2021年12月20日
腕の緊張と緩和 特に緊張がうまくできるようになったら緩和を心がけましょう!
個人的なことでしたが、
自分なりの<手の内>を作ろうとして練習していました。
第一に小指側の<尺骨>を体幹方向へ引き寄せる。
次に人差し指側の<橈骨>を体幹から離れた方向へ押し出す。
最後に<上腕骨>を外旋させる。
この操作を手でおこないます。
慣れたら足へも応用を利かせます。
これを日に200回ほどおこなう。
すると手の操作の感覚は増したが、
体幹部を含めて手の筋肉全体を緊張させることばかりに意識が使われていった。
それにより腕の脱力が下手になっていったことが否めません。
なので、ここで修正を。
独自のやり方なので、あまり参考にならないかもしれませんが、書き記させてください。
まずは手の内のやり方と同様のことをなします。
右手の肘を伸ばして、下から45度くらいの高さ、体側の横の位置に置きます。
その状態で、小指側の尺骨を体幹方向に向かって引きつけます。すると多少、小指の第三関節から内側へ30度ほど曲がるかと思います。
次に、人差し指側の橈骨を体幹から離れた遠位方向へ引き離します。すると人差し指は向かう方向へと伸長します。それは肘の内側が上方へ向く力と腕と胸の付け根の前側が前に押し出される力により人差し指側の橈骨の伸長が叶えられます。そしてこのとき右腕は肩関節部をピボットとして動きの中心として、そこから先の腕部分が肩の高さまで自然に引き上げられているかもしれません。
その状態から上腕骨を外旋させ、肩甲骨の外側をより浮かせるような位置に移行させます。
ここまでは、通常の手の内の操作と同様で、それを少し詳しく書かせていただきました。
この状態の右肩甲骨部を含む右腕全体を、いったん、上方へと持ち上げてから脱力をさせたいのですが、
右腕を右腕の筋肉を使って挙上させるようにして持ち上げては脱力はむずかしいことに気づくはずです。
右側の腕を持ち上げるときのやり方は、左側の広背筋を収縮させて左側肋骨部を縮めさせていくことで執り行います。
左肩が下方に左側肋骨部や左腹の外腹斜筋が縮むにつれて、右肩は上方へと持ち上げられて行きます。
それは左右の手でシーソーをするようなイメージです。
右側を持ち上げたければ、左側を重くして下げると勝手に右側が上がるという感じですね。
※私がこの操作を初めてした頃は、左側肩甲骨の周囲の筋肉、特に左側前鋸筋と左側肋間筋が、イテテテっとなるほどつる感じでした。
ただ慣れれば問題なく稼働できるように変わりますので、心配せずトライしてください。
この状態で右手が上方に持ち上がったときには、右手先などが上方へ向かって吊り上げられた感じです。
息を吸う感じにすると持ち上がる操作がより自然に感じられるかもしれません。
そしてその右手を吊り上げているイメージの糸を、プツッと切って、手、前腕、上腕、肩、肩甲骨を共に一気に自由落下させるのです。
『ドサッ』という音が響く感じになるでしょう。
そのときは先程吸った息を一気に「はぁ!」と爆発的な短く力強い呼気を出すようになるかもしれません。
以上が右腕全体の脱力方法です。
それを左右を逆にして左腕もおこないます。
武術などをしておられる方は、この体幹の伸長と収縮を使った呼吸操作のなかに爆発勁(ばくはつけい:爆発的な力を一気に発する発力方法)にも近いものを感じる方がおられるかもしれません。
この、ドサッという脱力落下のスピードを操作することで、筋肉の収縮により力を外に発するときの、何倍もの速度で瞬間に到達する力が発せられるので、私は施術中にはこの操作で圧をかけることもあります。
筋力でグイグイ押すやり方では、患者様の皮膚抵抗でブロックされて効かないという事態もおこりますが、この脱力による発力では抵抗させる間合いを削ってきますから、押された瞬間に圧は芯に来て、皮膚抵抗を起こす皮膚表面をすり抜けています。
施術のときに、
普通の筋肉の収縮の力で与えられた力への抵抗の仕方は、人は本能的にどうやって防ぐかをしっているのですが、
この爆発勁のような寸勁かつ瞬時に芯にくる力の質には慣れていないので。
施術をするときに、私がそれとなく使うやり方です。
そちらを、ことさらにオーバーアクションで、
腕を持ち上げて吊り上げて、吊り下げて、急にその糸を切って自由落下させるというものに転用して、
腕の全体を脱力させるやり方として表したものです。
以上のやり方は、文章だけではわかりづらいかもしれませんが、
絵を描くのが複雑でうまく描けそうな気がしません。 ++:
なので。
もし、やってみたいがわかりづらい、デモみせてほしいという方がいたら、施術の前後でデモしますので。
気軽にお声がけしてください。
備えあれば憂いなし。 自分のお腹って? 〜 なるほど、私のお腹って、こういう状態なのね
「基本的に、言うだけ言って言いっぱなし。
責任を取らないの他人からの話を信用するな!」
健康関連の書籍のタイトル。
たとえば、
【 絶対治る!〜○○療法 】
とか。
絶対っていう言葉はありえない。
ダマシて気を引くやり方ですが、
ケース・バイ・ケースで療法の認知度を高めるためには欠かせないこともあるのでしょう。
成果と実績の実態がともなえば、それも周知されてのこっていくためのきっかけとなります。
昨日、知人より伝統療法でもそうした周知をしたが実績を出せたため
いまも伝承され人々の暮らしに役立ち続けるものがあると教えてもらいました。
そういった療法をつたえる先人の努力の仕方は、多方面に渡るものですね。
そのように感じました。
昨日の施術でのこと。
さっこん、お腹の凝りを自覚しておられる先生がおいでになられました。
べん石温熱器にグリップテープを巻いたものを利用する特訓をしてきて、そして成果を臨床で活かす機会となりました。
グリップテープを使った使用感はべん石温熱器は、羽の生えた鳥のよう。
直接的に施術成果に反映していくこととなりました。
グリップテープも、何でもいいというわけではない。
グリップテープを多種類を同時に買って最適で最高のものを探索していたので、そこもよくわかりました。
デフォルトでのべん石温熱器の癖のあったダメなところが拭われたときに、
それは金色に輝く絶妙な化け物になったと言えるでしょう。
そのことは施術を受けてくれた先生に、それを実際手にとってもらったら、
『えぇ・・・。べん石温熱器、買って届いたままの物は、不都合ありで使えるもんじゃない。
それに比べて、こちらのグリップテープを巻いたものがすぐれているのは私にもわかる!!』
そのような評をいただきました
施術臨床上使ってみて、いままではとけなかったところまでリリースの手が及ぶのです。
私自身、自分自身に使ってみたところ以上に出る成果を目の当たりにして、
右側腰椎部位の凝りの発生からくる側湾が余裕で解けてすっきり、背骨が整えられる状況に驚きました。
ここまでの変化はこの選りすぐったグリップテープでしかいくことがなかったのです。
他のグリップテープでは、このリリース状況の半分以下解けるかどうか。。。
ただそれでもグリップテープなしの倍以上は軽々解けてのことですから。。。
お客様も、嬉しい。
私も、興奮気味です。
自分の思ったイメージ通りのリリースが目の前に展開される驚きから、
神様ありがとうございますという。。。
不思議なほどの感謝がこみ上げてきました。
そのような施術時間のなか。
施術を受けていただいている先生は中医学に関心がでておられている方で。
中医学では『腹診』という、お腹の凝り、張り、水のたまり、熱、臓器の腫れや位置の異常など。
現状をつぶさに観察していくことで、いまのお腹の状態からどのようなことが体調的にいえるのかを知る手立てがあります。
ときとして人が自分から腹診を学ぶ意識がなければ、
現状の腹部の内容を知れば不安と恐怖におののくことも出てきます。
たとえばへその周りに瘀血がたまりだす部があり、そこに手をあて冷えがあるということを嫌います。
そうなっていれば後天の気をへそから取り込んで元気を増す力をえて生きていないのがわかってしまう。
そこが行き過ぎると気の減少から自律神経等の神経系の働きの低下が現れだしていくことですし、
なにかと厄介なことになることも起こりえます。
※ 昨日の先生のお腹がそういったところにあったというわけではありません。
基本、施術のときにそのような状態であったとしても、その事実を解説するにも時間もかかりますし、
それ以上にネガティブな気分を増長していかれて暗い影を気持ちに落としていくようなことはしたくないのです。
それは施術をなさっておられる先生に対しても、それぞれ別々のジャンルでのエキスパートですから、
『腹診っていわれても詳しくはわからないよなあ』ていうときは話せずにスルーすることになります。
施術で腹部を他者に触れられるときなど、
そちらの先生のように自身のお腹の状態をリアルタイムに感じ取ろうとします。
もちろんそちらの先生も、自分のカラダの状態を私が腹部を触る越しに情報をかき集めている。
プライバシーのためお腹の状態の詳細はおつたえできませんが、
お腹のココが固まってたり水がたまってると、
腹診ではどういう名がつけられるか興味が出てきます。
私が中医学のテキストをお渡しすれば自分でこれが当たりだという絵を見つけ出しました。
するとテキスト中の情報を記憶するアンカーにもなりますし、
体験から観察していくことでテキストに書かれない印象深い点を見つけ出せます。
そういうものは多数あるものですからね。
体験中の今を大事にすること。
それで目が鋭く尖っていきます。
自分が病むというのも、つらいものです。
ですが分析的にものが見えだして膨大な中医学等のノウハウを的確に使えるぞってわかったなら、
そこから先が、気持ちいい息を吸っていけることになる。
どうしてそうなっているかってわかるほどになるまでは、
体育会系のような千本ノックをうけて、その一本ごとの打球をどうこれを取ればいいかを確かめながらカラダに覚えさせることが入ります。
実際の球を受けてカラダや脳にやり方をきっちり思考して教え込むほどに、
次の新鮮なノックされた打球に対しての反応精度が上がっていきます。
千本ノックをうけたらわかると思いますが、
それらノックは一本たりともまったく同じ力で打たれて同じ方向に向けられてなど機械でした打球のようにはならない。
千本の打球は、一本ずつそれぞれが違った打球です。
だから同じとり方を反復練習しているわけではない。
別々の球のとり方の対応力を増そうとがんばるのが千本ノックだと気づきます。
じつは施術で人の腹をチェックしていく腹診も、
こういったことと同様だと言えるでしょう。
同じ症状の人は事実上、いるわけがなくて。
すべての人の腹は個性的で状態は異なります。ユニークです。
ただ先人が工夫してわかりやすく見分けやすくする努力から、
『この状態は胸脇苦満ということにしよう』と定義しました。
実際は、一見すると胸脇苦満という腹診で分けたものにすっぽり当たるものでも、
細部の実態をみていけば千人以上の胸脇苦満の人がいたとしても全員違うトラブルが入っています。
そこをわかって独自の複雑なメカニズムを徹底的にしっぽを捉える事ができる。
すると単純に胸脇苦満だから、、、この漢方薬が効くはずというのも、別のものを処方することができてくる。
そんなことになるのだろうと想います。
実は中医学の本でも漢方の本でも、、、
同一内容を比べて串刺しして読んでいけば、
あの本ではこう言ってるけど、この本では別のことを言っているということが多々ある。
それはその本を著した先生ごとの臨床が注ぎ込まれたもので、それぞれがそれぞれ正解。
でも本を著すときに情報を載せるページの制限もありますし。
だからテキスト中の内容がどんなことを言っているかと同時に、
自分が体験した状態の記憶とお客様が体験してそのときの様子をお伝えいただいた情報。
そこでの肉付けがあると具体的に使って効くような自信につながる力が増して行きます。
ここがテキストを読み込んでいくことと同時に、実地で観察することも大事だと言われるところです。
そして自分で腹診を学ぼうと思って自分を客観視して興味深く探ろうとしていくものの殆どのものは、
他人頼みから離れて自分頼みができるようになるので。
自分を知ってよりよく操る成長が現れてきます。
そういった素地を日頃から養成しようとすると、本格的に問題が発生したイザというとき。
迷宮にはいらずにひょうひょうと生き残ることがあるようです。
昨日は、そんなことを先生と話をさせていただいてました。
『備えあれば憂いなし、だよね。
備えなければ憂うしかなし。
いざというときに先生を見つけようとしても、
腹診の勉強をしなくては、デキル先生は見抜けない。
カラダが病んでから学び始めようとしても、
病んでから学ぶには険しい道だし遅いだろう。
そうならないように、いま、備えよう』
それぞれ学んでいるもの同士という場合でなければ、
このような会話が成立しづらいとは思います。
私は母ががんで他界したときにその異変を見抜けなかった悔しさが、中医学を学ぶきっかけとなりました。
先手を打って中医学を学んでいて腹診が上手にできるようになっていて、
母の腹を触って異変を見つけて、早めに別の道を勧める事ができたら。
そう願っても、もう遅いのですが。
後手に回る反省をせずに済むように動けるよう、
賢明になっていければと望んでいます。
そういった悔しさをあっさり忘れるものは、いつまでたってもなにも成長しない。
意地でも明日は探し出す目を持つという人は悔しがって伸びることもあります。
反省して明日の行動を正せるように、まずはなりたいですね。