2017年04月02日

左胸、左肩、左首筋の深部筋の「課題」から

予約順番待ちで同傾向の特徴を持ったお客様が数名連続するということが立て続けに起きることがあります。

このたびは、あまり詳しくは申せませんが、、、

・ダンスをなさっておられた方、
・キックボクシングをなさっておられた方、
・空手をやっておられた方、

など。


それぞれのお客様は、右利きです。
それにもかかわらず、
左肩や左胸郭に顕著な不調状態が現れている。
本人にもそのことはあまり聞き覚えがなくて、
意外な感じがしたことでしょう。

左側の肩や胸部に変位や持ち上がりなど、
左胸や左肩は正常位置からずれていますからリラックスでません。
重心が高止まりしていて丹田に落ち着いていないため、
起立筋が黙っていても縮み始めるのです。

もちろん、
その状況は三者三様のレベルです。
だから一様にはいえませんが、類型化すると非常に似ています。

多くの治療院を回ってこられたそうで、
真剣に自分の体を治すのに手を抜かず、
がんばっておられるという点も似てる。


ただ深層筋が硬化がきつくなると、
その状況が強く現れてくればくるほど、
首の緊張や喉の問題、背中起立筋の過緊張や腰部の不調。
横隔膜が上方へあがりみぞおちが固くなっていますから
腹式呼吸がしづらいか、ほとんどしていない方もおられます。
肋骨が動かない量が多くなりすぎて呼吸のしづらさがあって、
横隔膜があがったままで心臓を圧迫している。
横隔膜が動きが悪くなっているため、
腹式呼吸が起きづらくて胸式の呼吸によっていき重心が高い。
また胸郭が上方に持ち上がりが強ければ胸腺が動けなくなり、
肉体的な不調ストレスからも胸腺もしぼむようになっている。
これは免疫力が低下するということで、
ウイルスや細菌に対しての抵抗力の低下や
または花粉症などアレルギーにもなりやすいということです。


そして、、、
血圧の上が100を割り込めば痛覚神経が麻痺を起こしだすので、
症状としては深刻でも、苦痛は目減りをしていく。
もちろんこうなると精神的にも肉体的にもすっきりしないことへ。

ですが、、、
このたびのお客様は、皆様、血圧が100を超えております。
体の奥のコアに巻き付いた自前の筋膜を固めて創ったコルセットという
筋膜リリースと言っても表層や中層などを緩めても手に負えないところ。
そこにかなり手痛いほどの量の筋膜の癒着部分が根づいていましたから。

というところが、
ほとんど同様な状況を持っておられるお客様が複数名おいでいただくと。

施術中に、
午前中においでいただいたお客様に説明をした内容と同じことを告げる。
そのときに、デジャヴュを感じてはっとさせられることになります。。。

「そういえば、昨日の新規で施術を受けた方のずれかたの特徴が似ている」と気付き驚くことがあった。

そしてひとりひとりの左の肩や胸部を負担を強めた原因は変わるが、
一様に左腕の使い方をどうなさっておられますか?という質問から、
そこから話を初めて体の使い方をチェックしていく流れも同じだった。。。


ダンスもキックボクシングも空手も現在進行形でなさっておられる方はおられません。
現在は、なさっておられないにも関わらず、
かつてダンス等をなさっておられた際に作り出していた緊張パターン。

多くは気づかぬうちに息を潜めたり止めたりした死んだ動きをしたら、
後遺症的に苦痛を耐えるための下準備を体の内側に書き込み働かせる。
本能が自分にとって良かれと思ってしている作業、そのものだから。
気づかぬうちにそれを継続し定着させ、空気のような存在になった。

ただその体の芯に付け込まれた状態から与えられる不具合は、
初期状況は表層筋での影響でくい止められたものの、
そのときの鋭い痛みや張りを感じたときに手当を適切にできなければ、
やがては深層部の骨格を支え形作るところまで入り込みだすのです。

ここまでくるのには数年の時間を経て、
不調となる部位が継続し続けています。
すると各関節にごっそりとしたしこりが付着して育ってしまいます。
ただ私にはそれがしこりだとわかりますが、
本人にはあまりの硬さから骨としか感じられない。
ですが骨盤部をリリースして全身の血流を回して痛覚麻痺を緩めると、
軽く触られただけなのに「ひえぇーーーっ」という信じられない痛みがでてきて、
そのことの事実と現状に気づき始めるのです。

ただしそのような今触っている部分は、
すでに深部に貯めこまれたしこり化したもののほんのフタ部分についた一部です。
その下層には骨と同様の硬さのものが、沈殿するかのように埋め込まれています。
そこに気づけた方は、私にはしあわせだと思えてなりません。
そこの事実を知れば、じゃあ、それに対してどのような打ち手があるのかなと、
考えることができますから。

治療院ごとに筋膜リリースと申されましても、その考え方や取り組み方が違います。
どこまでのエリアの筋膜を緩めてくださるかということを施術者に尋ねていただき
自分の状態をそちらでまかなえるものかどうかを判断することができるならば。
そこで継続治療を受けるべきかどうかの重要な判断材料を得たことになるでしょう。

この度のお客様方は表層や中層の筋膜はゆるいため、
そのゆるい部分のリリースを何度受けられても改善への山登りができませんので。
しっかりとアナトミー・トレインでいう「ディープフロントライン」を把握して、
そちらに少々厳しいですがアプローチを受けて緩めていくことが必要になります。

体の力みが抜けずに、自然体の楽な姿勢からは遠のきます。

そのような身体操作がなされるのは過去には競技等をしている際に必要性はあったから、
そのときに問題になる屈筋の利用による力み・萎縮グセや呼吸をしづらくして動く癖も。

ただしこの深層筋部分にまで入りこんだ不調原因は、
レントゲンにも現れづらいものですし、
血液検査でもさほど問題がないことも。


私はどうにかこうにか深層筋部分のリリースまで、
ざっくりとですがアプローチができるまで進んでこれて
お客様の感じている不快感の理由も察することができる。

やはり深層筋部分のリリースまで手掛けると施術者にかかる負担は甚大なものです。
ひとりの施術が終わると、どっとくるところもあります。

作業量もはんぱではなくて、
それ以上に見えない世界を手探り気探りで見える化して判断を繰り返し働かせ、
脳が極端なほど疲労していきます。

ですがアナトミー・トレインでいう「ディープフロントライン」と呼ばれるコア部分が動きを制限されると、
その方自身が身に備えている生命力が十分に発揮することができなくなります。

できればその部分を、
「すっかり落ち着きましたね」と言って差し上げられるようなときを、
つつがなくむかえることができればと願っております。

私自身も、以前に同様な状態であったお客様をリリースした際よりも、
どのようにして回数を減らせたり、
またはさらなる快適性を見出したり。
進化したパフォーマンスができればと考えています。


あと、、、余談ですが。

私たち施術者は、基本、お客様が自身でできるセルフケアの一助として、
わずかな部分を「肩代わり」させていただいているにすぎないものです。
お客様ご自身が、治療外要因でしっかりケアをなさるかが重要なのです。
日々のセルフケアや自身の体とのコミュニケーションから、
何を見つけたか、何を感じたか、どう進めばいいのだろうかなど、
真剣に向き合う姿勢を身につけるという課題がお客様自身が持っている。

私は、人が不調を感じたときは、内側に一人の子供のように素直な自分がいて、
その子が自分の体や感情や心と正面から向き合う課題を投げかけてきたのだと思います。
それをインナードクターといった名で呼ぶ方もおられると思います。

「自己との対話を深めること」から、
多くの体を癒やすためのヒントを過去に遡ってみたり、
現在の手持ちのリソースに気づいたり、
あらたな必要なものを脳が自動的に探しだして手に入れるよう手配してくれたり。
そこから癒やしの活動が始まるものだと考えています。

肯定的な自己との対話の密度が高ければ自己への信頼感が増します。

私には、ときとして優れた施術に出会える以上に、
この「自己との対話を深める」方法を学ぶことが
その人の人生を豊かなものにしてくれるのだろうと思えてなりません。

コーチングについて学び進めるうちに、
そのような自己対話スキルの向上から、
大難を中難に、中難を小難に、小難を無難にする知恵を学べたように思います。

私は多くのお客様に接してきましたから、その重要性を強く身にしみて感じます。



posted by スズキ at 06:20| Comment(4) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする