2020年07月09日

うまい筋膜リリース、へたな筋膜リリース。その違いは?

先日、お客様から。
いまは販売していないレアで貴重な「かっさ」をいただきました!

その名も:白かっさ!

白かっさ2.jpg
ボディ専用天然石かっさプレートつき 白かっさ美点マッサージ@BODY


白かっさ1.jpg



ありがとうございます!!


複数個いただきまして、個々のかっさの形状の微差があります。
それぞれの使い勝手が、その違いによりだいぶ変わりますね。

そこがまた職人手作りの味!



小さな斧状で握れば指にフィットします。
使ってみた感想は「顔・首・胸・腕」のケアがしやすいですね。

軽くて女性も使いやすいでしょう。



また2つのこのかっさを同時に使うことで、
お客様への施術にもちいれば、
頚部のリリースに特化して画期的に役立つ可能性を感じています。



私が普段使いでクールストーンという、
冷却用ストーンセラピーと同じ素材です。
すると珪石質で、薄さもあり強く落としたらガラスが割れるように。。。


だからとりわけ丁寧に使わせていただきます!!




( 出版元:主婦の友社 のページより http://shufunotomo.hondana.jp/book/b177422.html )

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一般的な考えでは「かっさ」といえば、
皮膚をこすりつけることで刺激を与えて、
患部の血行促進を図る目的で使われます。



ただ皮膚を一般の方がイメージするようなかっさの使い方では、
かっさ本来の用途となって効果が表れるものですが、
筋膜がリリースされているかといえば、どうでしょう?

どう、思いますか?




筋膜の癒着はそのまま残って、はがされてはいないんです。
皮膚を一生懸命こすると、皮膚抵抗が増してリリースのための操作圧が弾かれてしまうので。


筋膜の癒着をはがすときには他の工夫が必要なんですね。

たとえば、2枚の紙がはがせるノリで糊付けしてあるとき。


2枚の紙をはがすには.jpg

そちらをはがすときには、2枚の紙の端っこの2枚の紙に分離しているちょっとしたはじっこ部分を見つけますよね。
それで両方の紙を一枚ずつ両手で摘まんでから引き離すんです。
すると、はがれますよね。



そうしますよね〜。


決して2枚の紙の中央部分の糊付けしてある部分を、
めちゃくちゃ必死に「こすって、こすって、こすって、こすって!!」
なんていうことはしないと思います。


だから筋膜リリースでも、同じことなんです。
上下で重なり合った筋肉同士の筋膜が癒着しているとき。
癒着して固定している部分をこすってもはがれませんよ!


かっさ効果の、血行改善やリンパの流れがでることはあるでしょう。

でもそれは筋膜リリースをしているわけじゃないんです。
だって2枚の紙の糊付けしてある固定された紙の個所をこすっても、
はがれる糊でさえ、はがせないのと同じことです。
(実際にやってみていただければ、はがせないんです)



筋膜リリースでも、
2枚の紙の端のはがせる部分を見つけ出すのと同様に、
癒着した部位のはがせる場所を見つけ出せば解けます。



接着固定された2枚の紙の中央部分をゴシゴシいくらこすってもいいでしょう。
紙がはがせるわけじゃないですが、紙はやぶれる程度の被害ですみます。


しかし人体のなかにある筋膜同士の癒着をはがすときに、
むちゃくちゃな部分をゴリゴリしすぎると、
筋膜がはがれるどころか、筋繊維がプチプチ断裂します。

筋繊維は多少断裂しても隣の筋繊維が肥大して仕事をカバーします。
だからある程度のことは問題なく、筋膜の癒着をはがす成果を取りに行けるのですが。
ですが、あまりプチプチ断裂させ過ぎると、確実に後遺症が遺ります。


そういう理由により、一般の方が自己流で筋膜リリースをしすぎては、
患部が腫れたり、体全体のバランスが崩れてしまわれたり。
人為的に起こされたダメージという、
リカバリーには施術者でも難しい事態に陥ることがあります。


なのでずり圧をもちいてリリースするという場合であっても、
様々な注意をもってあたらないとならないでしょう。



一般のお客様がセルフマッサージをするときは、
オイルマッサージをお勧めすることが多くあります。

マッサージオイルを用いたものとしていただけると筋繊維にダメージをあたえずに、
うまく筋膜の癒着が進んでオイル切れになった患部の油を刺して復活させる部分があるので。

オイルマッサージの勧め.jpg




うまいこと筋膜リリースができる”わけ”は。。。

施術をする先生方が筋膜リリースをするときは、
的確にはがせる場所を見つけ出しています。
またははがせる場所を作り出しているのです。

それにより安全性を高めつつ、
同時にリリース効果が出るわけなのです。


私もそういった様々な工夫をしていますが、
他の先生方もきっとそうでしょう。

どうしても大幅にリリースを企てると、
筋繊維のプチプチは否めないときもありますが、
極力、プチプチいわないように心がけています。





癒着した筋膜は乾燥してべかべかな糊づけ固定している部分を彷彿させます。


筋膜リリースでは、干からびたままの筋膜を無理にはがそうとすれば膜組織や筋繊維を損傷させます。
それは2枚の紙にはがせる糊ではない通常のヤマト糊で貼り付けたとき。
糊部分は干からびて2枚の紙を硬く接着する仲立ちをしています。
それを無理やりにはがそうとすれば、紙が破けますよね。
同様なことが起こるのです。



ならば!

2枚の糊付けされた紙の糊付けした部分。
そちらにお湯をかけて接着を弱めることができます。
はがれやすくするなら、容易にはがれるのです。


だったらホットストーンを用いての温熱対応で、
干からびた筋膜癒着部を温めてからリリースするとどうなるでしょうか?

結論として、蓄熱された患部には血液が集まりリンパの流れが促進されます。
それは永続的にではありません。
ホットストーンをどけて熱が冷めれば早々にまた干からびた筋膜の癒着へと戻ります。

それは2枚の糊付けされた紙の糊をお湯で接着を緩めたときと同じでしょう。
糊付け部分は放置すれば、再び乾燥して接着を強めるのです。

なので!


「あ〜ぁ、また徐々に固まっていく・・・」なんて言う暇はないです。
はがれやすくしたら、さっさと剥がすんですね!


そこで適切な筋膜の癒着をはがしやすい部分を端的に見つけ出して、
たったと、ちゃっちゃと、とっとと、はがしてしまう作業をします。


ポイントは、適当にベン石温熱器でこすりつけても、筋膜ははがれません。

意図的にはがせる場所を見つけてはがさない限り、
ホットストーンを外したら、患部の筋膜の癒着は早々に元通りになろうとします。

ここがわかっているかどうかが成果の大小を決める分岐点です。



はがしやすくしてはがすという発想です.jpg










posted by スズキ at 13:23| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月08日

しなやかな「大黒柱」で立ち続けて、健康体質へ:【起立筋群】

脊柱起立筋】は、脊柱を起立させる筋肉群です。

一般の方の多くは【 脊柱起立筋 】と呼んで、あたかも一本の筋肉であるかのような意識でいます。
便宜上、ざっくりとした分類法上の考えでは正解です。

ですが施術をする上では、あたかも一本の筋肉として起立筋を観るような、、、
ざっくりとした分類ではいい仕事ができないといえるでしょう。

腰痛も背部痛も首の痛みについても、
施術家が成すレベルの適切な対処はできません。


たとえば、起立筋部を骨から近い深層から皮膚に近い浅層へと筋肉の層の重なりを観ていきます。

{腰外側横突間筋/回旋筋/多裂筋/半棘筋*棘筋/腸肋筋/最長筋/頚板状筋*頭板状筋}
などなど。


「腸肋筋」は、起始・停止の違いにより、
別機能を果たすが作用が同一であるためひとくくりにされた筋の総称。
そのような筋肉もいくつかあります。


そのような脊柱起立筋の概要を、絵で見てみましょう。


起立筋の多層さ.gif脊柱起立筋の層.jpg




施術をするとき。


起立筋群は、脊椎の骨に最も近い位置で椎骨と起立筋群によるテンセグリティ構造体を構成する一要素として機能しています。

この中心となる大黒柱を支える機能を持った組織に問題があれば、
ときには側弯、ときには猫背に、ときには骨盤がずれたり、ときには、、、、。
起立筋群の状態が全身にかならず影響してくるわけです。

施術では起立筋部分へと焦点を当てて、長期にわたる改善を求める。
それが勢いをもったワークとなるのです。





この起立筋が解ける力があるかどうか!!!




ですが課題がありますね。
起立筋を覆うように、僧帽筋や広背筋があります。

起立筋は僧帽筋や広背筋より深部です.png


僧帽筋は、首を支え動かす筋肉です。
広背筋は、腕を支え動かす筋肉です。
余談ですが、
大腰筋は、足を支え動かす筋肉ですね!



起立筋群の上に、僧帽筋や広背筋が乗っかってますね。
まずは僧帽筋や広背筋を緩めておかなければ、
起立筋の状態確認さえできないわけですから。





僧帽筋や広背筋が固まってほどけない時点で、
起立筋が凝り固まっているのはわかるが、詳細についてはブラックボックス状態です。
多くは慢性化した僧帽筋や広背筋の硬化が続いておられれば、
ほぼほぼ起立筋群もすでに硬くなってきているのはわかります。


もちろん体幹を側屈・前屈・後屈等の動きの可動域の量や、
動いた際の痛みや緊張感などの不快感さなどで調べることはできます。


ですが、その方の起立筋のどの筋肉のどの部位が硬化して動きを抑制しているとか痛みを作り出しているなど。
それだけでは、さっぱりわかりません。

つまり鉛筆の芯の大きさほどのトリガーポイントの乖離をする必要があるような
ミリ単位での筋膜の癒着をリリースをせねば解けないところもあります。
回旋筋や多裂筋などは、もろにそう。。。
それが見えてなければ起立筋のどこを解くというのでしょうか?


明瞭に深層筋がモニターしやすくなると、
認知が及びづらいグレーゾーンが減少していきます。
グレーゾーンでは手が出せないから放置するしかないという残念な判断をする量も減ります。
施術をする者として、いい加減な手を打てば治すより壊す結果が待っていると責任を考え、
不用意なことには手を出さないのが普通です。

もちろん一般の方が読まれるマッサージの本を見て
大雑把な解き方しかしないならぼけた成果がでるほどしか、感じられないこともあるでしょう。
状態が明瞭にわかり、そのうえで対処の道具を吟味して選択できるわけです。
それができてなければときとして残念ながら痛みや不快感などの改善はなかなか手には入らないのです。



一般の方が背中をオイル等を使ってペアマッサージをして緩められている筋肉層は、
体の柔らかい人を施術する場合を除けば、多くは表層の筋を緩めるにとどまります。
ほとんど深層筋の状態改善にはつながっていないもののようです。

(※ リラクゼーション目的であれば、表層筋の筋の緊張を緩めることでも効果的と言えます)
(  私は、この時点では永続的に体の状態を改善を図るためにはという課題をもって話をさせていただいておりますm__m)

深層筋のリリースは難しいもので、
ジェンガというブロックを縦に不安定感たっぷりに積み上げたパズルゲームに似てます。
「このブロックを抜いていいか、抜かないで様子をみるか」と悩みつつ手を打つのです。
深層筋のリリースはジェンガをするような姿勢崩壊の恐れがでてくることもあって、
一般の方に深層筋が触れられないというのは、幸いなことでもあります。




筋膜リリースが得意な先生としての起立筋を正確にモニターするための下準備のやり方として。
僧帽筋と広背筋の起始・停止部の腱を緩めてから、
起立筋をモニターしていくようにする方もおられるでしょう。

私も、その手は通常使う技術のひとつです。
施術中にお客様の背部を触っているとき、
最適なリリースする前の下準備として一連の手順ができあがっております。
その手順(個人的に「下準備のプロトコル」と呼んでいます)に則り進めています。


ときには状態を観て解く必要がない部位はスルーします。
ときにはもっと底まで見なければならないときは、非常にしつこく解きます。

以前に同業者の先生に施術をさせていただいたとき
僧帽筋や広背筋の起始・停止を必死に解いているから、
そこをリリースの最終目的の筋だと思ったといわれました。
目的はそこではなくさらに奥の部屋の扉にたどり着くための、
手前の重たい扉を開ける作業中というものです。

筋膜の癒着が進んで複雑な状態を持ったお客様のときは、
歪曲したしこり状態がだんごになってこんがらがっています。
十分に上に乗る僧帽筋や広背筋のリリースが終えた後に、それら越しに起立筋を観るとわかります。
ただ、起立筋自体が多層筋ですから、そこでの表層に近い筋が硬ければ奥は見えてこないのです。



起立筋の硬結状態を正確に手で観れもせずに、
適当に背中を撫でさすってみたところで、
こんがらがり、だまだまになった糸はほどけるわけがないんです。

実際にこんがらがった糸くずをほどくときは苦心しますよね。
それに匹敵するかそれ以上の慎重をもって糸を考えながら引くような作業です。


深層筋の状態改善に手が届かないときは、
大黒柱がくねっていてたり、傾斜したままです。

二足直立した人間の体の重力とのバランスが崩れているというときは。
起立筋という抗重力筋をだまだまに団子状に結び目を作っておいて、
どうにかようやく直立できる構造体を作り維持してるのです。

だまだまになった筋膜の癒着はすでに傾斜して倒れかけた大黒柱を支えるつっかえ棒的役割を背負ってますから。
生理的にそのような役目をいただいた結果、
ほどこうとしても、わざとほどきづらいような組織に変容してます。

そうすると、ほどいた後の状態をどう落ち着かせるかを、
先に計算して、ほどくしかないんです。
そういった結果を想定してからじゃないと、
無理やり解こうとしても戻るし「イヤ!イヤ!」をされて解けないし。

(※ 深層筋のしこりは、大黒柱を支える部材として活用されているため、無計画に抜けばぎっくり腰やその他障害が出るのが普通です。)


ね。
なんだか、やっかいですよね。


ただホットストーンの利用により、
表層部の筋膜の一時的リリース(この時点は永続的リリースではない)が容易にできるようになりました。

ここで不用意にやり方をお伝え出来ないのは恐縮いたしますが、
一般の方がやり方やリスク等を明瞭に理解せずになされるといけないので。m__m



去年の終わりごろから、ホットストーンを用いての「インパクト圧」をかけるという手法を、
お通いいただいているお客様に使っております。

「ちょっとホットストーンを使って、トントンしますから。
 もし、痛かったりしたらおっしゃってくださいね!」


と私が決まり文句のようにいうときがあります。
これが目的の深層筋のダメージ状態を知るための準備段階で、
丁寧に腱や靭帯のまさにここしかないというピンポイントを緩めます。
表面にある筋肉を瞬間、緩めてその奥をモニターして、緩められそうだと判断できれば緩めます。



そうする奥の筋に探りを入れるとき。
たいていは、いくつもの起始停止を行ったり来たり、行ったり来たりして、
お客様のカラダにダメージを残さないようほどくので信じられないほどの多大な時間がかかります。。。



そうやって、いままでは観ることが不可能と思えたお客様の深層筋が見えるまで、解き進めていくのです。

すると深層筋のだまだまになった筋膜の深刻なダメージのピンポイントが見つけだし、
そこでの異常な筋膜の癒着した状態をほどいてすっきりさせていくのです。


ときどき私が小声で押し殺した声で「ぉ!やった、解けた!」と
不謹慎にもリリース中に歓喜することがありますが、
複雑化してやっかいな患部が仕舞えたときは。つい、声が出ますね。


その声が出た次の瞬間、背中の凸凹だった状況が、非常に緩くなだらかになっています。
深層筋を立て直せた分は、戻りが遅いか、ないか、さらに自動的なリリースが深まるか。
そのような良好な経過を通ることになります。



表層部の筋を緩めて心臓部の深層筋を緩めたら、
一時的な緩んだ状態を作り出したその僧帽筋や広背筋が継続的なゆるみがあらわれだします。
根元の深層がずれた状態の上に載せられた筋は、緊張が止まずに病んでいくので。
そこに手が打てた成果です。
緩んだ状態を維持し、その後は促進するような波に載せることができます。




つまり。
深層筋が骨格の位置を決めるカギを握る組織です。
僧帽筋や広背筋のような表層の筋だけ緩められても、
深層筋がずれているままなら骨格がずれたままです。
それではいくら僧帽筋や広背筋などを解いたとしても、
数時間もすればいつもの体の硬さへと戻りだすものです。



深層筋までリリースの手が実際に届くかどうか。

そこまで届かないときは、
施術成果は行ったり来たりを繰り返すでしょう。





深層筋まで改善の手が伸ばせて、そのバランスを絶妙に操作すれば。
人は、今までの誤った筋バランスから立ち直るキッカケを得られたことになります。

その波に乗ることができた人は、自力で今までの偏った姿勢から抜け出して、
身体の前後左右上下のバランスを自己調整する機能が取り戻せるでしょう。
脊柱起立筋は、元々はひとつずつの脊椎の椎骨を柔軟にしなりながら操作をし、
バランスを整えていくものです。


そのような中心軸となる脊椎を立てる「つり合い運動」が、自発的に起こせるようになったときには、
自己調整能力が向上していきます。

それがが深層筋へ適切な手を加えられたときの特徴です。



そうなれば施術をその後、受けなくても勝手によくなります!!!

また受けていただければ、加速度的に体調が改善されるので、
「時は金なり」として通うことを楽しみにしていただくレベルが上がるでしょう!!!



最後に。
U様というお客様が、体調が改善してきて上向き基調に乗ってきているから、
いま、一気呵成にこれを押し上げようと考えてますとおっしゃって、予約のご連絡をいただいております!
ありがとうございます!!

それが申し訳ないことですが、たまたま偶然にすべて先に他のお客様の予約をいただいて、
次回に再度予約のご連絡をいただくということになっております。
恐縮いたします。
私としては、このような意識で施術の受け方をしていただけることは光栄です。
力強い施術を送らせていただき受け止めていただくこともできるでしょう。
涙が出るほど喜ばしいことでして。



ちなみに、こちらのU様が私に多摩川河川敷で石を拾って加熱してホットストーンをしてみて調子がいいと、
河原の石を使ったユニークで画期的なホットストーンを教えてくれた方です。
日頃から、自宅でもホットストーンを使い起立筋群の冷えた部位を加熱することで、
体調をよくしていっている実感を持っておられるそうです。
私も、多摩川駅周辺の河原で石を採取してホットストーンとして自身にもちいたら。
自然石の絶妙なカーブがカラダにフィットして調子が良かったです。 ^-^
ありがとうございます!!
posted by スズキ at 15:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月07日

肩甲骨を下方回旋するにも3本の筋肉をつかうんですね

筋肉の役割は?

一般的には下記の5つ。

■ 筋肉の役割1【動作を生み出す】

■ 筋肉の役割2【熱を産生する(体温の維持)】

■ 筋肉の役割3【姿勢の維持】

■ 筋肉の役割4【外部の衝撃からカラダを守る】

■ 筋肉の役割5【体内の物質の貯蔵・運搬】


それぞれ非常に興味深い。

たとえば、
熱は筋肉量が大きい面積を占める脚部が動くことで発熱し、
足から心臓へと帰る静脈内の血流により熱が全身へと運ばれます。
日々、散歩などで規則的に足を使い体全身を温めることがで体温を上げ、
免疫力維持促進につながるのです。



でもやっぱり、直感的に感じるのは、
骨に付着している筋肉が収縮したり弛緩することで、「骨を動かす」ことでしょうか。



たとえば、
肩甲骨を下方へと動かす操作にかかわる筋肉」です。

肩甲骨の下方回旋静止画.jpg




菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋の3本の筋肉により、
肩甲骨が下方回旋できます。



肩甲骨の下方回旋.gif
上図の肩甲骨の動きです


それぞれの筋肉が過不足なく適切な量の筋制御がなされることが、
うまく肩甲骨が動くことをかなえるのです。


どの筋肉が凝って緊張しっぱなしになったとしても、
正常な肩甲骨の動きはかなえられないのです。


ですがデスクワーク中心で生活を送り猫背が常態化すると。。。
菱形筋は伸び切ったまま。
肩甲挙筋は緊張して引きあがりつづける。
小胸筋は肋骨にへばりついて骨膜との癒着を強める。
などのような状態に陥りがちとなります。

それにより楽にスムースに骨を動かしたいが、
どれかひとつの関係する筋肉、または複数の関係する筋肉が硬化委縮したままとなって、
理想的な骨の運びができません。


そして体中の骨は、ほぼ単独で動くというものは少ない。

肩甲骨を下方回旋で動作させるのが3本の筋肉が協調的に協力した動作を要求されたように。

さらに複雑に複数本の骨を動作させるときは、
拮抗した筋肉の操作や関節をまたいだ骨同士の兼ね合いから、
非常に多くの筋肉が一挙手一投足に使われることとなります。

協調的に、協力的に。



うまくいけばすばらしい体裁きで体も軽々動作がすこやかです。



ですが、この動作に関与する筋肉の一部、または複数にわたり、
筋肉の柔軟性や弛緩収縮の作動のスムースさなどに問題があれば、
動けなくなる状態がやってきます。
そこを軟部組織でできた人体は、
他の筋肉を無理やり使って補完的な動きをしてカバーして動きます。


ただし、その補完的な動きは、やればやるほど
凝りをひどくするという特徴があります。
そしてそこから血行不良や、むくみ、免疫力低下まで思わしくない歩みが始まります。




筋膜リリースでは、そのようなカラダの骨がどう作動するかを考慮して、
うまく動けてない筋肉を見定めてリリースをおこなうのです。


それで協調的に、協力的に、それぞれの筋肉が骨を動かすようにしていきます。 ^-^

posted by スズキ at 10:24| Comment(0) | 体の使い方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月06日

ばね指のヒットマンを黙らせろ:『浅指屈筋と深指屈筋』

2か月ほど前、男性のお客様で
「【 ばね指 】の発痛が不快でつらい!」と訴えられた方がおられました。


仕事で工具をつかうとき、車の運転でハンドル操作をするとき、手を全体使ってモノを握ろうとするとき。
強い痛みも感じるといわれます。


痛みの場所は右手の中指、薬指。
そちらがばね指と診断されて医療機関で治療を受けたが改善せず、
すでに10年以上経過したといいます。

なかなか治らないというケースが多いようだと説明されて、
治癒はあきらめているといわれていました。



「ばね指」を引き起こす筋肉は、どこにあるの?


痛みが出ている箇所が障害を受けていると誤解されやすいようです。

一般の方は今回は「右手の中指と薬指の痛みが出ている箇所の組織」が炎症を持つ主たる筋肉と考えがちです。
それで痛い指に湿布を貼ったり、痛み止めの軟膏を塗るがいつまでたってもよくならない。
次にマッサージ院に行って、患部をごしごしと強めなマッサージをしてもらったら、
痛みが引くどころか、腫れ上がって10日間も眠れないほどだった。
そのような体験をした方がおられます。



なぜ、治そうとしたのにうまくいかなかったのでしょう?



こちらは対処の仕方が間違って迷宮に入りしたたため、
障害が増したケースです。



打撲して打ち付けられたか所の打撲痛を除いて
実際には痛みを発生させる引き金を引く筋肉は、
遠位の関連している筋肉や腱、靭帯などにあります。
時にその痛みは一本の筋肉の端から端にとどまらず、
関連筋をまたいでしまうような遠位な広がりを遂げることもあります。
たとえば経絡線伝いで、頭の頂点から足のつま先までという遠位まで痛みが飛ぶことさえあります。


ですがこれは筋筋膜系の障害が起きたときの特性として、
専門家の間では通常のものの見方です。



それは、わかりやすく考えればどのようなイメージでしょうか?


ばね指でたとえてみれば、下図のようなものでしょう。

トリガーポイント.jpg


引き金を引かなければ、所持した拳銃で傷つく者はいない。
ですがいったん拳銃の引き金を引かれたとき。
遠くまで玉が届いて傷害を負わせることができます。


ヒットマンが痛みが続くように連射してるんだから痛みが継続しているんです。

浅指屈筋部分のヒットマンがいる部分に筋膜の癒着ができたので、
そこから銃が乱射されて右手の中指や薬指が負傷し続けてます!


だったら、施術をする者がやることは決まってますね。

そうです。
泣きながら銃を連射し続けているヒットマンを止めよう!


ヒットマンの使命と悲しみ.jpg

それをやってかないと〜。


指先のばね指部分を痛み止めの湿布しても、
ヒットマンは乱射が続いてるのです。

指先の組織が障害を受けつづけていることに目を背けさせて、
一時的に薬で痛みを散らして軽減させても内部の状態悪化は止まりません。
特にばね指はヒットマンの乱射を早めに留めさせなければ、
確実に障害が指への蓄積していくことで細胞組織が壊れて慢性化してしまうのです。


筋膜の癒着を観る力をつけるには、
ヒットマンを見つけ出して、

「話を聞かせてください。
 そのうえで対処しますから銃を撃たないようにしてもらえませんか」


と問いかけます。
何をしてほしいかを詳しく聞かせてもらうのです。
その結果からもう銃を撃たなくていいように、
穏やかになれるよう導くということです。
それがスピーディーな対応なら優秀ですね。

単純にヒットマンを見つけだしたとき、
その者の「なぜ銃を乱射しているか?」を聞かず、
無理やりそのヒットマンをこん棒で殴打するようなことで殺すなら。

さらに複雑な事態が起こり、
さらに強力なヒットマンを招くことになる。
最悪に導かれるときもあるから、注意が必要ですね。




その「ヒットマンがなぜ撃たざるをえないか」という深みある探求が必要です。
ここに気を配っていることができるなら、
さらに好意的に受け入れられてほしい対応ができていて優秀です。

施術をする先生方に、私がそうしなければ、対処的なことをするねと言われてしまうこともあるでしょう。

もう少し高めて感じたほうがいいということです。

それがなければいくらヒットマンを叩いても叩いても叩いても。
ゾンビのようにヒットマンがやってくることもあるのです。



私は感じるのです。

ヒットマンも、実際は私たちの敵ではない。
自分のカラダの状態を探求することが未熟ゆえに犯しがちなミスを修正してほしいと訴えている。


その思考の声を受け止めていけば新たな探求の成果を発見することがでてくるのです。


ヒットマンが去る.jpg

その発見をさせるのが目的で、目的が達成されたときに、
天使役でもあったと気づくこともでてきます。

サプライズするほど、体が生まれ変われるチャンスです。

そのような駆け引きを私たちはいくつもいくつも繰り返します。
カラダとの声なき対話をしています。




体内ではこのような会話が頻発しています!!!




と、、、私が勝手に考えることも付加して、
トリガーポイントのイメージをお伝えいたしました。 m__m



話を元のばね指に戻しましょう。


浅指屈筋と深指屈筋.jpg


浅指屈筋と深指屈筋を上図に描きました。

起始:
・深指屈筋は尺骨の内側面と背面の近位4分の3
尺骨鉤状突起の内側面。骨間膜の尺側半分。
・浅指屈筋・上腕頭:共同屈筋腱を通して上腕骨内側上顆
・浅指屈筋・尺骨頭:尺骨鉤状突起の内側面
・浅指屈筋・橈骨頭:橈骨の斜線

停止:
・深指屈筋:四指の末節骨底
・浅指屈筋:それぞれの腱は分岐して、深指屈筋の腱をつつみ、四指の中節骨側面に付着する


作用:
・両方:手首での手の屈曲
・深指屈筋:四指の末節骨の屈曲
・浅指屈筋:四指の中節骨と末節骨の屈曲

原因となる筋肉が腕の前腕の深部に位置する筋肉なので、
対処が浅部の筋肉のようにたやすいものではありません。




こちらのお客様のばね指は、以前の私ならばリリースが難しい状態です。
腕の筋肉が癒着が進む、それも過去10年さかのぼった癒着は筋膜が骨化して、
冷えがひどくなるよなダメージの蓄積があります。
腕の部位はずり圧ではリリース痛が強すぎて、その痛みを我慢してもらうにも限度があります。

前腕の肘の近くにヒットマンが連射してそうな部分が強固なようです。

ただすでに他の部位もひどく硬さがでているようです。


なので少しずつ緩めていきましょうと、時間をかけて痛みが過ぎない耐えられる範囲の上限を狙い、
患部を削るように緩めていきます。
カウンターストレインやマッスルエナジーテクニックなどで、
ある程度の緩みを持たせるような下準備をおこなうこともあります。
それで今回も、やってみました。
ただし10年もの経過があり硬化が進んでいたため、
痛みがなく解けるカウンターストレインのような手技では3度手技を繰り返しても焼け石に水。


それに浅指屈筋と深指屈筋は前腕の深部にあるため、
皮膚の直下に他の筋肉があり、それらが浅指屈筋と深指屈筋を覆い隠しているのです。
専門家でも丁寧に観ていかなければ解くのは難しい。


皮膚の直下の筋より奥に入った筋の対処は、
今の私も難易度が高いと感じることもしょっちゅうあります。



浅指屈筋と深指屈筋 深部.png


そして今回は前腕のヒットマンが連射していそうな場を私の指先で検討を付けて、
それから特別なベン石温熱器の使い方(2〜3つのベン石温熱器を用意して、ヒットマンを上下左右に温熱対応する)で
持続温熱対応をおこないます。

それは前腕の厚みが胴体や脚部、臀部などのような厚みある組織と比べれて薄くあり、
ベン石温熱器が3〜4センチ、3分以上加熱すれば皮膚を乗り越え熱が患部まで届いてしまう。
その計算をして緩ませてから、ベン石温熱器という炎症痛を抑えるベン石の力を活かしてのずり圧をかけていくのです。


そうすることで、以前で私が浅指屈筋と深指屈筋の部位を緩めればばね指は改善できると大事なのが分かっていても、
それに対する解決先が打てなかったところから抜け出していける。

新たな施術方法で、そのような明るい印象を持てた。

10年以上のキャリアをもつばね指は、
一度や二度でリリースが可能なはずはないが、
以前にマッサージ店で受けたゴリゴリした解かれ方が涙が止まらないほどいたさが指先に感じられたため。
私に、ばね指はあるが解かれるのは怖いといっていたのだが、


「これは暖かくて気持ちいい。指先のしびれが半分まで、今日で落ちました。
少しでも良くなっていくと明るい気持ちになれます。ありがとうございます!!」


とおっしゃっていただけました。

私も手ごたえを感じられたため、明るい気持ちで次のセッションのご依頼を受けさせていただけます。 ^-^
私も2年前は浅指屈筋と深指屈筋が問題があるとわかっていたとしても、
ホットストーンを用いる前であって、温熱器で対応する考えはなくて。
お客様に対して、かなり痛い思いをさせていました。
患部の発見はできているため改善はなされるものの、
激痛い個所は特には限界が手近なところに生まれるため。
改善を積むことで治癒のゴールにたどり着きたくとも、
2歩進んで1歩下がるを繰り返していたようです。

そこからは温熱対応が効いて抜け出せました。
私自身、うれしい限りです。^-^;



最後に。

筋・筋膜系の痛みの開放を期待してリリースを考えている一般の方へ。

患部にフィットした加熱して気持ちいい暖かさのホットストーンを使って
ヒットマンがいるトリガーポイント部分を15分ほど温めるのを繰り返してみてください。
それで被弾した発痛個所の苦痛が軽減したり、無痛になることもありますから。


筋・筋膜系の慢性痛があって対処を苦慮している方は、
ぜひ、施術院に出向いて自分のトリガーポイントの部分を教えてもらい一度試してください!




ちなみにばね指のお客様は、ホットストーンを通販で買って、
私が指示させていただいた前腕の肘から2センチほど離れた部分を、
上下左右と腕をぐるりと取り囲むように4つのホットストーンで加熱をすること、3週間。



こちらは自宅で私がアドバイスさせていただいた「自身でもこのような石を買って(石の販売しているショップを教えてました)ホットストーンのセルフワークをしてくれると、本当にうれしいんだけど。。。どうかな?」とお願いしてのこと。

彼は繰り返し繰り返し患部の浅指屈筋と深指屈筋を温めて、
患部周辺を治癒促進を図る立役者といえるヒートショックプロテインを出すまで丁寧にセルフ温熱対応をしてくれたのです。



先日、結果報告をいただきました。

「指のしびれがひどくてデスクワークがばね指のせいでできなかったけど、
それがもう、不快感が治まり、これならやっていけます。

モノやペンが利き手の右で握れないつらさを10年続けてきて、
一生続くとあきらめてたけど。
ほっとしました。」


という内容でした。


ばね指以外にも、骨間筋・虫様筋の硬化があって「ヘパーデン結節」という症状も出ていたので、
ペンが握れなくなっていたようです。


そこは浅指屈筋と深指屈筋と同様に骨間筋・虫様筋をホットストーンの温熱対応を用いて緩めてもらっていたのです。


よかったです!!!
posted by スズキ at 12:30| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『はたらく細胞』第1話「肺炎球菌」のみ無料で視聴できます!

体の勉強には、むずかしい本を読むばかりが唯一ではありません。

以前にもこちらのブログで紹介させていただいたのですが、
はたらく細胞』というアニメ。
コミックからアニメになった作品です。

『はたらく細胞』公式ページ

https://hataraku-saibou.com/


いまAmazonやアベマ、そしてTVerなどで
『はたらく細胞』第1話「肺炎球菌」のみ無料で視聴できます!



体内に侵入した病原菌:肺炎球菌を、免疫発揮する白血球が駆除する流れが、
それぞれの登場する細胞を擬人化させて活躍を描き、わかりやすく学べます!!
免疫細胞は、白血球のみならずヘルパー細胞やNK細胞まで出てきます。
血小板キャラが、かわいいと大人気です!



TVer  はたらく細胞 https://tver.jp/corner/f0053616

アベマ  はたらく細胞 https://abema.tv/video/title/26-53
posted by スズキ at 05:09| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月04日

ラジアルタイヤのベルトと同じ二層構造の筋:「肋間筋」



「胸郭」は、理想形が{お寺の釣り鐘}です。

胸郭の理想形.png

施術をする経験上、
左右のシンメトリーな身体にするには、
もっともやっかいな部位のひとつはココ、「胸郭」です。


それは、どういう意味でしょうか?


いくつかその要素があるのですが、
ひとつの筋肉、肋間筋に焦点を当てて観察してみましょう!


肋骨の形状を形作る構成筋として、肋間筋があります。

肋間筋は、2層構造。
内側に内肋間筋、外側に外肋間筋

こちらの2対の筋肉が重なります。
(※ 外肋間筋のイメージを拡張するとき。
   外肋間筋と似た流れで肋軟骨の間を「外肋間膜」という白色の膜系組織がある。
   外肋間膜を外肋間筋に関連すると含めて便宜上扱うときがありがあります)



肋間筋の構成.png


内肋間筋と外肋間筋の筋肉の流れのベクトルを観察します。
内肋間筋は、上から下に向かう筋の流れは外側に向かい、
外肋間筋は、上から下に向かう筋の流れは内側に向かいます。



肋間筋の外肋間筋と内肋間筋の筋の流れ.png


肋間筋の外肋間筋と内肋間筋はラジアルタイヤのベルトと同様の構造です。

ラジアルタイヤのベルト.jpg

ラジアルタイヤのベルトは、
カーカスというさらに奥にあるパーツを緊縛し強く締付け、トレッドの剛性を高めているのです。


肋間筋に本質的に似た構造を持つ腹斜筋という筋肉があります。
その筋肉は内腹斜筋と外肋間筋という2層構造となっており、
引き締まった脇腹を作る力を持つ筋肉です。

それらタイヤ構造や腹斜筋のイメージからも
肋間筋には強く引き締める力、または働きを持つ非常に強力な筋肉でとわかります。



肋間筋の<作用>として、
・胸椎の回旋
・静かな強制的な吸気
・強制呼気

呼吸をするときの息を吸う吐くための肋骨の動きを作り出す筋肉です。


詳細に観れば、

外肋間筋を緊張させて筋の長さを短くすることと
内肋間筋を弛緩させて筋を緩める。

内肋間筋を緊張させて筋の長さを短くすることと
外肋間筋を弛緩させて筋を緩める。

そうすることで
静かな強制的な吸気や強制呼気などの肋骨の動きを起こし呼吸活動ができるものです。
非常に強力なラジアルタイヤのベルト構造の肋間筋により支えられているのですね。


ただ・・・。



もしも、です。

別々の方向へと肋骨を動かす機能を持つ外肋間筋と内肋間筋のどちらかまたは両方が、
互いに癒着し始めたとしたら。



通常肋間筋は、
肋骨を動かすには「前鋸筋」という肩甲骨から肋骨に起始と停止を持つ筋肉と協力しています。

肩甲骨の位置が悪く前鋸筋が使いづらい位置にいつづけることで、
肋間筋に肋骨を動かす負荷が過剰にかかります。
それにより肋間筋のストレスが解消されないまま使い続けることで、
外肋間筋と内肋間筋が筋緊張が元の弛緩へと戻せない硬化へと進みます。


それは息苦しさを感じていれば、
肋骨を広く拡張させ膨らませたままを維持しやすいよう固めてしまう。
これは外肋間筋と内肋間筋の癒着のせいもあるのですね。



だったら肋間筋をリリースすればいい!

肋間筋の上をなぜるようにすれば、解けるのでしょうか?

それが癒着があまりないならば、いいでしょう。

でもすでに胸郭の釣り鐘型から遠のいていると、
たやすく解けることは期待できないんです。


なぜでしょうか。

肋間筋の硬化部を見つけることが、
施術をする方でなければ正確に見出すことが難しいというのが、
そもそもの難易度の高いところなのですが。

他にも、、、。


理由、1

肋間筋が、起始と停止が近接しており、
起始から停止への筋の流れに沿ったリリースができない。




理由、2

肋間筋の奥が骨部ではないため、硬化部へ押し付けてのリリースができない。

洗濯物を手洗いするとき、洗濯板という硬さがあるものに洗濯物を押し付けて摩擦で汚れを落としました。
効率的な深刻な癒着が進んだ筋膜を効果的にリリースする場合には、
カラダの芯にある骨などの硬さがある部位に患部を押し付けて固定して圧かけるとよく解けます。
肋間筋は、奥が肺という臓器等で、それが困難です。


理由、3

内肋間筋は外肋間筋に隠れた部分という重なった部位のリリースは置きづらい。
それと同時に外肋間筋と内肋間筋の筋の流れ方向が異なる。


以前、私のブログで書かせていただきましたが、
多層化した筋の奥まった部位のリリースは専門家以外の方には手が出ないところでしょう
肋間筋の筋の厚みはそれほど厚くなく、無理にちからまかせの圧をかければ、
神経に突き刺すような激痛が感じられます。
同時に厚みがないため外圧からの外傷障害が起きやすい部位でもあります。

外肋間筋の問題部分を見つけ出すのは手で触ってわかるかもしれないが、
内肋間筋は肋骨の骨の位置のずれ(変位)等が推測できる目がなければ、
手で触れられない内肋間筋部位の状態を読めない。



理由、4


シンプルですが。
肋骨と肋骨の隙間は、1センチ前後。
特に肋間が狭窄(せまくなる)するパターンの方は、
肋骨同士が数ミリほどしか間がない。



そのような場所は、激烈な痛みが押圧すればでてしまう。
すでにその肋間筋は柔軟性を失しており痛覚がマヒを起こす状態となっており、
押圧をかければ非常に質のよくない炎症があることに気づくのです。
胸郭の状態が異常があるとわかっていたとしても、
たいていはこの炎症をかいくぐってリリースを推し進めることができない。

私が持つマッサージの専門テキストでも、
そのような場合の解き方を書かずに、
そのような炎症の強い場所は解かないようにせよと、
忌避事項と述べるにとどまるものが大半です。

肋間の狭窄が進んだ方の解き方が、効果が目覚ましいやり方で適切に語られた本などを、
私が知る範囲では見つけたことがありません。


手の指先でこのような狭窄が進んだ肋間筋を強めに押圧すれば、
強烈な痛みが出るが、それに見合っただけのリリースはほぼ起こることは期待できない。
かえって痛みが強いことにより、その部位の緊張度が増してしまい、
その後のリリースをしようとするも、仕事がしづらくなります。

そのような患部への対応は、特別な道具がなければ解くことは難しいでしょう。

歯医者さんが、歯科医療をなすときにいくつもの特別な鏡やドリルなどの道具を用います。
素手のみで治療する歯医者さんはいないでしょう。
それと同じことで、適切な道具を見出して対応するようにすべきです。




以上、肋間筋のリリースのしづらさを、ほんのわずかだけお伝えいたしました。
他にも、私がかつて感じたリリース困難な理由は多数あるのです。




それでは、どのような肋間筋の解き方があるのでしょうか?




下準備として、
外腹斜筋と内腹斜筋という腹斜筋が、
外肋間筋と内肋間筋に似たラジアルタイヤのベルトのような構造になっているといいました。

肋間筋をリリースする前に、腹斜筋を先行してリリースすることです。
腹斜筋のほうがリリースをしやすいのです。
もちろんすでに外腹斜筋と内腹斜筋のどちらかかまたは双方が癒着が進めば、
リリースのときは痛みが笑いながら叫び声をあげたくなるほどに強いときがあります。

ただこちらの体側の腹斜筋は、リリースも比較的安全かつ効果的におこないやすいでしょう。

たとえば、簡易なやり方では、脇腹を手で前後をつまむようにします。
腰のほうの腹斜筋の発痛場所を触診して割り出します。
脇腹の状態がわかりづらいときには、体側を左右に側屈するようにして見つけられることがあります。
繊細なチェックができなければリリースがあいまいになりますが、
発痛場所の特定できないときは、成果は弱まりますがだいたいでというところでつまんでください。
脇腹を腰の部位を四本指で挟み、そちらは固定して動かさないようにします。
脇腹の腹の側を親指で挟み、こちらを動かして腰部のしこり部分を狙って緩めます。
時には自身が脇腹の患部を手で挟み込んだ状態で、体側を右へ左へと側屈させることで解くようにしてください。


腹斜筋が緩むと、肋間筋の緊張が低減する場合がありますので丁寧におこなうことです。



あとは肋骨の狭窄が猛烈に進んでおれば、
肋骨の上に位置する皮膚層が肋骨や肋間筋に癒着しています。
そのような肋骨の上にある皮膚層を指でつまんで持ち上げて肋骨から乖離させるようなリリースも
効果的に肋間筋を緩ませてくれる場合があります。


またこの皮膚を上方向へ持ち上げるというやり方は、「カッピング(吸い玉療法)」によりおこなってもよい。
腋下の肋間筋の詰まりが強い場所は、肋骨へ皮膚の癒着も進んでおります。
自身の手でおこなう皮膚を持ち上げたリリースより、カッピングのカップを皮膚に持続的吸引をさせたほうが
複数の肋骨上の皮膚の癒着した場所を同時にカッピングをおこなうことができて効率的です。






そして鎖骨下や腹側の肋骨と横隔膜の付着点を緩めてください。



以上のような下処理がされて後、少しずつ肋間筋がリリースしやすくなるでしょう。



スモールサイズのベン石温熱器1.jpg

個人的に、ホットストーンを筋膜リリースに応用するようになってから。
スモールサイズのベン石温熱器や他のホットストーンを利用してリリースする場合は、
肋間筋の癒着部をリリースのアプローチ前に、最低でも90秒ほど温熱対応してから、
やはりベン石温熱器等の温熱利用をした道具でリリースをするようにしています。

ベン石温熱器などでは、肋間筋の裏に骨のような固定した押さえ込んで摩擦を起こす部位がなくても、解けます。
ずり圧が壊滅的にやりづらいような委縮が進んだ肋間の場合は、その恩恵は大きいものとなるでしょう。



ただし大胸筋のリリースのときに申しましたが、
男性の場合は、胸部前部をベン石温熱器で全体を緩める圧をかけられるのですが、
女性の場合は、それがバストがありますのでできません。

できればそのような場所は、スモールサイズのベン石温熱器を使うなどなさって、
自身で丹念にリリースをしていけば、解けていくでしょう。
それはハンドマッサージの数倍以上のリリースがホットストーンを使うとできるといわれていますが、
肋間筋の詰まりが強く炎症が強い場所は、アプローチ自体がなされないようなところですから。
そのような場所もベン石温熱器を使えばベン石の消炎効果の高さが効いて、
アプローチを可能としてくれます。
その意味で、ベン石温熱器とは画期的な肋間筋リリースに対応可能ですね。





さまざまな各人の体質や体型、そして課題に即した肋間筋のリリースアプローチをおこなうことにより、
徐々に胸郭の形状が、上で観ていただきましたお寺の釣り鐘に近づいていきます。

胸郭が理想形となれば。。。すると、、、、

胸骨が動きが正常化して心臓や肺をマッサージを受けることができて、
血液の循環や呼吸代謝の改善がなされます。
胸腺の働きが改善され免疫力が安定的に発揮されます。
そして腕の位置がシンメトリックに配置され、肩甲骨が正しい位置へと向かいます。
肩甲骨のポジションとお尻の腸骨は動作上密接な関連があり、
肩甲骨が正しい位置におさまることで骨盤が正しい状態で地面を捉えたてるようになるのです。
それにより姿勢の改善が起こります。
胸郭が理想形でなければ、物理的に全身の無駄な力が抜けた立ち方ができません。
posted by スズキ at 09:53| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月02日

『胸腺が、どのように免疫力発揮にかかわっているのか?』の補足

昨日の私のブログを読んでいただいた知り合いの先生から、メールをいただきました。


以下が昨日ブログです。
2020年07月01日
免疫力が低下しているとは、胸骨の手押しポンプの動きが悪くなったってことで見れるの?

http://bodywise-note.seesaa.net/article/476016127.html


「免疫のところで胸腺が必要な理屈、もうちょっと突っ込んで話したほうがいいいのではないの?」
ということでした。


免疫系のしくみは複雑になりがちですし、
いまだ解明し尽くされていない面もあり。
ならば私が口を開いて間違ったことをいうのも怖ろしい。

そのような姑息な考えを見抜かれての突っ込みでした。
ごっそり割愛させていただこうと考えていたのです・・・。m__m;



なぜ、胸腺が活躍しないと免疫系が働けないのか?



一次二次リンパ組織.png


骨髄(骨の内腔を満たしているやわらかい組織のこと)は造血細胞として、
すべての血液を作る造血幹細胞を持ちます。
その造血幹細胞から分化して【B細胞】という免疫に関与する細胞が作られます。

骨髄の造血幹細胞に由来するのは他にも胸腺でT細胞を作るための前駆細胞も同様です。
前駆細胞が胸腺に運ばれ、【T細胞】が作られます。

ちなみにT細胞というと、
ヘルパーT細胞や、キラーT細胞(ウイルスに感染した細胞や癌細胞を認識しその細胞を殺す)などは、
聞いたことがある方も多数おられるでしょう。




上記の、B細胞とT細胞が分化するステージを、『一次リンパ組織』といいます。

B細胞とT細胞は、脾臓やリンパ節に送り込まれ、そこで出会います。

その出会いの場の脾臓やリンパ節がB細胞とT細胞が互いに協力しながら免疫発揮するためのステージになります。
そちらを『二次リンパ組織』と申します。



・・・ざっくりした言い方ですが、
もしも、脾臓やリンパ節という場に、
出会うべくして出えあうはずの二人が出会えなければ。

それでは香盤表に明記された登場人物が欠けたドラマです。
「冬のソナタ」で、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウのうち、
ペ・ヨンジュンがいないままドラマを撮り始めるようなもの。
それでは冬のソナタの熱狂的ファンも生まれなかったでしょう?



いや、話を元に。



二次リンパ組織という免疫発揮する脾臓やリンパ節というステージでは、
胸腺で分化したT細胞がいて免疫発揮ができる。

ならばさらに胸腺の働きをよくすれば、
免疫発揮する力強さがぐんぐんと増していくということですね。



私どもの施術でおこなう免疫力をあげる操作の重要なポイントのひとつは、
お客様の胸郭を柔軟性良くかつ左右対称にすることで呼吸器の状態を改善させること。
その場合には胸椎の柔軟性と変位の修正と胸骨の動きやその周辺の異常部位を改善させる。
そこを徹底しておこなうことで、成果を出しているんです。


働きが弱くなった胸腺を把握できれば、
そこでは機械的に免疫力は低下していると予想され、
ならば胸腺をどうにか働きやすい環境を作り出していこう!

そういうアイデアです。

単純でしょ。



ただ言葉でいうのはカンタンですが、そこには現状を観る経験値の高さと緻密に計算された改善プロセス。
同時に、現状の手技では対処できてないと感じれば、それをストックはするが別のものを得る必要があります。
つねにやり方をゼロベースで再考して手技を刷新し続ける努力をしている先生でなければ。。。
なかなか弱った胸腺の働きを取り戻すことができない。


そのようなことはいえているのではないでしょうか。。


研究が進んで施術による改善の積み上げが、すぐれてうまくいくことができれば、
受けたお客様の体質レベルで状態が徐々に、そして確実に上向いていきます。
お客様は、そのような先生を見つけてほしいと思います。


ただ私は研究を必死にしているものの、
いまもまだ納得できるものではありません。
寝食忘れて研究して、
一歩ずつ成長している手ごたえはあるが、それでも難しい。

難易度が高い部位のひとつが「胸腺の働きを根っこから改善させる」ことだと思います。
ホットストーンを使うことで光明を見出すきっかけをいただいたものの、
いま、まさにそこについての独自のノウハウを研究しているところです。



余談となりますが。
ちまたでお勧めされている胸腺マッサージ。
胸骨の上あたりをなでる、さするというようなやり方で、
状態がさほど悪い方ではなければ、胸腺の動きも改善が一時的に成されるでしょう。

免疫系の不安がある方であれば。
それをネット等で調べてやってみるのも手でしょう。



ですが、
すでに最奥では胸椎の位置の変位が強くなった状態が長期にわたり、
胸骨周辺の肋軟骨の状態が悪い方のとき。
例えば胸骨の最下端の剣状突起が突起として触れていない場合は、
私がかつての経験からでは理想の半分以下の呼吸の状態だといえるでしょう。(※ただ一部のふくよかな方は、違うときもある)
それは胸腺の働きが弱まっているカラダのサインです。

その状態からできるだけ早いところで手を切るような行動を起こしてください。


posted by スズキ at 12:26| Comment(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月01日

免疫力が低下しているとは、胸骨の手押しポンプの動きが悪くなったってことで見れるの?

過剰なストレスが免疫力低下に、私たちを追い込みます。

オーバーワーク:適度な休息をとれず働きすぎによる過労。
精神的ストレスが常態化すれば、過度な緊張が抜けなくなる。
様々な原因により、
結果、「呼吸が浅くなり(←キーワード)」免疫力が低下することがあります。


免疫力が低下すると。

ウイルス感染に負けて風邪をひいたり、
消化器が弱くなり口内炎ができたり、
各人固有のアレルギー反応が過度に起きやすくなる。

大きなところでは、免疫性疾患がんのような命に係わるケースもあらわれてきます。

他に目を向ければ自己免疫疾患には、
バセドウ病、関節リウマチ、橋本甲状腺炎、1型糖尿病、全身性エリテマトーデス、血管炎など。
生命体として生き続けるために、自己の細胞を守る免疫系が適切な制御が困難になることも怖ろしい。



免疫は、外部からの細菌やウイルス等を様々な機能特化したリンパ球により攻撃し身を守る生命維持に欠かせない機能です。
リンパ系がつかさどります。

具体的に観察していきましょう。

下図はリンパ管。リンパ球を全身へ送る水路ですね。

リンパ系.png

あなたは、リンパマッサージをご存知ですか?

リンパ管内部の”老廃物”がリンパ管内をふさぐように流れを停滞させたとき。
カラダにはむくみ等がおきます。
リンパマッサージは、そのようなリンパ管内の老廃物をリンパ節という老廃物を処理する器官へと送り進める意図を持った手技のことです。
またはリンパ管が筋肉の凝りで圧迫されてリンパ液の流通を阻害するときなどがあり、
最近ではそのような凝りも同時に緩めるようにしているという先生方もおられるようです。

リンパ球を運ぶためのリンパ管という水路の運行障害を取り除くことで、
リンパ管の末端まで免疫物質を送り循環させることは重要ですね。


ですがリンパ管はリンパ球を作る器官ではありません。
リンパ管の内部の通りがよくなったが、肝心のリンパ球が源流から流れてこないとしたら?

通行しやすくなった道路を作っても、誰も何も通らない道なら意味がない。
通り道の舗装だけでは、人によって十分とは言えないのです。
それだけではリンパ系システムが機能してくれません。。


そのような状態にある方がいるこを理解していただきたいのです。


あなたが免疫を強めたいと考えたならば、
リンパ球を「育てる」器官の特性を熟知してみたいと思いませんか?



免疫機能を強化するには、
(1)機能性高いリンパ球の製造を促進させる(リンパ球のエリート製造工場の機能)
(2)リンパ球をリンパ管に適切に送り込む(「在庫を出荷しない病」)
このふたつが欠かせません。

免疫機能を強化するための土台作り。
こちらに取り組めば、
体液のpHの影響でリンパ管内の老廃物もたまりづらくなります。
それゆえにリンパマッサージと同時にか、
または幾分先行してリンパ球を育て送るという点に手を差し伸べるべきでしょう。



では、リンパ管の中を通る「リンパ球」は、
どこで、どのように作られているものでしょう?

私たちは、うまくリンパ球を育てているのでしょうか?
育てたリンパ球を、リンパ管へと送り出しているのでしょうか?
自身のそのような実態を把握できているでしょうか。




ただ今回は免疫系の詳細なお話をするには場が違います。
施術系の話がぼやけるため、ばっさりと割愛させていただきます。


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今回、取り上げるのは免疫機能をつかさどる器官は『胸腺』です。

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『胸腺(きょうせん、英: thymus)』は胸腔に存在し、T細胞の分化、成熟など免疫系に関与する一次リンパ器官。
胸小葉とよばれる二葉からなっており、胸骨の後ろ、心臓の前に位置し、心臓に乗るように存在する。(Wikipediaより)

胸骨前から.png

胸腺横から.png

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胸骨はココに!.gif

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『T細胞』はリンパ球の一種で、骨髄で産生された前駆細胞が胸腺での選択を経て分化成熟したもの。
細胞表面に特徴的なT細胞受容体(T cell receptor;TCR)を有している。末梢血中のリンパ球の70〜80%を占める。
名前の『T』は胸腺を意味するThymusに由来する。 (Wikipediaより)

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骨髄(B細胞分化)や胸腺(T細胞分化)の一次リンパ組織と呼ばれる器官で、
免疫細胞の原型が作られます。
ただこのままでは免疫機能が発揮できるわけではないのです。
それらは脾臓・リンパ節などの二次リンパ組織に送られ、
さらに練りに練られて優れた免疫行動をとれる細胞へと変わることで活躍できるわけです。

優れた免疫行動がとれる細胞には、どういう細胞があるのでしょうか?
たとえばがんのような細胞に対抗してくれる免疫系の細胞にNK細胞(ナチュラルキラー細胞)です。
自己のカラダのなかにあるT細胞のなかで優れたT細胞を選抜して鍛え上げた進化系がNK細胞です。

強力な免疫力を備えたNK細胞の存在は、胸腺内のT細胞が元になるのです。
素材となるT細胞を十分に製造し、そしてそれを次のステップに運ぶのです。
脾臓などの二次リンパ組織に運ばれて強力な免疫細胞に練り訓練された免疫部隊を組織してカラダを守る流れです。

つまり端的にみれば、
胸腺が活躍できなければ、
その時点で次のステージに進めなくなり免疫機能全体の活躍ができなくなるという、
負のドミノ倒しのようにバタバタと倒れる仕組みなんですね。


ここまでお話をさせていただいたことから、
「胸腺は、大切な免疫系の要でもあるな」と感じていただけたら、うれしいです。



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ある意味、胸腺の中に、免疫系の大事な素材がストックされているといえるでしょう。


子供のころに胸腺は最も大きく、大人になっていくと徐々に縮小していくともいわれています。
事実、そのようなことがいわれるほど、大人になると胸腺が縮みこまってしまった人を観ることができます。

食生活等の影響もあるようですが、
胸腺は心臓にも負けないくらいハート型の形状をしています。
情緒が安定してしあわせホルモンが出ている人ほど、
オトナになっても胸腺は大きいといわれています。

胸腺が委縮すればT細胞を製造するには制約が加わります。
単純に敷地面積が広い工場のほうが製造能力が高いのです。

なので気を付けてストレスフルな気分での生活上の切なさを上回る、
自己を充実させて喜びを感じられる暮らしを追求すること。
それが大切な胸腺の状態をよくする戦略となります。
こどものように純真無垢な明るさで、やさしさで生きられておれば、
胸腺の大きさは大きいことでしょう。




次に胸腺の内部に蓄積したT細胞を送り出す必要があります。

たとえば血液を送り出すときには?
心臓のポンプの力で、勢いよく動脈管へ血液を送りますね。
心臓から体の末端まで血液を送るには、
15個分の心臓の力がないとだめだといわれています。

実際は血液を動脈を通して送る力のあとの14個分の心臓のパワーは、
筋肉の収縮と伸長により血管内の血液を絞って送り出す力により運用されています。


胸腺は、心筋というパワフルな心臓のようなポンプの力を持ってはいません。
胸腺は、免疫物質が貯められた、静止したままの袋のようなものです。

ちゃっかりとしたところは、胸腺は心臓真上に設置してある臓器ですから。
多少なりとも心臓のポンプの動きによる振動波をいただき、
胸腺がポンプを持たない状態をカバーしようとしてくれるのかもしれません。
ただしこれだけの力では、胸腺内の貯まったT細胞を送ることはできません。



それでは強力なポンプ力が必須な胸腺には、
いったいどのようなポンプが与えられたのでしょう?


強力なポンプ力といわれれば、
鋭い方は察してくれたでしょう。


呼吸をするときに、胸が膨らみ縮みという繰り返しがおこります。
そのときにポンプ現象が起こっています。

スムースに肋骨が、胸骨が動くのです。

「息を胸に吸い込めば」肋骨が前後左右に拡張します。
その時は胸骨は前方へ移動します。
「息を胸から吐き出せば」拡張した肋骨や胸骨が大きくスムースに縮みだします。

少し小さくなりますが下図のようになります。

呼吸時の胸郭の動き アニメ.gif

この胸骨が前方に出たり、後方に引っ込む様子を、
私どもは{井戸の手押しポンプ}といいます。


胸骨と胸椎に挟まれた位置に、胸腺はおります。

うまく胸郭が拡張し収縮するというムーブメントが起きていれば、
胸郭が拡張するときには胸骨と胸椎の距離が離れ、
胸郭が収縮するときには胸骨と胸椎の距離が近づきます。

このような動きにより、私たちの心臓や肺なども自己マッサージを受けられているものは、
非常にタフな力を発揮できます。

同時にこの胸郭呼吸が強力な胸腺からためられた免疫物質を排出して
二次の処理システムへと送るためのポンプ力にしているのです。


免疫力の良い方々の胸郭を観察すればわかります。
井戸の手押しポンプがしっかり機能して、前後に動いています。

その逆に、
免疫力が思わしくない方々の胸郭を観察すればわかります。
井戸の手押しポンプが、あまり動けておらず機能していないのです。
その機能していないというのは、
胸腺内の免疫物質を次の二次リンパ組織へ送る力がないということを意味しています。

このような胸郭のポンプ力が低減されている方々の場合には、
リンパマッサージを受けてリンパの流れを改善させたが、
リンパ管の水路に免疫物質がまばらに流れるだけの様子がイメージされます。
それでは強力なウイルスや細菌から身を守れません。


なので、私どもは、お客様の胸骨の呼吸時の手押しポンプの動きがあるかどうか。

そこを観て、免疫系の問題を持たれているかどうか。
同時に手押しポンプの動きの振幅の正常ではない減少の量から、
どれほどの根が深いものかをみています。



一般的に胸骨の動きが正常な状態と比較して異常なといえるほどすぐない振幅の手押しポンプ状態であれば、
それは胸郭全体に問題を感じることがあります。

・ある方は肋骨が拡大したまま固定なさっておられる拡張型のパターンをもつ胸郭。

・ある方は肋骨の前側の肋軟骨が内側に陥没するロート胸のパターンをもつ胸郭。

・ある方は右側肋骨が前後に拡張しており、左側肋骨は前後がつぶれるようなパターンをもつ胸郭。

・または器質的に胸郭形成不全ということもある。
(こちらの場合では筋膜リリースをすることで、骨格上の配置を変える適応範囲外となります)


などなど、
各、それぞれのパターンが他種にわかれてあります。



それらのパターンがどのような状態で構成されているかを思い出すままちょっとだけ観察分類すれば、

・肋間筋が緊張して委縮したまま固定していた、

・腋下の肋間筋が縮み過ぎてしまったり(特に左側)

・胸骨と肋骨を結ぶ靭帯(胸肋靭帯等)が骨化して動けなくなったり、

・肋軟骨の配置異常から肋軟骨同士で癒着がなされたり、

・胸椎に細かな左右屈が多数入った状態が慢性化していたり、
 (この場合は、「全脊椎の作用と性質」を参照すれば多くの身体情報をキャッチできるでしょう。)



胸骨の手押しポンプの様子は、
本人も視覚的に状態を確認できるため、
容易に理解し受け入れることができるでしょう。
その現状が自身の免疫系のコンディションに関連するという理解があれば、
もし動きが悪いようであれば改善することで状態の良化を図れると信じて対処していただければ幸いです。

多くの場合、物理的な落ち込みを改善すれば結果がでていきます。


ですが肋骨の周囲のリリースは、
痛みが強く出るという点、
それに肋骨および肋軟骨等が容易に骨折に至る点、
ハンドマッサージ等でセルフリリースをするにも
難しく感じるところがいくつもありました。

つまりなかなか成果が出ないんですね。。。

私もかつて、多くのお客様に、
「少しでもいいから肋骨の変位した部分を緩めるように、セルフマッサージをしてくださいね!」
とお願いし続けたことか!!


きっとまじめなお客様が多くおられるので、しっかりお風呂に入ったり、
柔らかくなるときにがんばったことでしょう。
ですがすでに硬化が進みが強くなっている方々は特に変化が非常に起こりづらいのです。




それはなぜでしょう?
ここからは一般の方にはさほどわからなくてもいいレベルのことかもしれませんが、
実際に施術で胸郭のリリースをするときに、胸椎のずれがある場合に、
その修正が難易度が高くリスクもあって困難であると思えることが多い。
そんな感想を漏らした先生を知っています。



私と一緒に施術の詳細を話し合うと、やはり胸椎の緩ませ方は他の部分とは違うという意見を聞くことがあります。



もちろん、他の部分も解きづらいところは山ほどある。

でも、胸椎がずれて固まり、胸椎らしい動きが取れないことが、
実は先ほどから申し上げている胸骨の手押しポンプの動きが起きない原因になっているのです。

背中を触って胸椎の左右への湾曲が多くある場合、
特に上部の心臓等へ脊髄神経が分枝されている神経根が閉じるような部分があれば、
大幅に免疫力を後退させる「風が吹けば桶屋が儲かる」的な問題を含んでいますので。

このような部分。

私も、以前はどのようにうまくこの部位をリリースすれば、
より安全かつ効果的に改善をなされるかを、いろいろ手技で考えていましたが。
結果としては、うまく私自身が納得できるような成果まではあらわれませんでした。
相当、寝食忘れて研究して、施術中もその成果をもとにお客様へ対応させていただいて、
がんばってはいたのですが。。。

申し訳ありません。


ただ現在、ホットストーンを使って、長時間の置石、敷石を使って、
胸椎のこの胸郭の根に当たる部分。
計算して長時間温め続けさせていただいてから、
後にリリースを私の手で加えていきます。

そのようにさせていただくことで、
お客様へのリリースにかかるときの肉体的な負担、それに派生する精神的な負担も軽減しました。
同時にホットストーンを使ったリリースを受けられたお客様の多くが、
状態が改善されたままでいられる時間が長期にわたり持続するようになった。
また、その状況で再度施術を受けるようにすると、
改善の深まりが以前よりもさらに上向くようになったとおっしゃっていただける同業者の施術家の先生もいまして。

私にとって、ホットストーンを総合的に利用することで、
いまだかつて対応できていなかったもどかしかった部分をきれいにしていける。
そのようなことはうれしい限りです。




そして、施術で施術者の手で脊椎のなかの胸椎を稼働できるように緩められていき、
そのうえでスモールサイズのベン石温熱器を用いて胸部の手が届く肋骨や胸骨部を解いた人から感想をいただきました。

「自分の胸が、こんなしなやかに躍動するものだったなんて、今もまだ信じられません!」

そして、
「以前は定期的に体調不良の波が押してきたが、最近は、ひどい状態にはならなくなった。
 ひどくなりそうな気がすれば、少しまたスモールサイズのベン石温熱器を使って
 首(後ろ側)と腕と胸、そしてお尻の仙骨と腰椎5番の間の腰仙関節のところを解くと、
 あれほどひどい片頭痛もしなくなったし、まだ期間は短いけど梅雨なのに精神的にうつにもならなくなったわ」

とのことです。

意外に免疫力が高い体の状態のときは精神的耐性が上向いていて、うつになりづらくなります。
免疫力が低下すると、体内の代謝が不良となっているせいもあり頭部の血流が減少することによるうつが起きやすいようです。



ただまだ課題として残っているのは、
すでに胸椎の椎間板が狭窄が強くなって凸凹しながら固定されている方の場合。

スモールサイズのベン石温熱器を使っただけでは、
手持ちのスティックでアプローチできるのは自分の手の届く胸部の前面止まりになりますから。
他者によりうつ伏せで施術を受けたり、または長時間ホットストーンを背中に置いたままにするような過程がなければ、
成果が出るとは言えない状態です。

もちろんある程度の身体上の柔軟性があれば、その状況も違うのですが。。。
どうも、変化改善のペースが遅いという点と、胸の前だけ緩んで、胸の後ろは放置して硬化したままでは、
体質上、前後の動きに動と静のコントラストが異常につきすぎるのは新たな問題が出る可能性もあります。

なので、今のところは、脊椎がL字パターンで曲がる人はまだ大丈夫ですが、
すでにS字のゆがみがあると胸椎のゆがみを指摘された方の場合には、
施術者等に頼んで背中の胸椎のリリースをしていくことを先行して改善させたほうがいい結果につながると思います。



そのようなご希望がございましたら、気軽にお声がけください。

posted by スズキ at 17:01| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする