2021年12月30日

私が「頭皮が柔らかくなりましたね〜」といわれて、よろこんだ、わけ。

年末になり、美容室。
賑わっておられます。



私も数日前に髪を切っていただきました。

カットの最中に、
鈴木さん、頭皮が柔らかくなりましたね〜」とお伝えいただきました。 ^^)



一ヶ月前の急性副鼻腔炎、、、となったとき。
3ヶ月間、この状態が収まらず副鼻腔炎が続けば慢性副鼻腔炎となります。
そうなることに、よほど恐怖心を抱いたのでしょう。

自分のできることはなにかを熟考した上で実行しました。
そのひとつに「頭蓋骨のパーツの位置を正す」課題がありました。

やり方はお客様にさせていただいてるリリース法を自分に時間をかけて適応するだけですから、
私には目新しいものではありません。
ただ、左側側頭骨を左頬骨の下を通る咬筋を緩めて解くには、
そこに至るまでの前段階のリリース手順があります。


そのひとつが頭皮部分の下にある頭蓋骨と頭皮が癒着を徹底して解くことでした。

頭頂骨と頭皮は癒着なく、はがれているのが正解です。
その適度な距離感。
それが頭蓋骨全体の骨のパーツごとの必要な動が起こすにはいるのです。



下図のように頭部は縫合と呼ばれる関節部により噛み合わされていますが、
実際はそれぞれの小片となる曲面を持った骨同士が寄り集まって球状に見えています。

頭蓋骨の縫合部分でわけた.png



頭皮が頭蓋骨に癒着があって硬ければ、小顔矯正等をしても戻りやすいといわれますが、
それは頭頂部の冠状縫合、矢状縫合、ラムダ縫合が、
呼吸のたびに大きな開閉により頭蓋骨全体の骨のパーツを巻き込んだ
伸長と収縮の動作をする元になる機動力を持った部分になるからです。

頭頂部の縫合png.png



これらの頭皮の下にある縫合が硬ければ、頭蓋骨の骨の正常な呼吸によるリズミカルな動きが起こりえません。

だって、図を見たら直感的にわかりますよね〜。
頭頂の縫合は大きさではかなりな量を占めていますから、
側頭部の縫合部も、頭頂の縫合の動きに付き従うしかない影響が生じているのです。



だから左側側頭骨のズレが元になっている左側の副鼻腔炎。
そちらをもたらすような副鼻腔の鼻からマイクロスコープで覗くとわかる狭窄につながっているところを変えるには。。。

徹底して頭頂部の冠状縫合、矢状縫合、ラムダ縫合の部位を緩めてからでなければ、変化改善の量は少なくなります。
それでは必要量の副鼻腔の穴の狭さを解消できないので意味がありません。



ただし、たとえばカッサで、頭部の凝りを解くならゴリゴリ!ゴシゴシっ!って強烈に圧して摩擦をもって緩めていたのですが、
そのやりかたでは頭部の骨の骨膜に頭皮の組織の両コラーゲン組織が冷めて代謝が失せた状況で癒着したままのところは、
なかなか緩まないようです。
理由は簡単で頭頂の骨にある骨膜、骨膜はセンシティブで感受性高い組織であり、強めの圧をきらい、
多少でも強ければ頭皮を逆に固めて頭部を外部刺激から守ろうとする反応が反射的に生じているからです。
だから通常は、セルフケアで解くには痛みが少なく感じる程度に控えめにして、
長期間定期的にそこのマッサージを繰り返すことが良しとされています。

圧刺激が攻撃性の高いものと、皮膚には感じ取られ、強力な圧を防ごうとする皮膚抵抗が起こります。
それが頭部という致命傷を受けやすい部分なわけです。
当然、他の部位にも負けず劣らずの強固なガードをして自己防衛するわけです。


ですが、そんな1週間も2週間も時間をかけていたら、
慢性副鼻腔炎に移行することにもなりかねません。

そこで頭部にべん石温熱器の熱刺激とべん石のヘッドを巧みに使った並行ずり圧をかけてリリースしまくりました。

適度な温度でのべん石温熱器の熱刺激は、かえって頭皮のプロテクターを緩めさせて頭皮の柔軟性を取り戻させることが容易となります。
ましてやべん石が持つ痛みの感じ方が少なくてすむ作用。
つまり炎症ある神経組織の興奮を下げる力が偉大ですから。


こちらのべん石温熱器のおかげで、以前はカッサでこするような痛みが強くて耐え難い激痛ポイントだったはずが、
さほどの痛みもなく心地よく頭皮が頭蓋骨との散在する癒着ポイントをうまく剥がしてくれる事になりました。
リリースに長い時間はかけましたが、3日間でほぼ解き終えることができて、そのときのリリースされた状態が、
一ヶ月ほど経過した髪を切りに行ったときにも維持されていたということでしょう。





ただひとつ、ここにひとつだけ反省点があります。

急場で必要だったとはいえ、
急激な変化を過剰につけたという点です。
頭部に鍼をして全身に渡る他の部位を緩め調整するという頭鍼があリます。
頭は全身の経絡の流れが収まる終着点・出発点でもある。
だから影響が大きく出る場合があります。

私には眠気やだるさという反応がメイン。
それ以上にはならなくてホッとしました。

通常、頭頂部の癒着を剥がすには、
べん石温熱器の利用をしてというときでも、
3日で一気に解くよりも、一週間かけて日々少しずつ解くべきでしょう。
または状態により、その解くべき期間は長短が変わってきます。
私の状態の場合、期間をかけたほうが良かった。。。

そこは反省点です。






最後に、余談となりますが。

上記の頭頂部等の頭部縫合部分が癒合して動きがギクシャクし始めると、
どういった事が起きるか。
ひとつあげておきますと、
血液、リンパ液の次に挙げられる体液のひとつに脳脊髄液という液があります。
こちらの脳脊髄液は、脊髄神経等、自律神経系の神経に栄養となる液で、
脳の硬膜と軟膜の間に作られたものがたまり、
それが頭蓋骨の縫合部が拡張収縮する際に、
それが脳脊髄液を脊髄伝いにカラダのそれを必要とする組織へ送り出す仕組みがあります。

頭皮が硬さが強くなってきて、頭頂骨等の動きが制限されるような状態ということは。
水泳をするときのゴム製キャップの強い締め付けがあるような感じが四六時中になるということです。
そのような状態に陥れば、どうなるでしょうか?

頭部の軟膜と硬膜の間には、排出すべき脳脊髄液がたまり始めます。
どんどん脳脊髄液が溜まって、軟膜下にある脳を圧迫することになります。
もともと脳は脳脊髄液という液にぷかぷか浮いているしくみであったものが、
いつしかその脳脊髄液が脳を圧迫し始めて血流等の代謝の異常を強いていく。

同時に起きていることは、
本来は脳脊髄液が流れてきて活発な動きをしたかった脊髄神経等の自律神経たちが、
それらの栄養源である脳脊髄液を得られる量が減少することになっている。
そこから生じるのは、自律神経系への脳脊髄液の供給減少による働きの鈍りです。




そしてこういった脳脊髄液の減少は、急激に起これば異変に気づきますが、
時間をかけて徐々に悪化が進むため、脳圧の上昇や自律神経の異変などは、
ほとんど自覚することもなく、その状態になれてしまっています。

でも、わかってみると気になりますよね。



なので美容師さんに、頭皮が柔らかくなったねと言われたのは、上記の諸々のことをわかった上で、嬉しい限りでした。 
非常にうれしい指摘をいただき、ありがとうございます! ^^)




中国人女性には、伝統医療として根強い人気があるべん石療法ですが、
一部の海外の芸能人の女性が美容ツールとしてべん石を購入して、セルフケアにも使ってるようですね。
そのような内容の記事を読んだことがあります。
アメリカ等ではビアンストーンという名前で、それは呼ばれています。

私も、セルフケアではかなえることができる範囲を超えたことが、
べんせき利用でできていることに驚いてます。
日本には、アメリカ等の芸能人たちが受け入れたような波は、まだ来ていませんね。

でも私が考えるには、
現代日本人の多くが、虚証といわれるような冷えが強まってきている傾向にあります。
その冷え「寒」を中和するには「熱」を効果的にカラダに足らない部分に取り入れる。
非常にパワフルな作用を期待できるのがべん石ですから、
うまく日本人にも受け入れられればいいなと願っています。




ただべん石温熱器は高額だし中国からの個人輸入も面倒だからなぁ、、、となるわけで、
そのときはべん石でできたカッサなら、パワーストーンや天然石をあつかう店に、
置いてあるところもあるようなので、そういったところからかっさを入手するというのもいいでしょう。
加熱して頭皮のリリースを試してみるという手もあります。





ちなみに中国からかっさを入手しようとするとき。
べんせきは割れやすいので注意が必要です。
ただ、、、私はやすさにつられてしまいますから、
多少のリスクは承知の上で注文してます。

が。

昨日、包丁型のべん石かっさを注文しましたら。
不思議なことが起きました。
先方のショップから「いま、ものがないようだから、別の倉庫を確認させてる」と丁寧な連絡をいただいて、
このショップなら安心だから追加注文しようかなと、頷く。

一ヶ月ほど納期が延びたが手元に届いてホッとしたところ。

袋には「Gua Sha (かっさ)」が入ってると書かれているのですが、
でもやけに袋が軽い。

開封すると、11粒のプラスチック製白いビーズが送られてきました。



笑いを届けてくれて、ありがとう。 



kassa.jpg

・・・・・ということは、よくあります。
人間、慣れるとちょっとやそっとじゃ驚けなくなりますね。
次はどんなんだろう?
と中国ショップのしでかすことをたのしむ余裕も出てきます。


それから中国ショップの担当の人ののらりくらりの応答を気長に待つと、
そのうち意中の商品が、だいたい、届きます。

ですがそんな気長に待てる方以外は、
中国からの入手より値ははりますが、
日本のショップから手に入れるようにしたほうがいいかもしれません。

^^;
posted by スズキ at 12:19| Comment(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

書籍紹介:『健康食品・サプリ[成分]のすべて 第6版 ナチュラルメディシン・データベース日本対応版』メディカルハーブの効果効能を過去の有力論文に基づいて解説!

昨日、散歩で品川神社へ。
もう古札などがうず高く収められていました。
オミクロン株の流行りから、初詣の混む前に、神社でお参りをしようという方が年々増えていますね。




メディカルハーブ。
それってほんとうに効くっていう論文があるの?研究は進んでいるの?

そこは調べておく必用があります。
最新情報は英語版の論文でチェックするしかないのですが、
以下のような本に和訳された出版物も刊行されています。



品川神社から歩いて3分の北品川駅近隣品川区立品川図書館にもある、
「館外持ち出し禁止指定」の貴重本です。

もし皆様も調査に必用なハーブなどあれば、
こちらの図書館まで館内で白黒10円コピーをなさると良いでしょう。
もちろんお近くの蔵書として持っている図書館があれば、そちらで。
ただし2017年発刊や2019年発刊など、図書館によっては発刊年が古いものもあります。
年々情報は新たなものとなりますから、できるだけ新しいものを手に入れるようにしましょう。
※ ちなみに目黒区立図書館では2017年度版を蔵書していて貸出可なようです。
  ですが情報として少しでも新しいものを選びたいですよね。


健康食品・サプリ[成分]のすべて 第6版 ナチュラルメディシン・データベース日本対応版 単行本 – 2019/7/6
日本医師会/日本歯科医師会/日本薬剤師会 (監修)


医師・薬剤師 すべての医療従事者 必携の書!
ダイコンからGABAまで、約1200の食品・サプリ・ビタミン等を収載 安全性、有効性、医薬品との相互作用などを網羅

■安全性
使用法ごとの安全性レベルを記載。副作用による健康被害、アレルギー、妊娠中・授乳期についても。
■有効性
トータリティ・エビデンス(ネガティブデータも含め総合的に判断する手法)の観点から症状ごとの有効性レベルを6段階で評価。
■医薬品との相互作用
相互作用とは、摂取した健康食品・サプリメントが、医薬品の主作用や副作用に影響して 医薬品の効力や副作用が増強したり減弱したりする現象。
発生頻度と重篤度などからリスクを「高」「中」「低」の3段階で評価。
■ハーブおよび健康食品・サプリメントとの相互作用
他のハーブおよび健康食品・サプリメント等と飲み合わせた場合の相互作用を記載。
■使用量の目安
臨床試験の結果や一般的な使用を踏まえた目安量を記載。


1400ページのボリューム。


出版物だとすれば、和訳から編集など通していますから
情報価値としてはタイムラグが数年以上というものです。
そこはいたしかたないところ。
ですが私もしてみたのでわかりますが、
ハーブの種類によっては何千件を上回る論文があり
英語版の論文でそれをサイトからチェックするには
膨大な時間・労力が費やされるのです。

そこを省いていこうというなら、下の書籍をチェックするといいでしょう。

私も、アシュワガンダ、ホーリーバジル、つぼくさ(ゴツコラ)などはこちらの本で調べました。

こちらの本で調べると、
各ハーブにより書かれる項目は異なりますが、
・別名
・概要
・安全性
・有効性
・医薬品との相互作用
・ハーブおよび健康食品・サプリメントとの相互作用
・使用量の目安
などの情報が掲載されています。


読み進めれば、あまり知られていなかった効果があることがわかることもあります。
ゴツコラって、こんな有効性があるんだ!とか、驚いたことも。



安全性や有効性を立証されているかどうか、明言してくれます。
メディカルハーブは科学的に効果があるといいきられているものは少数ですね。

ですがそのハーブの成分が掲載され、どのような作用、そして副作用があるか。
そこをつまびらかに解説してくれています。
作用について解説する情報はネットで検索するとでてきたとしても、
副作用について過去のデータを集めて検証の上明示してくれてはいないものです。

・医薬品との相互作用
・ハーブおよび健康食品・サプリメントとの相互作用

といった、すでに服用している薬やハーブや健康食品等と、
主成分がかぶってしまうと想定外の副作用が出やすいです。
それが強くなれば健康上の危険が生じます。
そのようなこともありますから、
すでにお医者様にかかっておられ薬が処方されている方は、
医師に相談すべきと言うことができるでしょう。


・使用量の目安

使用量が過不足があると、
不足すれば効かないし、多すぎれば副作用が出ますから。
使用量を十分把握しておかなければなりません。

たとえばアシュワガンダは、筋肉増強剤のように安直な誤認から、
過剰量を服用しすぎて肝機能異常を起こしたという過去の事例があります。
ですが通常ありえないほどの量を服用すればカラダをこわすのは、
常識的に考えて想像できる範囲内です。



それにアシュワガンダは使用量の目安以内であれば、
安全性を高く認定されたアダプトゲンハーブです。
使用上の容量や注意をよく守ってお使いくださいというのは、
お薬と同様と考えるといいでしょう。

ちなみに、、、アシュワガンダって?
という日本人が、ほぼほぼでしょう。
よろしかったら以下のBBC制作の映像をご覧ください。
(やはりBBCニュース。コロナウイルス感染を避けるための人との距離を置いたり、ネットでのインタヴューがメインなんだ・・・)

https://youtu.be/Govl2FUGTUw
Is ashwagandha the new super herb?
アシュワガンダはアダプトゲンです。多くの人が、おそらく無限の健康上の利点のために「スーパーハーブ」と呼び始めているハーブのカテゴリーです。 その最も有名な影響は、ストレスに反応する身体の能力の強化です。 ソビエト連邦の研究者は1940年代に最初にアダプトゲンという用語を作り出し、アシュワガンダはアーユルヴェーダの癒しの伝統で何世紀にもわたって使用されてきましたが、このハーブは近年米国でますます人気が高まっています。 それは機能しますか?
という内容です。



メディカルハーブの場合、
製薬会社によりサプリメントに加工されているものは、使用量の目安が書かれていますが、
乾燥ハーブをそのまま購入したようなときは、丁寧に使用量の目安など書かれていることはまずもってありません。
乾燥ハーブを販売する者の義務として、一般的な使用量の目安を表記した紙を添付していただけると、ありがたい。
アシュワガンダの過剰摂取は、サプリでか、ハーブを煮出したのかはわかりませんが、
使用量を販売者が明記して知らせることが義務化されれば、
問題は減少するでしょう。


それに、、、。
作用のみならず副作用がセットで知らされなければ、
使用上、不都合が出たときに対処できないはずです。


ほんと、生薬を含めメディカルハーブの部類に入る商品を販売する方々には、
情報がつまびらかにされていないためギクシャクする現状を感じてもらって。
そういった課題を解消するための攻めの販売として、
上記本の内容をプライドを持って伝えてもらって。
使い物になるハーブとして紹介してもらいたいですね。
posted by スズキ at 07:04| Comment(0) | アダプトゲン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする