2021年09月02日

表皮・真皮・皮下組織のなかで「真皮」に純粋無垢を絵にかいたようなアプローチを集中させたら。。。 治療脈がでて、治りがよくなった!?

「昨日、皮膚の中の真皮に刺激を与えることで施術効果が飛躍的に引き出せるんだよ!」ということを、
こちらのブログに書かせていただきました。

皮膚といいますか。
お肌についての知識は、女性に詳しい方がおられるようですがおさらいをさせていただきます。

真皮にセンサー.png

皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の三層構造。

上図をご覧ください。

真皮という1〜3mmの厚さしかない皮膚層に、多くの感覚受容器が位置しております。

まずは、そこを認識していただきましたら、ほんとうにうれしい限りです。

純粋に真皮層にのみ、手技の技を効かせることはむずかしいことですが、
どこに狙い目をつけるか。
そこは対処する手を付けるにも欠かせないことでしょう。


手技療法で真皮へ純粋無垢な刺激を配ることで、
再現性のいいよく効く施術の手ごたえが増していきます。




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以下は、解剖学的な流れに沿ったことも含んで、
皮下組織に及ぶ圧がかかると皮膚抵抗が起きて、
施術成果が減少しやすい
ということを認識していただける結果が得られればうれしいです。

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【表皮】は上層から順に{角質層・顆粒層・有棘層・基底層}の4層で構成されています。

角質層・顆粒層・有棘層には感覚器官はないものの、
{基底層の底部}に真皮から伸びる<マイスナー小体・メルケル細胞>という触感覚、圧や振動を感知するセンサーがあります。

表皮の厚み:0.1〜0.3mmが平均ですが、場所により身体の部位によっては0.04〜1.5mmのようにひらきがあります。

表皮は皮膚の最も表面側にあり、保湿機能や防御として保護機能があります。血管は通っていません。




【真皮】には、上記に述べた<マイスナー小体・メルケル細胞>が上層部に存在します。
他に<パチーニ小体>という圧を感知するセンサーが設けられています。

真皮の厚み: 1 〜 3 mm

真皮の水分を除くと約70%はコラーゲン、約5%がエラスチンで構成されています。
肌のハリや弾力をもたらしたり、皮膚が簡単にはちぎれたりしないよう強固につなぎ合わせる役割を担ってる性状があります。
この皮膚がカンタンにちぎれることがない真皮をとらえ動きをあたえることで、
たとえば、施術者がお客様の手の真皮をとらえて意図した作用を起こすよう動かすことで、肩や首など遠位に位置する部位の状態を変化させることもできるのです。
この遠位への刺激を送る施術は、受けたことがない方はイメージしづらいかもしれません。
ですがそれを受けてみると「確かに・・・」とうなられるかたもおられます。

これが真皮層を選択的に厳密なアプローチができたときに起きる生理的な現象です。


ただ真皮より下の皮下組織にまで及ぶ強い圧が皮膚にあたえられたときには、
このような遠位への改善を当て込むような遠隔リリースがまったく効かなくなります。


その理由は【 皮膚抵抗の発動 】によります。



【皮下組織】は、主に皮下脂肪がある層です。弾力性をもたらし人体への刺激を緩和するクッションとしての役割があります。


皮下組織に至る量の圧力で刺激を加える場合、外部からの刺激を体内に侵入する危険と判断し皮膚抵抗と呼ばれる抵抗を示します。
外敵から攻撃されたとき、ぶつかったとき、強力に自身を壊す危険から身を守るという有益な機能にかかわります。
ですが半面、凝りのある部分をほどこうとしてマッサージ圧を加えるときにもこの皮膚抵抗が働いてしまうため、
有効な刺激エネルギーを体内に位置する筋肉の凝りや癒着部に届けようとしても、ここの層で弾かれてしまいます。

皮膚抵抗が起きる状態はバリアーが皮膚に形成されたという緊張状態でもあります。
この緊張が起きた瞬間、周囲の関連する部位や組織、筋肉等が同時に身を守ろうとする緊張バリアーを張り身を守ろうとする。
これもまたそのバリアーを計算して、内部に送り込むエネルギー量を増さない限りは患部はなかなか変化してくれません。
悩ましいです。。。

そして皮膚抵抗が強くあらわれると真皮節から脊髄神経領域へと緊張の情報が届いたときには、
逃げるか戦うかの交感神経優位という、治療脈がでることが難しくなる状態に陥ります。
治療脈という、カラダの中のゆがみやひずみなどを自ら微痙攣をおこして自己解放してくれる状態は、
副交感神経が優位なときに生じやすいということが知られています。




真皮の下に位置する皮下組織には圧刺激を与えずに、真皮の感覚センサーがたくさんある部位に適切に刺激を加えたとき。
たとえばカラダの左右の同じ腰の位置(たとえば経穴の腎兪穴)に同量で同方向かつ同質の圧を加えると、
その腎兪穴への外部刺激を感じて左右の差異に気づいたとします。
脳に、左側のほうが気が流れてないぞ!とか緊張してるよね!とか、ネガティブな状態があると鋭く発見できたとすると、
それに対して自動的にカラダが理想的な構造体の状態へ戻ろうとする反射にも似た反応が発動するのです。

通常の状態では気づかれなかった情報を、皮膚抵抗のない刺激をうまく送り込むと引き出すことができる。

そうすることにより純粋にカラダの左右差やゆがみの状態にあると認識して、理想の構造体へと戻ろうとする是正処置がとられます。
そのようなカラダの内側から発動される恒常性を守るための自己調整機能を治療脈と呼んでいます。


本来、理想とされるボウエンテクニックの施術スタイルは、このような操作をおこなうことという意図があるのではと、
ボウエンテクニックの講習会で講師から教えられたような気がいたしております。

ただ、当時の私は先日もブログで言いましたが、手製の真鍮製のグッズでインパクト圧をかけて硬化した筋を緩めるという研究に傾倒していたため、なかなかその講師が要求する「もっとやさしい圧で!」がかなえられず「鈴木君は、圧が強すぎよ!」といわれ続けてました。

もし真皮に理想の刺激を与えようというシーンがあれば、表皮から真皮の底まで3mmほど。
だから少しでも圧が強かったり圧の強弱が出るような不安定さがあればうまく真皮の感覚受容器を刺激できません。
タイツをはいたときよれやねじれが生じるような着込み方をすると、気持ち悪いものですが、
歪んだ体は真皮をそんなタイツのようなゆがみやねじれがある状態ですでにはいているということなのです。

そしてその真皮のパッケージがゆがんだような着込み方であったならば、その下にある筋肉を正しい位置へと移動させる施術をしても、真皮のゆがみの影響下に置かれてるがゆえに、またもや筋肉が施術前の位置へいくよう真皮のゆがみに導かれてしまうのです。

そのような真皮の引き連れが元で筋肉の調整をしてもゆがみが戻る現象がおこります。


確か、足にはくストッキング状のような網タイツの左腰あたりをかんぬきのようなものでひっかけて引っ張るような絵を、
ロルフィング関係の本で観た記憶があります。
そのようなタイツをはけば左腰の持ち上がりばかりでなく、その他の部位にも内部的な窮屈さが現れてくるでしょう。
その様子はタイツの網状模様の牽引で引きずられ持っていかれて網目がつぶれる流線形のようすあらわされています。

そのイメージに網タイツを真皮に置き換えてみてください。
真皮の「皮膚が簡単にはちぎれたりしないよう強固につなぎ合わせる作用」が働いて、
捻じれたり委縮してたりといった位置ずれが起きた、連続する真皮によっておきており、
その引き連れは近場では大きく遠位にも影響が少なく減衰するものの飛び火する様子が見受けられます。

これは筋膜の癒着によるゆがみの発生がおきることをも引き起こす、
着込み方が雑でよれたまま身にまとわりつかれた真皮によるゆがみ作りですね。

時にはこの網タイツを、格子状模様の全身ウエットスーツ男として描くような絵もありますね。


ただ恥ずかしながら私はその絵を見たときに、もっとざっくりとした表皮以下の皮下脂肪下のコラーゲン組織上の膜かなにかが存在して起こされるものではないかと。
誤認していたときがあります。

真皮の性質を知って理解していたら、わかるものですが、
まさか真皮だったとは。。。

その絵を見た20年前後をさかのぼる当時の私は、生理学等に穴があったと反省いたします。




そして治療脈を発現させるというやりかたにはある種特殊な呼吸を使うときもありますが、
真皮へ適正な圧を伝えていくことでそれを起こすこともできるということ。
そのことをボウエンテクニックの講習会で学んでたんだなと。


ただ皮下組織に影響が与えられないが、真皮には等速等圧の刺激を与えるという手技は、
一般の人たちのおこなえる手さばきではないので。


それは私にも同様にいえることでした。


ですが少しずつ朝顔の手の操作が手慣れてきたおかげで、
カラダの技術が追い付いてくれた感じになってきました。
そしてようやく「やっぱりそうだったか現象」が引き出しやすくなってきて腑に落ちました。

武術家が施術力が高いという意味合いを、再認識させていただきました。
武術の修練過程で「普通じゃこの手のさばき方、使い方って、絶対思いつかない」というノウハウがあって。

個人的に死ぬ前にそれを知れてよかったと喜んでます。 ^-^;




ただボウエンテクニックの講習会に参加してたとき、
とあるロルファーさんも習っていてその先生の施術を施術場まで予約を取らせてもらい幾度か受けに行きました。
(本人にブログで書いていいか聞いてないので、誰かというところを濁しています m__m)
その先生の丁寧な手技は講習生のなかでも群を抜いていて、
いま、思えば、彼はまさにそのとき真皮に対してジャストに与える刺激といえるような手さばきでした。
それもあってなのか、ボウエンテクニックでの効果性が非常に優れておられたことを覚えています。
「そのとき私は、他の講習生とは違う刺激だけど、どういうことなのだろうか?」というような感じで、
適切にバックグラウンドを見抜けてはいませんでした。
スゴイ人もいるものです。 ^-^
いま、その時受け取った圧の感覚を思い出しながら再現できればとも試みているところです。


posted by スズキ at 12:36| Comment(0) | 施術研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

注目してください! ここだけの話、施術の狙い目は「皮膚」でした

皮膚をとらえて施術をすると、その皮膚の下に位置する硬直した筋肉のリリースが起きます。

ただ実は、、、。
その皮膚をとらえる施術をかなえるためには、高度な手の内を作る修練が必須で、
短拇指屈筋や短拇指外転筋、拇指内転筋や拇指対立筋などに肥厚が見られる体作りができている人の施術では、
絶妙で効果の飛躍するような皮膚への施術もできますから。

たとえば、施術家と握手をした瞬間に、手の内側の筋肉の厚みが一般の人とは大きな違いがあり、
握るときの使い方がつかむ感じではなくつつむ感じに近いようであれば、
もしかしたら「皮膚を使った施術」をなさる先生なのかもしれません。

私が施術をなさる先生方にお会いしたとき、必ずチェックするポイントがそこにあります。






私が朝顔の手の操作の練習をする理由には、
筋肉に強圧をかけない施術のし方を新たに採用したいと考え、
皮膚を触れるだけという刺激から施術効果を引き出すという課題をクリアする意図があります。

筋膜リリースなら、当然のようにとなりあう筋肉同士の筋膜の膜組織が癒着し、その癒着をはがす作業がメインと思われがちですが。


以前といってもそう昔ではない以前ですが、
私は自己研修として、武のたしなみがある施術家の施術を体験しにいきました。

そのときの圧の意外性に、驚きを隠せなかったことがあります。

とにかく「触れるだけ感覚」。
その触れた指先からは、ごつい胸板を誇る先生からは想像できないやさしさが皮膚を通して感じとれます。
それだけ(?)にもかかわらず、よく体が緩まるのです。

すでに筋膜の癒着度合いが骨化と呼びたくなるほど硬化が進むと、そのやさしさを弾き飛ばして効きがよくないようなので使い勝手が悪い手法となりますが。
急性の凝りのような、その皮下の筋に十分な血行を妨げる障害物の質がほどけやすいときには、
まさにこの皮膚に触れるだけのリリース法のみでも、直ちに改善効果を示してくれます。

中医学で言う太陽病といわれるような、陽の気の循環が一時的に阻害されたような場合、
同様に皮膚に触れるだけのリリースでも、直ちに改善効果を示してくれるようなのです。


「それは、どういう仕組み?」


不思議に思えて聞こうと思いましたが、聞いてわかったつもりになると、しっかり層の厚い背景を読み込むことがなくなりますので。
あえてその不思議な感覚を課題として、自宅に持ち帰りました。



皮膚に触れるだけのリリースが効く。。。

これって、ボウエンテクニックのムーブをするときに関連筋をとらえてその筋へ刺激を送る場合、
以下の2つのパターンがあることがわかりました。

・しっかりとした圧で筋を一本まるごとムーブ刺激をくわえることで効かせるリリース
・皮膚に触れるだけの圧でムーブ刺激をくわえることで効かせるリリース

つまり、後者の皮膚に触れるだけの軽微な圧でムーブをかけるときにも、人体はよく自己リリース反応が現れやすい。
場所によって、
200g〜500gほどの圧を目的にあう筋へ手指の母指球等をフィットさせて圧をかけるよりも、
5g程度もあるかどうかの圧を目的にあう筋の上に位置する皮膚上へ手指の母指球等をフィットさせて等速な刺激をかけるほうが
驚くほどしっかりと人体がよく反応し自己リリース反応が現れることがあった。
その後者の5gの圧をかけたときには、ボウエンテクニックのムーブを意識しないほどの小さな皮膚をとらえたムーブに抑えていく。
それがまさに皮膚上に軽く線を描くだけ。たったそれだけの、いわば誰だって難なくできそうなことをしているに過ぎないように見える行為で、人の身体が自動的に微痙攣をおこし始めて内在した凝りやゆがみをリセットし始めてくれる反応が起きていた。

そのときこそ、私には「???」という感想に近いものでした。

その当時、私は、直径3センチほどで10センチ長の真鍮製の丸棒を削ったもので、
トリガーポイントへ筋繊維をよくほどけるよう考慮したピンポイント刺激をかけるというやり方を研究していたころだった。
その真鍮製のスティックを使うときにインパクト圧で、硬化が根についてほどける様子も薄い癒着した筋をリリースしていた。

それがボウエンテクニックでは、表皮あたりをなでただけの刺激で、普段、これほどの快方へ向かう自己修正反応がでる姿は見たことがないほどの場面が見受けられる。


そこには偶然ではない、私が知らなかった仕組みがあるのだろうと考えたのです。
当時、それが経絡や経穴をボウエンテクニックを発案したトム・ボウエンはよく研究していたから、
経穴を含む経絡の刺激により自律神経系のネットワークの不具合を調整できた結果なのだろうと考えていました。

それも正解です。

ですがその経絡だけでは説明がうまくつかない部分も含まれているようで、うまく腑に落ちた感じがしませんでした。



その腑に落ちてこない欠けた部分を補う説明として、
皮膚の構造を考察することを試みてみました。



皮膚構造.jpg


皮膚は、人体最大の器官です。
2u に相当する体表面をカバーし、その重さは、最大10kg。

皮膚の機能には。
• 外界からの刺激に対して体を保護
• 新陳代謝の終末産物を体外へ排泄
• 体温調節
• 感覚器–(触覚・庄覚・痛覚・冷覚など)


構造的に皮膚は3層に分けられます。
・表皮(わずか0.03〜0.05ミリメートル)
・真皮(細かい血管や神経がある)
・皮下組織(真皮中のものより太い血管や神経がある)



表皮と皮下組織の間に挟まれた真皮にフォーカスを当てて考えていきましょう。

真皮は、皮膚の最も厚い層であり、コラーゲン、弾性組織、および血管系、神経終末、毛包、腺などの他の細胞外成分で構成される線維性構造です。

真皮の構成は<乳頭状層>と<網状層>の2層に分けられます。
乳頭状層と網状層の間は 乳頭層は、緩い結合組織で構成される真皮の薄い表層であり、網様層は、密な結合組織で構成される真皮のより厚い層です。

マイスナー小体と呼ばれる触覚受容器が、乳頭層に存在します。
網状層は真皮の乳頭状層より深い層です。
網状層は太い膠原線維束が3次元的にからまった網状構造から成り、下層になるほど線維束の走行方向が平行になる傾向があります。
この層には弾性線維はほとんどありません。
ですが網状層の底部は次第に弾性線維が多くなり皮下組織に移行します。
網状層が真皮の大部分を構成する厚い層で、密な結合組織で構成されています。
不規則に配置された粗いコラーゲン線維と少数の弾性線維があります。


という基礎解剖学的な条件から推測すれば、
乳頭層にあるマイスナー小体で触覚受容器がわずかな力の作用で触れられた圧をとらえると、
「えっ?その刺激はどういったものなのかな」という情報を集めようとし始める性質があります。
刺激は同じ圧量で等速がもっともそれが聞き耳を立てるのです。

ちなみに皮下組織に達する強さの圧がくわえられると「皮膚抵抗」といわれる外圧から身を守る反射が生じてしまう。
刺激に強弱がつくことで一瞬でも皮下組織に達する強さの圧が感じられたら、その後の圧のすべてに対し皮膚抵抗という強力な保護ガードがかかって、軽微な刺激をその後に入れようとしても弾かれて影響できない状態に陥ります。
それがあるためマイスナー小体触覚受容器が聞き耳モードを維持できる圧刺激をかなえるのには、同一な圧量にキープすることが必要です。
圧を移動する速度に急激な加速があれば、真皮ごと皮膚をずり動かす圧となって皮下組織に刺激は達しやすく皮膚抵抗が働く状態に陥ります。
そのようなことが起こらないようにするための良策として、真皮を一定にとらえたままの等速運動による圧を保つとよいでしょう。

この乳頭層への刺激の閾値を通りこさないように注意しつつ、
網状層という太い膠原線維束をよくとらえて刺激を与えます。
皮下組織には厚さが加わったウエットスーツのとらえとなりますが、
網状層という太い膠原線維束は、それが独自の非常にセンシティブな皮膚を全身を覆うウエットスーツを着込んだ状態と例えることがあります。



この真皮の乳頭層の触覚受容器に触れて網状層の膠原繊維束を通して(皮下組織に達しない)与えられる周辺へも通る刺激に対し、人体は大きな治療脈が現れるような反応がよくあらわれます。




そのような繊細な真皮のとらえをする武として合気柔術があるのだろうと思います。
「触れ合気」と呼ばれる神業のようなミラクルな反応を相手に起こさせることで、
相手の軸を取り倒すようなことへ。
そこで使われる手の内の練習に朝顔の手の操作のがあります。

これが真皮をとらえる軽微な同一圧を等速でという条件を可能とする技術のベースとなります。
これを起こすための理を、よく体現できるようにするためには。。。
それに触れて感じてみるしかないと思いますが、一般的な握るとか触るとかとは別物の質を持ったものといえるでしょう。


合気柔術の達人に、触れ合気をかけられていると、肩こりが減ったり体が丈夫になったという人がいると聞いたことがあります。

推測ですが、合気をかけるときに触れる部分の「ココ!」っていうような厳選されたところは、経絡ラインの上にあるのです。
その経絡線(特に経穴上であるとより強力)に触れ合気をかけられると、
途端にその合気の操作に逆らうことができなくなるといったことが起こります。
そういった技をかけられているときが、経絡の気の流れが悪化し停滞した部分の修正をおこなう効果が現れるのだろうと思います。

意図的に経絡治療をしているわけではないが、経絡線上に触れたほうがより技がよく効くということを、
長きにわたる修練や経験で合気道や合気柔術の達者な先生方は身に染みてわかっています。
そんな「接触ポイントとして一番技が決まるところだ!」という点が、ベストな治療点と重なるのです。
そのため驚きの治療効果を発揮するのでしょうか。
posted by スズキ at 04:44| Comment(0) | 施術研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする