2022年02月15日

ひとの体は小自然。 かならず大自然の周囲の環境に影響をうけます。 すると薬膳レシピも、乾いた季節と湿った時期では変わるのが理想です。というのは、、、

このブログをお読みいただきたい方:

■ 人体と自然とのかかわりを感じたい、自然派志向の方?

■ 効く薬膳や漢方薬の、四季の陰陽バランスを微調整する理由を知りたい方




日本の四季。

春、夏、秋、冬。

そのときどきに気温の高低、湿度の乾燥と湿り気などが変わってきます。

たとえば冬の乾燥しやすいときもあれば、梅雨の湿ったときもあります。

自然の囲みの中で、その影響を受ける私たちの体は、
あたかも<大自然のなかにある小自然>といえます。

つまり冬の時期の大自然が乾燥したときには、小自然の人体内部も乾燥中です。
そして梅雨のじめじめした大自然のなかでは、小自然の人体内部はじめついてます。

そのように環境と人体内部の世界は密接に関係しあっています。

冬の乾燥する時期に肌が乾燥することが出てきます。
人体内部の環境は体表の皮膚にあらわれます。
体の中に異常があると、それは経絡のつながりを通して皮膚の部分に現れます。
その現れを分析することが中医学の診断法のひとつにもなっています。
すると薬膳で生薬をつかうときには、いつものままのレシピに、
適量の潤いを増すための追加の生薬を足すことがあります。

梅雨の湿り気が強いときには体内の状態もじめじめしているわけです。
大自然(自然環境)=小自然(人体内部環境)ですからね。
ただ余分な湿り気があることが災いとなることもあります。
すると薬膳で生薬をつかうときには、いつものままのレシピに、
適量の湿り気を排泄させるための追加の生薬を足すことがあります。

私どもの街中のバーミヤンとかでは、
薬膳料理をだすとうたっているわけでもないからそこを期待するのは酷ですが、
中医学の知識が身についた薬膳料理をつくる調理人には、
このようなところに気を配るものもおられるといいます。

おそらく中国や韓国等の宮廷内で働いた調理人には、
そのような気配りがあったのかもしれませんね。


私たちもそれに真似て、
四季の気候変動と体内の状態変動は同様と見て、
機敏に陰陽のバランスを乱すような寒熱や乾湿などの過不足を、
食でコントロールしてみるよう心がけていくことをお勧めします。


ただし、上記のルールは一般法則。
例外も考慮に入れなければなりません。
たとえば食す人の体質が強い陰性状態で津液過多であれば、
冬の乾燥している時期だからといって湿潤させるような生薬を加えてあげることはありません。
理由は、すでにその方の内部環境が陰に強く傾いている状態で、さらに湿潤させて陰を加算しては悪くなる一方。
そのときには体質を考慮して乾燥を促す生薬を用いることで陰陽のバランスがいいところへ落ち着けるように調整します。
だから大自然の環境の状態を下敷きとして考慮しつつ、小自然の内部を把握して陰陽バランスの落としどころを観るのが基本。
それだけでいいのでしょう。



また知識を付加させるとすれば、、、。


通常のドラッグストアにあるパッケージされた漢方薬は、
四季の変化にあわせた寒熱や乾湿などの過不足のようなちょい足しとかちょい増し、ちょい削りができませんが、
漢方薬局でいちから調合していただける場合には、漢方薬での処方でも同様なことがなされることがあります。

なぜ、こんな面倒なことをするかというと、、、。

答えは単純。

漢方薬局等にお世話になる身体の状態が弱っているときは、
繊細な陰陽バランスの調整がなおのこと必要な状態だからです。
人体内部の乱れた陰陽バランスは四季や日々の気候変動や環境変化に影響を受けつつ、
その上にダメージが加算された状態です。

患者様の体質がわかって乾湿や寒熱の過不足をちょい足し、ちょい減らし。
そこが漢方薬局さんの腕の見せ所なのかもしれません。



※ 陰陽 「熱」と「乾」が<陽> 「寒」と「湿」が<陰> です。
posted by スズキ at 14:38| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

発酵発芽玄米。知ってましたか? 私は昨日初めて知りました!

このブログをお読みいただきたい方:
■ 発酵発芽玄米について興味ある方

■ 神田界隈の神社巡りに興味のある方





昨日、半年ぶりに神田神保町へ。
新たな医学書を探しに足を延ばしました。


三省堂書店本店の医学書。
5年ほど前までは多くの施術系の書籍が出版されました。
それに合わせて棚のスペースも多く設けられていました。
それが、いま。
めっきり施術系(※)の書籍の棚が減っていました。
※ カイロプラクティック、オステオパシー、整体など

唯一、東洋医学系の鍼灸や中医学関係の本の棚が増えて、
そこがこれからの伸び筋になるのだと主張しているようでした。

書店の棚は、その時々の世相を反映しているといわれます。
私が「これがいい!」という本は、すでに持っていて、
改めてほしいと思える本が三冊しかありませんでした。


あと肥田春充先生の本のチェックと玄米食の本をみようと。

肥田春充先生というと、私は30年前に「月刊ムー」をみてしりました。
あまりに壮絶な超能力を発揮する人という点が印象に残っており、
特別な才能があったからそうなったのだろと。

肥田春充先生の幼少はひょろひょろな虚弱体質で、
かやぼうと呼ばれていたほど。
それが一念発起。
当時の西洋のトレーニング法を独学し修練を重ね、
強健術」という独自の身体強化法を提唱できるほど立派な体躯となりました。
途中で柔道の手ほどきなどを受けてもいるようで、

もしかしたら肥田春充先生は天賦の才能で素質があったから、多彩な能力を持つに至ったのではない。

実直の極みで
「かやぼう」が、
解剖学的な知識を習得しつつ西洋式訓練法を学び実践し筋骨隆々になり、
その上で柔道や柔術のような古き日本の武術を学ぶことで、
肥田春充先生のような能が出来上がったのではないかと。

そのように思える瞬間がありました。
それで肥田春充先生の本を観れば何かのヒントがと思いまして。


そこから話が飛びますが、
肥田春充先生を紹介する本に「発芽玄米を食べてたんだよ〜」と書かれ、
高校生時分に玄米を買ってきて、お勝手にある金属のボールに水を張り発芽させて食べてました。
玄米のままでは炊くときに火力がなくて食せたものではなかったものも、
いったん発芽させると、身がやわらぎお米の乳のようになりやすくなり、
一般の炊飯器でも炊くことができていました。

ですが家族に発芽させるときの発芽臭が気になるとクレーム。
確かに、、、 ^-^;」悪いことをしました。

それで買ってきた玄米を消費した限りで試食が終わった覚えがあります。

でもいまは発酵臭など気にせず玄米を発芽させても問題ないので。

いろいろと食や運動関係で、ご自身が実践なさった貴重な体験を教えてくれる 「 I さん」からも、
動物性の発酵物よりも、植物性の発酵物がいいだろうとアドバイスをいただいております(Iさん ありがとうございます!)。

私が発芽玄米を作っていた当時、発芽が行き過ぎて発酵玄米になっていて、
家族のモノに発酵臭を嗅がせて困らせていたんだと気づきました。
それってよくないことなのかと感じていたのですが、、、。



とりあえず最新の玄米を食べるためのノウハウ本を求めて。
料理書籍コーナーへ。


・・・すると、時代はすでに発芽玄米を乗り越えてたんですね。

下記の本が、
料理コーナーの隣の健康コーナーで大量平積みされてました。


発酵発芽玄米 三カ月の奇跡


玄米を主食にするだけで勝手に健康になる!

「発酵発芽玄米」を食べると三カ月でカラダが変わる。私財1億円超を費やし、さまざまな健康法を試し「超・健康人間」である薬剤師の著者が、健康の決め手と断言する「玄米」と、さらに栄養価の高い「発酵発芽玄米」の素晴らしさを伝える健康指南書。

「玄米」の効果は、1母乳に匹敵するほど栄養価が高く、白米の9倍、2玄米に含まれる食物繊維が善玉菌のエサになるため、腸内環境が整う、3食物繊維には有害物質を吸着させて、便として排出する作用があるため、デトックスに有効、などなど。

「発酵発芽玄米」とは、文字通り、玄米を発酵・発芽させたもので、玄米より栄養価の吸収がよく、発酵により玄米菌が発生するため、玄米よりさらに栄養価が高い。アメリカ政府も40年以上前に主食とすることを推奨している「玄米」は、健康のためのスーパーフード!







以下に発酵発芽玄米についてわかりやすい映像がありましたので、興味がある方はご覧くださいね。



発酵発芽玄米が健康に良いのはなぜ?【主食の質が人生を変える #3】


私は、映像を観ると栄養価の高い発酵発芽玄米を作れるような機器の購入等は、高くつきそうで今は見合わせる予定です。^-^;」

ひとまず福島産玄米30Kgをネット通販で購入手続きをしました。 

{福島県田村産 玄米 ひとめぼれ 30kg 令和3年産 楽天では 8300円}
玄米を発芽させ小豆と一緒に発酵させるというところまでやってみようと考えてます。






最後に、個人的な神社巡りの記録になります。mm


昨日は書店巡りを終えて、
太田姫稲荷、神田明神、五十稲荷、将門首塚を回って大手町駅から帰ったのですが。。。


数年前にリニューアルした太田姫稲荷、慣れてきました。
裏手の庭でアップルパイのパンをいただいて小休止です。


神田明神は、夜7時という時間帯でしたが、それにしても人が少なかったですね、、、。
神馬の神幸号(みゆきごう)、通称「明(あかり)ちゃん」が、本殿の左横に常設小屋ができていました。
むしゃむしゃとおいしそうに藁を食されてました。
係りの方が丁寧に世話しておられる姿にやさしさや思いやりを感じました。


五十稲荷は、小さな稲荷神社で知名度は低いと思います。
ですが、江戸時代に霊験ありとの評判があり5と10のつく日だけ一般参拝を可能とされたお稲荷様。
三省堂書店本店から歩いて3分。
以前、お参りしたときそこをリニューアルすると張り紙がありましたが、
陰鬱さがびびりな私にはぎりぎりだった場が、晴れの真新しく開放感ある神社に変わっていて。
目が点に。
隣の社務所はファンシーショップか!?
これがきっかけでさらに多くの参拝者が訪れることでしょう。


最後に気象庁本店横の自衛隊大規模摂取会場脇を通り、
大手町まで歩いて将門の首塚
こちらも大幅にリニューアル。
近代的なビルのはざまに鎮座する清浄な祀られかたとなり、
初めて訪れた方には将門伝説の流れを感じることさえ難しいはずです。

  以前のこの地では、
いつも首塚の門に生えたコブのある木には門番がいてという気がしていたのですが、
そのような気もない。
探しても見つからなくて淋しさというか切なさがつのります。
以前は灯篭の横にある木をはさんだ石のベンチがあり、人がが少ない時間帯に、
そこに腰かけて中医学やボウエンテクニックのテキストを読みふけってました。
大量のかえるの置物があって、カオスな感じでそれにも親しみを感じていました。
空間の揺らぎがかげろうのように見えるような場は、都内にもいくつかあります。
こちらもそのような場のひとつでした。

昨日も、参拝する方々が、続々とおられ、思い思いに熱心です。

般若心経を、お線香を、お花を、祝詞をという参拝者の風景は変わりない。
心から将門の神徳を祈る参拝者は、以前と同じ風景でした。



うれしいですね。


posted by スズキ at 11:30| Comment(0) | お参り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする