2022年02月16日

電動カッピング機器(ベン石仕様)による研究

このブログをお読みいただきたい方:

■ カッピングに関心がある方

■ ベン石仕様の電導カッピング機器に興味がある方

■ 特に腹部のスライドカッピング、およびスライドさせないで引き上げたり回転させるカッピングをお知りになりたい方



今まで、施術の場でもちいたことが、
一度もないベン石の機器があります。

それは?

ベン石のカッピング.png
ベン石仕様のスライドカッピングができるレアグッズ。


軽量で握りやすく、電動で加熱および吸引ができます。
電源を入れると赤外線ライトが点灯し皮膚にプラスの影響を加算する仕組みです。


私がもっているベン石関係の道具で、
使い方が面白い立ち位置にいるものです。



腹部の上皮部位の炎症が起きてなければ、
本機で吸引圧をかけられても低圧ならば、
ほんのり痛きもちいい程度で皮膚がやわらかくしなやかにもちあがっていきます。
これが正常です。

ですが私自身に本機を利用し吸引圧をかけてマッサージをすると、
最小吸引圧でも強力な陰圧で瘢痕がでてくるほど。
特に腹をこちらで吸引してスライドカッピングすると、もう。

個人的に痛いのなんの。。。



さすがは電動吸引の威力!!



さほど丁寧なスライドカッピングの術をほどこしたわけではなくとも、
くっきりと皮下の蓄積した老廃物が皮膚上層近くへと移動して瘢痕としてあらわれる。
かっさは本来そう言った瘢痕をつけてなんぼのものという存在だから、よくできた製品です。


スライドカッピングをすると、
皮膚に近い部位に痛覚神経が密になっているため、
そこの張りが炎症を起こしているなら痛みが強く出るのです。

たとえばぜんそくやアレルギー体質の方は、
ほぼほぼ腹部の表皮やその直下の腹直筋などが異常な張りと炎症を持っているので、
スライドカッピングは痛みが強く出すぎて利用できる限度を超えています。


だったら、あまり痛まないやり方はないものか?

カッピングのやり方もいくつかあって、
カップを皮膚に吸引圧でつけたまま、皮膚を引っ張り上げておく。
そしてカッピングに波状振動や回転運動をあたえるようにします。


そのときはスライドカッピングのように皮膚上を走らせることはおこなわず、
吸引した場所にとどめたままです。

引き上げる強さや回転刺激を送る強さは、
そのものの患部の深さが皮下直下か、それとも2センチ沈んだところか、中層筋か、それとも深層筋かなど、
病いの位置(邪気の貯まり場所の深いか浅いかなどの位置取り)により変えていきます。
表層の皮膚直下なら、さほど引き上げなくてもよいでしょう。過剰に引き上げることはありません。適量を狙います。
中層筋より奥に沈んだならば、患部の状態や患部になった部位の皮膚や筋の特性をみて調整しつつ強めに引き上げます。
深層筋では皮膚から骨までの距離が短い部位なら容易にアプローチできますが、
脚部のハムストリング等の筋肉の厚みがあるところの根付いた凝りでは強烈に引っ張り上げようとしても難しい。
理由は、強くがんばって引っ張り上げようとしても、途中ですぽっと音を立ててカッピングが外れますから。 


ちなみに吸引圧の面白さは、吸引された直下の皮膚とその周囲の裾野となる組織が同時に、
皮下の老廃物の蓄積スポットから老廃物が解放されていきます。
この広域にわたりまんべんなく押し詰まった患部組織に風穴(かざあな)を開けるような吸引圧を使う、
スライド式カッピングや回転やその場で引き上げるなどのアクションを使った場合。

それはスライドカッピングをしたときに比べれば、痛みは半分以下といえるのですが、
その驚き以上に、すっきりすーすーしてこもっていた熱が抜けてくれた感じは格別です。
私の持っているベン石カッピング機器でも、その一端は感じ取ることができます。




話が飛ぶようですが、私がなぜ吸引圧を使って施術をするといいと感じているかというと。。。。


数年前にお客様からお伺いしたカッピングを使ったという体験談があります。
強力な吸引が可能な電動吸引機を使う個人経営のエステサロンがありました。

そちらでスライドカッピングを受けたというお客様の体験では、
超痛かったけどその後が、いままでとは見違えるようなしっとりしたいい皮膚に生まれ変わったといいます。
呼吸器系が弱く虚証で肌がとにかく乾燥しやすいタイプという印象のお客様でした。

一度や二度の施術ではなく10回ほど通ったそうです。
残念ながらご主人様の転勤で、それ以上は通いたくても通えなかったそうです。
でも、そうした快適で健康な皮膚の状態が1年3か月以上維持できたといっておりました。

成果や効果はその人ごとで差異があります。
施術をしていただいた先生の力量でも差異がでます。

それがわかっていても私には
「えぇ!! 地が虚証タイプなのに1年3か月も!? それ、凄すぎじゃないですか」
と、声が出た記憶があります。
こちらのお客様の体質で、そのような状態の維持は。。。
あり得るものかどうかが、私には不思議に感じられたほどでした。
そのような起こることは、他の身体によいこともしておられたようですからカッピング機器を使ったからだけの効果じゃないようですが、
「女の直感。やっぱカッピングは痛かったけど、生まれ変わったのはあれのおかげよ」と、真顔でした。


私には、吸引圧を活かすのはすごいことだよね〜という印象が焼き付けられました。



まぁ、、、上に掲げたハンディなカッピング機器では、
こちらのお客様が体験なさったことと同じことはムリ。
おそらく業務用カッピングができる機器はレンタルで、
月々でも費用が掛かる高価なシステムでしょう。
私が持っているものは20000円前後で中国から輸入したものです。
業務用カッピング機器と比べれば、
おもちゃのようなシステム規模です。


ボディワイズでは着衣で施術を受けていただくものなので、
それもあってこちらのベン石仕様のカッピング機器の施術の場での活躍はなさそうですが。
ですがひとまず何らかの皮膚の状態改善や施術に利用した際の成果がでないか。
試用してます。

そこの成果がどういった内容となるか、
わかってきたらお客様にお伝えできればと考えてます。
プラカップのカッピングなら2000円前後でも購入できますし、
すでにそれは持ってますというお客様が数名おられますので。 ^-^^
posted by スズキ at 15:53| Comment(0) | 施術研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする