がかかって緊張短縮した筋をストレッチやマッサージ等のケアをせず放置したならば、
姿勢筋が短縮した収縮状態のままとなる。

こうしたときに実は、筋膜組織がその内部や周囲に余分で不健康な結合組織と化してしまう。
そうした悪化してしまった筋膜組織だが、そのような強化しすぎた姿勢筋による支持能力をもった筋膜が、
筋肉の活動をどんどんと制限していくことになります。

それはどういったイメージだろうかといえば、
全身タイツを着てもらったときに、そのタイツの一部をつまんで窮屈で着心地が悪くなるほど引っ張りまして、
そうした引き連れたままの状態にタイツを固定しちゃいます。
するとカラダが動かしづらくなるんですよ。
引き連れが関節部分に関係すれば曲げ伸ばしができないようになる。
そういったことが、まさに体内の筋膜組織により発生しているのです。

実は・・・
正確に言えば、このような流れで姿勢筋の誤用が筋膜緊張を強いて筋肉の活動を制限するといった状態を「筋膜の癒着」といっております。


姿勢筋はこのように筋緊張が起きた際に短縮するという傾向がある。






それに対し位相筋は?

位相筋とはときには強く素早い動きを生み出します。
パワフルに十分な力を外へと発揮できる特徴があるのだが、
それが可能となる時間は短い。
はげしいバスケットボールのボールをドリブルしながらダッシュなどは位相筋が使われているのです。
ただ位相筋はバテてしまいやすいんです。
疲れたら、その回復には時間が長く必要とされます。

過度に姿勢筋が使われれば先ほど述べたように緊張し短縮するのに対し、
位相筋が使われたときは特別なトレーニングをしていない限り使い過ぎたり誤って使われてしまうと筋が長くなって弱化するのです。


・・・・・えっ?

位相筋が使い過ぎたり誤って使われると、筋肉が長くなっちゃうんだって?!



それってたとえば猫背になっている人を観察していただくとわかりやすいでしょう。

猫背になると胸の前にある大胸筋は姿勢筋で筋緊張して短縮するが、
背側の菱形筋や僧帽筋は位相筋で筋の長さが長くなると同時に力が入らなくなって弱化する。

姿勢筋と位相筋.png


つまり姿勢筋の分類となる大胸筋は筋緊張となれば筋膜組織が緊縮したままになってしまう。
この場合は、緊縮した状態の筋膜を解くことが必要だということはご理解いただけるでしょう。

対して背中側の位相筋の分類となる菱形筋等の筋肉は筋肉が引き延ばされたまんまで筋力が弱いものとなってしまった。
この場合は、筋膜組織がどうすればいいのでしょうか?

緊張を解くという姿勢筋のリリースのしかたでいいのでしょうか?

それとも、、、?

実は背中側の位相筋をマッサージしても筋肉の緊張が解かれることがないわけです。
つまり背中側の位相筋の筋の伸び切って力がなくなった状態を通常のマッサージをしてみても効果が持続しないんです。

一時はマッサージ等の刺激を外から与えれば血行が上がってすっきりしたり気持ちよかったと思えるかもしれませんが、
弱って伸びてしまった筋は虚脱した筋組織なので力を失って活性しないもの。
ちょっとやそっと、マッサージをしても、10分もすれば血行がまた悪化してしまうことが多く、
姿勢筋でリリースした大胸筋ほど快適状態がキープできないんです。

そうなるとどうなるか?

残念ながら、早々にそのものは猫背に逆戻りとなりやすいわけなのです。。。




それって、悲しい。




じゃ、位相筋の弱化した伸びた虚脱筋を改善させる手は???


という質問をしていただけそうですね。


私も、そこ、よく考えました。
ランブルローラーでコロコロするのも初期段階での位相筋の弱化ならまだしも慢性化がしみこんだものは成果が上がりません。
かえってストレッチポールを背中の背骨のラインに上下に沿わせていたほうがいいようだ。
これもいいのだけれども、やっぱり慢性化している方は、実はストレッチポールに仰向けで寝るのもしんどくてきついんです。

じゃ、マッサージでより強くもみ込めばいいのかといえば、、、
それをしてみても、位相筋の弱化は活性化してくれないのです。



他にも何十パターンも試行して、結果、最良の成果を位相筋の弱化にあたえたのはというと。
それが{ベン石温熱器}だったんです。

べん石温熱器の色分け.png

すこし特殊な用い方をしなければ、位相筋の弱化を蘇らせるのは難しいんですが、
ベン石温熱器をもちいて、すこし特殊な圧法を繰り返したとき、
長いことずっと苦労してきた位相筋に活性化をなすことができたのです。


これがじつはボディワイズでの施術成果が、ベン石温熱器を使う前と使った後で大きな改善がお客様に現れてきて、
毎回の積み重ねる施術の成果が飛躍してきたのが理由なんですね。

お客様には専門的な話になりすぎると混乱させるため、
いつもざっくりと筋膜リリースといった雑ないいかたをしていましたが、
専門的な対策の必要性を「位相筋の筋の虚脱(長くなり弱まった状態)」の対処において研究してきました。


お客様の体が毎回、以前ではなかったほどの変化を見出せるようになり、
お客様の中なる力が目覚めるお手伝いができるようになってきたのです。



丸腰での位相筋の対処がつらいところだなぁとなっていたところが、
ベン石の石の潜在する施術に最適な力と温熱による位相筋の活性化、
その下地をもちいたうえで、人体内部のテンセグリティ状態を理想状態に導く私の見立てをもった、
ミリ単位以下の上下左右前後の骨や筋やその他組織の主なパーツの置き換えや書き換えと整えの丁寧さ。

そこがうまくかみ合うようにと工夫して作っていったオリジナルな施術なのです。




できることなら位相筋の改善の道具として、多くの方々にベン石を利用してほしいと思えてなりません。
posted by スズキ at 15:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自宅で抗ストレス作用をもったハーブティをいただいてます {ホーリーバジル}を部屋で育ててこころのケア。

昨日、園芸店に足を運ぶと、
つぼみのシャクヤクが切り花として販売されていました。

私も栽培中で、徐々につぼみが開き始めたころで、
開花をたのしみにしております。


シャクヤクは、薬用にもちいられる品種もあります。

シャクヤク(生薬名:芍薬)
・ボタン科ボタン属の宿根草。
・生薬:肥大根を乾燥させたもの。
・効能:鎮痛作用、鎮痙作用があり、腹痛、腹
満、身体手足の疼痛、下痢、冷え症などに効果。
・主要産地:北海道、長野県、新潟県、富山県、奈良県など。

トウキという生薬と合わせて漢方の処方となし、
婦人科系の症状によく効くとされております。


すこし漢方の生薬の知識をもって園芸店を覗くと、
実物の生薬がそこにあって買えるので勉強になりますね。



ただ厚生労働省より医薬品として使用される成分が含まれているとして、
サプリや生薬としての流通が禁じられた植物もあります。

※ 以下PDFファイルは、厚生労働省の公開している、そのような植物のリストです。
(別添2)
○専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000086062_1.pdf



こちらのなかにある植物の中にある、有用性が高く知られるものであるが、
その植物が持つ特徴的な成分が医薬品と同じとみなされてしまうものたち。
医薬品にもちいられる成分と同じ成分が含まれているのは確かです。
日本ではサプリや生薬、または野菜として流通できないものですが、
他国のその研究論文の圧倒的な数を出しているアメリカ等では普通にサプリになって売られています。
なので国内の栽培農家がそちらを栽培して販売したり、ハーブティ等にして流通させるのもいけない。
ただアイハーブのようなメジャーな海外でサプリを販売するショップから個人的に輸入して手に入れるのは規制している形跡はみられません。

なんだか国外の業者を助け、国内の業者の商機を削ぐというのも、、、なんだかなぁと思ってしまう。



そういったハーブの中のひとつに、
学名:ウィザニア(アーユルヴェーダでは: アシュワガンダ 全草取引禁止】があります。
アーユルヴェーダを学ぶもので知らぬものはない数千年前から用い続けられてきたハーブです。

アシュワガンダが日本で規制される前のこと、
ある日本人の女性が書かれたブログを読みました。
その方の病状が進まれた母にアシュワガンダのハーブティを飲むようにしてもらったとき、
その方の母が感じた感想を言葉にした内容がわすれられません。

あまり詳しくお伝えするのは差し控えさせていただきますが、
高い精神的および肉体的なストレスを感じた状態に置かれたとき。
アシュワガンダの成分のひとつに抗ストレス性とよばれるストレスに敏感になりすぎてつらくなる感じ方を抑制する作用があり、
その抗ストレス作用の働きにより感情面の過剰といえる部分を引き下げれくれたこともあったかのようなお話にも私には見えました。

それはアシュワガンダについて医学的な研究は進んでおり論文数も多数、
同時に英独仏等の言語での洋書やアーユルヴェーダの本場のインドでは、アシュワガンダを単独にタイトルとした書籍が多数あります。
いまはいい時代で、そのような医学的な研究の論文はネット上でデータとして公開されておりますし、
洋書はkindleにもなっているので(ashwagandha 学名Withania somnifera) でAmazonで調べていただければ即、ダウンロードできます。


厚生労働省のほうではよくよく研究し検討した結果、日本独自のルールとしてアシュワガンダの全草を一般での取引の禁止としたのでしょう。
そのようになさった際の質疑応答もPDFでダウンロードできるようになっております。

ただ、正直に個人的な意見として、アシュワガンダの抗ストレス作用の優れた点が利用機会が失われているということに対し、
つらいな〜と感じざるを得ません。

いまの時代背景から高い精神的なストレスを感じざるを得なくて苦しんでいる。
それは個々の置かれた環境も違い、
個人差も多々あるので十把ひとからげに適当なことをいうようで申し訳なく感じるのですが。。。
アシュワガンダの洋書内のそのような要所からの裏付けや、
それ以上に上述したお母さまの言葉がでたときの様子が目に浮かぶようで。


いま、高ぶりすぎた感情に押しつぶされる感じがあるとき、
抗ストレス作用のあるハーブの善用はうれしいところかと思えてなりません。





上述したように、抗ストレス作用として目覚ましい記録があるのが確かなアシュワガンダ。
ものすごく気になりますよ〜。
アシュワガンダというすぐれた選択肢が消されてしまったうやむやさが切ない。。。



ただ抗ストレス作用をもつハーブはアシュワガンダのみにあらず。
たとえば
ホーリーバジル(トゥルシー)というハーブも。

インドで行われた研究によると、ホーリーバジルはシベリア人参や朝鮮人参よりも抗ストレスのレベルと安全性が一番高かった事が示されました。またホーリーバジルの抗うつ、抗不安効果は、ジアゼパムという抗不安の薬品と同等とも報告されています。
ということで、厚生労働省が規制していないハーブのいくつかに、
同様に高い抗ストレス作用をもつものもあります。


オーヤトゥルシーというホーリーバジルや、
ほかの種のホーリーバジルもあってバラエティ豊かな聖なる植物といわれるもので。

個人的にはホーリーバジルも好きで、
部屋の中でキャン★ドゥで買ってきたコミックをまとめていれるプラスチックボックスにて栽培しています。
驚くほど手軽に栽培できたのですごい生命力に驚きです。

朝起きたとき、ホーリーバジルの葉を2〜3枚摘んで、
ミントの葉と合わせたりしながら自家製ハーブティをいただいています。

さっぱりとした清涼感に似た口当たりをたのしんでいます。

そうしたおかげでココロとカラダのストレスが軽減できているような気がしております。


シャクヤク ホーリーバジル.png
2階の窓辺で
posted by スズキ at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アダプトゲン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月29日

自作:ベン石かっさをヒートマット上に複数並べた起立筋のリリース



背中の起立筋が緊張したままでは深い眠りは約束されません。

起立筋の筋緊張がなされれば、
逃げるか戦うかの交感神経優位な状態に陥っている状態になっており、
そのままではリラックスすることができないカラダからの反応が現れるからです。


なので、、、どうするか?


ホットミルク、体を温めるショウガやシナモン、、
さまざまな選択肢をあげて試してみたんです。

でもやっぱり、一番、ミラクルな成果を感じたのは
ベン石とヒートマットの組み合わせでした。
これって数日前もブログで書いたんで、その後の話となります。

背中の脊椎上部の棘突起の詰まりが、
日々、このベン石とヒートマットの組み合わせで寝ていると解放されていくのです。

表面的な浅い快方なんかじゃなく、
深部にまで影響がでてきていることは確かです。

それは昨今、棒状かっさを使っての施術は、信じられんほどハードに私の身体の負担がかかるのですが、
それをリセットさせるだけでもすばらしいものですが、
それがさらに軽快な状態に背中全体の筋肉が生まれ変わってきています。

試行錯誤して自作してるもののこのかっさの形状とその並べ方、そしてかっさの厚みが実はキーになっています。


以前はランブルローラーでゴリゴリと背中を解いて、
そのたびにパキパキと背骨が鳴ってたんですがそれももう、いりません。 ^-^

ベン石のかっさとヒートマット.png


機材が必要になるので、こんな紹介をされてもどうかと思うぞ、といわれそうですが。

もうちょっと研究が進んだら、お客様に何らかの還元ができればと考えているのです。
posted by スズキ at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月28日

科博の宝石展と常設展示でみつけた鈴木梅太郎博士の米ぬか栄養成分標本、

施術の話ではございませんが。


数日前、
上野国立科学博物館 特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」 https://hoseki-ten.jp/
観てきました。

アメジストドーム.png
巨大なアメジストドーム

科博らしい宝石について学べるパネルが多数紹介され勉強になりました。
地球から生まれた貴重な宝石たちが、これほど集められた展示会はめずらしいです!

ネフライトはあったけど、
シュンガイトもベン石もなかった。
想像はついていたが、残念でした。 ^-^;
個人的に強烈な印象に残ったのは、
ただペリドットにしては信じられないほど3cmほどか巨大な方形のペリドットがあって驚愕!

巨大なセレナイトは、これが部屋にあれば聖なる天使が訪れそうな信じられない力を感じます。

写真撮影不可なコーナーでは、
歴史的に貴重な輝きを持った皇帝や皇女が実際に身に着けていたものは見ごたえがありました。



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それから科博の常設展へ。

功績を残す著名な博士の偉業を紹介するブースがありました。

そちらの中にビタミン発見の博士、鈴木梅太郎博士のブース。
鈴木梅太郎.png


そこに米ぬか成分標本。
米ぬかの栄養の基本となる成分を、
成分抽出してくれる作業員と博士のツーショット写真がほほえましい。
ビタミンB1を発見し脚気治療に貢献なされました。

鈴木は1910年(明治43年)6月に東京化学会において、
ニワトリとハトを白米を飼料として飼育したときに、脚気の様な症状が現れて死に至っていること。
それが糠、麦、玄米には脚気を予防しつつ治癒させる成分が含まれることを報告しました。
特に米ぬかの有効成分に強い感心を抱き、その成分を抽出することに尽力したのです。

実際に米ぬかの成分を標本にした貴重な展示物がありました。

「おぉ〜 すごいもんがあった」

米ぬか成分標本.png
米ぬか成分標本

米ぬかだけで、上の写真のような多くの栄養素を含むんですね。

昨今、コメ食離れ傾向となっていますが、
これから麦の輸入品高騰となるでしょう。
自給率が高いコメが必然的に選択されることになるのでしょう。

最近では鈴木梅太郎博士が脚気の治癒につながると推奨した「米ぬかをまとった玄米」をいただく方も増えていますよね。
健康を考えれば、そのような傾向が幸いすることもあるでしょう。
そのように期待しています。


また、米ぬか標本の隣には農産物成分標本もございました。
農産物成分標本.png
農産物成分標本


健康を保つために必要な栄養。

一般的な書中の食品成分表では、
文字と化学式で栄養素が表現されています。

そんな栄養素が標本となると、
色や様子が観察できます。
栄養素が単体で目に見えるのは面白いですね。
それぞれが色が異なります。
その栄養素の色がわかればそこから個性を感じとるでしょう。


昔にアプライドキネシオロジーを勉強していたとき。
自身に足らない栄養素を、筋反射テストでチェックするような試行をしておりました。
でも私には、いまいち、コンスタントに正確な反応が得られていたとは思えませんで、
実際の施術の場で使ったことはありません。
ただ筋反射テストをするときに、こういった栄養素の標本サンプルを手に取ってテストできれば格段に反応精度があがるような気がします。

正確な体内の栄養状態を調べたいときに血液検査になると、
医療機関に出向く必要があります。
ただ最近では尿検査によって必要な栄養素がわかるそうなので、
そうした数値データ化されたものがあれば説得力が増すでしょう。


そういったことを言えるようになるための礎を築いた博士たちを感じ取れて、
感謝の気持ちで略歴パネル等を拝読させていただきました。 ^-^

posted by スズキ at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月25日

業務連絡:5月分予約表更新のお知らせ(4月25日(月曜) 20時〜より5月分ご予約を受付いたします)

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  ボディワイズの
  温和にボディワークメソッドのメールマガジン

            2022年4月25日発行

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お世話になっております。
ボディワイズの鈴木です!



【5月の予約表更新のお知らせ】

   4月25日(月曜) 20時〜より
   5月分のご予約を受け付けさせていただきます。


【ボディワイズ 予約表】
・ ショートカットURL https://bit.ly/3O7jW1d



現在はコロナ禍でもあり、
予約が混むこともございません。
ご予約を急いでいただかなくても、
大丈夫と推測しております。

ですから施術のご入用となることが出てきました際に、
ぜひ予約表をチェックしていただけましたら幸いです。


どうぞよろしくお願いいたします!!


        2022年4月25日

        ボディワイズ
        鈴木政春

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【編集後記】

ご新規のお客様が予約でお越しいただくことがある、
このごろの施術の場。

2年間、新規のお客様をお呼びすることがなくて、
初回の施術、

新鮮な気持ちで、施術させていただいております!

^-^

『ベン石の紹介企画、検討中です』
コロナ禍ですが、適度な人流もOKなこの頃でもありますから、
なにかベン石の施術などを実際に紹介させていただく企画をしたいなと
考えています。

施術をなさる先生で興味がある方や、
一般の方も大歓迎ですから、
数千年前から中国で画期的にもちいられてきた
施術用のツールを紹介できればうれしいと思いまして。

後日、詳細が決まり次第、おつたえしますので、
ご興味がありましたら足をこちらまでお運びいただけましたら幸いです。


(おわり)

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ボディワイズ
鈴木政春

ブログ:ボディワーカーの夢とお仕事-つづく
http://bodywise-note.seesaa.net/

ホームページ
http://bodywork.s73.xrea.com/hhpp/top.htm
http://onwa.client.jp/pc/

メール:
sfcsfcsfc_2001@yahoo.co.jp

住所 :東京都品川区荏原5-16-18
TEL :03-5498-2220

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posted by スズキ at 12:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 業務連絡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

前後屈になりやすい、または前後屈が進行が早い人は、姿勢維持や動作の際に腱や靭帯が有効活用できていないってことだと思います

お世話になっております。
ボディワイズの鈴木です。

昨日、前後屈の状態ってよくないよね〜という内容のブログを書かせていただきました。

2022年04月24日
前後屈と理想姿勢のみばえは違う。ただそれだけじゃない!

http://bodywise-note.seesaa.net/article/487052100.html




ここからは仮定の話です。

興味あるかたのみ、お読みください!

では、なんで前後屈になるの?

前後屈って、ちらみすれば老人の姿にみえるんだ。
だから普通、老化すればこうなるものなんだろうとわかる。
だけど高齢者にも姿勢のいい人と前後屈が進んだ人、いるよね。
そして若者にも姿勢のいい人と前後屈が進んだ人、いるんだよね。

これって、どういうことなの?

前後屈2.png


そうなんです。

高齢者のほうが前後屈が進む人は圧倒的に割合が多くなっていきます。
シャキッとして立ててる人のほうが少数派です。

そして前後屈がある方とシャキッとしていられる方の健康上の問題は、
おおよそですがシャキッとしている人のほうが健康な検査数値だといいます。


じゃあ、なにがこの両者の間を隔てているのでしょう?
それって知りたいと思いませんか。


私もかつて不思議でした。

ですが「おそらくここが鍵だな」とわかって人体の動作や姿勢の維持について観察をしていくと、
体の中にある組織のある部分を使えているかどうかにかかわってい来るようです。


こちらのブログをよくお読みいただいている方には、
またまた出てきたよね〜といわれるんで「耳タコだぞ!」と突っ込まれそうです。



そう、体内にて骨格を支える部位となる靭帯や腱といった筋肉以外の軟部組織を有効活用できているかどうか。



私ども、動きをツールとして研究するボディワークを学ぶものは、学究的に腱や靭帯の存在を正確に認識して、
それらをどのように活用すればいいかと意図的な利用を促進するわけです。

特に私は、かつてそのような腱や靭帯を無意識に使えていたような運動神経の優れた人ではなかったため
それらの存在が体内に組織として現存するにもかかわらず、それがないかのように振る舞ってきました。


そうすると、どういったことが姿勢上起きるのか?

そうなんです!
前後屈が進むんですよね。

重心どりがミスっていて、
骨組みがうまく積み上げることができなくなります。
そうなると頭部が前に落っこちてしまう位置にくる。
そうして首が凝って詰まりながら前傾していきます。

首に短縮や傾斜の異変がおきれば、それ以下に位置し存在する胸椎や腰椎や仙椎にも椎間板が縮み傾斜やねじれが起こります。

それが外形上、自身の姿を写真で撮れば見えてくる、側弯や前後屈といった骨組みが正しく並べられない状態。
姿勢筋が過剰に委縮が始まることにより、見栄え上、難ある状態へと置かれてしまったわけです。

それって、私自身が身に覚えあります!



そこから武道や武術、ダンス、そしてムーブメント関係のボディワークなどをむさぼるように研究する過程で、

「腱や靭帯という存在を忘れて、筋肉ばかりに頼っていませんか?」

「あなたはいつまで腱や靭帯を、無視し続けていきるのですか?」

「歴史とした実在する体内の組織である腱や靭帯に失礼じゃないですか?」

ということが実体験でみえてきて、
姿勢が徐々に前後屈から理想形へと移行してきました。
現段階でも、昔からの負の資産が膨大で利子や元本をはらい続け、
まだ理想へと進むための過程におり変化が続きます。

そうではあるが<腱や靭帯という存在>を活かそうとし始めてから、
自分の体感で前後屈が進む要因が腱や靭帯が活かされないからなのかなと見えてきました。

それがわかったのは20年前くらいなんだと思うんです。
だからときおり、施術のときにお客様へ<腱や靭帯って、あるよね!そこ、使ってくださいね>という言葉がでます。

ですが実際に腱や靭帯という存在をわかったからといって、普段使いの身体操作のほうが慣れ親しまれておられたら、
まずもって知識の獲得レベルでそれ以上の興味の探求にまではいたらない。
水泳を学ぶときに本だけ読んで、泳げると確信を持つ人はいないでしょう。
泳ぎ方を理解して身に着けるためには、実際に水に入って泳ぎの練習を繰り返すしかないでしょう。
泳ぎ方のイメージをつかんだら、そこからが次のステップのはじまりです。
体を使って実践、試行錯誤、そのうえでの多々気づきを得ていく過程からのみ獲得できるのが技術なのです。



そんなおり、
私が4年前ほどに合気柔術の岡本眞師範のセミナーに参加させていただいたときに、
明快な腱や靭帯を使うことで合気技がかなえられるという内容の教えをいただきました。

そしてちゃっかり、その教えを数名の身体操作に詳しく頭を突っ込んでおられるお客様や友人にお伝えしたことを覚えています。
実際のレクチャーさせていただいたときの刺さり具合ですが、
やはり先端のアンテナが伸びたボディワークの先生をしている方は瞬時にそれが腑に落ちてしまうわけです。
そして後日お会いすれば、体型が化けてる!
ですがそういった特殊なボディワークの研究に膨大な時間と労力と資材をなげうっている方は少数です。

他の腱や靭帯という存在を実感できるよう合気柔術のセミナーでの受け売りのエクササイズを体験していただいた方には、
すっと、爆発的に運動のスキルが変わって、体躯がそのもの本来の状態へと回帰するなんて思えてきません。

腱や靭帯という存在を実感して動くことが大事だから解剖図などを確認しようね等のことをお伝えするのも、
知識レベルでの補止まりで、そこから徹底した腱や靭帯という存在に慣れ親しんでその活性化を図る務めまで進むのは難しい。

実際には数名、このお客様、気づいたな!という方もおられます。
ですから、そこでよかった〜と、思ったりできるわけで、
身体操作の内容をつたえることの有意義さを知ることとなります。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



そして昨日、非常におもしろいことを目の当たりにしました。

昨日、施術をお受けいただいたお客様。
とあるムーブメント系のボディワークのインストラクターの資格をお持ちです。
ほぼ一年ぶりにお会いいたしました。
お変わりなく体のバランスはよく保たれておられる様子。
そちらのお客様はムーブメント系のボディワークに関心深い方で、
とあるボディワークにてかなりの年月、関わり続け研究なさっておられます。

腱や靭帯という存在を使うこととなる手の内の使い方を、お伝えしました。
すると左手はさっと理想形で無意識に腱や靭帯が作動しているのが見えます。
そして右手は肘で折れて前への巻き肩のままあげようとしていてうまくいきません。

そこからがこちらのお客様のムーブメントに対しての熱心さで、
自身でも右手は動きができていないと気づいています。
小一時間以上、私の前で手を挙げて、という動作をパターンの微差を加えながらなしておられる。

後ろにご予約が入っていればこちらからそこで切り上げさせていただきますが、
そうではなかったため、本人の思考を邪魔しない程度の私の目に映る改善となればいいなというヒントを小出しにします。
そういったときに、これが答えだというのは、いかにも乱暴で失礼なやり方で、
結局は本人がじっくり考えぬいた答えしか、そのものの身体操作の根底や根源を揺さぶる発見にはなりません。
そこを邪魔するのは、そこから先の気づきから定着へのステップを台無しにするわけです。

そして1時間30分ほどしたころに、
自身では、「じゃ、こんどはわざと右手を無様なダメな挙げたかをしてみて、、、」
という動きの幅を持たせ平素の動きを確認させるための試行をしたとき。
「できない!できない!なぜだかできない!」
というところから離れて、左手のような挙げ方ができてしまいました。
私も、そこがそう落ち着くとはおもわなかったので、おもしろいなと。
本人は「????なぜじゃ!」と、大きな疑問符とともに喜びがわく。


昨日のそのお客様の施術では、腰靭帯の短縮(特に右側腎の高さの前の起立筋と腰方形筋)が、
非常に根深い点があり、それが骨盤の右側の前傾を高めることで、内臓下垂等の不具合をおこしています。
そこを中心に立位等でそのような状態から離れられるような仕上がりを目指し、リリースを加えていきました。

かなりいいところの落としどころまでリリースがかなえられたと思います。


そしてたのしみなのは。
自身で腱や靭帯という存在が明瞭に感じ取れるようになってから、
その組織がどのように平素の運動に取り入れるとよいかについて、
応用を深めるよう努められ変化が後々へと継続し続けていかれるか。
です。



こちらのお客様の身体の使い方ややせ方などをみると、
私の昔にちょっと近しいタイプなんです。
体質により体力が画期的に向上しにくいんですね。
いい筋が育ちやすいタイプじゃなくて、
そこに頼れて動きをごまかせるものではないとあきらめて精巧な動きを体得するしかない。

腱や靭帯という存在を自覚して使いこなすことも、そういった課題のひとつです。
そこができていないと、致命傷ともいえる、体力のなさ、ひ弱さ、疲労感につらさを感じてしまう。
私がかつてそうだったから、そのお客様の体質上の内側で起きている苦境は手に取るようにわかる。。。

だからそこを突破するための必要を切実に感じておられ、
合理的なカラダのパーツをそれぞれ余すことで無理無駄むらなくやっていくことに魅力を感じる。

なので腱や靭帯という存在を知って使い方の型を形成してから、次の応用へと進んでいく。
そうなれば、前後屈が起きないような行動をとり続けて行った結果となり、
腹腔や胸腔内に前後圧迫の苦しさから脱していくでしょう。

そこが私の目に浮かびます。

それは私が腱や靭帯という存在を知って使い方の型を形成してから、次の応用へと進んでいくとき、
徐々に、かつ着々と書き換えられ続けてきたことですから。




そういった意味で、確かな運動器系のパターンの改善がその方のその後の様相を大きく変えることの、
ひとつのきっかけになっていただけたのではと感じました。
実際はその方の、よい意味でいうところの貪欲な自身を確変させる動きへの探求心と、それに伴う努力に、
私の遠巻きの助言を吸収して自分のモノへと食べるだけの徳があったということです。

うまいこと、共同作業ができた、、、こういうことって、あるようでいてめずらしいことだと思います。


ぜひ、そのムーブメントの先生には、自身で得られたことを咀嚼していただき、
他者へと教えられる内容をもってつたえていただきたいと願っています。


それが奉仕の実践になるからという側面もありますが、
他の人へ教えようと苦心するときに、自身がもつ知識が鮮明かどうかがわかってきて、
もっとここを追究していったほうがいいなと思うきっかけになるケースが多々ありますので。
自分ができることを言語化するって、
自分と同じ体を持っておらず既存知識の違いがある他者へ伝えることの難しさをとらえなければなりません。

そこのたのしさやむずかしさ。

ぜひ、Yさん、味わってください!
続きを読む
posted by スズキ at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 体の使い方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月24日

前後屈と理想姿勢のみばえは違う。ただそれだけじゃない!


前後屈があるカラダを脱皮させることで、
見違えるような印象のいい体躯と変わるだろう。
そして健康面にとって甚だしいメリットがあります。

それだけでも自身の前後屈を改善させて理想状態を定着させたくなるモチベーションアップにつなげていただければと思い、
今回のブログ、書かせていただきます。




前後屈といわれても、イメージが付きづらいといわれたことがあります。

ざっくりしたPoserでつくった下図をごらんください。

前後屈2.png

どちらも同じモデルをつかっています。

でもだいぶ見た目が違って見えて別人ですよね。




違うのは骨格上の頭部(上丹田)、胸部(中丹田)、骨盤部(下丹田)の位置を変えたということ。



前後屈1.png

ボール状の丹田の並びは垂直に重なり積み上げられていて、
骨格で体重を支え切れているものです。

ボール状の丹田の並びが、頭部が前方へ変位、胸部が後方へ変位、骨盤はちょっと後方。
骨組みは狂い、体重が骨の支えにぶら下がってはいない。
これは骨がずれて支えの力が減退し、必要に応じて筋肉を凝りという骨の支えの代わりとして代用している。
右の理想姿勢よりも身長が短縮していることもわかるでしょう。




前後屈のデメリットを抜粋するが


肩こり(僧帽筋・肩甲挙筋・後部斜角筋の凝り)、首凝り(前部・中部斜角筋の凝り)、腰の張りや腰痛、胸の前方の詰まり(大胸筋が硬直しつつ委縮)、
肩甲骨が外側に移行して働けず肩関節がはまりが悪い、
腸骨が前傾して股関節のはまりが悪化している
呼吸が制限される、
内臓下垂等の腹部内部の臓器が正しい位置に収まらない
起立筋の硬化短縮が恒常的となり交感神経がつねに行き過ぎで疲労回復がしづらいし自律神経にも問題が出る
エトセトラ・・・。


これらはざっくり前後屈の問題を数点あげただけです。
さらに輪をかけてネックとなる事象はありますが、
これくらいにさせていただきます。


上図は極端に骨格の位置を変えたかのようにみえるでしょう。
でも耳の穴の位置と肩の肩峰の位置がどれくらい立位姿勢でずれているかをみれば、
それだけで私どもは前後屈の内在している加減を察することができてその日の施術の必要な解き方や解く場の選定をしています。



前後屈の改善は一朝一夕ではできません。

なぜかというと、長年かけてその状態に変化させていき、それに慣れ親しんでしまったからです。
ゆがんだ状態だといえども、それは自分がOKをだして、
そうする必要を実感しながら作り出したお得だと感じて創作しつづけた成果がゆがみです。
もしその方がゆがみを支える補助をする筋肉が一気に抜かれたとしたら、
そういった急激な変化は受け付けることができないため、
身体はプチパニックどころか大パニックに陥るのです。

理想状態になれるよう管理することが手放されてきた。
少しずつトライアンドエラーを繰り返しながら、
手放した管理法を学習していく必要があります。

ただしその前後屈の姿勢が3カ月を超え、それも10年以上にも、30年以上にもなったという、
大変な脳へのそうした姿勢をつかさどるパターンの延々と繰り返された神経は、
あらたな技術を受け入れることが苦手なのです。
唯一、本人が必要に迫られて本気で取り組んだ時だけ変わるといえるのだろう。



posted by スズキ at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

施術は、私とお客様のがんばりの積極的な共同作業。目的はお客様の体を次のステップの理想的な改善の踊り場に上るためです。

今日は
暑かったですね〜。

施術中、少しだけ窓を開けて換気してたんですが、
それでも27度から29度。



また棒状かっさを使って、起立筋を芯まで解く必要を迫られて、
必死に巧みに操作していったのですが。

お客様の体の芯の一角を形成して久しくなった、
深層筋の慢性の何十年来の器質的な凝りを解くには、
久々に汗だらだらでした。

はっきりいって、棒状かっさを使ってのリリース法は操作法を強力な20パターンを創作して、
これで余裕でやっていけるだろうと思ったら、かなりの返り討ち。
45分から一時間でその部位のリリースできる予定が2時間強。

通常はもうこの部位は解けないといえるような部位のリリースだから解けることが上々だが、
さらに、やり方を練り込む努力をすること。
それがお客様に対しての礼儀だと思います。

通常、私がかつてならったボディワークは、メジャーなものであるが、
そこでは同一部位のストロークは3回以上するなと教えられている。
そうせよという理由もある。
だがそれで変化がだせるならいい。

そうすれば20分で、終わるんです。

ですが、お客様が大事だから、それはできないんですよね。

たとえば、先ほど描いたブログの続きのような書き方になりますが、
結局は、それでは神経が麻痺をした状態が含まれているような体質の方、別の言い方でいえば強い虚証がある方は、
そのような3回ほどのストロークで済ませていては、
私の所ではまったく対応できない施術を提供することになってしまう。
そういうのは、つまらないと感じるのです。


目の前のお客様の体が輝く状態が観たい。
そこで起きる変化に私も感動したいのです。



棒状かっさを使っててこの圧をもちいずにいたときは、絶対解けないエリアだったものが解けるようになりました。
お客様の棘突起や肋骨の骨部の骨折リスクをなくして、これだけ的確なリリース圧を生み出せるようになったのは、
私自身、30年以上それを求め続けてきたので、そのリリースができたときは奇跡のような気がして神に感謝でした。 ^-^

そうやって大いに驚いて喜んでいたものが、
やり方がわかったとたん、さらにそのポテンシャルを幾倍もの高さに飛躍させるにはどうすればいい?
といった発想をしてしまう。
そうすると施術をする自身にけっこうしんどいことが起こるのはわかっていても、
それを求めて、そこのハードルを飛び越そうとします。

いまは、そういう気持ちで施術をしています。


今日の施術での長時間の起立筋の慢性的な強委縮して血が足らない部位のリリースを、
より最適な解き方をするにはどうすればいいだろう。

お客様の慢性化した深層筋の硬化委縮部分を解く段階まで来たのは、
浅い層や中層の筋のバリアが施術をよく受けていただいて十分な理想の筋に生まれ変わって置き換えられていたので。
そのことを私も熟知して施術前に何度も胸郭周りの大きなネックの残りの部分をほどくためのシミュレーションをし、
その上で今日の施術に挑んだのです。

そうとうリリース上のテクニックも新法を模索してそれをつぎ込んだのだが、
芯の起立筋の深層筋の硬さは椎骨の骨の隙間に入り組んで入り込んでしまっていたため、
想定していた以上に緻密なリリースをしなければならない箇所が、あとからあとから何十回も出てきた。
本来深層筋の機能は骨組みを正しき位置に固定してゆがみなどから守るものであるが、
それが長年かけて骨の位置が理想位置からすれば大幅にずれてしまうということで、
そこを慎重かつ大胆に挑んでいくことは浅層筋の比ではない難しさのかたまりでした。

もちろんある程度の深層筋の癒着といった程度なら、すでにリリースすることは、
20〜30名の実績を積ませていただいたことにより、自信はあるのです。
ですが強すぎる委縮というと、解き方の難易度のレベルは別次元に感じられました。

本当にむずかしい・・・

ただ私だけが、ここでがんばっていたわけではありません。

私は時折「もし痛すぎたら、遠慮せずにいってくださいね」と繰り返しお声がけをします。

ただ、ここは当然のように痛みがでるだろうという部位もあるのですが、
そこを解かなければゴールに進む道が閉ざされるという場合があるのです。
なので「もし痛すぎたら、遠慮せずにいってくださいね」といいつつアプローチしていきます。

言葉は悪いですが、
痛みが感じられる量を大幅に減らすための仙腸関節の特殊リリースによる手当や、
ベン石温熱器を多用して熱で患部の骨より硬さが強い部位を緩める手をいれるなど、
最大限、痛みが薄まるようなおぜん立てをしていきます。
ただそうしてみてもすでに神経が麻痺したかつての状態から変化して、
ビビッドに痛覚神経が働いている正常な状態にカラダがきていますから。
そうなると強い硬化がある部位をアプローチをうければまったくもって痛まないということは
ほぼあり得ないことです。
それは筋膜リリースを受けたことがない方々は、案外、体内の凝りをそこかしこに備えているのですが
そういった余計なものをしっかりと解いているので、痛みを感じとる感受性、痛覚を感じる受容器は多くの筋膜リリースを受けてない人よりも鋭敏に働く状態になっているのです。

「だから痛まないはずはない。」

理詰めで考えればそうなんです。

ですがお客様自身、弱音を吐くようなことは一切なく、努めてがんばって自身の身体の変化を受け入れておられました。
このようなお客様の協力がなければ、私がいくらリリースをしようと一週間以上100回のリリースのシミュレーションをしても、
施術をさせていただくことはできなかったわけです。

そしてこちらのお客様以外のお客様も、
自身の身体を活かすきっかけに施術をもちいようという気持ちは同じで、
みなさま、ほんとうによくがんばっておられるのです。



だからつねづね、
施術は施術者ががんばればいいというだけのものじゃなく、
お客様ががんばってくれているから成り立っているんだなと感じるのです。

施術が成立するのは積極的に良好なお客様の体の変化を期待している私とお客様が、
信頼できているときに組み合わさるのだと思います。


ほんとうに、ほんじつのお客様、靭帯が骨化した部位も少なからずあったのです。
そのようなところのリリースにも負けずよくがんばっておられました。
感謝です。
posted by スズキ at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月23日

麻痺した神経が、身体が回復して活性化していくと痛みが復活!そのとき、人はへたれになる。 ^-^)だがそれは悪いことじゃなく、次にはばたける重要極まりない体質をつねによくしたままでいられるようになるステップです!

ヘタレになっていく。。。

^−^)

施術が進むと、いままでは虚証がつよく血の流れが停滞し、痛覚神経が正常に働かない麻痺が進んでいる状態が改善されます。

すると、何が起きるのか?

へたれになるんです。。。

^-^;

いままでは痛覚神経が働かなかったから、体内に炎症があっても、漠然とした不快感という反応が出るか、
またはそうした不快感も感じないほど麻痺が進んでいたとします。

これって、虚実の状態のふたつに分ければ、実証では起こることはめったにない。
ですが虚証であれば、まま起きてしまっていることです。

神経は、多量の酸素が必要ですから、十分に量がまかなえていれば正常に働くわけですが、
その量が必要十分量を減ってしまったときには神経が正常に働けなくなるのが麻痺なんです。

それはたとえば、
呼吸力が低下して血中酸素量が理想値よりもだいぶ低下していた、
血液の循環力が低下して末梢部分の毛細血管等へまで行き届きづらくなっている、
脊柱起立筋が恒常的に硬化委縮して自律神経系の乱れが生まれ、慢性疲労が蓄積し、血中酸素量が減ってしまう。
睡眠が浅い、
それらにより冷えが強くなったり、
呼吸がうまくしにくいための肌荒れがでたり、
息がしづらくなるような首の芯に凝りがはびこる、
などなど、さまざまな痛覚等の不快感を感じてその状態を回避させるための神経が働きづらくなる条件下におかれたとしましょう。
すると、そういった代謝不足からくる虚証が起き、
正常に不快感を感じ取れなくなっているから、
炎症が体内ですでにけっこうおきていたとしてもつらさがだいぶ減じられている。。



3カ月以上もそういった不具合が継続し経過す方のときは、すでに慢性状態に陥っています。
そうなると血液内の血中酸素量が減少すれば血の粘性が高まって流れが阻害されてしまう。
こうして皮膚の目に見えない世界では、栄養不足となって久しい体細胞たちが多く生まれ、
それらは生命力が弱化している細胞になったり。
または廃棄して新たな細胞へと入れ替えが必要な物理的細胞のよみがえりがなされるべきな細胞が、
そうするための十分な血が供給されないため古くなって老朽化した細胞をそのまま使い続けて不具合をあらわしている。
多かれ少なかれ、痛覚神経の活躍が停滞しているといった麻痺が進んでいるときには、
目に見えないがだいぶ深刻なマイナス状況が浸透しているのです。



それが、施術が進むにつれて「強かった虚証」から改善し変化があらわれてきた!!



するといままでは痛覚が麻痺していたおかげで痛みや張りや筋の緊張感などが感じられないか感じづらかったため、
不快感が感じられているのは確かだったのだが、
今思えばかつての麻痺があったときは漠然としていたものだったようだ。
そういえるのは、、、
いまのほうが、めちゃんこ痛い!!
以前よりも不具合がでちゃったんじゃないかと怖くなる!



という状態変化により切迫感があるあたふたがでてくることがあります。


だが実際は、脈を診たらどうだろう。
以前は虚証の脈状(脈の状態)だったが、現状はしっかりとした平脈(理想的な脈の状態)だ!

身体の内側の芯のそこかしこ、隠しておいて神経麻痺していた炎症か所に血が通い始めていた。
そこにより、痛みや不快感が以前よりも感じられる。
つまり痛覚神経が働けるようになって活性化した状態だから、
ふつうにいたたたたぁという炎症を感知していっただけです。


痛いのは、もちろん苦痛だ。

だから嫌なもんです。

ですが、麻痺している人は、結果、麻痺させた組織をさらに悪化を加速させるような酷使をし続けて、
骨以上に硬い筋膜を内部に仕込んでいき、通常の施術院ではもやはリリースができず歯が立たないものを作り出してしまうのです。
麻痺は加速して状態の悪化に至るので、危険。
それはなんでかというと、最初は骨格筋が癒着がして、皮膚表面が硬くなるんですが、徐々に中層筋、
そしてより悪化が進むと深層筋まで癒着という病(やまい)の位置が内に入のだが。
その先は、内臓が骨格筋の深層筋が固まった次に癒着へと進行していくのです。
内臓疾患となれば、そうなればすでに施術院でケアをしていればいいという段階は過ぎていることで、
医療機関にお世話になることが必須な状態にまで進行しています。

私としては、そういった病(やまい)に苦しむ段階に進む以前の「未病」のときに、
少しでも改善をはかるようなカンフル剤としてでも施術を使ってほしいと願うところです。




最後に余談です。

とある先生にこの麻痺した状態の方が、神経が回復しだすと痛みに敏感に反応できるようになってへたれになるというと、
「うそだぁ、そんなことあるわけないよ」といってました。
別に施術家なりたての人じゃないんですが、私の施術とは異ジャンルの先生であるため、
そのような変化が観察され気づいたことがなかったんだろうかと思ったのだが。
ちょっと頭が硬そうな思考の持ち主のように感じたので、
あまりそこは突っ込んで話すこともしませんでした。

ただその先生自体が心臓に得体の知れない病があるといっておられたし、
脈が軟脈で遅脈、そして脈が跳ぶので自身がまさに虚証のまんなかにいるようでした。
特に姿勢状態をみれば肋間の詰まりが非常にきつくなっているところは、
服をきた上からも私には見て取れる。
知らぬ間にその先生は痛覚神経が麻痺して久しくなっておられるのでは。
そのような狭い呼吸をしている。

・・・でも、こんなことを言うと、自分が思ってもみないことをいわれるとプライドが傷ついたと感じられることもあり、
こちらが善意で言っても険悪な雰囲気になることがあります。

ほんとうは、実際にご自身でそのような回復のためのステップがあるあるなんですということを経験してほしかったのですが、
そのようなことは申し出ることもできずに、スルーするしかなかったことがありました。


^-^;
私はこんなことで、うそ、つきませんからね!!

posted by スズキ at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月22日

コロイド。 筋(結合組織)をほどく手技を、どう繰り出せばいいのかを決定づける性質

圧をかけておこなう手技をもちいるとき。
施術初心者にとって、
やりがちな間違いがあります。




独自の指先のセンサーのよさが、筋内に遍在する硬い硬結を見つけだせたとします。

その硬結をどうにか解いて柔らかい軟部組織へと戻したいわけです。
そこでがんばって「ぐいっぐぐぐぃ!!」とスピーディにもみもみ。

直感的に筋繊維が寄り集まって一体化し硬くなった組織を分解するためには、
強烈な振動や高い摩擦熱による熱量をあたえるといいのではと考えたわけです。


ぎゅっぎゅっは、へたなリリースだというわけ.png




そのようにしたくなる気持ちはわかります。

だって、つらいと苦しんでいる人を目の前にしてのことで、
どうにか助けてあげられればと、必死な気持ちになるから。


でも、正直に言えば、
ケースバイケース。
たいていは強圧かつ高速圧をもちいることは不正解。
そうすることは状態を改善する結果を遠ざけるため、
施術をよく学んだものはスピーディにぐいぐいもむようなアプローチはしないんです。




その理由は?


私どもの結合組織がゼラチン質でコロイド形成されたものだから、というのが答えです。

コロイドとは、2種類の物質が混じる際に一方が直径1〜100nm程度の大きさの粒子となって、もう片方に均一に混じる状態のことを指します。
コロイド溶液は、ゆっくりと圧をかければスムースに侵入できるが、すばやい圧をかけると抵抗を受けます。

水に溶かしたコーンスターチというコロイド溶液を例にするとわかりやすいかもしれませんね。
水に溶かしたコーンスターチをかき混ぜるとき、
ゆっくりとかき混ぜるへらをいれるとずぶずぶっって容易に入るんですけど、
すばやくへらをいれようとすると抵抗を感じてやけに入りづらくなります。
そこのしくみはここでは解説を割愛しますがコロイド粒子の動きをミクロの目で観察すれば、納得できるものです。

私たちの体内の結合組織は、こうした水に溶かしたコーンスターチと同様なコロイドにて形成されているため、
ゆっくりとした圧は抵抗をせずに内部へと侵入させるものの、
すばやく与えた圧は抵抗して内部へとその力を通すことを拒みます。

つまりゆっくりした動作でかき混ぜると容易に混ざるんですが、
すばやくへらを動かすと混ぜにくいんですよね。


このような性質を私どもの結合組織がもっているんです。

これはひとつ、大変都合がいいことがあるんです。
自己の身にかかる衝撃を跳ね返す皮膚抵抗を発揮させる元の力ともなり、
すばやく圧をあたえて変化を出そうとしても、
結合組織のコロイドによる身体内部へ侵入しようとする内圧を粘度を上げてはじき飛ばします。
たとえば、野球で球威がファールボールが襲ってきて、肩に当たったとしましょう。
もしコロイド溶液としての抵抗を軟部組織が起こさなかったとしたら、
ダイレクトにボールの威力が骨に浴びせられ、瞬時に砕いてしまうのです。
それが高速のボールが肩の筋肉(軟部組織)に当たればコロイドにより粘度が高まり衝撃を緩和してくれるという、
高速な刺激から身を守る防御力となっているわけです。


すると、もうおわかりだと思いますが、
マッサージをするときに勢いよくぎゅっぎゅっと高速テンポでもんだり圧したりしても、
筋肉等の軟部組織のもつゼラチンのコロイド特性から、内部への圧の侵入を拒まれているのです。
つまり、凝りの部分まで圧が届かないうちい力が失われているため、手技効果は低くなるのです。



私どもでは時と場合により、そのような手技を意図的に使うときがあるのですが、
そこには別の目的がちゃんと潜んでおりますので、
むやみに、そのような効率の悪い圧法はもちいません。



そして超ゆっくり、かつ軽微な圧といえるような質の圧法をもちいることがあります。
お客様にとって、そんな気の抜けたようなやわい圧で効くものですか!?と思うかも。。。

でも、実はそういった圧のほうが皮膚抵抗をすり抜けて、内部の組織へと圧をまんま送れるので、
かえって深部への効きがいい。。。


逆にいえば、外部の表層や中層部の筋層が十分に活性化し正常な状態に戻っていないうちに、
それより奥にある深層に直接的な操作圧を加えて緩めれば問題が起きますので、
それが想定される状況下では意図的に弱い圧を避けるようにしていきます。


ちなみに、表層筋や中層筋が理想化には程遠い状態で、いきなり深層を緩められてしまえばどうなるのか。。。

自然な重力により体の軸が徐々にずれていく状態をカバーするときに、
深層筋の硬化状態を必要に際して創り出すことでゆがんだ状態の骨格につっかえ棒をあたえています。
そうしたつっかえ棒が必要がない状態にまで導くおぜん立てができていれば、そのようなつっかえ棒は無用の長物。
抜き去っていいわけです。
ですが依然としてそのものの運動器系のゆがみを助長する姿勢がとられ、運動のようすも左右や前後に軸ずれをもたらし、
身体の内部にある主要関節のはまりが悪いままの状態で、この深層筋の硬化といったつっかえ棒を抜きとったり軟化させてぐらつかせたら。

そこで人為的にあらたな複雑で解きづらいゆがみパターンを内部につくりだすことになります。

重力線に沿って、徐々にゆがむようなゆがみ方において、それをどう解けばいいのかは、
だいたいのところ見積れます。
つねに9.8Gの上方から鉛直下に向けられた圧が加えられ、
どうその条件ならゆがみを内在させて耐えるかという点を考えていく。
これはこれでけっこうねじれや傾斜やかつてのゆがみ姿勢で得た引き連れの様相など、
筋膜の癒着内部に年輪のように折り重なった癒着の層を読むのは難易度が高いのです。
でも、だいたいのところは、読めてくるところがあります。

ですが表層筋や中層筋を正常化しないうちに深層筋へと皮膚抵抗をすり抜けた圧を加えた圧を人為的に施しすぎると、
もう、それは自然にはくわわることがない圧が様々な状況で複雑に複数入り込んでしまうため、私どもには読めない。


そういったこともあるので、
単純に深層筋をショットガンで狙い撃ちして、そこが解ければOKというものではなくて。
人体を人為的に操作するということは、メリットもあるが、多大なリスクもあると知るべきでしょう。
施術のプロに施術を依頼するという意味は、
十二分にまではセルフマッサージのリスクが見当がつかないときに、
そこを回避してメリット部分を引き出すという危険回避と利益の最大化が同時にできることにあるのでしょう。




ちなみに、そのひとつが、硬化した筋肉の凝りをぐいぐい、ごりごりっと力まかせで圧してしまうことで、
硬化した筋の軟部組織は筋繊維が栄養を受けられず老廃物もたまるごりごりな弱い組織ですから。
そうしたもろくなった筋繊維を、ちょっともんでみてもなかなか緩まないぞと感じて、
もっとさらなる圧で衝撃圧やすばやい圧、強力加圧をすれば筋繊維はぶちぎれてしまうものです。

いちどぶちぎれてしまった筋繊維は、二度とは復活しませんし、
コロイドを優雅に操作して変化を産む圧を加えたわけじゃないから、
代謝が悪化した状態のままだから、、、。
通常、筋トレ等でパンプアップしたときに筋繊維が切れても隣の筋繊維が太さを増して、
代謝の状態を良好なまま対応するという変化とは大違いのことがそこでおきてしまいます。

コリコリになってしまった筋繊維が破壊された状態のまま、近隣の筋繊維も栄養不足でそのまま貧弱な組織。
そういったときには、冷静に考えていただければわかるでしょう。
強圧かつ高速圧は、私どもはお勧めしません。




より詳細にみればコロイドの性質を持った筋の状態は、十人十色です。
重なる基本的な素時としてのコロイドの傾向もありますが、
実際にAさんとBさんの筋への圧の入れ方を比べれば、Aさんはコロイドの粘性が高く、Bさんは低めなど、
体内の血や津液の様子ともからめて条件が違ってきております。
だからAさんへのちょうどいい圧はBさんには不快ということもおこります。
だからふだんづかいの画一化した圧を施すというのは正解ではなく、
それぞれの条件や状態をしっかり読むことができるようになることが大切になっています。






最後に余談ですが、
筋膜リリースガンは、どこどこどこどこっと高速かつ強圧でのセルフメンテがやりやすいものです。
それゆえに、自分のその時々の状態を読んで、それをもちいるよう心がけるといいでしょう。
お客様が購入された筋膜リリースガンを先日もお持ちいただけて見せていただいたのですが、
患部に当たるアダプターが5種類くらいあって、
それらをうまく使い分けるようにすると、エフェクティブな成果が得られるような気がしました。
そこは、もしかしたら購入なさった器具の説明書に詳説されていないかもしれませんので、
ぜひ、適宜、アダプターを変えて使ってみて、実際に試した結果から使い分けをなさるといいでしょう。




posted by スズキ at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

呼吸の質を面倒見ていくには、横隔膜意識のみでは足りません! 胸郭膜と骨盤隔膜の正常化が鍵に

腹式呼吸上の3つの隔膜の動きの特徴.png



隔膜とは、立位で観れば上下を隔てる(へだてる)筋肉の層のことをそう呼びます。
地面に対して隔膜は水平・平衡の位置関係になっています。

横隔膜に代表され知られていますね。
横隔膜の上下動により、腹式呼吸がなされることも、ご存知でしょう。


3つ、代表的な隔膜(胸郭膜・横隔膜・骨盤隔膜)などは私どもが関心を寄せて、
お客様のそれら隔膜の状態が健康な動作が可能でよく使われているかどうかをみます。

※ さらに詳細に隔膜をみれば「足底筋膜」や「手掌腱膜」も、隔膜。その状態と動きをみます。
  足裏が硬く上下動がなければ、そのものの呼吸の質は悪いとわかります。


概要は、上図のとおり。


息を吸うときと息を吐くとき、横隔膜の上下動をみると吸うときは横隔膜は下がり、吐くときは横隔膜は上がります。
そうすることで肺の内部空間を広げたり狭めることで、空気の代謝をおこします。

でもざっくりと、よい腹式呼吸は、横隔膜が上下動していればそれでOKと思うのでは、足らないのです。
横隔膜の周囲の凝りを解くだけでよしと考えるのは、施術のプロとは呼べません。

なぜかといえば、横隔膜のリリースが必要な状態に陥っている方の場合、
ほぼ100%の確率で骨盤隔膜も改善が必要な状態に陥っているのです。


ここで生体上の動きの起こりをみると、横隔膜には、見過ごしてはならない特徴があります。

腹式呼吸で息を吸うときには、骨盤隔膜(または骨盤底筋とイメージしてください)が動きだしてから、
その骨盤隔膜の動きの量に応じて横隔膜も動き出すのです。


骨盤隔膜が横隔膜の動きを誘発させるような<主従関係>があります。

すると横隔膜がいったん施術による外圧等によるリリースが加えられたとしても、
骨盤隔膜の動きが制限されているなら、ものの10分もせず横隔膜の動きは元の悪化状態に舞い戻るでしょう。


だから骨盤隔膜の状態を解くことが、横隔膜のリリースをするときには必須セットなんです。
そうしないと意味がないどころか、かえって重心どりがやりづらい身体になって苦しみます。



では骨盤隔膜が問題ありのときってどういった場合なのかを見てみようとすると。。。
そうなう場面での数例をあげてみましょう。

・骨盤の傾斜がある、
・外旋六筋の状態が思わしくないため股関節のはまりがよくない、
・鼠径靭帯が硬くて骨盤隔膜が引き連れている、
・腰部や腹部の筋が凝りがある、
・大腰筋に緊張や虚脱がある、


などの状態があれば骨盤底筋が正常な機能ができない状況ですから、
横隔膜も正常に働けない状態にある。

だから骨盤隔膜関連を先行して、または横隔膜を解くのと同時期に解くことが求められます。


そして実際のところ骨盤底筋群のリリースのほうが横隔膜の対処の数十倍もの手間もかかり、
それ以上に技術も飛びぬけて高いものが要求されます。



そして図中に胸郭膜という肺の上にある隔膜が見えると思いますが、
こちらと骨盤隔膜は同時期に呼吸のタイミングで上下動します。

こちらの胸郭膜と骨盤隔膜の両者の隔膜は、互いに連動しているため、
一方が動きがよくなることで他方を機能的に引き上げることもありますが、
見方を変えれば一方が動きが悪すぎれば他方の機能の足を引っ張ります。


つまり肩こりや首凝りがひどく、斜角筋や僧帽筋・肩甲挙筋、その他の胸郭膜周囲の筋に引き連れ等が生じる場合、
この胸郭膜の上下動の制限は骨盤隔膜の上下の量に通じるのです。
つまりめちゃくちゃ首凝りがひどくなってたりむち打ち後遺症があれば、
胸郭膜が理想の30%しか上下動できないほど引き連れていたとします。

すると、、、。
胸郭膜が30%しか動けなければ、そちらの悪影響が骨盤隔膜の可動が30%に制限を受けます。
すると、、、骨盤隔膜の機能低下がダイレクトに横隔膜をまともに動けなくしてしまうのですね。




だから理想で言えば、この3つの隔膜(胸郭膜・横隔膜・骨盤隔膜)を同時期に状態を改善させることで、
その方の呼吸の質を安定的に維持向上させるように変えることができる
のです。
posted by スズキ at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月21日

ボディワイズ 5月分予約表更新のお知らせ(4月25日(月曜) 20時〜より)

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  ボディワイズの
  温和にボディワークメソッドのメールマガジン

            2022年4月21日発行

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(正規ご予約につきましてのお願い)
※ お手数をおかけいたしますが、
  施術のご予約につきましての詳細は、
  以下のブログページをご覧ください。

2022年04月13日
【業務連絡】『4月15日』以降、正規ご予約受付へ移行いたします Ver2 
http://bodywise-note.seesaa.net/article/486433646.html
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【 2022年4月25日(月曜) 20時〜 】より、

【2022年5月の ボディワイズ 予約表】を公開いたします。
施術予約の空き状況をご覧いただき
予約を受け付けさせていただきます。


【ボディワイズ 予約表】
・ ショートカットURL https://bit.ly/3O7jW1d


今後ともよろしくお願いいたします。



2022年4月21日
ボディワイズ
鈴木政春

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【 編集後記 】

一昨日前の、新規のお客様が、
なぜ、ボディワイズにたどり着いたかというと、、、。
というお話を聞かせていただけました。

そのお客様がかかりつけの施術院で
ベン石の存在をお知りになられたそうです。
「へぇー、そういうマッサージ道具ってあるんだ」
と興味を持たれネット検索をしたら。。

「ベン石って、いいんだよ〜」と連呼する私のブログを発見!

ブログ、書いててよかった!! ^-^)



どのような優れた道具でも使い方によって、
そのポテンシャルが発揮でるできないと差が開きます。
それはベン石でも言えることです。

高価な高品質ベン石を手にして、そこから先があります。

お客様の対応にベン石の潜在力を最大限発揮させようと、
日夜研究してます。

たとえば、
背中に兪穴と呼ばれる経絡上のエネルギー補給経穴があります。
そちらにホットストーン化したベン石を一昼夜当てておきます。
ベン石かっさを12枚ほど、起立筋に当たるように
ソフトタイプの大判ヒーター上に敷いて加熱します。

私の体でその効果をみているのですが
肩こり腰痛の改善は普通のホットストーンで得られますが、
腰椎の椎間板の動きの自由度が高まってきた感触を受けてます。
他の玄武岩等で試しても感じたことがなく、おどろいています。

というのは、
起立筋がゆるんだだけでは腰椎椎間板は閉じたままで変わらず。
それは腹部奥にある大腰筋が硬さがあるため。
起立筋と大腰筋が同時に緩まないとこれほどは緩みません!!

なんだか狐につままれたようですが、
「大腰筋」の深部がなんらかの作用で緩められました。

理詰めで考えたくて、
「ありえないでしょう〜」と思いながらも、
結果は結果と受けて仮説検証への展開へ持ち込みましょう。
ベン石という黒っぽい石にしか見えないものです。
ですがそちらへ心血を注いでいくことで、
他にはない特徴と成果を期待される施術を展開したいと願っております。


余談ですが、
世の中には多くの知的財産があり対処法はあるのは事実です。
ただ必要なときにタイミングよく使えなければ価値がない。
そう思いませんか?

まずは起こりうる事態を事前に想定し、
発生する前に対処を知らべつくす作業を済ませること。
そうして得られた対処法を施すために、
厳密な用い方を確立し、その運用技術をもつこと。
それがシミュレーションの段階です。
安定してぶれる事なき『型』が見えるまで、
延々とやり方は一振り一振り磨きをかけ稽古していくのです。


いざというときの準備ができていないときに、
いざといときがきたときの結果は暗いのです。
ですが、
いざというときのための準備ができたあとに、
いざというときがきたならば結果はあかるい。

ベン石を熟知してポテンシャルを引き出す想定を絞り出し、
基礎から応用の展開まで持っていきたいと狙っております。 

今後ともよろしくお願いいたします。

(おわり)

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ボディワイズ
鈴木政春

ブログ:ボディワーカーの夢とお仕事-つづく
http://bodywise-note.seesaa.net/

ホームページ
http://bodywork.s73.xrea.com/hhpp/top.htm
http://onwa.client.jp/pc/

メール:
sfcsfcsfc_2001@yahoo.co.jp

住所 :東京都品川区荏原5-16-18
TEL :03-5498-2220

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2022年04月20日

きょうの健康 女性の東洋医学 「痛みを和らげる!女性の鍼灸(しんきゅう)」を見て、鍼で「脳が痛みをつくりだす」症状に対処する興味深いシーン

Tverをみていたら、
本日4月20日(水)20:45 までの映像をみていて、
さんこうになるなぁというシーンがありました。

慢性症状に苦しむとき「脳が痛みをつくりだす」ときがあるそうです。
脳の患部への痛みの閾値が下がって、痛みに敏感になりすぎたため発生する痛みがあるというのです。
そのような痛みを鍼にて改善をはかっておられました。

自身、慢性的な不調がなかなか消えないというとき、
どのような場合が脳が痛みを作り出したものかというチェック項目も紹介されていますから、
ご覧いただくのもいいのではと思いました。

慢性的な痛みは不快でつらいですから。
その難題を解くための手を尽くしたいときには、参考になると感じました。


きょうの健康
女性の東洋医学 「痛みを和らげる!女性の鍼灸(しんきゅう)」

NHK Eテレ・東京
4月13日(水)放送分
4月20日(水)20:45 まで
https://tver.jp/episodes/epooikvcgs


posted by スズキ at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

動きとは、歯車のかみ合わせと回転の妙、、、かな?

昨日の施術にて。

このたび、正規の施術予約を再開させていただき、ご新規のお客様がお見えになられました。
ここ2年以上、新規のお客様のご予約いただくことがなかったと、改めて感じました。

ありがとうございました!!



初回カウンセリングにて、
すでにお体の操作法について研究なさっておられるとお伺いしました。

人間は動物、動く生き物です。
動的な動き、または姿勢の固定のような静的な動き。
それらは筋肉や骨格を含め、うまくそれらの操作がかなえられることで、
ムリ・ムダ・ムラが削られていくようなシンプルかつ合理的な動きに支えられること。

「施術」には限界があり、
たとえどんな質の良い仕事をなさる先生であっても、
施術だけで身体の健康がかなえられるわけではない。

本人が気づいてか気づかぬかにかかわらず、
身体内部の操作をおこなうときの不変のルール以前に、
独自のルールに先行された体を固めるような動きに支配されるようであれば、
どうも、施術を受けても3歩進んで2歩下がるといった施術成果が目減りする。

理想は、施術により生じた変化が、いままでしづらい動きを可能にすることで、
期待する動きへと近づく変化がうまれることで、体内の歯車が順繰りに回るようなイメージで操作できたなら。
3歩進んで5歩改進がうまれるだろう。

たとえば、以前、フェルデンクライス・メソッドの先生をなさっておられる方が施術を受けてくれていたとき。
まさに、いままで体の変化を前進し続けてこられた力の援護射撃のように施術を使われて、
3歩施術で押し上げれば10歩改進した姿を見せていただくようなことがしょっちゅうでした。


そういったときに、
私も、「あぁ、やっぱり身体内部の機構を理解なさった上で、動き方が磨かれることこそ身体変化の王道だな」と感じました。
同時に、
「やっぱり専門でムーブメントについて集中して研究なさっておられる先生は、違うな!実にいいね!」
とも。

概念のようになって聞こえるかもしれませんが、
人の体の筋肉や骨を歯車に例えて考えてみましょう。


歯車は順繰りに回そう.png


ナンバーを1〜4までふりました。

1の歯車がまわれば2が回るのです。
2が回るから3がまわります。
3が回ると4がまわります。
というように。

一見すると1が動けば4が動いて当たり前だとおもうかもしれませんね。

それがおこるときの必要な条件として「歯車がかみ合うこと」
歯車が外れているのでは、空回りするだけでしょう。

「歯車の回転が、ぶつからないこと」
たとえば、歯車1がモーターで回される方向と、歯車2がモーターで回される方向が、順繰りに力を渡して受けとる流れにあれば、
それらの歯車は回り続けるでしょう。
ですが歯車1がモーターで回される方向と、歯車2がモーターで回される方向が、一方の回転をブレーキをかけるような方向に回れば、
回転力は減じられるか止まる、または逆回転です。

運動のうまくいっている方々の特徴を拝見させていただくと、
歯車同士の動きが順繰りに力の流れをさまたげないような回転をしているんですね。
この状態は動きに明白な「連動が見受けられ」、のびやかな動きはつっかえるようなことはあまりないようです。

運動のうまくいっていない方々の特徴を拝見させていただくと、
歯車同士の動きが起こる前段階で、歯車の噛みあいを関節の入り具合と言い換えれば、
そのかみ合いが浅くなりかみ合って力をつなげて伝えることがしづらくなっているようです。
なので関節のしっかり収まるポジションを理解して、そのように設置するための工夫や意識って大事なんですね。
そして2つの歯車の回転方向がかみ合いながらも動きを止めるブレーキになる方向であれば、
そのときに「力んだ状態」が体内で作られるのです。



まさに、この後者の運動がうまくできてないっていうのは、かつての私でして。。。
いやはや、ほんとうに体質が悪くって虚弱だったと思ってたわけですが、
体内でうまいこと歯車がかみ合わず、かみ合っても歯車同士が連動し連携する流れなんてあるって、
想像だにしなかったものですから。
単に立つだけで力みが手足や腹筋や腰筋に、そして首にぐいぐいはいって、そうするだけで、
歯車同士をアクセルとブレーキを同時にぐいぐい踏みっぱなし。
自分ではそこに、これが普通でしょという感じしかなかったので、
気づかぬうちに体力をすり減らす重労働を実際なしているわけで。

力みがはいる操作をするときに、身体内部には筋膜の癒着が生じるのです。

だから身体の奥にコリコリをたくさん作りだして、
消化器や呼吸器の不具合や、前後がつぶれた胸郭、
首の付け根が締め付けられている苦しみが抜けないのが日常茶飯事で慣れるしかないとあきらめる始末。

だからかもしれません。

当時の幼少時からの私の写真、ほぼないのです。
うつされそうになると、恥ずかしいから顔を手で覆っていただけの、シャイすぎるのが理由のたいはんですが、
きっと虚弱過ぎた身体に情けなさを感じて生きていたころだったのは確かで、その姿を残したくなかったのかもしれません。
無意識下での証拠隠滅をしようと試みていたのでしょうか。。。




それがたとえばだいぶん前の大学生時分に太極拳や合気道の教えを伺い学ばせていただく機会に恵まれ、
どうやら、使い方がからっきしわかってなかったと知って愕然としました。
空気椅子といえるような馬歩立ちという姿勢を、齢80歳超えてるんじゃないかというおじいちゃん、おばあちゃんが、
ふつーに微動だにせずなさっておられる横で、私はがくがくぷるぷると膝が砕けてしまうほど奮ってました。
その先輩たちを見ていい筋肉のような気はするが、決して筋骨隆々なんかじゃなく、年相応に見えるのです。
「あぁ、そうか、体力勝負なんじゃないんだ。だったらぼくにもどうにかなるかもしれない」
そんな思いで、片っ端から関連書を取り寄せて読みまくった記憶があります。
でもそれだけでは、虚弱な体が覚醒するなんて奇跡は起きませんでした。
疲れっぱなしの人生を送り続けてます。


ですが、施術をし始めてカラダが基礎的な運動の量と無駄な身体操作を削らねばやっていけない必死さと、
そして極めつけがここ10年以内ころになって、
合気柔術の先生に、筋どうしがぶつからない動き(力みのない動き)や
ひとつの筋操作をするときは、そこに集中し、その動作が終えてから次の筋操作に移行すること(熟練すれば一つの筋を動かしたら次の筋を動かすという操作が高速に行えるようになるため、外見上は一つの筋を動かして、動かしきれたら次の歯車を回すという手順をシンプルに遂行してなさるというのは見えないだけです)など、
実際に運動生理学上の知識を得た条件の上で実践してみました。

すると、見えたような気がしたんです。

ありありと体内に歯車が回転して連動してのびやかな作動をなす様子が。
そのイメージが描けた時点で、私の動きとカラダの状態は確実に変わってくれたと感じています。

不思議なことですが、うまく自分の内部で身体内部の操作が起き始めると、
対面するものの体の関節の位置や歯車の動きの正誤などを感覚的に感じ取ることができるようになるようです。
合気柔術のようなものでは、それがわかることで相手へ技をかけるための感知する力になりますし、
私のような施術をする者では、瞬時にお客様のアライメント(垂直に骨格が並んでおり全体が整合している状態)が通っているかどうか。
または通っていなかったとすれば、どの部位により大きな歯車の回転の誤操作が感じられるかなど、
服の上からでも察しがつくようになってくるのです。

施術家をしている武道家の先生も多くおられるのは、こういったことで活かされてるんだなと納得できたことがあります。


昨日のお客様は、今年いっぱい、健康のために集中する!と宣言なさっておられました。

なかなかおおざっぱな歯車の回転がどうだこうだといわれても、
抽象的過ぎてわかりづらいものとお察しします。
それに体の状態が一定量、自由度を取り戻せるまで進まなければ、
知識上理解している身体操作の要諦があってもそれが思うように体で表現はできません。

私が願うことですが、うまく施術による体の解放を下敷きにして、
そのうえで今まで学んでこられた身体操作のエッセンスを使っていかれることができれば、
きっと、今年中に健康力アップの階段をワンステップ、飛躍できるものとなればうれしいですね!



新規のお客様がお見えになられたことは、私自身にも新たな勉強の機会になりそうです。 ^-^
posted by スズキ at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月18日

筋膜を解くときの、コア中のコアって、どこ? それは・・・



骨格筋とよばれる、
骨を動かし、骨を支える筋肉群が筋膜リリースの範疇です。

では、下にあるイラストが、骨格筋のすべてでしょうか?

骨格筋群.png


答えは、いいえです。

これらは骨格筋の一部でしかありません。
私どもではこちらを皮下のすぐ近くにあることから表層筋群といった呼び方をしております。

一般の方が直感的に筋肉といって思い起こせるのは、
この表層筋群ではないでしょうか?

もちろんこれらの表層筋群も骨格筋の一部ですから、
もし癒着等の不具合を見受けられた場合、
施術によってリリースをするわけです。

こちらの表層筋部分には痛覚神経の量が多く設置されており、
お客様自身も、その痛みや張り、詰まりなどの苦痛を感じ取りやすいため、
この部位についての不具合を訴えてくる方は多くおられます。
表層筋は身体の外となる外界と近しい位置にあるため、
事故などにより転倒の衝撃などを敏感に感じ取って即座対応して身を守る。
そのような外界からのアタックから抵抗するような防護柵のような側面を持ちます。
同時に温感等のセンサーも、こちらの表層筋群に多く分布しております。


表層筋からさらに身体内奥に奥まった位置に存在する筋群として
中層筋群深層筋群と総称しています。
中層筋や深層筋では、
外界からの衝撃が減る予想により、痛覚神経は減少します。
より皮膚から奥まるにつれて明らかな減少をしめすのです。
すると中層筋や特にさらに痛覚神経等のセンサーが減っている深層筋では
痛みや凝りなどが生じて炎症が筋におきていたらどうなるか?

初期段階ではそれに気づくこともなく生活していくことができています。
中期段階では、少し凝りや関連関節部の可動域の制限を感じるでしょう。
末期段階では、いっきにドゴーンと爆弾がさく裂したような衝撃が走ります。
たとえば「ぎっくり腰」。
こちらは大腰筋という深層筋が極度に凝り固まったり、
時にはその組織の一部等が裂ける状態となって感じる不具合です。
ぎっくり腰となる大腰筋の凝りは、かならず初期段階から中期段階を経て起こります。

表層筋は初期段階の凝り始めでも、がっつり痛みが感じられることで、
その時点で痛みを解消させようと手を尽くす機会が与えられています。
そうした時点で適切な対処とその後に再発しない手を打つなら、
表層筋は改善も早いのです。

対して、中層筋や深層筋は表層筋の凝りが進行して奥まった部位にまで凝りが侵入する形のように現れるでしょう。
そして大腰筋の不具合は徐々にお腹の特定の奥が固まって内臓との癒着も進行しますが、
ぎっくり腰という負のダメージの積載が一定量を超えるまで、
どうしてもこの不快さを治めたいと感じるほどの痛みが現れることはありません。
つまり、深層筋は痛覚等が鈍いため極限まで耐えちゃうのですが、
これ以上はやばいとなると、一転してどーんと突如として信じられないような痛みが襲ってくるのが特徴です。

大腰筋を深層筋のひとつとして例えで出しましたが、
もちろんのこと他にもさまざまな深層筋が私どもの身体の奥に収まって機能しております。
そして大腰筋以外の中層筋や深層筋も、表層筋とは違う性質を持っているのです。



施術を進めるにあたって個別の筋の状態ももちろん把握していくわけですが、
( 表層筋 ⇒ 中層筋 ⇒ 深層筋 ) のような、ざっくりしたパートわけをして、
大まかな同様の性質を保有する筋群の把握に努める理由はいくつかあります。

たとえば、お客様が表層筋群上の不具合を感じたようであれば、そちらに対しての対処として、
ホットストーンセラピーをしようとか
キネシオテーピングをしてねとか
セルフマッサージをお願いしますなど、
適した対処法を、その都度、見分けてつたえることができます。

ですが中層の中段より奥の深層筋ともなれば、
勝手にゴリゴリと強圧すれば、感覚が疎くなってる筋組織を削って筋組織を割くようなダメージをあたえます。
もともとそのような深層筋の不具合を感じだしたという場合には、
すでに悪化の過程の初期段階は通り過ぎ中期の後ろ辺りまできていることが多いようです。
そういった組織は炎症が進んだ証拠で、すでに栄養の供給を受ける量も減り、酸化した老廃物がその場に蓄積。
つまり、もうそういった悪化が進行した組織はもろい組織にすでになってしまっている。
そういう砂上の楼閣のような状態であれば、慎重に豊富な経験や専門知識と観察力、
そして施術による対処技術を持ち、
他には多種にわたる見極めが必要となります。

すでにお客様の深層筋部分に大きなダメージが蓄積しているとしても、
そこについて言葉でそうだということを言い過ぎるとお客様にとって、
正確な情報を伝えることはすべきだと、施術を初めての当初、そう考えて伝えていたことがあります。

ですが深層筋がすでに状態がだいぶ悪くなっているお客様の場合には、
その報告は聞くに堪えない、つらい思いをなさるものだと気づいたときがあります。
同業者同士なら、そこの配慮も余計な気づかいでしかないため、
実際に感じたことをつたえることもできます。
ですが一般のお客様に対しては、
それ以降は、意図的に非常に気になるような状態悪化が感じ取れる深層筋があるが、
そこはいずれ状態の底上げが進んで改善ベースに乗り、
明るい気持ちで受け入れてもらえそうなときまではお伝えしないようにしております。

それゆえに、次から次へと、筋膜もリリースする部分って尽きないよねといわれます。

つまり初期段階から中期段階、そして末期の所へ差し掛かっている場合には、
悪化の進行過程で10年かけて現状になったとすれば、
その回復には最低でも十分の一の期間が深層筋の組織が癒されるまでに時間が要するといわれています。




そこまでは、ごく普通の、普段使いの筋膜リリース上の配慮の範囲内でしょう。




中医学の勉強をする前は、
そうした範囲内の見方で骨格筋のみに意識を集中してリリースをしてきました。



以前は「臓腑」と「筋」を結び付けて読み解くために必要不可欠な、
中医学診断のような技術が不十分で臓腑の状態が見えませんでした。
臓腑弁証のような臓腑のしくみを中医学的に理解し始めたら、
お客様は筋膜を解きたい理由が健康になりたいのなら、
そうした中医学上での人体の理解がなければその目的は達せられないと感じるようになりました。

中医学の基礎を学ぶ前は、恥ずかしながら。。。
特定の筋と特定の臓腑が互いに影響しあっているというのは、
経絡とは筋膜のなかを通ってつながったレールのようなものだから、
筋肉が硬化委縮したり緊張して張ったりすれば、その筋肉を通る経絡には不具合がでるのだろう。
〜その程度の浅い知識と了見で経筋という経絡と筋肉の関係をみる技術の関連図をみていました。



深層筋と臓腑が密着し接する位置関係にあり、
筋膜と内臓の外壁の膜が深層筋が硬化が進めば、その硬化した硬い壁に臓器の外壁膜が癒着しますので。

そこから被るといった直接的な問題点が浮上してきました。


人体の最奥にある筋はなにか?

という質問を、施術を習うときにされたことがあります。
私は、それって深層筋だろうといった覚えがありますが、
間違いでした。
最奥に位置する筋肉は「臓腑」です。
つまり五臓六腑、肺、心臓、肝臓、腎臓、脾臓の五臓と大腸、小腸、胃、膀胱、胆のう、三焦の六腑のことです。

でも内臓は骨格筋じゃないから、身体を支えるため骨の支柱になったり、骨を動かすものじゃないし。
コリコリに凝るようなことはないんじゃないの?

だったら癒着といっても、たかが知れている。

(※ 当時の私は、腹部の開腹手術で多大な時間が割かれるのは
   臓器以外の腹腔内の癒着が進んでいるものを傷つけずにはがす手間にだ、ということを知りませんでした)

臓器が単体で異常な委縮をするといったことで、問題が生じるわけではなく、
腹腔内全体が下垂して押し詰められることもありますし、
他にはその臓器に接した深層筋が柔軟であれば接しても問題ないわけだが、
その深層筋が硬化委縮した状態で硬い壁になると、
その硬化した深層筋の強固な壁に臓器が当たれば。
筋膜と臓器の外壁になる膜とのしきりになる潤滑油が減って癒着が始まるとのことです。
そうした状態も、内臓には負担なんですね。

このような深層筋硬化の流れにより、臓腑に影響が出るパターンもあるんですね。

こうなると強固に硬い状態の深層筋に張り付いた臓腑も同様な動きが取れづらい固定した状態に陥ります。

コア中のコアの臓腑の筋肉が、
こうなって凝り固まったような不具合がでてはいけませんよね。



そういった意味でとらえてみても、深層筋を緩めることって大事。

個人的には健康寿命に、ここはかかわるのだろうと感じています。

それは、特に内臓の奥にある大腰筋がそうした強烈な硬化した場合、
その大腰筋に接する臓器、たとえば下垂した胃や、位置的に近しい小腸や部分大腸、それに女性なら内性器など、
柔軟性が失われた大腰筋の筋部と密着しておれば、少なからず影響が出ることがあるようです。

最近、個人的に<大腸や小腸の内部にいる腸内細菌のこと>を調べておりまして、
腸内細菌の役割が果たせることで健康寿命が延びるだろうという本を読みこんでいまして。 ^-^;





というようなことで、
たとえば大腰筋という深層筋が硬化が進むとぎっくり腰のリスクが噴き出すだけでなく、
他にもお腹の中のコア中のコアがきつくなることもつながりかねませんので。


そういった意味合いでも、深層筋の硬化があれば、しっかりそこまで解かれるといいですよ〜。




このようなことを、長々と書いたのは、
実は昨日、施術でつねづね体が硬化が強かったお客様のリリースが進んでいき、
ようやくこの深層筋の一部でいてけっこう固まると問題を多く引き起こす大腰筋を、
かなり時間(期間)をかけて緩める段までこれて、最高にありがたかったからです。

こちらのお客様はコロナ禍で感染リスクを押してアフターフォローの施術の予約をいれて通ってくれていた方でもありました。

とにかくこの部位の深いリリースをタイミングを見誤って急くようなことは、
お客様のためにならないのです。
それは事故の危険がでてきます。

ですがとかなければいつまでも腰椎椎間板が狭窄状態のまま、伸びやかな復活を遂げられませんし、
先ほど申したような、その大腰筋の硬化部と接した個所を持つ臓器にもよくない影響がでますから。
どうしても解きたい場所です。

でも解ける段にならなければ、私もそこにこうした硬さのレベルのものがあると解けない段ではつたえられません。。

そうしたにっちもさっちもというところを抜け出して、コア中のコアを大腰筋をミリ単位でモニターして数十分割して解いていくまでに。。

じつは聞診のひとつに匂いをかぐことで、その方の臓器の状態を知るというものがあり、
こちらのお客様のそれまでの状態と昨日とはあきらかにそこも違って改善がみられていたのですね。
これも大腰筋の徹底リリースに踏み切らせていただいた裏付けのひとつです。

リリースを受けたお客様は、
大腰筋の深部に大小の石ころのようなものが感じられ痛みがあるものの、
ずっとリリースのときにわずかな表情の変化や痛み過ぎによって反射で起きる収縮がないかをモニターし続けました。
もし、瞬間でも深刻な苦痛を覚えた表情やビクッという緊張が走れば、それで今回はリリースはもう終わりです。
腹部の場合は、他の脚や肩などの骨格筋とは違い、内臓越しで大腰筋を解くので絶対に無理はしたくありません。

痛くないわけはないのですが、神経の芯に響いて起立筋部分が瞬間緊張が起きるところまではいかない。
そうした減圧した圧をかけて解けたのも、先行してベン石温熱器で加熱して問題をおこしそうな部位を緩めてます。
そして解くときに負担がかかりそうだと思えるところでも、先行してベン石温熱器で患部や周辺を加熱して軟性を取り戻していきました。

だから。
かなり息を止めるような真剣な空気が漂い続けた施術が続いたためお客様も疲れたでしょう。

お疲れ様でした。 ^-^
posted by スズキ at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月17日

書籍紹介:『疲れないカラダ大図鑑』 かゆ〜いところまで、身体のかしこい使い方の手が届く本


疲れないカラダ大図鑑


★【「FOOT×BRAIN」】(テレビ東京系)に著者出演で大反響!
★「田村淳のNewsCLUB」(文化放送)、「PRESIDENT Online」で紹介! !

サッカー日本代表、プロ野球、ラグビー日本代表etc.
数々のトップアスリートを救ってきた
疲労解消法がついに公開! !

日本のトップアスリートたちの活躍を
数十年にわたり支えてきたトレーナーが
考案した疲労回復メソッド100!

大量の荷物を持って歩き続けても、
10時間のスタンディングワークでも、
連続ドラマをぶっ通しで見続けても
疲れない驚きの方法の数々。

リモートワークで腰が痛くなった、
パソコン作業で肩こりが悪化した、
午後になると疲れから集中できない、
ハイヒール慣れしてないから歩き疲れた、
ふくらはぎが重くて外回りが辛い…

あらゆる疲れの原因は、
普段なにげなくしている動作の癖を
直すだけで驚くほど改善していきます。

このメソッドを考案した
著者・夏嶋隆さんのもとには
連日、救いを求めて
数々のトップアスリートが
お忍びで訪れています。

その数は現役の
プロサッカー選手だけで30名以上。

時には医師から見放された
怪我を負ったアスリートを救い、
称賛されてきました。

今回は、近年アスリート以上に、
疲労を抱えたまま生活している人たちが
あまりにも増えていることを
危惧した夏嶋さんが、
実生活で実践できる疲労改善方法を
厳選して100項目紹介します。

日々、疲れに悩んでいる方は
ぜひ自分に当てはまる項目を開き
実践してみてください。

いつも行っている作業が
驚くほどラクになったことを
きっと実感できることでしょう。




夏嶋 隆(なつしま・たかし)
メディカルトレーナー。動作解析専門家。大阪体育大学サッカー部、関西国際大学サッカー部トレーナー。
1957年、大阪府出身。大学を卒業後、実業団バレーボール部の指導者としてキャリアをスタート。
当時無名だった久光製薬バレーボール部をいきなり国体優勝に導き一躍注目されるが、
道半ばにして医師に完治不能と言われた怪我を負う。だが、最後の望みをかけて訪ねた、
かつて旧日本軍の軍医も務めていた医師のもとで治療を受けるとみるみる回復。
その治療方法と、患者に真摯に向き合う姿勢に感銘を受け、同医師に師事。手技療法の道に進む。
そこでの経験をもとに、人間の動作を観察・記録し、科学的アプローチを背景にした、
人間が本来持つ力を十分に引き出す指導する、動作解析の専門家として活躍を始める。
とくにアスリートからの支持は絶大で、指導を受け活躍する現役のプロ選手は、サッカー界だけでも30名以上。
また、知る人ぞ知る存在から、突然、夏嶋氏のもとを訪れる人が多く、自身の治療院のドアを開けたら、
日本代表選手が立ち尽くしていて驚いた、ということもしばしば。
現在も、スポーツ界の発展に尽力し、また、医者もあきらめる怪我を負った人を救い続けている。


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私が個人的にこの本から感じたことは。

ボディワークの先生方にとって、ものすごく目新しいことが書かれているかというと、
バイオメカニズムなどがきっちりとらまえられている者同士であれば、
そう、そう、こういう動きもあるし、いいよね、と感じらる質のいい動き。

奇をてらう内容ではないため、実践リスクが低く多くの人に役立つでしょう。

特にすごいと感じたのは、
正座の仕方や大型家具を一人で持ち運ぶ方法、介護のとき、育児のときなど、
その他多くのシチュエーションを設定し、
具体的な身体操作のコツを紹介していただいている点。

通常、海外からの身体操作法を伝え勉強するボディワークでは、
ここまで具体的なことを身体操作のレクチャーに入れてないということが多く取り上げられています。

テキスト内容を実施してみて、現状の自分の質にあっているかどうかはやってみてわかることですが、
いちど多くの方々に目を通していただいて、
「へぇ〜 こんなやりかたがあったんだ」と日頃の自分がしている動作の点検をしていただく機会にしていただければと思います。


本書に、「本を読むときどうすればいいか」1日10冊は夢じゃないという速読姿勢が紹介されてます。
こちらの内容はとても共感いたしました。

通常は下図のとおり。
読書.png

それを、目線の高さにテキストを立ておきます。
読書2.png

こうしたほうが肩こりや首凝りが明らかになりにくいんです。
書中の文字の視認性も高まります。
疲れないんですね。

私もそう感じてかつてから実践してます。



ただ最近はタブレットが多くなってきてます。
BluetoothでkindleやPerfect Viewerのページめくりできる周辺機器を利用してます。

ディスプレイによる疲れ目は否めませんが、
快適姿勢と快適操作で1日20冊は速読できてますよ〜。
こうしたほうが手を下げられて楽なんです。
手を持ち上げる負荷が消えて、
ほぼほぼ肩が凝らないですね。

読書3.png


ちなみに私が使っているのは、下記の安価な商品なんです。

タブレットで写真を撮るときのシャッター操作ができたり、
音声を上下変えることもできますし、
ちいさなジョイスティック機能もあります。
USB充電できますから、ボタン電池もいりません。




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2022年04月16日

体内修理は原因経路をたどれば複雑系?

個人的なことですいません。

ここ数日。
困った!雨漏りだ〜。

施術をする部屋の隣の部屋が雨漏り。

※ 施術には障りはありません

鋭意、自分で補修をしておりますが、
雨漏り補修は一筋縄ではいかぬもの。


雨漏りがあれば自分で補修してます。

【 雨漏りの雨が漏る量、漏る場所、漏るときの風向きなど 】から、
屋上のどの位置が怪しいかを見当をつけることができます。
業務用強力粘着タイプの水漏れ修理用テープで補修します。

いつもは1〜2回の補修できれいに雨漏りは消え工事完了ですが、
今回は風向きにより雨が侵入する経路があるようで発見が難しい。
3回目の補修に突入。。。

先ほどその補修を終えて、ほっと一息ついております。
こんどこそ!



なぜ雨漏りの業者に頼まないか?

リフォーム会社等に雨漏りの補修を依頼しても、
一発できれいに直りきらないことが多いのです。
かつて私の父がリフォーム会社から仕事をもらって作業していたこともあって、
何人も職人さんが集まって雨漏りの補修を何度しても、
「どこから漏ってるのだか・・・見当がつかない」という始末。
しかたなく屋上の床面をすべてシートで覆ったが、
それでも雨漏りが続いていました。

何度か雨漏りの可能性の高い補修の優先順位が高い場所を手を出して、
消去法で雨漏り個所を絞っていきます。
そして最後の推測個所を対処したが、それでも雨漏りが止まない。
それって建築業でも『あるある話』なのですね。

そのときは【盲点】があって、わずかな雨水がしみこみが雨漏り原因でした。

大胆な雨漏り量であれば、原因になる個所は見つけやすいのですが、
しみこんで伝わってくる伝え漏りが、どこが雨漏り経路か推測しづらい。


それでもわかってみると「なーんだ」となる。
ふさげば、もう漏りません。


今日は、日中、4時間かけて【盲点】を見つけ出して補修したつもりです。
うまくなおってほしいですね。 ^-^;



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


いつも雨漏りの原因を探索しているときに、
人体の内部状況も似たもののような気がしています。

というのも、通常、お客様がこのような状態であれば、
この手技をもちいて対処するといったエビデンスにもとづくノウハウを先に施します。

これがお客様の不具合がでてきたころが最近で芯に問題がなければ、
これで終了。
うまくいくんです。

ですがお客様の不具合が慢性化したときは、
通常のエビデンスにもとづく施術手技を施してある程度は改善するものの、
どうもしっくりすっきりした感じを受けない。
まだ身体の内部に引き連れや炎症、鈍痛などが感じられてならない。
そういったことが多いでしょう。


伝え漏りのような滴る程度の雨漏りがわかりづらいのも、
NHK番組の「ピタゴラスイッチ」のドミノ倒しのように、
ボールが決められた仕組みを通過して、次から次に進むんです。
突拍子もない遠路から転がってやってくるようなもの。

ピタゴラスイッチでは、ボールが壁を押して進路が変えられるとかみると楽しくワクワクするものですが、
人体内部にもそういう不具合というボールがあちこち経路を伝って進行します。
あたかもぶつかって反射したり、乱反射したり、カーブしたり、くねったり。
または不具合のボールが2つや3つに分解しわかれて進んだりもします。
それが皮下の多層化した筋層内部を影響しあいながら、実際に起きているのです。
ただしこれはCTなどの検査機器では映りません。


基本的な施術書にはエビデンスに沿った、
ぎっくり腰なら大腰筋のリリースだとか、
適宜、最善といえる手法を執り行います。

これが事故や突発的な影響により生じた急性の症状であればこれでOKです。
筋膜リリースではきれいに、うそのようにあざやかに改善できます。

これが数年や数十年単位で体内に育てた慢性症状であれば、これだけではほぼ完全にNGです。
先ほど述べたピタゴラスイッチが起きてるんです。
複雑な経路で炎症や痛みや引き連れなどの問題を引き起こす原因は、
さまざまな乱反射をおこしくねくねした経路を通って原因個所を見つけにくいように隠します。

たとえば、
どちらかの大関節や頚椎や仙椎などにねじれや詰まりが起これば、全身の姿勢を正常に支えきれなくなります。
そうなると筋肉が骨の代わりに使われて始終固められて使われる<補完作用>があらわれます。
じつはこの<補完作用>が年月を重ねると、さらにその<補完作用>に対しての<補完作用>を作り出します。
これが体内にピタゴラスイッチ的なわかりづらい複雑さを爪痕のように残し絡み合うのですね。
これは抗重力筋といわれる体を支える筋肉部位の流れを読むことで読み解くこともできますが、
この胸郭部の深層筋が癒着が進めば、
通常、この部の表層や中層までは解けても、実質、有効に深層部がカンタンに解けることはないので。

最近、私もこの胸郭部の深層がリリースできだしたため、
この部位のピタゴラスイッチのような複雑な痛みや不快感の経路が、さらに奥まで見えてきました。
専門で研究を重ねる私どもでもこの部分が見えづらいのです。
ここから全身にわたるダメージがみえるような含みがあるところのひとつなのです。 

意外にこの胸郭部の深層の特定か所が【盲点】だと実感するこの頃です。



posted by スズキ at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月15日

正規ご予約受付開始は本日20:00〜ですが、、、。

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  ボディワイズの
  温和にボディワークメソッドのメールマガジン

            2022年4月15日発行

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『重要ポイント!!』
===============================
※ 正規ご予約受付開始日時: 4月15日(金曜日) 20:00〜

とさせていただきます!
どうそ、よろしくお願いいたします。
===============================

--------------------
(正規ご予約につきましてのお願い)
※ お手数をおかけいたしますが、
  施術のご予約につきましての詳細は、
  以下のブログページをご覧ください。

2022年04月13日
【業務連絡】『4月15日』以降、正規ご予約受付へ移行いたします Ver2 
http://bodywise-note.seesaa.net/article/486433646.html
--------------------



【 2022年4月15日20時 】より、

施術予約の空き状況が確認できる【ボディワイズ 予約表】を参照していただき、
予約を受け付けさせていただきます。


【ボディワイズ 予約表】
・ ショートカットURL https://bit.ly/3O7jW1d


すでに数名のお客様から予約連絡を速攻で送ってくださるという
内容の連絡を頂戴いたしております。
メールを8時に自動送信する設定したよとのこと。 ^-^


ですが現状、都内では昨今、救急車が走る量が
かつてほどではないが再度増えてきています。
不安定な社会情勢下です。
ご予約状況は、ゆっくり落ち着くだろうと推測しております。

【「速攻で予約を確保しなければ!」といったご配慮は不要】かもしれません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そういったなかでの応援メールのような予約するお知らせをいただけたこと、
このうえなく感謝いたしております!!!


予約表をご覧いただければ、
予約が取りやすくてよかった、となるはずです。

お客様のおからだがいざというとき。
私どもの予約の状況で即座の対応ができませんでしたが、
これからはそのようなときに、
思い出していただけるように努めていければうれしい限り。



トイレの水回りが壊れて噴水になったとき、
「作業員のスケージュールのため、数日それで待ってください」といわれると困ります。
それと同様、自身のお体の状態をどうにか養生につとめようと決心した変化する好機に、
私が「予約状況がいま混んでますから、数日もお待ちください」というのはつらいのです。

他には、予約受付のしやすい状況だから、
ご新規のお客様にもスムースな対応をさせていただけます。



混まないゆえに経営状況としては危うさもあります。
ではありますが、ゆるっと、淡々と施術研究に励みます。

その新たな施術研究をさせていただいた上で。
ご自身のお体を方向づけるサポート役に
ボディワイズの施術を利用したいと。
そのように感じていただけるお客様がお越しいただけましたら、
骨身を惜しまずご協力させていただきます。

今後ともよろしくご指導お願いいたします。



2022年4月15日
ボディワイズ
鈴木政春

======================




【 編集後記 】

昨日、15年ぶりのお客様がお見えになられました。
久々ぶりのお顔をみることができて、
懐かしくて。
時間が瞬時に昔に戻ったような錯覚を覚えました。

お客様は
「今年からは、
 健康の維持と促進を目標に行動していきたいと考えてます!」
という内容のお話を気合を入れてなさっておられました。
すばらしいことですよね。



そうであっても。。。
話が施術に変わりますが、、
私は施術は治病のためにもちいることは、
それはイレギュラー対応なんだと考えています。
どういうことかというと、病気になる前段階の未病という、
健康とはいえないが病気でもないときの養生に本領を発揮する。
それが施術だと考えています。

漢方では、上薬、中薬、下薬と3段階に薬がわけられています。
下薬は、治病を目的とした処方です。

作用が強い生薬の組み合わせで、病と戦う処方です。
でも上薬というのは、取り立てて病に陥ってるわけではないが、
現状の体質を考えると、
そこのバックアップをすると健康状態が補強できるというお薬です。
健康を根底から立て直す病について破壊力を持った下薬より、
上薬は若さを保つ、日々の暮らしを快適にする、美容などの目的でもちいられます。

私は民間の整体等を含め、
基本は日々の暮らしを快適に向上するための
援助者としての役割が大切だと考えています。

ですがお客様のお身体が深刻な不調となられ具体的な課題をお伺いして、
その解決へと向かえるための方法を私なりに考える必要に迫られたとき。
そういった場合も、少なくはないのです。
その対応に長い時間をつぎ込んで研究するうえで、
養生以上の研究をすることもあるのは事実です。

ですが、それでもやっぱり私どもの施術は、
お客様の日頃の養生の向上にご利用いただける存在でいたい。
そう願っています。

「健康上の改善で筋骨格系コンディショナーがいてくれると助かるわ〜」
とお感じいただけるお客様を、ひとりでも増やす活動ができたならば。
私は仕事で楽しく充実した日々を送れていると実感できます。


(おわり)

====================
ボディワイズ
鈴木政春

ブログ:ボディワーカーの夢とお仕事-つづく
http://bodywise-note.seesaa.net/

ホームページ
http://bodywork.s73.xrea.com/hhpp/top.htm
http://onwa.client.jp/pc/

メール:
sfcsfcsfc_2001@yahoo.co.jp

住所 :東京都品川区荏原5-16-18
TEL :03-5498-2220

====================
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2022年04月13日

【業務連絡】『4月15日』以降、正規ご予約受付へ移行いたします Ver2 




『重要ポイント!!』
===============================
※ 正規ご予約受付開始日時: 4月15日(金曜日) 20:00〜

とさせていただきます!
どうそ、よろしくお願いいたします。
===============================

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「コンテンツ」
1───はじめに───
2───コロナ禍対応のアフターフォローの施術予約のみ終了について
3───コロナ禍前の正規の予約受付への移行について
4───大きな変更点
 ●【新規のお客様のご予約を受け付け】
   {ポイント1}『予約順番待ち制度』で並ぶ必要はございません
   {ポイント2}新規のお客様のご予約前の予約者リスト登録のお願い
【編集後記】

           2022年4月13日発行
=============================

1───はじめに───

お世話になっております。
ボディワイズの鈴木です。

私どもの施術は完全予約制です。

コロナ禍のまん延防止措置中とその後につきまして、
変更点がございますので、おつたえいたします。


2───コロナ禍対応のアフターフォローの施術予約の終了

   『4月15日』以降、コロナ禍のアフターフォローの
   施術予約受付のみおこなっていたご予約対応を終了いたします。


3───コロナ禍前の正規の予約受付への移行について

   コロナ禍の前の{正規の予約受付への移行}をおこないます。

 ※ 一部、以前の予約受付とは変更された点がございますので、ご確認ください
   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

※ 正規ご予約受付開始日時: 4月15日(金曜日) 20:00〜


・【予約受付人数】 1日に3名様まで 

・【施術時間】   2時間

・【施術時間帯】
 (1)10:00〜12:00
 (2)13:00〜15:00
 (3)16:00〜18:00

 ※ 私のほうで時間が許せば、
  (1)と(3)のご予約のとき、
   施術初め時間帯をお客様のご希望にあわせます。
   ご予約の連絡をお送りいただいたときにご相談ください。


・【営業日】:火曜・水曜・土曜・日曜

 ※ (月曜・木曜・金曜)はお休みをいただきます
 ※  日曜日の受付につき不定期で施術上の会合参加のため
   (3)16:00〜18:00のみ受付の場合があります

・【施術費用】 15000円

 ※ 施術終了後に、現金にてお渡しください。
 ※ 私どもの場合、ボディワークという分野での営業となり、
   医療の提供とはなりません。
   税務上【医療費控除の対象外】となります。   


【ボディワイズ 予約表】

・ ショートカットURL https://bit.ly/3O7jW1d

・ 同上の元ロングURLは以下となります
https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vRlEaXNS-OSlF5ihNcBeBopSpJKXwQZmA82u0hNBy4tq_9ClBPFAJb6bETisXq9HaNFXwI16Upa_Xdt/pubhtml?gid=2042741115&single=true

※ 【翌月分の予約表】は(毎月20日前後に公開)いたします。


4───大きな変更点

● 新規のお客様の予約を受け付け関連につきまして

{ポイント1}『予約順番待ち制度』で並ぶ必要はございません
ー−−−−−−

現在もコロナ禍がつづき人流が減少したままです。
そのため『予約順番待ち』は、必要ないと判断しました。
(予約順番待ち制度とは?について:参考)
http://bodywork.s73.xrea.com/new_hp/reservation.html


{ポイント2}新規のお客様のご予約前の予約者リスト登録のお願い
ー−−−−−−

ご予約受付に必要な内容を「お客様のご登録者ファイル」で管理しております。
新規でご予約をいただく前に、以下のフォームでメールをお送りください。


【送り先メールアドレス】:sfcsfcsfc_2001@yahoo.co.jp

==================================================
{お送りいただくメール}の件名に「新規予約にて登録希望」とご記入ください。

※ ご登録いただいたデータは、
  登録者リストファイルにて管理しています。
  当予約以外の目的での利用はいたしません。

本文に、以下の内容を記入してください。

名前:
ふりがな:
メールアドレス:
性別 :(男性 女性)
生年月日:
職業:
住所:
TEL:
お体の状態[[既往症など]]【必須】:
ボディワイズに期待すること・要望・質問【任意】:
(以上)
==================================================

私どもで「お客様のご登録」が完了いたしましたとの連絡後は
予約表( https://bit.ly/3O7jW1d )でご希望日時をご確認後、
ご連絡をお願いいたします!




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【編集後記】

まん延防止が打ち切りとなりましたが、
コロナ禍はいまだにつづいております。

ですがいずれ、
人々の活気が戻ると願っております。
それにはいま少しお時間が必要でしょう。


それでも今回、正規の予約受付へと戻す理由は、
遠方よりベン石温熱器に関心をもって施術を受けて研究をしたいというお客様や、
起業のため身体を安定させるために私どもの施術を活用したいという方、
その他のお客様からの問い合わせをいただいては
「コロナ禍の影響で、新規のお客様を受けていません」とお伝えしてきました。

ご新規のお客様に対し、恐縮至極なことをお伝えする必要がなくなります。

そうなるのは、うれしい限り。


つい1週間ほど前のお問い合わせの電話をいただきました。


整体の同業者の方で、
ボディワイズの施術に興味があるとのこと。
2時間くらい、いろいろ談笑しつつ話してまして。 ^-^


端的に、問い合わせ内容をおつたえすれば。。。

 ※ 沖縄という遠方よりお越しの新規お客様としてのご要望。
   初回カウンセリングを含むと2時間の施術時間では
   通り一辺倒のことをされて終わるのは、つらい、、、と。



さすが、同業者の方は丁寧な施術をしようとすれば、
下記の2択になることを知ってました。

(a)100あるカラダの課題を見つけても、
   その95には手を出さずに、
   5つのポイントを絞って丁寧に徹するか、


(b)施術時間を長くするか、



(a)は、慢性的な不調を持った状態は、
身体が歪曲パターン・緊張癖を持つと、
ポイントを絞って丁寧に部分の施術をしても
可塑性といえるような元の状態へと戻される力が働いてしまう。

仮に部分の症状が進んでいれば、その炎症部位に手を付けても、
身体全体のゆがみの影響が一番弱い部位に出るわけで。。
5つの部位を丁寧に手技をおこなっても、
95のほうが底上げされなければ、5つの手技された部位が戻る。
焼け石に水で、熱しつづけた石にいくら水をかけても無意味だ。

私と同業者で腰を悪くして手術を去年したそうで、
(a)のショットガンでの狙い撃ちは、
お金と時間と労力の無駄だといいます。
至極ごもっともです。 ^-^;

一部分だけの深いリリースはできないこともない。
ですがそれは毎週、通える方が対象の話です。
それを超えると慢性的な不調を背負ったときには成果が出ないばかりか、
かえって人為的な急激な外圧による操作を加えられて、
身体のバランスが狂って体調悪化のもと。

その体調不良を「好転反応が出た」といってごまかす施術者もいますが、
同業者をだませるものではないんです。 

すると(b)の施術時間を長くすることで、
100の課題個所のうちの50ほどを脚部の支え部位からバランスを推し量って
落としどころを見てもらって自分の体の兆候を教えてもらえるなら意味がある。
つまり100の課題から5を選ぶのは、通常、「ここ大事!」という点を
そのお客様の体型や状態から選ぶのは、プロでしたら造作もなくできます。
それは知識として重要極まりない治療点を熟知しているというからできること。

でもそれは手を触れて奥の状態を見分せずにする判断となれば、
そんな実態に沿っていない情報を聞かされても意味がないのです。
ましてや単発のセッションですから、それはなおさらです。


そのようなこともあり
 (1)10:00〜12:00
 (2)13:00〜15:00



 (2)13:00〜15:00
 (3)16:00〜18:00

の連続のコマで施術を受けられないかといった
ご要望をいただきました。
「鈴木さんはそういった施術が得意な人なんでしょ」といわれ、
そちらで試したいと。

4時間の施術時間があれば、どれだけの密度の高い施術を受けられるか。

そのとき2コマ分の料金を払うからということで申し出をいただきました。

正規にして新規のお客様受付をさせていただきたかった。
その時期が来ただろうと感じて、この度そうしたわけですが、
どう考えても人流が活発化するのは、もう少し先になります。

コロナ禍の期間のみということで、
小休止はOKですが4時間連続でしたら、
15000円が2コマで30000円のところ、
10000円引きの20000円で。
という提示をさせていただきました。

それを聞いていただいたところ来月に、
所用で東京へ行くことがあるので頼むよとおっしゃっていただけました。
感謝いたします!


 〜、、、という話がありまして。
これは内々の話で、というように隠し事をするのは、
一部のお客様だけをひいきにするというのはよくありません。
公平さに欠けます。

遠方より足を運ぼうとお考えいただきましたお客様や、
その他、何らかの必要があって
2コマをご希望いただきましたときは、
こちらの条件にて施術をお引き受けいたします。
mm


ただ施術のご予約は、「1コマ」が基準にできればと願っています。

2時間で施術の形を自他ともに納得できるものへと
昇華させるよう試行錯誤をしてシミュレーション、
がんばっています。


いままでの長時間でセッションのような程までの成果をあげるのは
時間の制限があれば困難となるのは否めません。。。

内心、悔しいんですよね。。
いままでの長時間のセッションで得られた成果が、
私には大きな財産です。
その財産を、よく観察し検証して、
次のステップへ進むときが来たように感じております。


(以上、お読みいただきありがとうございました!)

====================
ボディワイズ
鈴木政春

ブログ:ボディワーカーの夢とお仕事-つづく
http://bodywise-note.seesaa.net/

ホームページ
http://bodywork.s73.xrea.com/hhpp/top.htm
http://onwa.client.jp/pc/

メール:
sfcsfcsfc_2001@yahoo.co.jp

住所 :東京都品川区荏原5-16-18
TEL :03-5498-2220

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2022年04月11日

側臥位でヒートマットを使った、首凝りや肩こりの改善法

先日テレビを観ていたら(アンビリバボーだったかな?)、
虐待を受けて足を1本失った犬を引き取った女性の話がありました。
足を一本失った犬は、施設に入れられて引き取ってくれる飼い主を待っていましたが、
引き取り手が見つかりづらい条件がそろっている。
やがてはこの犬を獣医が安楽死という判断をくだすだろう。

そう考えて、どうしてもそれを止めなければならないと感じた女性は、
すでに3匹の犬を飼っていたにもかかわらず、その犬を引き取りました。

当初は人に対して恐怖があったためかなつかなかった犬も、
やがて飼い主になついてべったり。

そしてあるとき。
彼女の家に友人が訪ねてお茶しながら談笑していました。
その犬が、飼い主の女性の左側の胸を見つめて悲しそうな目でみています。

飼い主は、最近よくする犬のこの行動にわけがわからない様子です。
だから「ちょっとあっちにいってて〜」というけど、
犬は飼い主の左胸にすり寄って離れようとしない。

それを観ていた友達が「犬には人には感じ取れないようなことも感じ取るというから・・・」

そうやって飼い主の女性はあらためて左胸を触ったとき、しこりをみつけました。
医者からはステージ3の乳がんと診断され、それからつらい副作用のある治療の末、
乳がんの病に打ち勝ちました。

もし犬のあの行動がなければ、飼い主の女性の母が乳がんで亡くなったように自分もそうなる運命だったろう。
それを、私が犬を助けたように、こんどは犬が私を助けてくれたのよ。。。

犬の嗅覚は人間の1億倍といわれております。
犬の中にはがんのにおいに反応するものもおり、がん探知犬として活躍するものもいるそうで、
その犬にはがん探知犬としての素養があったのでしょう。


わたしもステキな人と犬とのパートナーシップに感動しました。



私のよくしていただいている方やお客様の中にも乳がんをわずらわれた方がおられます。
さいわいにしてみなさま、ご本人が幸運な方々で初期段階で発見され、
一定期間の再発がないか確認する検査を受けておられます。

現在、どのような割合により乳がんになられる女性がおられるのか。
そう疑問を持ち、調べてみました。
ネット検索で島津製作所の乳がん関係のページで確認したら、
いま、乳がんになる方は9人に1人。
https://www.shimadzu.co.jp/pinkribbon/learn/index.html?msclkid=3d023e7eb93111ec924dfaa8e1f6569a

私は数年前、12人に1人という数字が頭にあり、
増加傾向にあると知りました。。

早期にみつかることが大切です。
それがコロナ禍という医療資源の難しい采配時期には、
それまでのような定期健診を受診しづらくされていました。

おそらくいまは、徐々に医療体制が落ちついてもきているようですから、
がん探知犬がいない私どもでも早期に発見していただけるようになっていただければと、
このテレビの再現映像を視て感じました。





余談となりますが、
施術で4年ほど前のこと。
お客様は乳がんではないのですが
近しいご親族に乳がんになられた方がいて気になってしかたがない、という方がおられました。

私には乳がんになる要因や仕組みは書籍等はチェックはしておりましても、
それは通り一辺倒の状況を理解できるだけの知識があるにすぎません。
それで不用意なことをいうのは、お客様の判断を妨げになりそうでした。
慎重な答えにならざるをえません。


分母になる母数が少なすぎるものですが、
乳がんになられた方の様子を筋骨格系の状況で脳裏で検証すると、
上部の肋骨1番から4番までが詰まりが強い印象を持っていました。
頚部の芯の硬化により、上部肋骨が引き上げられて固定しており、
肩関節の位置が正常な位置よりずれたままの位置で保持されている様子が気になっていました。
肩関節がずれた状態であれば腋下にボール状に膠着した凝りが入りやすくなります。


このお客様は、パソコンを使って長時間にわたる仕事をなさっておられ、
首、腕、腰につよい凝りを入れておられ、少し腕が前方へと捻転していることがわかります。
なので、以下の絵のような状態で腋下の凝りや詰まりは取っておくようにしたほうがいいおでは?
とお話させていただいたことがあります。

電熱ヒートマットで腋下を開いて温める.png

側臥位でソフトタイプの電熱ヒートマットを使い、腋下の凝りを緩めるようにすると、
肩をもまれるよりも数倍効率的に肩や首の凝りがゆるむのです。

すでに腋下の凝りが強まり上部肋骨の位置が上方へとずれてしまうとき、
体側の伸びが思わしくなくなるため電熱ヒートマットが最大に当てていきたい患部の凝りに当たりません。

それをふせぐために厚手の毛布を電熱ヒートマットの下に敷いて底上げしてヒーターと側部との密着をはかります。
そして同時にうまく腋下含め体側部をストレッチさせるようにしたのです。


身体の胴体の胸郭という肋骨と胸椎と胸骨で囲われた鳥かご構造。
それの前後に位置する筋肉は、身体を支えることに特化しています。
上半身を前後に急激にゆすぶられる動きをすると、体を支えるバランスが保てなくなり、
呼吸筋が体の支えに使われだして呼吸がしづらく感じるでしょう。
それにその運動の最中は腕をどうやって思うところに出していいか定められず苦心するでしょう。

それが胴体の胸郭体側部を左右交互に伸ばし縮めをするときには、
呼吸があがって息がしづらくなることもなく、
思うようなところへ手を伸ばすこともできます。

それは肋骨部の構造を観察すれば、前後には胸椎や胸骨という伸縮できない組織があるため動けず、
左右の体側部は12本ある肋骨の肋間というスペースが多数空いているため、このスペースを広げたり狭めることで、
前鋸筋の肩甲骨操作も手伝って非常に強力な力が腕に宿りだします。
(※肋骨12本とは書きましたが、下部肋骨の11・12などは浮遊肋骨であり体側の動きには関与していないでしょう)
このような腕の動きがかなえられるには理想位置に腕を設置できていなければならず、
そこの位置からずれが大きくなってしまったまま固定されてしまうと、様々な不具合がでてきます。

それはたとえば肩甲骨が上や外方へとずれて腕の置き場が腋下の筋に始終緊張を強いるようになり、
腋下のボール状の凝りが現れたり。
それにともない大胸筋が凝って胸部を締め付けたり。
胸郭の位置や腕の位置がずれたことにより首や頭部の垂直性がずれて頚部の傾斜がおこり、
首の骨がゆがむに比例して頚椎の頭部を支える力が削がれ、
それをカバーするために首の芯の部位に締め付けるような凝りを入れてしまうのです。


そういった状態を長期にわたって維持するのはよくないことだと、
常々考えていました。

私もどうやってそこを改善することができるのかを、
自分でさまざま試してみたところ、
やり方としては難しくはなく、痛みのような不快感もない、
上部の絵のような腋下を広い面で効率よく温めるというやり方を考えだしました。
それでお伝えしたのです。

「腋下の凝りを取りたいだけだったら脇の下に収まる小さない使い捨てカイロでもいいだろうに、
わざわざ大きな電熱ヒートマットを買う必要なしじゃないの?」
と思われるかもしれません。

専門家の先生なら、乳房を覆う部位にあるテンションがかかる筋は大胸筋だから、
その大胸筋の腋下の上腕骨大結節稜を温めるというので済ませても問題ないじゃん!と。


ですが胸郭の体側部にはその部位を上下や斜めに伸びた筋や靭帯がパッケージするラインがあり、
それら全体は腋下にボール状の凝りができているときは緊張して引き連れてしまっています。

なおかつです。
前鋸筋の凝りが強くなって肩甲骨が外転し、その位置に固定されている場合には、
背中側が肩甲骨が外の移行しっぱなしにされたことにより菱形筋部位の引き延ばされ、
それによる張ってしまってつらいということになります。
すると胸式呼吸を妨げる状態に陥っていることとなり、その呼吸のしづらさは、肩を無意識下で上に持ち上げて少しでも呼吸ができるようにしてしまう。
それもまた腋下のボール状の凝りができる理由です。
胸郭体側の肋骨全体をカバーするサイズのヒートマットを使うことで、
前鋸筋の起始部となる骨に付く腱の凝りを緩めることができると、
前鋸筋の停止の肩甲骨の位置が修正されやすくなり、
胸と腕の関係を理想位置に起きやすく改善できるのです。

それに前鋸筋のトリガーポイントが脇の体側の起始部にあるのですが、
この部位の凝りは根が張ると炎症があっても本人的に気づかれない。
ただ他動的な圧を私どもがかけると、
「きゃー−−」と叫ぶような激痛が。
いずれは側胸部の差し込む痛みが出るのですが、
そこへいくまでの過程にいた状態だと気づくでしょう。
この体側にある前鋸筋が胸郭の運動をつかさどるもので、
こちらが凝って異常な緊張を持つことがあれば、
胸郭の形状全体が整わなくなってしまうのです。

そこを見計らって効率よいアプローチをするには、
ビックサイズの温熱ヒートマットがあると便利なんですね。


乳がんに対処するやり方ではありませんでしたが、
乳がんになられる方の多くが首や肩や胸部に芯の凝りがはいっているようです。

そういった首や肩などの凝りをとりあえず楽になるセルフメンテの方法のひとつとして、
紹介させていただきました。

ご参考までに。


また、細かい姿勢のアドバイスなどは上図では描き切れていませんから。
もしお通いになられているお客様で、
実際にこの状態になって試してみたいという方がいたら気軽にお申し出ください。


posted by スズキ at 11:43| Comment(0) | エクササイズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月10日

しあわせな気分で発明されたものは、その発明品を販売するときに楽々。血のにじむ苦労で発明されたものは、その発明品は売るにも苦労する。それは施術技術の発明でも、同じことがいでるのでしょうか?

一昨日前のことですが、
千葉県佐倉にある佐倉城址公園というサクラの名所にでかけました。
https://www.city.sakura.lg.jp/0000000987.html?msclkid=eddbb407b88411ec8fe774d87fd18e6b

電車で2時間かかる移動ですが、そうしたくなる気持ちにさせてくれるところで、
毎年、この時期には足を運ぶようにしております。


佐倉駅を降りて〇〇美術館行きのバス乗り口があり人が20名程並んでいます。
7〜8分、坂を登ると佐倉市立美術館があり、そちらへ向かうバスだろうと思い、
佐倉城址公園とは遠くなかったためバスに乗せてもらうことに。

でも、気づけば送迎バスは30分、見知らぬ場へ走り続け、ついたのは。。。

川村美術館.png

DIC川村記念美術館 | Kawamura Memorial DIC Museum of Art
https://kawamura-museum.dic.co.jp/?msclkid=b20a73b1b88411ec82aa6ae66ea6a54d

DIC川村記念美術館(DICかわむらきねんびじゅつかん、英表記:Kawamura Memorial DIC Museum of Art)は、
千葉県佐倉市にある私立美術館である。
印刷インキ、顔料、ポリマー材などの製造・販売を行うDIC株式会社が運営を行っている。
DICと関連会社が収集した美術品を公開するために、DICの総合研究所敷地内に設立され、1990年5月2日に開館した。
以前の名称は川村記念美術館で、2011年4月1日から現在の名称となっている。


私は名前も聞いたことがなかった美術館で、
「あちゃぁ〜、やっちゃった ^-^;」
と後悔したもののせっかくだから美術館を拝観させてもらおうと。
コロナ禍でもあるため事前登録制となっているようでしたが、
当日受付ですんなり入れました。


一切、期待感なしに入った美術館でしたが、
上述した美術館ホームページにて紹介されている美術品は貴重な作品が多数。
レンブラントやピカソやモネのような私が知っている画家のコレクションは、
ケースに入れられているわけではなくすぐそばでみることができます。
他に観賞するものの感性が問われる迫力がありすぎなカラーの抽象画も多数。
美術館の建物、展示室が、各々がまるで美術品です。

45分作品解説を美術館の方がしていただけるコースにも参加させていただき、
見識が一層深まりました。



開放的で広々とした庭園。
は2羽の白鳥がくつろいでいます。
どこを写真を撮っても、絵になります。
川村美術館2.png

このときばかりは、
コロナ禍や世界情勢が頭から消えていました。
そうした自分を見てしあわせを感じていました。


私自身、出かける前に調べ上げる方です。
ですが、ときにはこういう旅もいいですね。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



発明品や新商品も、開発するときに血のにじむような苦心惨憺となれば、
それを市場に出すときに同様な苦労をするといわれています。

十分に準備をして知識や体験を積み重ね、
しあわせな気持ちでいたとき「ぱっとひらめいた!」という商品は、
すんなり苦労せず広まっていくといわれています。


私の施術のやり方を生み出すときは、たいていが血のにじむ苦心の末のものでした。
そうであれば施術技術を売り込もうとするときには、苦労しなければならなくなる。


川村美術館でのしあわせの余韻がつづくうちに、
新たな施術のテクニックを見つけたいと考えます。

棒状かっさグリップ付き.jpg


ちなみに、
棒状かっさを使った梃子を使った圧法。
それをいままでは重さを支える支点、物が力を加える作用点、人が力を加える力点。

いままでは私が力を加える力点を、手で握って加えてきたのですが、川村美術館からの帰りの電車にて。
ふと、手で握ってしまうと、私の現在の手の内の操作は力を半減させてないか?!と思いつきまして。

昨日、お客様の施術で、力点で力を加えるときに手で握らずに肘にひっかけたほうがシンプルにいいはず。。。

ふと、そんなことを思いつきました。


すると案の定、リリースの際のパワーは3〜4倍に、もろに上がってしまいました。 ^-^
これにより、すでに浅層、中層がじゅうぶんリリースが進んでおられるお客様では、
しっかりとした等速度運動をかけられるときは、痛みや不快感が激減する。

手で握って力点を動かすときにも等速度運動を心がけてはいますが、
手で握ればきれいに円弧を描く必要性が強制的に生まれてしまう。
すると加速運動の力が生じるて、ひっかかりや痛みや負担がかかる。
ちょっとした差のように思えるが、これは秘中の操作法としてあり、
プロとアマの差を決定づける要素ともいえるようなもの。

それが前腕を意識して操作する動きを捨てて肘の操作に集中をして操作を繰り返しました。

それでいつも以上、余裕をもって深層への圧がスムースに届くようになっていました。
それも棘突起のすぐわきという、力が強力にかけられていて、作用点がわずか3mmずれたら骨折の恐れがあるもので、
手でかっさを握り圧をかければそれくらいのぶれがでるので力を抜いて芯に対しての影響を落とさなければならなくなります。
それは肩関節、肘関節、手首関節の3関節がつらなってしまう多関節にて動きをあたえれば、ぶれをおこさないようあやつるのは至難の業。
一流の武芸者でもなければできないと思います。

それが肘で力点を操作したら肩関節という単関節により力をあたえたほうが、シンプルに力をあたえられる。
すると作用点のぶれがなくなり正確なラインが容易に描けるようになります。


なのでベン石温熱器で起立筋の深部トリガーポイントへの注熱をおこなって、
それから棒状かっさの梃子で肘を力点操作をしたことで、
お客様が寝入った状態で、一番の難題部位のリリースが終了!


私としては肘を力点に力を加えることがなくても、
どうにかして根性で昨日のお客様の困難部位を解く気合でした。
お客様にも、身体の完成が近づいているから、非常に難しくきつい部分でもあるが頑張ろうといったほうがいいと思っていたのが。。。

そのような不安をもたせることもなく、無事にアフターフォローの施術で最終的なところまでやってのけることができました。


これもしあわせな気分の余韻がつづいたときにでてきたアイデアのおかげ。



難点は、やっぱり最深部までいくと核心部として奥を読み取り操作圧をあたえる計算の難しさは表層筋のリリースでは比ではない。
私自身は体力の消耗は核心部に入ってきて。
今日は菩提寺で釈迦誕生祝のお花まつりに参加予定で出かけるはずが、
いつも使わない筋肉を長時間酷使した疲れから寝込んで起きられず不参加に。 ^-^;

そこは想定外でしたが、今回の肘で力点操作は、いい感じで、今後、広まるのか!?
posted by スズキ at 15:35| Comment(0) | 施術研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

結合組織のカテゴリーで、筋組織のリリースの筋膜リリースと、支持組織のリリースとは違ってきます


数日前のこちらのブログにて。
細胞外マトリックス(=細胞外基質)について、ざっくりと中医学でいう瘀血(おけつ)目線で、話をさせていただきました。


2022年04月06日
細胞外マトリックス内のコラーゲン線維の水分量減少により枯れることでおきる異常により起きる体内のミクロシーンで生じる課題と、ベン石温熱器をもちいたアプローチにより感じた改善の手ごたえ。
http://bodywise-note.seesaa.net/article/486319966.html



細胞外マトリックスについては、民間医療国家資格をおもちの先生はテスト範囲内の内容ですから当然ご存知のことです。
だから私のブログ内の描き方に、瘀血(おけつ)目線という色を付け過ぎじゃないのと違和感を感じられたことでしょう。

『結合組織』を分類すると以下のようにわけることができます。
上皮組織、筋組織、神経組織、そして支持組織。


筋膜リリースによるアプローチ手技は、筋組織の異常という点において改善するテクニック。
筋肉→筋繊維→筋原線維が対象ですね。


細胞外マトリックスについて考察すると、それは支持組織に含まれます。

支持組織」 生物体を 一定 の 形 に支持し維持させる組織のことです。
分類化すれば以下の4つにわけることができます。
・線維性結合組織、
・軟骨組織、
・骨組織、
・血液・リンパ


です。

> 「支持組織」 生物体を 一定 の 形 に支持し維持させる組織

といわれると、まっさきに骨組織と軟骨組織といった、身体を立てるときにもちいられる柱のようなものだけをイメージするかもしれません。
それら骨組織や軟骨組織ももちろん支持組織です。
ですが、たとえば精肉店の鮮度が高い切り出された肉は、ぷりぷりの立体感を持っています。
その肉には骨でささえられてはいないのですが一定の大きさがキープされています。
それが常温で長期に放置されれば、肉の内部にある血液が抜け、リンパ液などもドリップとして出てしまうと、
その肉全体のかさが減って小さくなります。
そのことからも血液やリンパが、その生物体を一定の形に支持する役割を持つことがイメージできるでしょう。
先日の私のブログでは中医学の瘀血(おけつ)目線をご理解いただければと、この支持組織のひとつとしての血のところに焦点を当てられればと。

あとは線維性結合組織のなかの分類のひとつとして皮下組織に存在する疎性結合組織。
疎性結合組織の断面の絵をご覧いただいたことがある先生方ならご理解いただけましょう。

マクロファージやリンパ球、マスト細胞、形質細胞、脂肪細胞、線維芽細胞、などなどが液内に浮かび、
そのなかをコラーゲン線維や細胞線維、弾性繊維があります。

コラーゲン線維や細胞線維、弾性線維が疎性結合組織にかかわる大切な一定の形に支持する役割を発揮します。
こちらのコラーゲン線維や細胞線維、弾性繊維に、なんらか恒常的な圧迫や代謝異常による血液の減少などの悪影響が及ぶことで、
これら生物体内部の組織を立体化させるコラーゲン線維や細胞線維、弾性線維の支持への機能を低減させるようになります。

そうした結果が、本来はやわらかくしなやかな軟部組織のはずの体のその部分が、
質的に骨やそれ以上の硬さに変質している状態が見受けられる場面がみられます。
特にこれは皮下組織としても浅部位以上に深部に非常なる異常な硬質化が現れてしまうため、
本人は無自覚でそこに骨があると感じるものの、
実際は疎性結合組織内部のコラーゲン線維や細胞線維、弾性繊維が液を失ってミクロの世界で張り付いて癒着が進んできていた。
そういうケースがあります。




実は私どもが、どうやって解けばいいのか?!と必死に探索し研究し、頭を悩ましていたのは、これら疎性結合組織の凝りのことです。

筋膜リリースといっておきながら、いまさら筋膜が課題じゃなかったといわれても、複雑な気持ちになるかもしれません。

ですがリリース上の難易度の高さは疎性結合組織のほうがはるかに難しく、そして体内を立体化させて支持をおこない、
血管やリンパ管などの脈管等の管系の通り道を確保するには疎性結合組織の状態が良好でなければならない点をみても、
こちらは健康面、それも基礎的な体質を大きく揺るがすようなものとなりえる影響を持っていると考えられています。

多方面の筋膜リリーステクニックの勉強をして筋膜の解き方の方法を学んだ末にそちらを駆使してもどうしても解けない。
そういった部位が目につきだしたときから、

「これっていったいなに?
 筋膜の癒着とは言えないだろう異様な組織とばけたものがあるのだが。。。
 解剖生理学的には、どういった体内組織で、それがどのような変わりがあってこうなったのだろう?」

というように、ひとつの扉を開けば、気づけばさらに奥にひとつ扉を見つけたようなもの。
おそらく疎性結合組織のリリースがしやすくなった後でも、この奥にまた扉を見つけるのだと思います。

ではなぜ、「疎性結合組織のリリース」というのがしようとしていた仕事でここ最近の研究課題だったんですが、
筋膜リリースと呼び続けてきたかといえば。
それは柔整等の国家資格をお持ちの先生は、
私の話を進める前後のニュアンスで「筋膜リリースといっても、それって疎性結合組織のリリースじゃないの」と、
呼び名ではなく内容を咀嚼し把握して判断していただけていたようです。

なので、一部の専門の方々であればイメージを共有しやすいため、
ダイレクトに専門用語が会話中にはいって短い会話で内容が通じます。

たとえば
「支持組織のダメージの起こりが影響して〇〇になっています。
 だから、その対応に50度弱の熱を12〜20分ほど使って。状態変化の様子を見よう」
「それ、いいね。変化がなければ、腱の繊維に沿ってのずり圧を適量回数加えて筋膜の様子と細胞外マトリックスの相関を観察すればいい」


という話になります。
微妙にわけがわかりづらいように感じられますが、だいたい経験値や基礎知識の共通部が同レベルだとわかれば、
会話内容が具体的かつ詳細に変わっていくものです。

ですから結合組織のリリースという大枠にある、
筋組織のリリースという筋膜リリースと呼ばせていただいているところに、
支持組織のリリースを含めてしまった言い方は、
テスト問題の解答では( ✖ )です。



ただ、
整体院等のホームページなどは、
現状でおからだに不都合な痛みや不快感があって、
そちらをどうにかしたいという気持ちがってみるものです。

すると見た覚えのない専門的な言葉が、多数出れば出るほど、瞬時に読む気も失せるそうです。
たとえ簡潔な短文解説を載せて説明してもすっきり正確な理解がえられませんから、
限りなくグレーな印象が残るため使う側が注意をしなければならないでしょう。
端的に言えば、専門家同士なら別段構いませんが、
そうでなければ専門用語が重ねられれば理解が浅くなり読む気がしなくなります。
すると目的をもって書いて知らせたかったブログが読んでいただける方の数が削り取られてしまいます。。。

その道は、進んでみても誰も幸せになりませんから。
そういった場合、確信犯的にお客様の既知の知識になぞらえて似たものに例えることがあります。

今回の支持組織の変質した状態を筋膜が癒着した状態といっていたのも、その習いとなります。


ちなみに。
私は結合組織のことを「ボディナビゲーションムーブメント」という本のなかから概要を知り、
そこにあった細胞と細胞外マトリックスのことについて分類された内容に関心を持ちました。


こちらの本はお客様からお贈りいただいた本です(T先生、多謝です!)
結合組織について書かれた本を片っ端から読み漁って。
そして結合組織の性質や特徴、特性などの詳細がわかってきた時点で、
筋膜の癒着は筋膜リリースの各種ある優れた手法のリリーステクニックで対応できるが、
支持組織の各線維の場合はもともとが筋膜の癒着にもそれを呼ぶ引き金にはなっているし、
相互に関係性や関連性が見出せるものの、解き方は別ものだと了解したほうがいいと感じました。

ねじをしめるときのドライバーには、プラスのねじにはプラスのドライバーを使うべきだしマイナスのねじにはマイナスのドライバーを使う。
そうすることと大差ない考えです。
プラスのドライバーでマイナスのねじをしめようとしても、うまくいきません。

なので支持組織の、特に疎性結合組織と血管・リンパといった支持組織のリリースといえるようなアプローチには、
それらの特質や特徴を理解した上で、そのねじ山の型にあったドライバーを持ってくるべきだと考えました。
筋組織のリリースアプローチにもちいたときの、そのねじ山の型にあったドライバーを流用するのにはうまくいきません。


現状、私もまだ支持組織の特徴をより深く・具体的に把握するという途中ですが、
ベン石温熱器等のその支持組織のリリースをかなえるツールのおかげで、
リリースの幅や経験によってそこでの施術でのとらえ方やリリースへの応用という内容が徐々に見えてきたと感じています。




課題として、いま私の頭を悩ましているのは、アフターフォローの施術として予約を受けておりましたときには、
一日に一人だけという対応人数に限定したため、施術時間も長く当てたということもありましたが、
精神的にも肉体的にも発力や集中により疲労がのしかかる施術を以前の一日に3名の受付にすれば。
そこに必然的に研究上のブレーキとまではいきませんが、いままでのような自由には動けません。。

そして筋膜リリースは、すでに
ある程度、要領がわかっているもので短時間での対処で上げることができますが、
支持組織のリリースは、もとよりそれの解き方の参考書があるわけではないため、
一から自分で模索しているところで。
筋膜リリースの10倍以上の労がかかる。


それでもアフターフォローの施術の一日一名だからやってこれたものだったのが、
通常の状態に戻さなければ、仕事の継続がいくつかの点で難しくなります。。。

施術の技術を見つけ出す仕事は進んできましたが、
その施術の技術を提供させていただくための応用はこれから。

お客様ごとに身体状況が大幅に違っておりますから画一的なルーチンを作ることは私にはできません。

どのような点を重視して、正規の施術の流れを作り出すか。
どこに落としどころを見出していくか。。。
いままでのアフターフォローの施術の特別な施術の時間や密度、徹底さからえられた成果を目の当たりにして、
そのときにおこなっていた施術の深部への広まりを、一回ごとの施術で塗り替えられてきた。

これからの正規の施術を2時間の施術時間を一コマで用意させていただきたいと考えていますが、
筋膜リリースは技ありのことができるものの、
支持組織のリリースは超時間が労力や手間がかかります。

手順を徹底的に見直して無駄を省くこともしていくことは大切ですが、
お体の状態が不安定さがある方では、筋膜リリースの手技では体質が変わるには時間がかかりますし対応できないところがあることがわかってきました。
せっかく支持組織のリリースを作り上げてきたので、
フルでこちらで対応を全力でしたいところですが、超時間がかかる。
いままでのコロナ禍でのアフターフォローの施術として予約の条件のままとはいかず、
そこをどう使っていけばいいのか。


私には、ここが、いま。
けっこう強いストレスになっています。。。




ただ、3年前のコロナ禍となる前の正規施術受付をしていた施術は、
支持組織のリリースの難解さから壁に弾き飛ばされていたときでした。
いまはそのときから比べ進展できたことも大きく、
これからのお客様へ、コロナ禍で研究してきた独自に工夫した施術を届けたいという気持ちを強く持っております。







最後になりましたが、
専門家の先生ならば、当然にお知りになられていることですが、
もし一般の方で結合組織ってなんぞや?!と好奇心がわいた方がおられれば。
ネットで映像を探したら、以下の解説がわかりやすく感じました。
お時間がありましたらご参照いただければ幸いです。


【結合組織の分類】密性結合組織、疎性結合組織、脂肪組織、細網組織
posted by スズキ at 07:07| Comment(0) | 施術研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月07日

ベン石温熱器の患部に注熱して水気を帯びた状態にする力。 いいよね〜!

チキソトロピー

チキソトロピーとは

「ゲルのような塑性固体とゾルのような非ニュートン液体の中間的な物質が示す性質で、粘度が時間経過とともに変化するものである。シキソトロピーとも呼称される。具体的には、剪断応力を受け続けると粘度が次第に低下し液状になる。また静止すると粘度が次第に上昇し最終的に固体状になる。剪断速度が急に変化した場合には、粘度が一定値に安定するのに時間がかかる。 」
(Wikipediaより)



・・・・・なんのこっちゃ⁉



はちみつは、低温での固形化したゼリー状からドロッとした液体に変質します。
それは温度やあるいは圧力などの要因の変化をあたえられることにより対応する性質があります。


ざっくりいえば、それがチキソトロピー


そういえば、うちのオーガニックのエキストラバージンオリーブオイルも、寒い朝は完全個体です。
瓶ごと湯煎すると、さらさらオイルになるんです。
チキソトロピーの性質をふんだんに持っているといえます。

ですが寒いときに急ぎで料理したいときは安いオリーブオイルを使うんです。
寒くても固体化しづらいんですね。
チキソトロピーの性質を、あまり持っていないといえるでしょう。

オリーブオイルといっても、チキソトロピーの性質ありなしは変わるわけです。
はちみつでも、お安い感じの砂糖添加したものは、オリーブオイルと同様なの。




そしてこのチキソトロピーは人間の関節部位の組織も当てはまるのです。

人間の関節部分も冷えた条件下では安定した固体化した状態となり、細胞質基質は濃くなる。
つまり関節を曲げ伸ばししようとしても粘度が高く固まってしまい動きづらくなります。



たとえば。。。

なんらかの条件が加わり関節部の冷えが特別に強まる状態に陥っていたら、
チキソトロピーの性質が加算されさらに関節周囲の関連組織が固体に近づいてしまいます。
すると関節の固まりすぎは、関節の曲げ伸ばしの制限となってあらわれます。
いきなりは動けない。。。
冷えたことでチキソトロピーの特性で関節があたかも固形化したかのようなぎくしゃくした状態というわけだから、
まずできることとしてゆっくりと動ける微動の範囲内で動きの負荷をかけていきます。
すると筋で熱を生み出し、やがて関節にその熱が届くと動き出せるようになる。

朝、起床時にすぐには動きづらかったのが、動いているとじきにスムースに動ける。
それはチキソトロピーの性質が背景にあるんですね。
身体の熱を上げるようにして固体化したゼリー状関節を薄く水を帯びた動ける状態に変えていたのです。
それにより関節の動きがスムースになります。


ですが実は、、、。
人間の関節部分だけが、チキソトロピーというわけじゃないんです。

骨格筋全体の筋肉も、靭帯も、腱も、筋でできた臓器も、そして膜組織も。
ぜんぶ、軟部組織と呼ばれるもので、チキソトロピーの性質をもつものです。

人体におけるチキソトロピーとは、コラーゲン線維が多く含まれた軟部組織が持っている特性のようですね。



温泉に入って体を温めると、チキソトロピーが起きる。
軟部組織の筋肉が凝り固まっていたとすれば、チキソトロピー。
加温で固まった状態が変化して薄く水けを帯びて緩みだします。


だったら温泉は施術中に入るのはムリだけど。
チキソトロピーの性質により固体化した患部の冷えた筋を、ホットストーンでねらって温めるんです。
そうすることで、患部の状態は変わります。
マッサージを受けるときにたいへんに協力的な患部状況へと細胞質基質がと変わるのです。



すでに患部の筋肉はチキソトロピーの性質で冷えて筋繊維が固体化していた。
でもチキソトロピーの性質を知っていればそこに剪断力や強い加圧をかけても、
加熱と同様に水気を帯びた緩む状態になるんだから、それだっていいじゃないのか?

そう考える人もいるはずです。

結論から先に言えば、その橋を渡ろうとしたら、
施術効率も比較してうまく稼げずに、
お客様の筋繊維を壊す・引きちぎる・剪断して後遺症を負わせるリスクに対応しなければならないので。
それは想像以上にしんどくて、加温処理をするのに対して益の減る状況です。


そう言えるのは、白状すれば私自身がさんざんそこの大変さを味わってきたからなのです。。。


正常な筋繊維は、良質なコラーゲンのおかげにより伸張性に弾性や引き張りするときの強度もある。
それに塑性といって、筋繊維が引っ張られてもある程度は弾性として元通りの状態の長さに戻るが、
戻りうる限度を超えて伸ばされると伸びっぱなしになる。その状態を塑性といいます。
(※塑性で、アキレス腱をいったん伸ばし過ぎたら元の状態の長さには戻らなくなる)
その塑性の状態の限度にも多少の余裕がある。

それが冷えが進んだ患部の筋繊維等のコラーゲン組織では、
固体化したせいで弾性や引張強度が劣化し、伸びづらいものになっています。
そうした状態をたとえるなら。。。
ぽきぽきと折れやすい乾燥そうめんをざっくり断ち切ったり圧してボロボロにするような状態。
そういった状態に近づいた筋繊維などが体内で破損を起こしやすいというリスキーな状況下にある。


引きちぎられたり壊された筋細胞は、もう、決して再生しません。
ちぎられ壊れた筋繊維の隣にある筋繊維が太くなって使い物にならなくなったもののカバーをする。
そうしないとしかたがないからな、、、となるわけですが、その人の筋繊維の数は持ち球には限りがあるんです。
あまりプチプチと大胆に引きちぎるのは後遺症的な不具合も予見され、
乱暴なことだと言わざるを得ません。

たとえば、筋膜マッサージガンで、強圧で固形化ゼリーになった部分をガンガン打ち付けるというのも、結果はゆるみがでるのですが、
そこのミクロの目で見る知識があれば、この状態の筋はNG状態で筋繊維にダメージを与え続けるわけですから。
パンプアップにより筋繊維が断裂する場合は、そのときの代謝がいいので隣の生きた筋繊維がカバーできるわけですが、
代謝が落ちたから筋膜マッサージガンを使うという代謝が足らない状況。
その周囲の生き残った筋繊維がカバーしようにも、非力なやからは凝りを貯める、貯める。。。
コリコリの慢性化と悪化が待っています。

こうなると取り返しはつかないと考えてください。
良質なトレーニングにより筋の状態を改良するための努力が必須で、そこにはけっこうシビアなノウハウが必要となります。
自身の内部の凝りがひどいと感じられる方は、
アプローチに慎重さが必要でしょう。


以上でお判りいただけたかと思いますが、
剪断力や圧迫をいきなりかけるのは、
お客様の体の状況によって避けたほうがいいときがあるのです。

お客様の筋繊維にダメージを蓄積させないためです。



だったら筋膜マッサージガンを使うか他のマッサージをするときなどでも、
ウォーミングアップを入れることで、このようなリスクを避けられないか?!





私自身、ウォーミングアップで患部やその関連部を先行して熱で溶かすということに気づいて取り入れてから。
施術の安全と施術効果、それによって切望した深部へのリリース進行が一気に加速しました。



温熱を使ってお客様の筋繊維にダメージを与えないようにできる前は、どうだったかというと。。。

どこの深さまでなら、どの圧法なら筋繊維のダメージが起きるかを繊細に感じて、
そこの一線を踏み出さないようにする計算が負担でしんどくて、気が遠くなるほど苦しんでいました。
施術をしたての同業者の先生に、そういった話をすると「そんなの推し量るのって無理だよ〜」という。
だから解きすぎないようにしたほうがいいと教えられたといいます。
それは私も整体の学校に通ってた時に講師からいわれたので聞き覚えがあります。

ですがそこで投げたら脳はできるようにする方法を見つけようとはしなくなります。
そうすることをあきらめて考えなくなります。
そこは避ける道だと考えて、
ギリギリのところまで解きたいが、そのギリギリってどこ?
そこを見極めるのに精神を尖らせて貴重な思考を大幅に奪われて疲れ切ってたんです。


血液の供給が低下して劣化した患部の筋繊維。
特に痛覚麻痺が進んだ筋繊維は活きのいい筋繊維とは別物です。
現状でボロボロに劣化していますから引きちぎるなんて簡単です。
筋繊維の流れを読み、硬さを読み、質を読み、温度を読み、
この方向でこの圧の力加減なら、ぎりぎりよいはずだと検討を脳内でおこなうため、
つねに患部をビジュアル化してシミュレーションを高速に繰り返していました。
難しい部分となれば、どれだけ自身の施術の一手にダメ出しを繰り出したかわかりません。。
施術中に中空を見つめじっとしているときは、こうしたシミュレーションを脳内で高速におこなっている最中です。


このような苦労は、今まであまり人には話したことはありません、、、

でも、当時の自身の施術法を前進させ続ける必要を感じていたのです。

遠方からわざわざ足を運んでくれるお客様に対して、少しでも持ち上げることができる成果を贈りたいじゃないですか。。。
これが私の心身をひどく弱らせて施術後の疲労の蓄積は計り知れません。
それが元で年単位で働けなくなるほど我が身を崩したことは4〜5回ほど記憶に残っています。
まさに自分の命が消えるほどの危険な状態を2度ほど体験することにもなちました。


でも、それも過去のいい思い出です。


今では、ベン石温熱器での患部の加熱というウォーミングアップ(準備作業)を入れたことにより、
固形化しゼリー状がゴリゴリになったものが熱で水気がある動きやすい状態に変えられたわけです。

今まで呪縛されて夢にまで見て苦しみ続けた筋繊維への内傷をとる施術中の計算は、
この時点でグンと減少させることができる。
加温を適量の時間で適切な温度をもって加えていけば、患部の状態を一時的に水気を帯びた状態に変えることができる。

それはたとえれば、
ぽきぽきと折れやすかった乾燥そうめんも、ゆでて水けを含めば変わります。
水気を帯びたそうめんは、圧してもぽきぽきと折れて離れることもなく、
ゆっさゆっさと形を変えるのみ。

それと似たような状態に患部の筋繊維を変化させてからのアプローチは、かつての緊張の恐怖は低下して安心です。
加熱のしかたや施術上の加熱のいれるタイミングなど、手順を綿密に設計することで、
この安心は増加させることができるものなのです。




加熱する手順を考察すれば、
冷えた患部に対しての適量適温の持続した加温という前段階は、
温度の高さと加熱時間の長さが関係するわけです。

冷たい場で固形化したオリーブオイルやはちみつを溶かすときの湯煎しますが、
熱湯にする必要はなくもう少し温度が低くても解ける。
ただし一瞬だけ温めても芯まで熱が伝わり届くことが全体の変化の前提で、
それには適量の時間の長さが必要だが延々と加温することもない。

冷たくなって固体化したゼリー状のオリーブオイルは。
30度ほどの弱い熱でも加熱時間を長めにする。
それでも解けます。
90度の熱湯なら短時間でも解けます。

ホットストーンセラピーやベン石温熱器をつかう施術も同じ。
ただ人体は高温すぎれば火傷になる、苦痛を感じる。


だったら加熱温度を熱すぎない程度にし加熱時間を長めにしていこう。
そうしたマッサージ前のウォーミングアップにより安全に筋繊維を守り、
協力的なマッサージができるような患部の変化が受容される状態へと変えるのです。

ちなみにホットストーンセラピーを学ぶときに、どれほどの加熱時間を持てばいいか、
そこを教えてくれていました。
なるほどね〜と感心した覚えがあります。

ただベン石温熱器を使うときには温度設定に課題があって
中国製のベン石温熱器を使うと温度設定が甘くしかできないため、加熱温度が高くなりがち。
お客様の体にベン石温熱器を置く前に、私が手で触れて温度を確かめるのですが、
そのときに激熱だと「あちちっ!」と叫んでお客様を驚かせることもでてきます。
お客様に対しては熱く感じすぎない適温(じんわりとした芯に通る熱)での加熱をしたいんですが、
なにぶん中国製のベン石温熱器は温度がどのタイミングで急上昇するかが、いまだにその癖が読みとけません。
そのせいでお客様も「あちちっ!」となる。

ベン石の施術利用の際のパフォーマンスは中国政府お墨付きです。
科学的検証がなされています。
だから他の石以上に、筋のリリースが及ぶ力を持っただけでもすごいものですが。
ここだけは悩ましい問題です。


ただベン石温熱器のチキソトロピーの性質を発揮させるために最適された優位性があります。
それは本気で本職の治療師がアイデアをベン石温熱器のメーカーに訴え、
その期待に応える新たなベン石温熱器の機種が作られ続けている点です。

たとえば持ち手の柄の部分が改良されてさらに持ちやすくなって力具合を正確に制御できて、
柄がない石ではできないような操作感があります。
そうした安定した保持力により握られる道具故にチカラも容易に出せて、
パワフルなリリースができるのです。

人体は様々な凹凸や形状や状態が重なりあっているもので、
そうした形状にフィットできるようベン石温熱器の患部に当たるヘッド部分がバリエーション豊富に用意されている。

だからこそ以前は脊柱起立筋の椎骨の棘突起付近は、棘突起の骨折を危惧して圧を弱めにかけるのがせいぜいでしたが、
今はかっさ型のヘッドを備えたベン石温熱器の機種によりリリース法が変わりました。
適宜、人体の凹凸や細部の形状の変化にあわせたベン石温熱器の機種をもちい、
フィットさせて熱を患部に染みわたらせて水気を帯びた状態に変えられるので、
そのように患部を変化させてからそのフィットしたベン石温熱器で、
私が持っている施術技術の特徴のずり圧やボウエンテクニックでのムーブをかける。
そうしたフィット感がいままでにないような成果を表してくれるんです。



身体の各部に最適なリリースをかなえてくれる各種のベン石温熱器のバリエーション。
本当に加熱が精密にこれでできちゃうわけです。
これがなければ解けないといえた部位が、、、普通に解けるので。
あっけにとられたことも、多々あります。



「あぁ、、、今までの私の苦心惨憺はなんだったんだろう。
 テクニックを上げるよりベン石温熱器を買いそろえたら、
 いきなりこんなに化けて施術力が見違えるだなんて・・・

 ちょっと複雑な気もするが、まぁ、よしとしよう!」




ベン石温熱器などを使う患部の加温が勝敗を分けた感じです。
皮膚からずんずんと深く潜ってしまった患部の固形化したゼリー状部位。
そこにある筋繊維を破壊して崩すことがないようにアプローチする前の、
ウォーミングアップ。

そうするとかつての筋膜リリースをされたときの筋膜という痛覚神経が多量に含まれた部位を圧されるときの痛みが、
消える、または大幅に低減するわけです。
つまりそれは患部ももともと軟部組織であるのは変わりないためチキソトロピーの性質の応用が効くんです。
凝り固まって冷めた筋組織も軟部組織。
加温すれば、水けをおびてゆるみだす。

最後に。
ベン石をもって施術に活かすベン術というベン石の特別応用的なもちいかたが開発されてきました。
他の石には、ベン術といった、ひとつのベン石という種を治療用具として用法を吟味し進化させたものはない。
そのような背景からも施術にもちいれば優れたパフォーマンスをあらわした貴石といえるでしょう。

私の個人的な見解ですが、
ベン石の石の特性がチキソトロピーの水気を帯びた状態に患部を変える力が他の石よりも増していると実感できたことが多々あるのです。

ただしなんとなーく加温していく姿勢では、どの場合はどう変化したといったデータが頭に明記されません。
注意深く観察し、具体的な設定を決めたうえで施行して、その結果を検証していくことは絶対に必要です。

おそらくただベン石を使うだけでも、ベン石の特性から他の石以上の成果は期待できます。
ただし、おおよそそれではベン石の持つ高いパフォーマンスを発揮するには遠いと思えてなりません。

過去、黄帝内経を表した当時のベン石をもちいた先達は、
私が想像する以上に厳密な臨床上のデータを集積し分析しに活かし方をきわめていたはず。

posted by スズキ at 13:59| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月06日

歯医者にて。 神経がない怖さ、痛感してしまった話


いま、歯科医院に通っています。

歯科医:「左下の奥歯。神経を抜かれている歯ですが、どうやら虫歯になっているようです。かぶせたものを取りましょう」

私:「はい、お願いします」

歯科医:「痛みはないはずです。神経を抜いてあるので。。。おぉやぁ・・・」

以下、( )内は、私の心の声です。

私:「・・・?(なに!なにが見つかったんだ!?)」

歯科医:
「虫歯が進んでるので、土台も取っちゃいますね。全部、やり直しです」

私:「(ショック!! お手数をおかけします・・・)」

歯科医:「痛みがない歯って、虫歯になっても痛まない。だから虫歯があること自体、気づかないんですよ」

私:「(確かに・・・。まったく、そこに虫歯があるなんて気づいてなくて。。。正直、土台まで外されるほど、虫歯が進んだんなんて)」




これと同様なことを、私がお客様の施術をしていても気づくことがあります。


お客様の中には痛みがあって厳しいといわれる方には2つの異なる場合があります。

■ ひとつは、代謝力がよくいきわたっており表層の筋などの浅い部位が張っただけの人。
  状態としては軽度から中度ほど。

■ 他は、代謝がいきとどかない体内組織部位を作り出して痛覚神経麻痺までは起きていない人。
  状態としては進んでおります。
  ですが痛みが感じられるときは、施術成果が出せるほどの血流量がみられます。
  本人の血がダメージを受けた部位にふんだんに流れ出すことにより、
  異常をきたした組織の細胞がようやく置き換わることができます。
  その状態まで押し上げるのがこの場合の方には、施術の役割です。  




お客様の中には痛みは別にないが調子が悪いという方もおられます。
このときも2つの異なる場合があるでしょう。

■ ひとつは、ほんとうに軽度。
  ただ、このようなお客様は私の所は興味を持たれることはないです。

■ 他は、自律神経上の不調を感じておられるなど、なんらかの潜在する不調はすでにあるという自覚はありますが、
  それが「痛み」という出方はしていない人です。
  このケースでは、本人の認識に反して状態の悪化が進行していることが多々見受けられるのです。





私のような歯の神経を抜かれた場合は別として、
痛覚神経が存在して生きている場合では。。。

痛みが感じるには、痛覚神経に対してその神経が働く最低限の量に満ちた血液が与えられていることが前提です。
たとえば、脳は神経のかたまりのような組織で心臓から送られる三分の一という多量の血が、脳の活躍には必要。
神経って、活躍させるためには脳と同様に、多量の血を消費するものなのです。

痛覚神経が作動して炎症を起こすことでダメージを受けた個所に血液が治癒が進むよういつも以上にふんだんに届けられるようになります。
打ち身になってあざができたところが、ドクンドクンといつも以上に血の流れがそこに感じられるのは、
血液をダメージを受けた個所に集めて送ることで治癒を進める機能が作動してのことです。
十分な血が与えられることで、その部位にある壊れた細胞を置き換えるなど再建して、
順調に治癒のサイクルが回りだします。
これが通常の自然治癒が働いている状態です。

それがダメージを組織が受けていたとしても痛覚神経を働かせるだけの血液量が患部に流れていないとき。
優先的に血液を修復すべき個所に送る量を増やして改善させる機能が効いてくれないまま放置されます。
そこは血液量が少ないダメージ修復力が劣り、組織的にも壊れやすい弱化した個所です。
そうなると慢性的な状態で血液を送る力が弱かったり、血の量自体が少ない場合。
痛覚神経が働ける十分量の血液を確保できていないことが起こります。

すると、今回の私の歯医者で指摘されたような
「えっ!別に、そこは何ともないところだと思ってたんだが、、、。
 そ、そんなに、状態が重かったのか!」とショックを受けることも。

(※ ただ・・私としてはあまりそうした部位を見つけても、逐次、「ほらココ!、ほらココにもあるよ!!」と伝えることは、
   よほどのことではない限り、いたしておりません。 
   マイナスな状態を連呼されると、テンション、下がりますから。いうにしても本当に控えめにしています)


そういうダメージを背負っても痛みを感じられるステージから、すでにはみ出てしまったとき。
ダメージを受けた個所を、無意識にさらに過酷な汚し方をすることが多いので、ダメージの上乗せをしていることがあるのです。
痛みがあれば注意深くダメージ個所に更なる負荷や負担を強いないようにしますが、
痛みがないんですから。
そういった痛みが出なくなるほどの場所は、
その人にとって、最も負担を蓄積させてしまう弱い個所です。

それが加速を上げてダメージの根を深めるのです。

ちなみにそういうことが起きる場所は、
慢性的な場合がほとんどのようです。
「昔は不調だった。だが今は、そこは治っちゃって痛みはないよ」
といわれるとき。
本当に治癒されたか、それとも悪化して痛みが消えたかのどちらか。
特別な改善をさせるような手段で改善を促していたときは治癒に向くこともあります。
ですが意外に悪化して痛みが消えた状態になってしまっていることも、ままあります。


だからお客様の個人差もあるのですが、
私が施術でアプローチする個所の6〜8割方は
お客様が自覚している痛みがある部位ではありません。

お客様が自覚できていない、すでに痛みが感じにくいか感じられなくなったところの改善に、
多くの施術時間を割いています。
そういった現状の痛みがでていないところは触るなというのは、
施術をするときのルールのひとつとして暗黙としてありますが。
それはそういったところに手を出す労力が半端ない作業量と神経のすり減らしを、
施術者に課すことにもなるからです。

それに、そういった痛みが感じられない部位を解かれても、
お客様にはそのような場があることが認識されておらず、
ときとしてそこを解くことはお客様からのクレームが出ることがでてきます。
よほどの信頼関係がお客様と施術者との間でなければ、そこまで突っ込んだことはできません。

そしてお客様は、そのような麻痺した個所が将来にわたってどのような影響をもたらすかもご存知ないでしょう。
無痛化したマヒ部分の大きなものを持つ人の体には、
その部位をかばって動作するためにつけた別の痛覚神経の働きを悪くさせるような部位が現れたり、
複数の課題が筋膜の層ごとに封印されていることが多いようです。




よほどのトップアスリートの方でもない限り、
観察力の優れた施術をするものであれば、
麻痺の起きた状態の場所は見逃さないでしょう。


個人的な、施術を受けにいくメリットはどこかという見解ですが。
施術を整体院で受けるメリットは、
本人が自覚や認識ができなくなった身体内部に潜伏したマヒをともなったダメージ個所のダメージに、
早いうちに手を打てるという点にあると考えております。
(※ すべての整体の先生方が、麻痺した神経部位を意図的に見てくださるわけではありません)


私事ですが、小さな虫歯が加速して土台をとるほどの惨事が起きていても、
今回は歯医者さんが気づいて治療していただけたからラッキーでした。
神経がない歯だから、状態悪化が進んでも本人は平気な顔をしておれるも、
いま手を打てていなければ、後に左下顎の骨が溶けてしまい取り返しがつかない。
そういった大々的なダメージを受けてしまうことになっていたようです。

虫歯は痛いのが当たり前だと思っていたのですが、
痛覚神経がなくなれば痛まずに奥へ奥へと、歯や骨が溶かされていく。
そうして歯の痛覚神経以外の痛覚神経が響きだしたときには、
我慢しようがないほどの苦痛を感じていたことでしょう。。。


そうならなくて、本当によかった。。




なんだか妙に体内の痛覚神経麻痺を背負ったお客様の状態と、私の今回の歯のことがオーバーラップして感じられました。


定期的に歯医者さんにいく理由。
私が認識できない部位の状態を教えてくれるから!
そのことに対し、いたく説得力を感じました。
神経がない怖さ、痛感してしまった。



用心深いお客様がおられましたら、
お近くにしっかり深層部の凝りができて痛覚神経が感度が弱っているようですといったことを教えてくれる先生を見つけ出して、
一度、ぜひ足を運んでみてください。

これからの健康を維持するために必要な身体経営の情報を教えてくれるでしょう。
施術者の立場でのセールストークではなく、
ほんとうに小さい虫歯程度の時点で認識できるようにして惨事にしないようにすることは、
大事なことだとお伝えしたいと思いました。
posted by スズキ at 15:31| Comment(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

細胞外マトリックス内のコラーゲン線維の水分量減少により枯れることでおきる異常により起きる体内のミクロシーンで生じる課題と、ベン石温熱器をもちいたアプローチにより感じた改善の手ごたえ。

このブログをお読みいただきたい方:

■ 筋膜リリースって、そんなにリリースされないじゃん、と思えるほど筋の張りがきつく硬化した方

■ {筋膜の癒着}という言い方が、違和感ありという鋭い視線を向ける同業者の先生方

■ 細胞外マトリックスのコラーゲン線維が異常だという、ことのほか血の循環にかかわるリリース課題とはなにか、を知りたい方



私のブログ上で「筋膜の癒着が〜」と口に出していますが、本職の施術家がこの説明を聞けばいぶかしく感じることでしょう。

これは私も確信犯的な感じで説明が煩雑にならないためにもちいているフレーズです。

筋膜という「膜組織が癒着」して起きる障害がでたときはそのままなのですが、
それでカバーできないことがわんさと出てきてしまうケースが日常茶飯事です。

臨床で「膜組織が癒着のリリース」で片が付くならまだ軽症だというわけです。
筋膜組織の癒着をリリースするためのやり方について解説した良書が多数ある。
そのような施術書は、たいてい私は把握させていただいております。
隣に位置して接する筋膜や靭帯や骨膜などの軟部組織のコラーゲン組織が癒着をおこしたときは、
上述のような筋膜リリース等の良書で対応ができます。






でも、驚くことに、
もっとひどいリリースが困難なケースが多々出てくるのです。





それはどこで起きているのでしょうか?



そこについて明確な解剖学的な提示がなされた本は私は見つけられていないのですが、
それは細胞と細胞の空間に充填されている細胞外マトリックス(=細胞外基質)といったものが関係しているだろうと予測されます。
細胞外マトリックス(=細胞外基質)の用語解説 としては「生体を構成する体細胞の外側にある線維状や網目状の構造体」のことです。
(※ 私の推測が入っているため、話半分で聞いてください)

細胞外マトリックスとは。

たとえば、血管内部を流れる血液内には、
水分のなかを赤血球、白血球、血小板などおなじみの細胞もあるが、
他にコラーゲン線維が基底として血管内を立体化させている。
そのように細胞と細胞の間に充填して立体構成をなす役割をになっています。
もしこの細胞外マトリックスといわれるコラーゲン細胞等がなければ、
血管が折れ曲がれば穴をふさぐような状態で血が止まる状態がおきる。
細胞外マトリックスが活躍できないと、血管がつぶれちゃうんですね。

そのようなことを防ぐことが細胞外マトリックスのおかげなんですね。

わかりやすいところで言えば。。。
ヒアルロン酸を配合した化粧水って、お聞きになられたことはあるでしょうか?
ヒアルロン酸も細胞外マトリックスなんですね。
これのおかげで弾力あるお肌がよみがえります。



筋膜リリース上で面倒なことが起きる背景を推測してみると、
細胞外マトリックスといわれるカラダの立体化を支える結合組織の癒着が進んだのでは
と感じられるのです。


以前は、あまりこの細胞外マトリックスについて焦点を当てていなかったのですが、
中医学を学び
血虚」という血液が十分に流れていない状態はなぜ起こるのだろうか、
血於」という血行が停滞した状態はなぜ起こるのだろうか、
etc。。。
と「血」に関係する症状を並べて考えていくと、
そこでは心臓と肝臓で説明できるものもあるが、
それだけでは説明がつきづらい血流悪化がある。

そこには血管内の血液中に存在している細胞外マトリックスに問題が起きているのだろうかと推測してみました。

血管内は細胞外マトリックスがコラーゲン線維で立体組成され、ちょうどスポンジが適度な空間をあけて膨らんだ状態を作り出しています。
これにより血管がつぶれずに張りがでて内部のスペースをつくり、そのなかを赤血球・白血球・その他の細胞を通すことができている状態。
それが正常。

それが。。。

血管内の細胞外マトリックスの血管内空間を作り出す機能が低下したとき、中を通る赤血球・白血球等の細胞の通りが悪化しだします。
それにより血於という血行の停滞した状況を産みます。

細胞外マトリックスがつぶれだしてしまうわけは?

細胞外マトリックスの構成要素であるコラーゲン線維には液体が必要です。
コラーゲン線維が立体を構成する軟部組織としていつづけるには、
乾燥したゼラチンではなく、適度に水分を含んだゼリーのようでなければなりません。
水を含むゼリー状からの弾性と張力強度が、変化や衝撃にも耐えることができるのです。

そうした液体・水分が適量、その組織部位まで届けばこの状態が得られるのですが、
液体が正常に細胞外マトリックスを機能できうる量を下回り、その傾向が増加するとき。
徐々にぷるぷるのゼリーの柱が、乾燥しカサカサで委縮した板ゼラチンへと近づく道をたどります。

私どもが骨化していると、筋組織がある部位を指して呼ぶときには、

筋膜が癒着した状態がマクロの大きなとらえとすれば、
細胞外マトリックスが液体を減らされて血管内の弾性や血管の立体化が低下したときをミクロととらえる。
すると細胞外マトリックスが細胞間の間をあけていたもので血管内を通れたものが、
徐々に細胞外マトリックスのコラーゲン線維同士の間が密になりすぎて赤血球等も通しづらくなります。
細胞外マトリックスの崩れたそうした部位の組織には、様々な異変が出てくると予測されます。

細胞外マトリックスの立体化が崩れた血管を持てば血流が崩れた量に比例して停滞します。
血液の循環という血のめぐりがそこの停滞で、結果、全身への血液循環への影響を産むことは物理的な考察の通りでしょう。

そうした部位を私が手をかざすようにしたり軽く触れるとき。
私どもの手では、凝りとは違った、静電気的なチリチリとか熱を失した冷え冷えとか、
なんらかの健康とは呼べない組織がそこにあると見つけ出します。
余談ですが、エネルギー的に低下した組織の影響から、施術者の手や体のエネルギーがそちらへと大きく流れて持っていかれる。
そういった状態は気が枯れた部位を持っているということでもあり、
施術者としては、身を削ることになります。


ここからは私の推測がはいるのですが、
細胞外マトリックスが液体を多く失っているところでは骨以上の硬度をそこに見出せるところがそれだろうとみています。
「凝り」という甘いレベルの硬度ではないのは、筋硬度計等で、そこは異常な硬さを示します。
(※ 硬度が高まり続けているときは戻せるのですが、硬さが極まると、急激にぐにゃぐにゃとそこの力を失い病が進みます。)
(  この「虚脱」した組織の状態へと移行が進んだときは、施術での対応は非常に困難だと言わざるを得ず。)
(  筋膜リリースでは、非対応と考えて他を探すべきでしょう。)
(  いい先生であれば、信じて徐々に改善を積み上げるよう頼む選択肢もありますが、)
(  容易に成果がでるものではないことを念頭に置くことがよいでしょう。)






実は、そのような異常な硬さをしめす凝りを、手の指や肘などで圧しても解けるものではありません。
筋膜リリーステクニックの各種の良書を参考にした施術法でも、どうやっても、少ししか改善しない。
ちょっとだけ解けたとしても、結局は、そうした組織をもつ方の体内状況は液体の流れの滞りが起きやすいのです。
液体の流れを深層部の凝りを多く抱えていれば、動脈を圧迫して血流の悪化の作用が強まっています。
それが酸化した体質であれば体全体にそうした深層部の凝りを、そこかしこにできている危険信号がともっています。
そうなるとリリースしても改善から悪化への戻りが早い傾向があります。
こうしたときの改善を積み上げるにはどうするかという課題に取り組み、
施術する側が、あきらめずに取り組んでいく必要さを感じました。

そして施術では同じやり方を同じように繰り返すだけでは同じ限度の結果しか得られない。
そのように感じています。


細胞外マトリックスが崩れた部位への対応課題として、
リリースにホットストーンをもちいてみたらどうか?

すると、大きなステップアップをした成果を実感。

その後、中医学では黄帝内経という医学書があり、そちらにてベン石の利用があげられていました。
血瘀という血液の流れが停滞するという部位に名をつけて呼んだ中国の医療者が用い続けるベン石の意味。
それを見て、もしや・・・これって細胞外マトリックスに確実な変化改善を生み出すパワーツールじゃないのだろうか?

そういった目で私はベン石の存在を認識し、
試用を始めました。





最初、ベン石の常温の冷えたかっさでこすっても、どうも成果が上がる兆しがない。
心臓部といえるような深層部の動き{プラス変化}が感じられなかったのです。

ですがベン石が加熱されたときに、どうも、お客様の体の状態変化が違う。
改善が微増ではなく、急速に速まっていったのです。


そうした改善の急速化に対して、
以前はお客様が偏差のような好転反応といわれるような体調のだるさがでていたものだったが。。。
そういったことさえあまり見られないうちに、その人らしい体の様子へと移り変えられていく。

ベン石温熱器をどう活かしていけるかという付き合い方のノウハウは、
ベン石温熱器を2機同時に使うことで、熱の中点を作ったり、同一経絡上の気を通してみたり。
考えうることは積極的に試して、どのようなときはそうもちいるべきというように積み上げました。
机上での学習もベン石温熱をもちいたアプローチの中国語のテキストの精読。
そして実際にベン石温熱器を扱う下地が以前に独自に考えたさまざまなツールを使い、
木刀を振り続けて、手の内を合気柔術でお教えいただきましたから発想が飛躍できたのです。

人体の血管の内部というそのミクロで起きていた細胞外マトリックスのコラーゲン線維のつぶれや枯れが、
ベン石温熱器を積極的にもちいだしたらリリースがおもしろく感じられる。
そうしたベン石温熱器という道具が与えられて、
臨床がこれからもプラスされていくことの充実。

ミクロで観ると、と、以前、隣同士の筋細胞が癒着するといった場合もあるととりあげた記憶がありますが、
この細胞外マトリックスの正常化が、人体の健康へのしくみの基底部にありそうな気がしてなりません。

血瘀という血液の流れが停滞した状態が起きて、そこから悪化が進行すると瘀血という病理状態へと移行します。
瘀血の血液の強い停滞した状態により酸素供給が滞る組織は悪性腫瘍が作られる温床にもなるといわれています。




おそらく私は。
私のする施術で、細胞外マトリックスのコラーゲン線維の理想的な状態に戻したい。

それが今の私の求めることです。



いまも高いハードルはありますが、飛躍的にパフォーマンスがあがるベン石温熱器といったツールのお力を借り、
実際にお客様の対応をさせていただいて研究を進める方向を得て。
これからを組み立てていければと考えています。

posted by スズキ at 10:38| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月05日

力み癖があると、それって、運動するときに意識する部位が間違っているっていうことなのかも。。。そこから筋膜の癒着が増すこともありますし


このブログをお読みいただきたい方:

■ 力み癖がある方でその解消を考えている方

■ 動きをスムースにつかれずにしてみたい方

「力み」がはいると自由な動きが制限されて、
運動していてもパフォーマンスがよくないですよね。

では、「力み」ってどんなことをしてはいることがあるのでしょうか?

いくつもパターンがありますが、
そのうちのひとつを「手首の屈曲」をサンプルにしてお伝えします。

まずは、あまり何も考えず、
いつも通り手首を内側方向へ折り曲げる動作をしてみましょう。

そのときに無意識に手首を屈曲しようとして使っている部分は
@ 指先に意識が入ってましたか? 
A 手首あたりですか?
B 筋腹ですか?
C それとも手首から対角に位置する腱部ですか?


手首の屈曲をするときに、どこを意識しましょうか?.png


どこを意識しても手首が屈曲できた感じがするかもしれませんね。

ただ力みが一番強く入るのは、{@ 指先に意識}ですね。
そして多くの方がしがちなミスです。


なぜでしょう。
それは手首の屈曲は、絵にあるような屈曲筋が体の方向へと引っ張られることで起きる運動だからです。
指先には、そのような屈曲筋の腱があるだけですね。
腱は、筋肉のように収縮や弛緩はせずに、一定の長さのままの組織ですから運動ができない。
そこに動きの意識を持ってみても腱が筋収縮のような運動ができないから、
指先を意識の中心にして屈曲筋を操ろうとするのは生理的にムリなんです。

それは意識を{A 手首}においても同様です。
手首あたりの屈曲にかかわる筋肉を観察してもらえば白色をした腱しかないのがわかるでしょう。
だから手首から先を屈曲するとき、手首に意識がはいってそこの部位の屈曲筋を縮めようとしても、
それはできないのです。

なので @指先 A手首 への意識が先行して入った瞬間、
そのものの手首の屈曲は「力み」がゴリゴリに入っている。
だから実際に屈曲しても、そこにあたえる動きに強弱やスピードなどを自在にコントロールできず、
うまくあやつることが難しいはずです。
何て言っても、非力で持久力があまりなくて疲れがたまりやすい。
たとえば、キーボードで文字入力をしていても、それほどまでは酷使してもいないが腱鞘炎が起きることも。。。


なので合理的に手首の屈曲をするには{B 筋腹}を意識して体幹方向へと収縮させること。
そうすれば、勝手に手首から先が屈曲するし、ほぼ力みゼロでサッと素早く動かすことも、ゆっくりスローに動かすこともできる。
力の発力も軽微なものから強力にも自在に変えられるでしょう。
もちろんこの部位の筋をトレーニングでうまく使えるようにすれば、ということですね。
でもピアニストの手が繊細かつ素早く、力の強弱がつけられているのも、この部位の筋を使えてるからです。
それは私が以前施術をさせていただいたピアニストの方の手の該当部位を触らせていただいて観察済みです。


先に腱に意識がはいると、もう、その時点で動きのブレーキを踏んだようなものです。
先に意識がはいったところは、意図的にそこの意識を抜いてニュートラルにしない限り、ブレーキのペダリングは止まりません。

ブレーキを踏みながらも、どうにか手首を屈曲させようとアクセルを踏むなら、どうなるか。。
ブレーキを踏みながらアクセルをふかすんだから、動けなくなりますよね。
それが「力み」という現象です。

運動として発力するときの非力化もありますが、
筋膜同士や骨膜との癒着が起こりやすくなり、手首関節や肘関節が詰まりだす。
結果、疲れとしてそうした筋肉の疲労は蓄積して寝ただけではリセットが効かなくなります。
それが過ぎれば腱鞘炎にまで進展してしまうことにもなりかねません。

腱鞘炎を筋膜リリースで緩めても、
こうした筋の操作をしているうちは、
何度でも同様の不具合が起こります。
それは自らの身体操作が気づくか気づかないかは別として、
いつのまにか自分で自分の体の一部の健康状態を摩耗させ続けて終わりがありません。


今回は手首の屈曲を例に説明しましたが、
このことは他の筋肉の操作でも同様な法則が成り立つのです。
力みがはいった動作をする方の多くには、
筋断面が太い筋腹部を操作せずに、
末端の腱部などに先行して意識がはいる人がいます。

それがほぼ無意識に操作する動き方の悪癖として定着しているときもありますから、
そういった場合は動きの要点を意識したトレーニングを取り入れたほうがいいでしょう。


それはフェルデンクライス・メソッドのATMセッションやFIセッションでもいいし、
促通反復療法のセルフワークへの導入もいいでしょう。
促通反復療法は、片麻痺回復のためのリハビリテーションでもちいられるのですが、
トライしてみたらわかりますが
「あっ、こんなところを意識して筋肉の収縮操作をしたことってなかった!」
「ものすごく力みがなくて、動く練習が気持ちいい!!」
って、私が自分で促通反復療法をビデオを見てやったら意外なほどといっては失礼ですが、
ほんとうにいい悪癖動作改善のためのリハビリになると実感しました。
そしてこの場合、いつも使っていない部位を意図して他動的に、それも繰り返し操作するため、
強く運動神経系の未使用部位に刺激は走って、新たな動きの学習が容易に成されます。

あまり難しいことを考えつつといった練習ではなく、
促通反復療法の本を見ながら、そのままやれば、未使用だった合理的な筋操作が開発されて、
そこが定着してくれるのです。

すると、あろうことか、いつの間にか楽に全身の身体操作ができるような感覚が磨かれていく。
そうなると、だいぶ、身体がしまって、運動のときの自在性が高まるでしょう。
動くのが楽しい!
動くのが快感!
そんな感じでしょうか。

もちろん、これには個人差があるのですが、
もともと力み癖のある方だったら、やっていけば効果は絶大ですね。


私が利用した本は以下のものです。


他にももう少し平易なやりやすい促通反復療法の本が多数出ています。
もし、新たな動きのトレーニングに関心ありという方がおられれば、
そのようなものを手に入れてやってみるのもいいでしょう。
posted by スズキ at 14:31| Comment(0) | 体の使い方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月04日

えっ、医道の日本社の春の特別割引セールの通販冊子にベン石温熱器が掲載されてない!! ちょっと、ショックです ^-^;

【医道の日本社】という医療系の出版社は、
主に鍼灸等の本や医療用具もネット等で通販しています。

定期的にセールの通販冊子を送ってきてくれるため、
私の同業者の方々にはその冊子を手にしている人も多いでしょう。

昨日届いた春の特別割引セール冊子は、治療院の感染症対策グッズコーナーはより充実している感じだが、
それがここ最近はセールの通販冊子に『ベン石温熱器』も掲載されていたのですが、
今回は掲載されていませんでした。 ^-^;


「おやぁ〜??なぜだろうか。。。残念」



通年で利用できる年初に送っていただいた厚手の通販冊子ではベン石温熱器が掲載されているので、
もちろん今も医道の日本社の通販で買えると思います。

治療用具の定番としてベン石温熱器が定着してくれるといいと期待するほど、
いまの私の施術成果が叩きだせているのです。
ただしベン石温熱器は多種多様な身体部位にマッチした機種があるため、
医道の日本社にて販売されている機種を一本持っているだけでは全身対応はできないんで。
本格的にベン石温熱器を駆使して通常他の手技では解くことができない部位を軽快に対応するには、
かなり初期投資が必要なのです。
私はベン石温熱器を10種類ほど手にしており、それぞれの種類の機種がどのような部位のリリースシーンに活用できるか。
そのやり方を模索検討して、そこでノウハウを蓄積しています。

たとえば、以前、背中の胸椎という背骨の部位にある回旋筋という筋肉。
ここが異常緊張をおこすことで椎骨の棘突起が捻じれたままずれが戻らないことがあります。
そこをその棘突起骨を動かすことで理想位置に戻そうとするも、
結局は、棘突起をずらした回旋筋がほろほろと癒着をほどけてOKになるほどは、
棘突起への押圧では対応できない。
でも短時間でそこを勝負するというなら、押圧でとなるものの、それでは結果、早々にずれたときの状態に戻るのです。

それをベン石温熱器を使って回旋筋へ向かうよう注熱。
そうすることで棘突起という骨折しやすい骨が格段と動かしやすくなり安全性が増すのです。
このときは棘突起の左右から同時にベン石温熱器を当てて左右の回旋筋を同時に注熱することが必要です。
一方だけでの注熱では、試してみたら戻りがやや速くなっていることが観察できたからです。
そして棘突起の慢性的なゆがみがある側弯の傾向が強い方には、特に棘突起の左右同時に注熱するといい。

特に起立筋の硬化があると兪穴という、各臓器への気の足らない状態から気を補うための重要な経穴が並べられており、
ベン石温熱器を使って起立筋を解くような操作をするときに、その兪穴への熱や超音波等の刺激が内部へと入り込んで
効果的に自律神経の乱れを軽減させてくれるような作用があるといわれています。
実際に利用してみると、そのような中国のベン石温熱器を製造販売するメーカーの説明書き通りの成果がでていると感じるはずです。


短期間でも丁寧に徹底的に、ベン石温熱器を使いこなすためのノウハウを学ぶならば、
一般の方でも、プロが認めるような真剣な成果があらわれるでしょう。
すぐれた道具が彩る、時間の倹約と、高い成果の普通にでてしまう様。

ちょっと大きな変化がだせるという怖さがあるので、
そこがリスクありだと思えるとぶつかったりぶるったりすることもあります。
ですがだからといって、運良く得られる自分やご家族への健康を維持向上の活動の幅を引き寄せる機会を失うのは、
惜しくないでしょうか?


いわんや、プロの先生方がご覧いただくような医道の日本社のセールの冊子ですから。
プロの先生がベン石温熱器を手にして、そこでみられるお客様の改善の様子が出るシーンを目の当たりにしたら。
「これって、いいんじゃない?」と思う先生方もでてくるのではないでしょうか。

ちなみに私の施術をお受けいただいている整体やマッサージの先生では、
実際にベン石温熱器をもちいた施術を受けてから、自分でも中国からそれらを取り寄せて使われている方が4〜名程おられます。
posted by スズキ at 17:05| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「身体の使い方が合理的にできるようにスキルをあげて、それで身体がいい状態で維持し、さらに良くなれるように!」がんばりたいです!!

一昨日前のこと。

以前にお通いいただいておりましたお客様から電話をいただきました。

お客様がおっしゃられるには、

「身体の使い方が合理的にできるようにスキルをあげたい。
 それで身体がいい状態で維持し、さらに良くなれるように!」

というようなご希望をいただきました。


ありがとうございます!


新規のお客様として再登録をしていただけたのですが、
すでにお通いいただいておりましたのでアフターフォローの施術として予約受付をさせていただけましたのですが。
私が「アフターフォローの施術として予約について」の点を、
もっとしっかりお伝えできておればと大変に失礼をいたしました。







身体操作のノウハウにつきまして。
私なりに年月をかけて徐々に身体操作を向上してきました。
最近は小手先伸長力等の筋肉の操作から、
筋肉の動きが合理的にできるよう神経が癖付けできて来たら脱力って大事ですよね、と。
実直に試行錯誤を繰り返し、気づきを日々増してきました。
そこからなにかひとつでも、
お客様の現状に役立つ疑問を解いたり、
「このようなやり方や考え方もあります」と
かみくだいて助言させていただく機会をいただければうれしいです。

気血津液の流れが停滞することや過剰化するってどういう動きなの?
そのようなことも、考慮しつつ動きの合理性を試行してみるのもいいでしょう。
自然治癒力を引き出すことができるようになりますから。
その点がつたえられればいいのですが。

苦心して試行錯誤はしては自己実践。
トライアンドエラーを繰り返すものの、
思ったようなまとまりのあり簡易なやり方を伝えることが難しいのです。




身体操作のエクササイズについて。
たとえばなのですが、
新たに昔に研究していたことを再度挑戦をしているエクササイズがあります。

肥田式強健術という一見簡易なエクササイズにみえる運動操法があります。
いくつかのエクササイズのやり方がまとまったものですが、
そのなかの1〜2つのエクササイズの手の運動を抜きだし、
お客様につたえられることがないか考えてます。
(全身を動かすというのは私にはハードルがまだ高いので ^-^;)



基本が以前にこちらのブログで申し上げました以下の(1)〜(3)を順に行いつつ強健術のエクササイズを為すというものです。
(1)尺骨を体幹(肘)方向へ引き{息を徐々に吐く}
(2)橈骨を遠位方向へ押し出し{息を徐々に吸う}
(3)上腕骨を回外させます{息を{ふんっ!}という感じに一気に吐く}

呼吸を臍下丹田に意識を持ってそこに気を充実させつつのエクササイズをするというのも、必須ポイント。




すでに筋膜リリースが進んだ方が、上記のポイントがうまく守られてできていれば、
それを何回かしっかりエクササイズを繰り返すと、気づくでしょうか。。

そのエクササイズをした後は、腕の筋にしなやかな柔らかさがグンと増すでしょう。


これは、手首の関節、肘関節、肩関節などのそれぞれの関節の詰まりを減らし動きの間をあけられるようになります。

ただ、意外なほど肥田式強健術をして腰を痛めるとか首を痛めるなどのダメージを受けていた人が多く、
以前の私も、腰部の反りなどできついことが起きて、さんざんな苦しみを味わったことがありました。

でも上述した(1)〜(3)などを注意深く執り行うという必要があったんだと気づいた後は、
昔感じた腰部への緊張が強くいい運動をしているのか体を壊しているのかがわからなかったという不利益は感じません。
横隔膜の上下動を気合を持っておこなう呼吸と四肢等全身を含む身体の動きをうまく同期させることができたときに、
おもしろいのが爽快感が高く感じられる。

しっかりこのエクササイズを数回執り行えば、それだけで結構疲れてしまうので、
現状の私のやり方が未熟で想像以上に「不要な力み」がはいっているということ。
そういったところが減少できるよう力みを消すよう観察を進めなければなりません。


できれば肥田式強健術の肥田春充先生がいうような、
これをしっかり朝晩ちゃんと数分為せば健康になるといえるようになれればと願っています。


一見すると簡単なエクササイズですが、うまく言葉や動きを見てもらうなどで伝えることは、
身体の内部感覚がそれぞれの骨を分けて操作することができてかなうものゆえの難しさがあります。



posted by スズキ at 16:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月02日

【池上本門寺の桜、きれいでした!】 と 【筋膜の癒着時は、深層筋に癒着が至ればそれら内部細胞の配置が乱れることが見て取れるとのこと】 

昨日は、桜の名所と言って過言ではない池上本門寺へ。
体力増強のための長距離散策途中での、
歩くだけの一人お花見。

ですが晴れ晴れとしてたのしめました。


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4月2日・3日 10:00〜15:00が、池上本門寺にある関東最古の五重塔が年に一度の特別開帳です。
そして池上本門寺の急階段、此経難持坂を建設した法華経の熱心な信者、加藤清正公をたたえる三重塔が建設途中でした。

進化し続ける池上本門寺。
そのような印象を受けました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


話ががらっと変わりまして。




筋膜の癒着が進むことで、
細胞の配置が狂うということってあるのか?


先日、お客様に癒着が細胞レベルで進行し、その回復があらわれるとき、
以前に強くそういった細胞に衝撃や締め付け等で負担を積み上げたようなときに、
そういった場合、細胞がすでにつぶれてしまうような細胞膜レベルの癒着化があるという説明をしました。

施術をするものには、癒着のマクロからミクロへという流れの話で違和感はないのですが、
お客様には「細胞の配置が狂うってどういうこと?!」という印象を受け取ったそうです。
すでにそのお客様は、細胞の配置が理想に戻った皮膚や筋の状態で、
そこに恐怖を感じてしまうといった感情はないものの、
私と同業者ですがこれからもっと勉強をしようという方だったので、
概要は伝えたほうがいいだろうとその説明に時間を割きました。




医学書の人体解剖写真を元にして、
人体の奥を検証的に見ていくことができます。

そのような膜状のことから評価した文章を部分もとにして、
ざっくりとした筋膜の癒着の進み方のステップを述べてみます。


(1)筋膜の癒着 初期段階(皮膚近くにある表層筋に症状)
隣り合う表層筋が接触する部位の筋膜が一定範囲において癒着し始める

(2)筋膜の癒着 中期段階(表層筋より深い位置にある中層筋に症状)
表層筋の硬化が体内の奥へと浸潤し始め密度が増し、筋束という筋全体を構成する筋繊維の束が癒着し始める。

(3)筋膜の癒着 後期段階(中層筋より深い位置にある骨に接する深層筋に症状)
表層筋および中層筋の硬化が体内の最奥へと圧迫・締め付けを強めていき、この時点で隣り合う筋船員同士が癒着が進み、
そのステップがより進行すれば最小構成要素である細胞組織がつぶされて細胞膜レベルの癒着へと展開されていきます。



(3)にあげた細胞膜レベルでの癒着といった細胞の配置の異常が起きる場合、
それ以上の体負担を骨格筋の硬化で支え切れるものではなくなる。

深層筋は骨組みを正常化させる機能を役割として担うのだが、
そうした骨組みの状態の崩れが起きます。
骨等の立体化で臓器の位置を確保できなくなり、
胸部を含め腹腔内の状況が狭くなり圧迫や圧縮がおきます。
そして骨盤の前傾等のずれが組み合わされることで、
横隔膜の上下動が減少しだしたときに内臓の癒着が加速していくようだといわれております。




(1)→ (2)→ (3)という筋膜の癒着の各段階ごとに、どうあるのか。


それは専門性が高くなるため、訓練を受けた方には通じるという話になるので詳細は割愛させていただきますね。

ざっくりとだけいえば、自身の身体の一部にもっとも負担をかけダメージ蓄積をさせる部位が一点でも深層部にまで凝りを創ると。
全身タイツをはいたところ、そのダメージを受けたところにけん引されるような強力な引き連れが起きてしまいます。
するとそのようなダメージ部位の周囲のタイツ部位も、そちらにぎっちり引き連れて悪影響の範囲は広がります。
そしてそれが種になって、骨を動かす動作をするときに関節が大なり小なりずれが必ず生じていくのです。

たとえば片方の膝を痛めた状態で歩行したとすれば、それで全身の骨格へゆがみが波及します。



それでも(1)の段階では、よほどの心身のストレスをかけ続けなければ、良質の休養と食で改善していくでしょう。
一晩寝て起きたらすっきり。

この段階は、日々、生理的に筋は弱い癒着が起こるのは自然なことで、
睡眠時に良質な深いΘ波が出た瞬間に、全身の筋を緩める強力な弛緩作用のあるホルモンがでてリセット。
そうやって再生されていくものですから、さほど心配はいりません。


それが(2)の段階では、不具合の期間も中長期になり、筋膜の癒着は多層化して主に筋束レベル程度のモノが蓄積していきます。

この段階は、少し積極的なセルフメンテを健康を取り戻すためにしていくことを考慮したほうがいいでしょう。
状態の悪化が進めば、セルフメンテをするよりも他者からの施術を受けるほうが効率性が高くなるでしょう。
起立筋という背部の筋が硬化短縮しだしてきているため、胸椎や腰椎の棘突起の上下のずれや左右へのゆがみで、
そういった際の大まかな状態をチェックすることもできます。


そして(3)の段階では、最小構成要素自体の細胞膜に密で複雑化した圧縮が課されて異常な収縮をした細胞が隣通しで癒着していきます。

そうした細胞レベルでの異常な状態に配置された場合は、時には、骨よりも硬度が勝るほど硬く冷たく、
時には、そこの細胞の膜が壊れれば虚脱した一連の組織化していく。

それらは、もし私がそのような身体状況となれば、セルフメンテはしません。
腰背部や首などの改善のための背部の要所には目が届かないから、
正確かつ精密なアプローチが不可能なため。
そういった体組織は栄養もろくに与えられていないまま立ち続けている廃墟状態です。
だからもろくなっていますから、一瞬のミスが命取りになるので。
自分の眼では自分の背部は適切なアプローチができないという不自由なままでの、したこともないセルフメンテは事故のもとです。
運よく事故らなかったとしても、効果的な成果が出せるものではありません。



ちなみに、そのわかい私と同業者の方も、
日頃、一生懸命仕事に励まれて身を粉にしておられるため、
身体の芯まで張りがひどく(3)の深層筋へと凝りが入り、
骨膜へと癒着して痛覚神経が麻痺をおこした部位が多数ありました。

そうなると「ほら、ここです!ここは骨よりも硬いんですよ」と私。

すると「うそ〜。それ、骨だと思いますけど?」とその人。

そしてしばらく丁寧にそちらをリリースすると、血が流れる量が痛覚神経を働かせるまで増加できた瞬間、
「い、いたたたぁ!痛いです、痛いです!!」と感覚があらわれる。

無痛化した部位は、いい加減にどんどん加速して凝りを増やす使い方をしていくため、
神経はあっても血がそこに痛覚を感じられるほどは流れていない。
虚血性の麻痺が起きている。
それに深層筋、それも特に背面の深層筋は、もともと痛覚神経が仕込まれている量が体の前部の半分どころか、
極端に少ない量しかしこまれてはいないのです。

ただこのわかい同業者が特別鈍感というわけじゃなく、
私が自分の背部の筋を触診したときに、どうしても完全な客観性をもつ目で見ることができないため、
私も自分自身のことについては十分透明に見通すことはできないんですよね。

そしてそうした(3)のような深層筋の凝りが深々と入ることで、
不合理というよりもしちゃいけない姿勢や動作をしても、筋に炎症が発した感覚はないか遠のいて無視できてしまえるようになって、
それからは加速してそうした深層筋周囲の硬さを増加させていく。
それは本人がそうしていく自覚が持てないまま進行するのが怖い。


だから、、、。
そうした無自覚なまま進行して臓器までダメージを与える凝りを認識している先生は、
そういった結果が生む怖さをお客様からも感じる近場にいるため、
定期的に深層筋の問題を拡大しないよう積極的な対処をおこなうものも比較的少数ですがおられます。
私は個人的に、そういう眼を持たれた先生方はすばらしいと思いますが、いかがでしょうか?

・・・といったことを、そのわかい同業者の方に申し上げたところ、
素直な笑顔で喜んでくれたのがさわやかでしたね。



余談ですが、細胞の異常配置が修正されると、筋はふかふかなしなやかさを取り戻すのですが、
そうなる過程で、いままでそこに蓄積してきた締め付けや圧迫や衝撃が解放されるかのようで、
痛みやおもだるさなどの変調を感じられる方がいて、その後に好調になる。
そういったことを好転反応だとご存知の方がいて、自分の深層筋の背中の凝りが変わるときに、
必ずやそうした痛みやおもだるさがでてそこから好調となるだろと、痛みを待っていた人がいました。
ただ待てども待てども痛みは特に現れなくて、そのまま快方に向かっていきました。

それで「自分は鈍かったのかな〜」と言ってしょげていたのですが、
福音として反応を期待した気持ちは察しますが、
好転前の反応の出方はケースバイケースです。
出るときも出ないときもあります。

より深刻なものを内側に持っておられれば出ることが多く見受けられますが、
代謝力のよさを持っておられれば反応はでずに細胞の再配置が進んでいくこともあるようです。

すでに深層筋の癒着が進んでいる人のケースでは、
細胞の再配置が必要な部位が、身体の一か所に留まる人はまれなので、
それらの個所を難工事を進めて解いていくことで、
いずれ好転反応が福音としてあらわれるかもしれません。
ですが、出ても出てなくても、前進しておられれば、私はうれしいです。
posted by スズキ at 13:39| Comment(0) | 施術研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月01日

書籍紹介【マイクロバイオームの世界】 帝王切開後の我が子のお腹の腸内細菌にエサをあげよう

皆様は、お花見、でかけましたか?


個人的なことですが、昨日、散歩圏内の洗足池という桜の名所にお花見へ。

いまはコロナ禍だからビニールシートを敷いてはダメとかお酒は禁止とか、長居するべからず。
そのようなお達し書きが掲示されて、静かに満開の桜を堪能することとなりました。

コロナ禍となる前は、広い公園の敷地内に立派な桜が咲き誇っており、
その下には無数のビニールシートが敷かれてお花見を楽しむ人々がいました。

その様子はたいそうにぎやかで活気があり、
屋台がそこかしこに乱立したお祭りでした。
そのときが夢のようです。。。

はやく疫病のわざわいが去ってほしいですよね。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


話が変わりまして腸内のことについて、
「へぇ〜、そのようなご両親がほんとうにいるんだ!」と感心したことを紹介させていただきます。

以下の本を読まれた方から教えていただきました。


腸内、特に小腸内で7割ほどの免疫物質がつくられます。
そこには腸内フローラといわれる腸の中に存在する細菌全体が、その免疫物質の生成に関係しています。

免疫物質の生成や消化吸収にも関係して宿主の人間と共生関係のある腸内細菌。

その腸内細菌は、胎児として母胎内に育つときにはいませんでした。
それが胎児は出産のときに産道を骨盤の骨で頭部が締め付けられながら出てきます。
その産道を通るときの出産時に胎児が母体から代々受け継いできた腸内細菌を受け入れます。
受け継ぐといってもいいのでしょう。

赤ちゃんの腸内には、母から受け継いだ腸内細菌の種が根付くことで消化吸収・免疫物質の生成ができるようになります。

もし帝王切開で赤ちゃんが産道を通ることなく腸内細菌を母体から受け継がなかった場合はどうなるのか。
私も、そうなったらどうなるかと疑問を持ったことがありました。

栄養学に関心を持って研究をしている知人の方から、そのことについての解答をいただきました。
Eさん、ありがとうございます!


以下 Eさんからもらったメールの該当部分の抜粋です。

>外国の研究者夫妻の書いた本で、奥さんが出産時に帝王切開しなくてはならなくて、
>そうなると赤ちゃんに母親の腸内細菌が受け渡せないのだけど、
>夫妻はそのことが出産時から分かっていたから食事で腸内細菌を育てるようにしたと。

>果物とか穀類とか食物繊維が多いものを食べさせたり、
>子どもが食べたくなるように、お腹の中に住んでいるペットの腸内細菌に餌をあげようね、と説明したり。



私どもは、免疫物質の生成や消化吸収に益するための共生関係をもつ腸内細菌たちを犠牲にする抗生物質を数日間服用することがあります。
病状が重大であれば抗生物質を服用が長期にわたり、ほとんどの腸内細菌が完全に消えることもあります。
そのような状態ににおちいったときに、自身の腸内フローラという腸内にある腸内細菌のお花畑を、再構築する必要があるのです。
上述の外国の研究者夫妻が我が子になさったように
「お腹の中に住んでいるペットの腸内細菌に餌をあげようね」とプレゼントをするといいと感じました。

腸内細菌は、免疫物質の生成や消化吸収以外にも、
美肌や疲労回復、心(精神)の安定にまでかかわってまいります。

だから腸内細菌が抗生物質を服用して除去された後には、
改めて腸内細菌をそこに住まわせるようもってきて、
エサをあげて育てようとするのは積極的にしていきたいですよね。

腸内細菌にエサをあげる最良の方法を効果が保証していただけるまでの研究を、国や大学機関でしていただいて。
詳細で明確な対策法を抗生物質を服用している方への処方箋の裏に書いておいてほしいと感じます。


私も「マイクロバイオームの世界」の本を図書館から借りられたので、これから読み込もうと考えてます。
個人的に、今まで自分で考えてきた腸内細菌にエサをあげてきた内容の正誤がこちらにあるのだろうかと、
かなり楽しみです。
posted by スズキ at 13:01| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする