2021年01月24日

人の身体は直立二足歩行をしだしたときから、生理的な現象としてゆがみだすようにできている!!

私ども、施術をする者として、ほとんど脊椎のゆがみがなく立てている人を見つけられるようなことはありません。

それはかつて私が診させていただいたプロスポーツ選手もそうでしたし、
ボディワークの研究をしている先生もそう。
彼らは優れた方々の特徴として精密な身体操作の仕方を研究したり修練で習得なさってきた方々ですから、
脊椎の歪み方は、実生活を送るうえで、またはその競技や武道をなさる上で許容される範囲内に収めています。


生活上、支障をきたすことがない。

そこは重要ですよね。

ただあまり身体操作に関して気を配らない方々は、
少なからず一定のパターンを持った背骨の歪み方をする方々が多くなっています。

脊椎のゆがむ流れ.png


それには理由があります。


人体の胴体部分を左右真っ二つに分けて重さをはかってみる。
すると右側に肝臓という血液ばかりの集まりで重い臓器がある。
肝臓は人体の中でもっとも大きな臓器で、重さは成人男性で約1.5kg、女性で約1.3kgあり、体重の約50分の1を占めています。
このもっとも大きく重い臓器である肝臓が、
立位や座位では、肝臓は右側の骨盤、右腸骨部を左側にかかる骨盤への重み以上にのしかかるようにできています。

その右側腸骨を下方へと沈み込むことは右側骨盤が鉛直方向へ落ちる力がかかることとなるのです。
ここまでは生理的に、人間って、そのように進化の過程でなっているというわけなので、受け入れるしかありません。

ただ大腿部の前側の筋肉(大腿直筋や外側広筋など)を使って利き足として使う意識が右側の脚部に傾倒してしすぎる場合、
その右側腸骨は前傾するようなゆがみを誇張される方向へと移動していきます。


この場合、腰椎5番4番あたりは特に強力な椎間板により仙骨と腰椎5番4番と接合され固定されるような強さがあるため、
骨盤が右へ傾けば、その骨盤の右傾斜に追随して下部腰椎 腰椎5番4番あたりも右へと強制的に傾斜することとなります。

これが図のAです。

ただこのAの姿勢では、上半身が全体右に傾斜して中心の軸より離れすぎる形状となり、
これでは頭部等を骨で支えるための台が作れません。

そのためB図のように腰椎3〜2〜1などの任意の部分を左へと倒して胸の部位を中心軸に沿わせるようにする。

頭がBのままでは左側に落ちていて支えの中心軸から離れている状態を嫌い、
C図のように頭を中心軸に近づけるように右方向へ首を倒します。

この状態が腰部が「く」の字とか「Ⅼ」の字のように見えることで、
現状、どれほどの「Ⅼ」字の側弯があるかという話になります。

ですが人間の身体もよくできたもので、
このL字に腰椎が曲がった状態でも、
相応の負担がかかりすぎない程度の傾斜なら、
なんら不都合を感じることなく過ごせるようになっております。


なので、ある程度のL字はコブ値という側弯度が側弯症にまでかからずにおれば、
このような脊椎の曲がりをしていても、そこそこ循環器も呼吸器も、消化器も働いてくれるのです。

その曲がりが度が越したり、椎間板に委縮負荷がかかりすぎて椎間孔が狭められて神経的な問題が起きるようなときもあります。
それは注意が必要なことでしょう。

できるだけ大きな問題となる前の未病状態で、このような自分の腰椎の曲がり方の値を知り、
その上で根本を見極めて見定めていきたいですよね。


ですが通常レベルのL字は、さほどの暮らし向きを悪くするものとはなりませんから、
気にしすぎるというのは、、、かえって気になります。
ある程度はおおらかな気持ちでいたほうが賢明です。


ただ、精密な身体操作を必要とするスポーツをなさる方、武道をなさる方、そしてさらにこころを平和に近づけていきたい方などは。
かえって自分の現状があからさまに見えて感じて、理想状態との差異を創造的なやり方で改善したいと切望しだしたときがあります。
そういう人達は、わずかなゆがみでも気にしだすときが訪れます。
そこにアンバランスを受け入れていくか、
バランスの上位を得て完全燃焼するか。

それは個人個人、状態の差異や歪み方の特徴や傾向は違っています。
あまりにも些細なゆがみなのに気づけるようになっているという人は、
少数ですがそういう人は、丁寧に改善方向へと大化けしやすい傾向にあります。


でもそこまでではないという人が大多数でしょう。
私自身もまだまだなので、いまだに大多数に含まれています。 
微妙なところですが、、、-.-;


上記のようなL字にカラダの状態がなっているというと「えっ!!」といわれそうですが、
小さなころから徐々に時間をかけてそのような状態を形成してきた場合には、
すでにそのL字に曲がった状態になじんでいます。

かえって正常な理想的な骨盤の位置や脊椎の垂直性などが体験できる状態に他動的に助けを借りて持っていかれると、どうなるか?

グラウディングがよくなったなどの興味深い変化を作られて、
いつもとは違った状態の強さが感じられもしますが。
けっして、理想の骨格位置が現在のその方にとって居心地のいい骨の並びではない場合があります。
かえって、それを無理に続ければつらくなる。。

そうなると無意識が理想状態の@の骨の並びに移行させることを拒むようになります。
またはカラダの自身の脊椎の状態を正確に良い点も不具合を感じる点も同様に全体的な巨視できないときは、
意識して理想状態の骨格の並びはカラダにとて危ないものだと信じて、そちらに進むことを拒むこともあります。

そうなると通常の身体感覚を研ぎ澄ませるという漠然としたやり方では改善ができない。
進む道がCから@へ、移行するのは難しいでしょう。



なのでちょっと自分の身を、平素の生活から離れたところにおいて、
自身の身体、または心身を見つめなおすことができる時間や機械を持つことが有効でしょう。

たとえば、木刀を正確に左右差なく降るためにはと工夫をしつつ振ってみたり、
ヨガの左右差を実感できるポーズをなさって意識と実状態とのギャップを埋めたり、
フェルデンクライス・メソッドのATMセッションを受けてみたり。

今までの自身の身体状態の認知を揺さぶって変化をあたえることでかつての状態が至上という主義を脱して、
新たな純粋に自分を作られた設計図に則った機能を探り出すことが必要なような気がいたします。


上述したところでは、さも、いろいろと工夫をしていかないと理想状態の、
ハイスペックにカラダの機能を使いこなせ快調さを味わえる状態にはいけないものだと言っているように思われるかもしれません。

でも、そういったわけでもなく、(少数派かもしれませんが)なかには私が目が点になるほど、
自分の根本部分の状態に気づかれて修正を施された方々もみています。
どぶ板を外しながら落とし物を探すような苦労をしながら、
少しずつ失われたカラダの機能を見つけ出して、取り戻していく私にはうらやましくもなります。
が、意外にそういった短期に大化けする人の話を、よーく聞いてみると、
そうなることが宿命づけられた人なんだなという理解に落ち着くことも多くあるのです。



私自身が、@の理想状態を味わえたためしがありません。
なので私も自身に合った合理的な改善法を見いだせるよう、いまもじたばたしています。

崇高な自己実現の一環として、
@の理想状態になって自身の潜在されたままの力に触れることができればと願っています。


posted by スズキ at 18:40| Comment(0) | 体のイメージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする