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ねずみや犬猫、そして牛や馬など。
それらの動物は人間のように【鎖骨】は、ありますか?
(ヒント:前足を移動手段として主にもちいる動物です)
■ 解答 ■
犬猫は、鎖骨はありません。
鎖骨は肩甲骨と対になって動く性質があります(肩帯といいます)。

鎖骨がない代わりに肩甲骨は肋骨部位に靭帯で貼り付けられるかのように固定されています。
肩甲骨が固定されているぶん、単純な動きしかできません。
カンタンな実験ですが、あなたの肩甲骨を完全に肋骨に張り付くように固定した状態にすると、
「はいっ!」と元気に真上へ向けて手を上に挙上するのもおぼつかないし、
ドアノブを握って引きつける腕力は1/10以下になるでしょう。
ハイハイをするような動作をかろうじてできる程度になります。
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対してチンパンジーやオラウータン。
それらの動物は人間のように【鎖骨】は、ありますか?
(ヒント:前足を移動手段にも用います。
加えて手として道具を持ち木登りのときに手掌で木枝をつかむ動物です)
■ 解答 ■
チンパンジーやオラウータンは、鎖骨があります。
チンパンジーらは、前足を移動手段以外の機能を発揮させるのに鎖骨をもちいます。
鎖骨を動かすことで手を体幹の前面部から動きだせます。
鎖骨はまっすぐな棒ではなく、ブーメランのようなカーブを持ちます。
このカーブを活かすと、引き押しがしやすいんですよね〜。
犬猫は肩甲骨の背骨近くが立ちあがる、立甲した状態です。
それが鎖骨のカーブを活かした回転や肩鎖関節部の後方への引きができるおかげで、
立甲した状態でいつづける必要がなくなりました。
ゴリラは前腕が重く、主に移動手段としてつかう傾向があります。
そのぶん、軽妙に鎖骨の細やかな操作ができるチンパンジーとの違いはあるようです。
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ここまで述べて、
「人間は鎖骨があるから器用に手を使えるんだね!」と落ち着きます。
ただ施術をするときに、
鎖骨が鎖骨の下にある鎖骨下筋、広頚筋などの筋肉の凝りや胸鎖関節部の靭帯が骨化して関節としての動きが失われていると。。。

犬猫のような単純な移動にのみ前腕を使うほどの機能制限は受けてはいないものの、
この状態は、実は鎖骨を持っていない犬猫寄りに肩帯が追いやられているのですね。
私ども施術者が、鎖骨の可動をよくするために、鎖骨下筋や広頚筋を緩めるときは、
けっこう痛みが感じられるものです、、、。
鎖骨に可動を付ける手技は、鎖骨関連の筋や靭帯や関節等が正常はまったくの無痛です。
無痛というか、、なんだか気持ちがいい。
正常な状態から離れていればいるほど、痛みが強く出るものなのですが、
自分の腕はそれなりに使えているし動かせてるから、おかしくなってるわけがない。
そのような自信があるから、
鎖骨の可動を付ける手技では、状態が悪ければ悪いほど痛みが強くあり、だいぶひどいことをするものだと。
そう、思われているんだろうなと察しています。。。
鎖骨下筋や広頚筋に凝りやだまや骨化が進んでいるデスクワークの方も多いものでして。
長時間、腕を緊張させた状態で保持するよう強いられていたためできた職業病のようなもので、
本当にお疲れ様です!
慢性化した状態では細い筋が癒着が進み通常の施術ではリリースができないレベルです。
鎖骨はカーブしている内角に、不用意に外圧をかければカンタンにぽっきり骨折します。
ムリな圧はかけられない。
状態が悪ければ激痛だから工夫なしにはリリースできない。
結果的に、私はベン石温熱器等で鎖骨の役目を制限する筋や靭帯に注熱しています。
ベン石の特殊な筋を緩める周波数も手伝って、他の石にはない成果がでてくれます。
激痛を軽減させつつ、安全にリリースができるような柔軟度をあげて捕まえられる。
そしてリリースが進んで鎖骨が普通に動けるようになって、
犬猫のような肩甲骨の内角が立ちぎみになっている状態が改善すれば、
肋骨の動きが正常化してくれる。
ときどき肩甲骨の内側が立っている状態がいいのだといわれる方がいますが、、、。
それは時と場合によります。
そうすることで肩甲骨を浮かべて技を繰り出すこともありますが、
平素からそれでは問題がありです。
解剖学的な骨格の稼働できるポジションを理解していれば、
鎖骨の動きを封じてしまっている腕が機能的に使えない体だといえるのです。
先日、バレエをなさっているお客様の鎖骨のリリースをしているときに、
「ぉおおっ、痛いわ〜」といわれていて。
「この鎖骨の状態では腕をきれいに思い通りに使えませんよ!」というだけ言ったのですが、
言葉で言われただけではわかりづらいかなと思いまして。
ただすでに何度か鎖骨のリリースがなされている方ですから、カンタンかつ安全に鎖骨をまるっと摘まみ上げることができました。
そうやって持ち上げてみると、先ほどのねばりついた鎖骨の凝りがあったときは激痛でも、
すでにそのときの痛みはなくなってます。
正常化したわけですね。
犬猫をほうふつさせる肩甲骨が肋骨に張り付かせていると鎖骨が機能できていないということなんです。
肩甲骨が思うがままにローテーターカフとして活躍してくれて腕が自在にいきて美しさが表現できるようになります。
そのためには鎖骨が肩甲骨と対になって、上方から肩帯をみると◇の形状になっていることがわかりますが、
この🔶の形状をいなすなど変形させることが、人間の器用な腕の動きの原動力なんです。
以上。
ベン石温熱器があると、安全に、そして効率的に鎖骨の動きをかなえてくれるような施術ができます。
他の玄武岩でも効果はあるが、ベン石がダントツ。
鎖骨の動きに問題があってという人は、万年肩こりから抜け出せないため、首にも異常がでてきますので。
なのでベン石温熱器を巧みに使ってケアしてくれるような施術院が、
最近は少しずつ増えてます。
私が知っている先生も使ってます!!
そのような治療院を選ぶといいですよ。 ^-^
ただ鎖骨が動かせるような可動が可能となって稼働しても。。。
すでに鎖骨が動けないときの動きの抑制がなされた状態が運動神経に学習されていると、
容易に戻りがあらわれるという不都合が感じられる人がいるようです。
特にバレエや武道をしている方々では、
動くようになったところから、
さらに一歩進んだ機能を取り戻していくことが、醍醐味です。
「機能を付与する」のではなく、一度手放した「機能を取り戻す」というニュアンス。
失った自覚がなかった分、取り戻して自然に近づいた自身を感じられたときの喜び。
それは「驚き」といってもいい。
ほんとうにそこがわかるところまでこれて、よかった。
もしそこを体験してみたいぞという方がいたら、連絡してくださいね。 ^-^