2020年06月24日

窮屈に頭を締め付けるヘルメット筋は、かぶるな!:「後頭前頭筋(前頭筋・後頭筋・帽状腱膜)そして側頭筋」

「スモールサイズのベン石温熱器を使ったセルフケア」をしていただけるように考えていますと、
以前、ブログでお伝えいたしました。

スモールサイズのベン石温熱器は、たいへん小回りがきくツールですから、
そのケア範囲は、
・頭部と首
・胸部(腋下・鎖骨周辺・胸骨・肋間)
・腕
のような部位にリリース効果を発揮できるでしょう。


まずは「頭部と首の解説」が先と考えて、
早々にそちらの部位の解説を少しずつブログに解剖学的な知識を書かせていただいております。
深いところはわからなくとも、事前に「へぇ〜、私の中身ってそんなふうになってるんだ」と。
そのような感じで眺めていただけたらうれしいです。

それで、少し急ぎでブログにアップとなります。
今日、2つ目のブログ投稿です。 m__m




■ 窮屈に頭を締め付けるヘルメット筋は、かぶるな!:「後頭前頭筋(前頭筋・後頭筋・帽状腱膜)そして側頭筋」



前頭後頭筋と側頭筋1.jpg



まず、お知らせしておきたいこと。


■ 帽状腱膜は、ゴリゴリ、解かないで! 「前頭筋」と「後頭筋」を緩めるのが先です!




前頭後頭筋と側頭筋と帽状腱膜.jpg



頭部の頭頂部には筋肉がなくて、そこは自力では動けない組織です。

「帽状腱膜」という{腱膜}は、自力で収縮弛緩して動きを表現する{筋肉}とは違います。
「前頭筋」と「後頭筋」という、2本の筋肉により引っ張られることで受動的に動かされます。


「帽状腱膜」が緊張しすぎで固定したときには、
筋骨格性(緊張性)頭痛・眼精疲労・不眠などの症状は出ますが、
本来的には自力で筋肉が拘縮して委縮するような凝り方はできないのです。
それゆえに「前頭筋」と「後頭筋」という、2本の動きの主導権を持つ筋肉が先に凝りが出て、
その凝りに乗じて帽状腱膜の組織が直下の頭部の骨や頭皮に癒着が始まったという流れとなります。

「帽状腱膜」部分を通常の筋肉を解くようにゴリゴリとずり圧をかけても、
元から薄い腱膜層ですからその解き方は通じません。
通じないどころか、無茶にゴリゴリすれば、
帽状腱膜なり頭皮なりの組織はダメージを受けてしまう。

( 貴重な毛根を死滅させたくなければ、絶対にすべきではない悪行です         )
( 一度、毛根組織をつぶしたなら、それが再生して元通りにはならないと思ってください )


帽状腱膜にダメージがあるときのリリースする手順として、
硬化した「前頭筋」か「後頭筋」の2本の筋肉のどちらかかを、
またはその両方の硬化した筋を先行してリリースを十分にしておくことです。
そうすると張りが強く頭部を圧迫している帽状腱膜は、
そこを解かなくても緩んでくれる分があります。

特に後頭筋は厚みがあって、こちらが張ると帽状腱膜には悪影響が前頭筋にまで及びます。
しっかり後頭筋を緩めるようリリースをしていきましょう。


※ <後頭筋部分のリリース>は、
  頭骨が直下にあるため、筋を押し付けて解こうとするとダメージがでてきます
  {かっさ}などの軽擦により解くようにするのが効率よいといえるでしょう
  ただ後頭筋が硬さが強すぎて骨化したときには、
  個人的な経験上の話ですが、ハンドマッサージでリリースできた試しはありません。
  温熱対応以外ではなかなか解けないように感じます。




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前頭筋・後頭筋は
・頭皮を後ろに引っ張る。
・眉を持ち上げる
・額にしわを寄せる
という作用があります。


額にしわを寄せ続けるようなしかめっ面をしがちな人は、
前頭筋・後頭筋をしっかり深めに緩めるようにすると、
さっぱり、すっきりするようです。




ちなみに。

通常は「後頭前頭筋(こうとうぜんとうきん)」として前頭筋・後頭筋と帽状腱膜をひっくるめて一本として扱います。
ですが施術では
・前頭筋がダメージをうけたとき
・後頭筋がダメージをうけたとき
・帽状腱膜がダメージをうけたとき

それぞれが別々の違った症状が出るので、
症状別に部位を把握して整理して頭に入れるようにします。

そのような分解整備をしてパターン化して人体を観ていくのですが、
臨床を積むと本に書かれている個別症状も一例でしかなく、
個別の筋に対して新たな症例を先生の経験値があがることで付け足されていくことになります。


一般的には、
・前頭筋がダメージをうけたとき
 額の上方に疼痛を訴える(比較的、範囲が狭いですね)
 前頭部の頭痛としてあらわれるときもある

・後頭筋がダメージをうけたとき
 後頭部から頭蓋部をとおり前頭筋、そして瞼周囲まで疼痛(頭頂部広域に疼痛範囲が及びます)
 頭頂部や後頭部の頭痛としてあらわれるときもある

・帽状腱膜がダメージをうけたとき
 筋骨格性(緊張性)頭痛・眼精疲労・不眠などの症状など



また側頭筋についてもお伝えしておきますね。


側頭筋の影響範囲は歯にもおよびます.jpg

・側頭筋がダメージをうけたとき
 側頭痛がおきる
 側頭部の頭痛となるときもある
 上顎の歯痛

私事で恐縮ですが、
12年ほど前のこと。
急に上の右奥歯が歯茎も腫れて激痛で歯医者に駆け込んだことがありました。
患部のレントゲンを撮っていただきました結果、
「特に歯には問題はないですけどね〜」という診断でした。
それで取り立てて治療は受けず、
痛み止めを出しましょうかと言っていただいたのですがお断りして。
3日間、右上奥歯の激痛で苦悶した覚えがあります。
日に日に不安が膨れ上がって、ほぼパニックでした。
でも一週間すると、けろっと痛みが消滅。
ほっとしたことを覚えています。


右側の側頭筋が引き起こした歯痛だったのでしょうか。。。
本当に歯も歯茎も、上方に引き連れた牽引痛がしびれるほどの痛みで、
その当時に側頭筋の影響が歯に及ぶと知っていたとしたら。。。。

ただ残念ながら側頭部への刺激の与え方は難易度が高くて、
ここもまたベン石温熱器を使った温熱対応をしないと深めに解くのは難しいんですよね。
posted by スズキ at 19:10| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

デコルテラインを美しく、そして健康的に「胸鎖乳突筋」^-^

おはようございます!

首回りの筋肉の中で、
対面者が前から見て目立つ筋といえば「胸鎖乳突筋」でしょう。

バレエダンサーが、首筋を伸ばすと胸鎖乳突筋がくっきり「V字ライン」があらわれます。


胸鎖乳突筋のVライン.jpg


首筋から肩周り+胸元までを{デコルテ}と呼びます。
うつくしいデコルテラインは、見た目もいいでしょう。



でも、美容視点だけではなく、運動性能や健康面にも影響が出てきます。


頚椎が屈曲が強すぎてたわんだ状態で胸鎖乳突筋の「V字ライン」が出てこないとき。
鎖骨の位置が理想から離れているのか、首や頭の位置や筋肉の状態に問題があるか。

すると頚椎の骨で支える力が減ります。
それを補うため頚椎関連筋群に強い緊張を起こさせて頭部の重さをささえだします。

そのような首筋の緊張は、弱い力でも頚椎を傷つける恐れがでてきます。
首のしなやかさが失われると外圧や動いたときの遠心力に弱くなり傷つきやすいため、
無自覚のうちに全身的に運動能力を制限して、動けないことで体を守る反応を起こします。
すると全身の姿勢や動作をも窮屈となるのです。

「V字ライン」がでてこない首の状態が続けば、
頚椎後部の骨の中を通る脊髄神経にも頚椎同様の屈曲を強いられ、
脊髄神経内の情報のやり取りにも影響をあらわします。
それに気管支やその内側の食道の圧迫という自らの筋で自らの首を締め付けてしまうのです。




様々な胸鎖乳突筋の癒着による不都合を避ける視点からも
「首筋のVライン」をきれいに保ちたいですよね。



では、胸鎖乳突筋について、詳細を観察してみましょう!



私がいつも使っている解剖学図が立体で観察できるソフト。
ビジブル・ボディシリーズのなかの『MUSCLE PREMIUM』という筋肉関係の専用ソフトがあります。
『MUSCLE PREMIUM』  
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.visiblebody.musclepremium&hl=ja

それは医学を学ばれている方も使っておられるものですが。
そちらで「胸鎖乳突筋」を観ると以下のような絵が現れます。

「ほぼ胸鎖乳突筋とは1本の筋肉で、 起始の付着点が違うところにもついているんだな」

としか思えない絵です。


胸鎖乳突筋を『MUSCLE PREMIUM』で.jpg


多くの方々のニーズでは、この上図で十分カバーできるでしょう。




ただし施術をさせていただくものの場合には、
この図をみると、
「あちゃぁ〜、よくないね!」といいたくなるのです。

施術で扱う場合は、
胸鎖乳突筋を1本の筋肉と見てはいません。
2本の筋肉として個別に調べ、そのうえで個別にアプローチを施していきます。
なぜかというと、胸鎖乳突筋の起始の異なる2本の筋肉は、
それぞれが異なったトリガーポイントを発生させるからなのです。


(別々の起始を持つ筋肉ですから、それは当たり前といえばそれまでですが、
 胸鎖乳突筋自体が首の筋肉としてボリュウームがあり存在感高く周囲への影響も大きいので、
 胸鎖乳突筋は2スジの筋肉で構成されているとみるべきでしょう)




すると私が最近、あまり使ってない別のandroid OSタブレット用解剖学ソフト「Essential  Anatomy 3」により描かれた図のほうが
じゃっかん『MUSCLE PREMIUM』よりも実情を把握しやすいでしょう。

それが以下の図です。


胸鎖乳突筋の上下が緊張すると.jpg


「胸鎖乳突筋」

<起始>
・ 胸骨柄(上となる胸鎖乳突筋)

・ 鎖骨内方(下にある胸鎖乳突筋)

<停止> 側頭骨の乳様突起



上図で観察していただければわかりますが、
側頭骨の乳様突起部に付着する停止部はひとつですが、
胸骨柄からと鎖骨内方からと起始部が2か所に分かれております。

この2つの胸鎖乳突筋が協調して以下のな動きをもたらします。
<作用>
・反対側へと回旋し、情報に傾ける(片側性)
・頭部と頚部の屈曲(両側性)
・吸気時の補助筋(両側性)
・後頭部と頚部の動作のコントロール(両側性)




この作用にある
反対側へと回旋し、情報に傾ける(片側性)というところから、
空間識失調や、めまい、回転性めまいなどの固有間隔の障害を訴える人もでてきます。


ちなみにこちらの胸鎖乳突筋は、手で触ろうと思えば簡単に触れる表層にある筋肉です。

だから自分でのオイルマッサージや筋膜リリースマッサージのようなアプローチをしやすい筋肉です。

私が自分の胸鎖乳突筋を解くときには、他者によるリリースよりもセルフリリースのほうが、
痛みの調整を的確にでき急所を刺激されたときに感じる恐怖心も起こりません。




簡単な胸鎖乳突筋の筋肉をリリースするやり方を、ご紹介いたします。



胸鎖乳突筋は筋断面もそこそこありますから筋力が強く、
胸鎖乳突筋が硬くなって喉が詰まってるし息苦しいなというときは。
私は自分で胸鎖乳突筋を乳様突起から鎖骨内方と胸骨柄の2本を別個にイメージして筋を
痛気持ちいい程度に、親指と人差し指でつまみ上げて「コリッ・コリッ」と胸鎖乳突筋の筋を横断刺激を与えて解いていきます。
けっして無理をするほど強くつままないように。
少し物足らない程度の刺激でも、定期的に繰り返し行うことで成果は必ず出てきます。

そして胸鎖乳突筋の筋緊張が強いときには、
右側の胸鎖乳突筋を解くときは少し(20〜45度の角度)頭を右に回転させてから
胸鎖乳突筋をつまみ上げてみてください。
そのほうがつまんだ時の痛みも軽減しますし深くリリースできます。


またこちらの胸鎖乳突筋の硬さがあまりにも強すぎるという状態ですでに大きな影響が身体にも起きているような方のとき。
たとえば、メニエール病などもともなうとさらになのですが、
胸鎖乳突筋の刺激を受けると回転性めまい、めまいなどが強くあらわれることがあります。
そのようなリスクを避けるためにも、もし、自身で胸鎖乳突筋を触ってみて石のように硬いと感じたならば。
セルフリリースはいったん置いておいて、かかりつけ医に相談していただくようにお願いいたします。



余談ですが、
胸鎖乳突筋のリリースは、
スモールサイズのベン石温熱器を使ってみて、
私自身が「へぇ〜、私の首筋ってこんなに柔らかくなれるんだ・・・」と驚くような成果が実感できました。



スモールサイズのベン石温熱器1.jpg

ベン石温熱器を使っての表層筋部分の快適なリリースは、一般の方も、直感的にやりやすいので。
一般的にホットストーンでのリリースは、ハンドリリースの3倍も解けると言わしめることがありますので。

効率よく自身のデコルテラインをきれいにしようとお望みの方は、
ぜひ、1週間。
だまされたと思ってスモールサイズのベン石温熱器を試してほしいです。

このスモールサイズのベン石温熱器のヘッド部分の窪んだ部分が、
ほぼほぼ胸鎖乳突筋を解くために作ったアーチだと思えるほど、
絶妙にフィットして効率よく胸鎖乳突筋に熱をつたえてリリースしていってくれますよ。
posted by スズキ at 11:40| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする