2020年05月30日

外出自粛が解除されたおかげで(施術のお話ではありません)

今回のブログは直接的な施術技術についてのお知らせではありません。
今回は、私の私的な記録として書かせていただいたような気がいたしております。




昨日、お客様でがんとなられ今月初旬にご他界なさられた方の、弔問をさせていただきにご自宅へ訪問させていただきました。


現在のコロナウイルスによる外出自粛によりご家族と縁者のみに知らせがいくこととなっていたのですが、
たまたま私が最後にそのお客様の施術をさせていただいたとき施術用機材をお貸しいたしました。
その機材をお忙しいさなかにもかかわらず郵送していただいたのです。
そのきっかけにより、数日前にお客様の訃報を知ることができました。



お客様は純粋を絵にかいた若い男性で、彼とお会いして話をすることができないとは。。。



私の母が去年にがんにより他界しました。
その母ががんにかかったことを知ったときに、
こちらのお客様ががんを患ったことを知りました。
ですが私は自分の母の施術、そしてその後のことで施術の再開も遅れていました。

ただひとりだけ施術再開を待たずに私からお客様へ
お体のお加減を教えてほしいと連絡をさせていただきました。
通常はお客様に対して御用聞き営業のようになるため、
お体の様子をお伺いする以外のメールをお客様へさせていただいても、
施術の押し売りされて気分を害されることはしないようにしております。


こちらのお客様のことは、いつも気にかかっていて。
特例中の特例として、頭から離れずにいまして。
清水の舞台から飛び降りる気持ちで連絡をさせていただきました。


こちらのお客様に少しでもしんどい体を楽になってもらいたいと願い、
それから定期的に施術をさせていただいておりました。


こちらのお客様は西洋医に受診され、つらいがん治療を受け続けて勇敢に戦っておられたと聞きます。
そのようなお客様ですから、カラダに負担がかからない施術を心がけたいと考えていました。


ひとつの考えとしてひねり出したのが、
ホットストーンの利用による対応で「効果と安全」を届けたい。
母の他界後に始めた着想のホットストーンをもちいる考えは、
こちらのお客様への施術をさせていただくケアで磨きをかけていきました。

もうひとつは、
ゴツコラは、がんの特効薬ではないが、じわじわ改善させる力を持ちます。
お客様はすでに言葉ではあらわせないつらい治療を受けてきたといわれました。
それは私にもお客様のカラダを見せていただいたときに、わかりました。
それ以上のつらさの上塗りを私がすることはないようにしたいと思い、
圧をかけるといった作用以外のもので、最良と思えるものを調べてつたえようと考えて、
自宅でゴツコラを栽培していたというものです。
私が「ゴツコラ」にこだわっていたのかというのは、施術では対応できないところを心底期待してのことでした。



こちらのお客様への施術等の対応をしたい一心で極めようと進んできたため、
お客様の奥様から訃報をいただいたとき。

「私は、、、これからのホットストーンを活かした施術の研究やゴツコラを栽培して、意味があるのだろうか?」

と、思え頭が真っ白になりました。
感情が混乱していたことを覚えています。
悲しいやらさみしいやら、自分のふがいなさを攻める思いもありました。



そのような思いのなかで弔問させていただきました。

お客様の遺骨の前で手を合わせさせていただきました。
今までの感謝の思いと、
つらかった闘病から抜けだしてがんばってきたねという思いと、
彼が遺した家族を心配し気づかう気持ちがひしひしと伝わってきました。


私はお客様の奥様も、そしてお母さまのこともお父様のことも存じ上げております。
お疲れのところと思い、お話は後日として早々にお線香をあげさせていただいて帰宅しようと考えていました。
ですが他界なされたお客様の闘病のときのこと、最後の日の様子のお話をきかせていただきました。
私の知らないご家族が知る故人の人となりが知ることができました。

このご家族の語られた故人のやさしいお人柄を感じて、
自分の施術の未熟さを思うよりも、
このお客様とご縁をいただいた感謝の思いに満ちていました。

お客様のご家族様はお力落としのことと存じます。
心からお悔やみ申し上げます。



今の時期、東京が外出自粛が解除されたための電車で出かけられました。
ありがたいと思いました。



posted by スズキ at 23:15| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

抗重力筋群とその他の骨格筋の緩まり方(寝れば緩むかどうか)の違い



今日、知り合いの施術をなさる女性の先生が「貧血がひどくて・・・」ということで、
急遽、出張でヘルプに出かけました。


先月から今月にかけて、外出自粛の影響から自宅にこもることが多く、体力を落として体調不良。
激しい咳をしながら過ごす日が多かったといいます。

肉体的にきついわけですが、同時にコロナ感染を疑う恐怖が背景にあり精神的にもつらかったそうです。
コロナウイルスに感染していない状態を示す条件が多数あるため、
冷静に考えることができれば精神的なつらさは減らせるものですが、
毎日のようにマスコミ等から流れる注意喚起を刷り込まれるならば焦りから冷静さを失うものでしょう。
精神的な緊張は、深層筋をしこり化させて代謝を一気に悪化させる自己破壊力を秘めているのが特徴です。

ご自宅にて上がらせていただいて脈をみさせてもらうと、
脈は脈の打つ力が弱った細脈で血管やわらかすぎる軟脈。
食が細っていて、お腹がすかない。
タイマーで食事時間を教えてもらうようにする工夫が必要なほどだそうです。
ただし先月から今月中ほどの咳は、ほとんどでないほど回復しています。


お腹をチェックすると、内臓全体が下垂し、みぞおち部分の横隔膜直下に臓器がいないのです。
おそらく横隔膜を下方に下げていっきに息を爆発的に吐くという咳のし過ぎでしょう。
みぞおち下の臓器がない場合、そこに水がちゃぽちゃぽたまることもありますがそれは確認できません。
そこからみてもやはり横隔膜の使い過ぎ、腹筋の腹直筋や腹横筋の使い過ぎのようです。

お腹を、よーくさわってみてもわからなかったが、ベン石温熱器を当ててみぞおち直下を緩めると、
その奥に強烈にこわばった大腰筋がでてきた。
その大腰筋の前には、大腰筋のしこりで分断された形になった胃が強く脈打つ。
胃の幽門と噴門の間に大腰筋のしこりが直に分断圧をかけてしまっているため、
これでは食欲が下降するものでしょう。


左右のふとももの部分で言うと、左脚太ももに強すぎる緊張を感じて、まずはそちらの大腿直筋を緩める。
それから鼠径部を緩め下垂した臓器を上にリフトアップしていく。
そうした手技をしてみたが臓器の下げ止まりはやまないのです。
どうやら大腰筋のみぞおち部分のしこり化が腰の骨へと根を張りすぎているようです。

上部大腰筋をカウンターストレインというオステオパシーの手技で3度ほどリリースし、
続いておへそ周囲の大腰筋のこりをベン石温熱器の熱を使って緩めていきました。

だいぶてこずりましたがそれで大腰筋をゆるめることができ、
胃の中ほどが大腰筋のしこりに当たり強烈で異常な脈動が響く状態が収まってきました。


その後、おいしそうにおそばをいただいておられたので、
それをみて、ほっとしました。


こちらの方がいうには。
「こんな風になると、寝てもなかなか復活しないのに・・・」とおっしゃられます。


寝たままの姿勢で筋力をあまりはっきしないようにするときは、
筋肉のパワーを発揮させる刺激がなくなれば。
筋肉は廃用性萎縮がはじまります。

プロテクター筋と呼べそうな屈筋群は、特に廃用性にかかります。
もし大腰筋が屈筋群であったら寝れば状態が改善したわけです。

ですが大腰筋は骨格を立てたままにして支える抗重力筋群に所属した筋肉。
抗重力筋群は、容易に廃用性萎縮がおこり力が先細るのが早すぎたなら、
数日も入院して寝込めば、それ以降、寝たカラダを起こすことさえままならなくなるでしょう。

抗重力筋群は、加齢においてもしっかり鍛えておけば貯金ならぬ貯筋が可能なもので、
筋肉の厚み等を保持しやすい傾向があるのです。
この保持には筋肉がしこり化したらしこり化のまま維持して悪影響を受け続けるという傾向を示す基盤にもなっているといえるようです。

それにより抗重力筋群に分類される大腰筋が固まれば「寝てもなかなか復活できないカラダ」になるのです。


なのでこの方のように咳で横隔膜を動かしたとき横隔靭帯とつながる大腰筋上部部分をも刺激をし続けていたときには、
他動的な施術というやり方で抗重力筋群のひとつにあたる大腰筋をゆるめてしまったほうが手っ取り早く改善します。
そして今回の私の施術では、そのような試行で改善成果をあげることができたようです。


ぎっくり腰のときは、大腰筋がキンキンに硬さが増した筋断裂や捻挫が生じやすい状態をしめしております。
だからこの場合も、放置して寝かせておけば早々に治るということはありません。
手技療法のノウハウをもちいて目的の大腰筋硬化部を緩めたら、
早々に痛みが半減や軽快へとつながるものなのです。


ちなみに大腰筋は、お腹の奥にある深層筋です。
痛みを感じる皮膚の上にシップ等を貼ったとしても深層筋の炎症には効き目がないのです。
なので対処法の選択によりつらい状態が長引くこともあるでしょう。
posted by スズキ at 04:52| Comment(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする